上高地
「特別名勝」と「特別天然記念物」
年間120万人もの人が訪れる上高地は標高1,500メートルで、夏の避暑地としても人気のあるスポットです。「特別名勝」と「特別天然記念物」の2つの称号を持っていて、本格的な登山にも良いですし、オコジョなど可愛い動物や蝶々、野鳥、季節の花々や野草を見るために散策するにも素晴らしい環境です。環境保護への配慮もしっかり行われていて、車での通行は一年を通して禁止となっています。できるだけ公害をおさえるためにエコなシャトルバスを採用したりと、豊かな自然を守るために徹底的な対策が取られています。
広がる山々は季節によって表情を変え、どこに向かって何を撮っても絵になります。ただありのままの自然を撮影するだけで、感動的な美しい写真を自分だけの旅の思い出として保存することができます。
梓川の流麗な眺め
一般的なコースとしては、「大正池」から「河童橋」までの往復3時間ほどのコースで、朝に出発すれば、お昼頃には帰ってくることができます。コースは2つあり、美しい梓川のせせらぎを眺めながら歩ける「梓川コース」と、木々の間を森林浴しながら歩ける「林間コース」があります。
秋冬はしっとりと美しい川沿いを歩けるコースにして、緑の美しい春夏は森林浴をしながらのコースにするなど季節によって最適なコースを選べます。梓川沿いではうっとりするような美しい川の流れと広がる山々を鑑賞できます。
野鳥や蝶々、動物たち
黄色のカラーが美しい鳥は、「キビタキ」という鳥です。他にもブルーの「ルリビタキ」など上高地では可愛い野鳥をたくさん見ることができます。また、上高地には60種類以上もの蝶々が確認されていて、普段は目にできないような綺麗な珍しい蝶々を発見できるところも大きな魅力です。他にも二ホンリスやオコジョなどの動物たちも心地良く暮らしていて、お散歩するアナグマやキツネに出会えることもあるそうです。
Cafe' do Koisyo（カフェ・ド・コイショ）
「明神池」から歩いて1分ほどの「旅荘 山のひだや」内には季節のフルーツをたっぷり使ったスイーツを味わえる「カフェ・ド・コイショ」というカフェがあります。歩き疲れたらちょっとひと休みして、安曇野の「ほりがねメロン」のショートケーキなどをいただけます。窓側の席に座って上高地の美しい自然を眺めていると、野鳥や蝶々、動物たちが遊びに来てくれることもあるそうです。
＜施設情報＞
施設名：上高地
住所：〒390-1516 長野県松本市安曇上高地
電話番号：0263-95-2433 ※開館期間 4月下旬～11月15日（期間中無休・冬期閉館）
お問い合わせ受付時間：8:00～17:00
予算：無料
■カフェ・ド・コイショ（Cafe' do Koisyo）
営業時間：7:30～15:00
電話番号：0263-95-2211
予算：\500～
空間・設備：特別名勝、特別天然記念物
URL： https://www.kamikochi.or.jp/
https://www.instagram.com/japan_alps_kamikochi/?hl=ja
カフェ：https://cafedokoisyo.stores.jp/
https://www.instagram.com/cafedokoisyo/?hl=ja
中町通り
蔵造りの街
長野県の松本市は、「国宝 松本城」の周辺に400年以上にも渡る歴史のある城下町が広がっています。なかでも善光寺街道沿いにある「中町通り」は、江戸時代から大正時代にかけて建てられた蔵造りの建物がたくさん残っている通りです。かつては呉服問屋や酒造などが集まる通りでしたが、現在は蔵を利用したおしゃれなカフェやお土産屋さんなどが立ち並び、歴史のある名所としても、気軽に楽しめる観光スポットとしても人気の通りです。
蔵造りの街が誕生した理由は、度重なる大火がきっかけでした。江戸末期や明治時代には何度も大きな火災が発生し、主要な施設や町屋が焼失してしまいました。商人や町人たちの知恵によって、土蔵造りの建物が建築されるようになり、今現在でも多くの土蔵や貴重な建造物が残っています。松本の伝統的な工芸品や民芸品も多く販売されているので、初めての長野旅行にもピッタリな場所です。
中町蔵の会館（中町・蔵シック館）
中庭を囲んで3つの蔵があり、さらにポンプ式の井戸のある広場がある「蔵シック館」では、美しい蔵の内部の建築をしっかり鑑賞できます。お芝居や寄席、コンサートや占いなどのイベントが行われていたり、イラストやアクセサリーなど様々なアーティストが展示販売をしていたりと賑やかなスポットです。期間限定でいろんなイベントが開催されていて、その時にしか買えないアクセサリーなどもあるので、ふらりと立ち寄ってみると掘り出し物が見つかるかもしれません。
「中町・蔵シック館SABO（茶房）」でカフェタイム
明治に建てられた築140年以上の蔵の中には、松本市のゆかりの工芸品や民芸品などが置かれていて、中町のお菓子屋さんのきんつばやケーキなどのスイーツが食べられる喫茶もあります。
「中町・蔵シック館SABO（茶房）」では、丁寧にお手入れされた日本庭園を眺めながらゆっくりとカフェタイムを過ごせます。「牛すじカレー」など軽食もあるので、ランチタイムに訪れても満足できそうです。
日本一短い朝市
また、中町通りでは4月から12月の土曜日には「朝市」が開かれていて、近隣の農家の方々が季節のお花や果物、野菜やきのこなどを販売しています。質が良くて安い朝市は9:30から開かれていますが、お店によっては開始してすぐに売り切れてしまうこともあり、『日本一短い朝市』とも呼ばれています。
＜施設情報＞
施設名：中町通り
住所：〒390-0811 長野県松本市中央3-2-14
電話番号：中町商店街振興組合：0263-36-1421
お問い合わせ受付時間： 9:00～17:30
予算：無料
■中町蔵の会館（中町・蔵シック館）
住所：〒390-0811長野県松本市中央2-9-15
電話番号：0263-36-3053
営業時間：9:00～17:00
予算：\580～（喫茶）
空間・設備：歴史的建造物、蔵、喫茶
URL： https://nakamachi.org/
http://nakamachi-street.com/kurassickan/
カフェ：http://nakamachi-street.com/kurassickan/cafe
https://twitter.com/kurasabo
歴史の宿 金具屋
『千と千尋の神隠し』のモデルの噂も
長野電鉄の湯田中駅より長電バスで10分ほどの「渋温泉」もしくは「和合橋」から徒歩2分の位置にある「歴史の宿 金具屋」は、ジブリの『千と千尋の神隠し』のモデルと噂されているお宿です。「油屋」のモデルと言われている建物は台湾など世界各地に存在していますが、このお宿は「国登録有形文化財」にも指定されていて、昭和初期の趣深い建築を楽しめます。
2つの「国登録有形文化財」
お宿の外観だけでも素晴らしい建築を鑑賞できますが、長野で宿泊先を迷っているなら、このお宿に泊まれば2つの国登録有形文化財「木造四階建 斉月楼」と「金具屋大広間」をじっくりと見学することができます。お宿では夕方に館内の歴史や建築を巡るツアーも開催されていて、細かい説明を聞きながらうっとりと美しい建築を楽しめるようになっています。
お部屋は全て異なる意匠
全29室のお部屋は全て意匠が異なり、宮大工など当時の職人が作ったままの姿を残しています。お部屋によって作られた年代も異なるので、予約する時に好みのお部屋を選ぶ楽しさもあります。明治時代から昭和にかけての流行が至る所に見られ、お部屋の隅々まで細やかな建築美を味わえます。
源泉かけ流しの渋温泉
こちらのお宿では、8つもの浴槽で源泉かけ流しの渋温泉を楽しめるようになっていて、大浴場や露天風呂で良質な天然温泉を満喫できます。お風呂も風情あふれるデザインで、テレビアニメ『まんが日本昔ばなし』でも放送されたことのある長野県に伝わる民話「大沼池の黒龍」をモチーフにした美しいステンドグラスを見ることもできます。
残念ながら日帰り入浴や立ち寄り湯は営業しておらず、宿泊者だけが貴重な温泉に入れるようになっています。長野を訪れたら、一度は必ず見ておきたい素晴らしい建築が残るお宿です。
＜旅館情報＞
旅館名：歴史の宿金具屋
住所：〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町平穏2202
電話番号：0269-33-3131
滞在：チェックイン15：00 チェックアウト10：00
予算：¥16,000～（2名1室利用時）
空間・設備：国登録有形文化財、大浴場、露天風呂、計8つの風呂、
URL： http://www.kanaguya.com/
https://www.instagram.com/kanaguya/?hl=ja
