札幌
いざ旅行の計画を立てる時、北に目を向けるとしたら真っ先に思いつくのは北海道。県庁所在地である札幌市は北海道観光の拠点となる都市ですが、札幌市内にも観光スポットと魅力がいっぱいです。
「住み続けたい」人が多い北の大都市
本州以南の人にとって、札幌といえば寒くて不便そうなイメージがあるかもしれません。しかし実際には、そのような心配など打ち消してしまうほどの充実した都市機能と住みやすさが住民から支持されています。それに加え新鮮な海の幸や山の幸、歴史的建造物など魅力いっぱいの北の大都市。やはり住んでいる人が幸せそうな場所を観光するのはいいものです。
日本新三大夜景
札幌の街並みや石狩平野、雄大な山々を一度に360度眺められるのが藻岩山です。特に標高531メートルの山頂からのぞめる夜景は、2015年から3度にわたって「日本新三大夜景」に選出されています。もちろん日中の景色も格別の大パノラマ。明るいうちにロープウェイで登り、日が沈んでから夜景を楽しむのがおすすめです。
東京
国内外問わず多くの観光客を引き寄せる、言わずと知れた世界的な観光名所・東京。日本の経済や文化その他あらゆる分野の拠点となっている、唯一無二の場所でもあります。
レトロとモダンが混在
昭和感あふれるレトロな雰囲気と洗練された近未来感が混在しているのが、東京の面白いところ。浅草やアメ横のような風情漂う下町エリアの近くには、東京スカイツリーが新しい時代を象徴するかのようにそびえ立っています。常に進化を続けてきた歴史の積み重ねを感じさせます。
個性ある街々
同じ東京の中でもそれぞれの街1つ1つに個性があり、訪れる人をまったく飽きさせません。世代や趣向などによっても訪れたいエリアが分かれてきます。たとえば銀座や六本木などはラグジュアリーな雰囲気で、大人世代が好むエリア。一方渋谷や原宿など、若者文化の発信地として機能しているところもあります。訪れる前から、膨大な選択肢の中で旅を計画する楽しさを味わえます。
長野
3000メートル級の山々を望む大自然に囲まれた、本州のほぼ中央に位置する都市である長野。さらなる延伸が続く北陸新幹線も通っており、ますますアクセスが良くなっているのが嬉しい観光地です。
長い歴史をもつ名所が多数
約1400年の歴史をもつ善光寺をはじめ、日本神話の舞台ともなっている戸隠(とがくし)神社など歴史ある観光名所がひしめき合います。四季の変化をダイレクトに感じさせる、自然豊かなスポットがいっぱいです。
どの季節でも味わえる最大限の魅力
いつ訪れても最大限の魅力を味わえます。春は色とりどりの花、夏は山岳地帯ならではのアウトドアアクティビティを体験。食欲の秋には蕎麦など旬のグルメに舌鼓を打ち、冬は豊富な降雪量でウィンタースポーツを思う存分楽しむことができます。
金沢
北陸新幹線が2015年に延伸したことでアクセス性が格段に良くなった金沢。北陸エリアを代表するこの都市は、日本が伝統的に受け継いできた文化や技術の魅力を再確認させてくれます。
加賀百万石で育まれた伝統文化
江戸時代には加賀藩主・前田家の居城である金沢城の城下町として栄えました。そのような歴史的背景により、現代でも当時を思わせる庭園「兼六園」や風情ある街並みが残ります。また金箔や九谷焼など工芸が発達しているので、お気に入りの小物などをお土産として持って帰るのもいいでしょう。
日本海で獲れる豊富な海の幸
金沢を訪れる際に忘れてはいけないのは、日本海で冷たくて荒い波にもまれた魚介類です。バラエティに富む魚、エビやカニ、イクラなど新鮮な海の幸を心ゆくまで堪能することができます。
京都
世界的に有名な、日本を代表する観光地・京都。古都として長年日本の政治的中心地として機能した京都には、国内の他の場所では既に失われてしまっているような日本のアイデンティティが凝縮しています。また教育機関が集まっているため学生が多いことでも有名で、若い世代のフレッシュな雰囲気が街を特徴づけています。
ここでしか見つけられない「日本らしさ」
外国人にとって京都は日本を象徴するような特別な場所で、ここを訪れるためだけに海を渡ってくる人もいるほどです。受け継がれてきたクールな伝統文化や景観は、細部までじっくりと観察したり1度体験したりする価値があります。漬物やお茶に和菓子など、伝統的な味覚も京都ならではです。
観光名所の宝庫
街をふらっと歩けば当たってしまうほど、有名な寺社仏閣や世界遺産が至るところに存在しています。有名な和歌に登場するような歴史ある建造物が珍しくなく、張り巡らされたバス網や鉄道網でいくつも散策することができます。庭園の桜や紅葉など、訪れる時期によって大きく表情を変えるのも魅力です。
大阪
西日本を代表する活気あふれる街・大阪。東京とともに日本を東西に分ける大都市ですが、個性はそれぞれ大きく異なります。大阪のパワフルでフレンドリーな人々の雰囲気は特に印象に残ります。自分の街が大好きで誇りに感じている人が多い場所は、やはり魅力的です。
くいだおれのまち
たこ焼きや串カツに代表されるように、安くておいしい料理がたくさんあります。同じ予算でいいものをもっと堪能できるのがいいところ。おすすめは道頓堀や新世界などでの食べ歩き。様々な食文化が融合した町で、出会ったこともない新たな味覚を発見できるかもしれません。
お得に楽しめるショッピング
大阪は商人の街として栄えてきた歴史的背景もあり、人々の相場感覚は国内でも特にシビアな印象です。つまり買う人の目が肥えているため市場での競争が促進され、いいモノをより安く買えるということ。「グランフロント大阪」などの大型商業施設から、ディープな下町の商店街巡りまで買い物が楽しいエリアです。
神戸
山と海に挟まれた比較的コンパクトなエリアに位置する都市が神戸です。吹き抜ける風が気持ちいい海沿いの繁華街と、山間に湧き出す温泉が同じ市内に存在します。絶妙なロケーションのおかげで、わずかな移動でバラエティに富む景色や雰囲気を楽しめるのが特徴です。
異国情緒あふれるおしゃれな街
大阪とは最短20分程度で移動できてしまうほどの近い位置関係ですが、これらの都市はだいぶ雰囲気が異なっています。神戸は幕末の開港以来、日本における西洋文化の入り口として機能してきました。そのため街並みはどこか異国情緒を感じさせる雰囲気で、とてもおしゃれです。特に北野の異人館などは散策やデートにぴったりのスポットとなっています。
夜景の定番スポット・六甲山
神戸市を南北に分ける六甲山及び摩耶山からの眺望は、大阪湾沿いの阪神工業地帯から遥か和歌山方面まで広い範囲を含みます。夜には燦然と輝く夜景を楽しむことができます。「六甲ケーブル」で登る六甲山頂から見下ろす絶景は、まさにロマンチックの一言。
福岡
九州を代表する主要都市として栄える福岡。九州地方の行政や文化、経済や教育などさまざまな機能が集まっていて、学生や若い人が多く活気と勢いあふれる都市です。韓国とも距離的に近いため文化的交流が盛んで、日本の他の地域とは異なる個性的な文化が発展しています。
食の都
福岡にはおいしい食べ物がたくさんあります。まず有名なものは豚骨ラーメン、もつ鍋、明太子といったところ。ほかにも焼き鳥や博多うどんなども見逃せません。実はうどんは福岡が発祥の食べ物であるという説も存在します。また、福岡といえば屋台。中州や天神、長浜に立ち並ぶ屋台は、夜にそこを通りかかるだけでも旅の雰囲気を盛り上げてくれます。
活気あふれるショッピング街が豊富
若い人が多いのを反映するかのように、複合商業施設などお買い物を楽しめる場所がたくさんあります。JR博多駅やキャナルシティ博多など、それ自体がもはや巨大な観光スポットと化しているほど大規模なところも少なくありません。
長崎
全国的に見ても珍しいすり鉢状の地形となっている都市である、九州北西部に位置する長崎市。西九州新幹線の開業でアクセス性が向上していることも話題となっている観光地です。
山に囲まれた坂と夜景の街
三方を山に囲まれ、平野部が極端に少ないことで知られる長崎。この特徴的な地形が織りなす夜景は、「世界新三大夜景」及び「日本三大夜景」の1つとして数えられています。特に稲佐山から眺める夜景の美しさは有名です。
歴史ある都市
長崎は数々の歴史的な出来事の舞台となってきたことでも知られています。例えば、鎖国中の江戸時代に唯一外国との交流が認められていたのは長崎でした。そのためキリスト教とともに伝えられた西洋文化が日本の伝統文化と混ざり合うことに。名残として特徴的な建物や街並みが今に至るまで残っています。さらに核兵器による被爆都市としても知名度が高く、平和の大切さについて世界へと発信する拠点の1つとなっています。
沖縄
日本本土にはない豊かな自然や海が、訪れる人の心をつかんで離さないのが沖縄です。観光に来たのをきっかけに真剣に移住を考え始めた人も少なくないほど、美しい海は大きな魅力です。ほかにも1年を通して見どころいっぱいの観光地となっています。
ユニークな食文化
沖縄ならではの独特な食文化は、訪れたらまず注目したいポイントの1つ。たとえば沖縄そば、ラフティーやソーキなどの豚肉料理、サーターアンダギーなど、バラエティ豊富です。本土とは異なる素材や味付けの郷土料理は、沖縄の温暖な気候と相まって旅行のひと時を鮮やかに彩ります。
日本離れした時間の流れ方
文化的にも沖縄と日本本土にはいくらか特徴的な違いがあり、魅力となっています。沖縄には小さいことは気にしないおおらかな性格の人が多いと言われています。このような気質がもたらす雰囲気は、忙しい日常に疲れてしまった人の心をそっと緩めてくれることでしょう。沖縄特有のゆったりとした時間の流れは、まさに癒しです。
まとめ
以上、国内にあるおすすめの観光地10カ所をご紹介しました。日本の東西南北あらゆる場所で、特徴的な気候や個性的な文化、食文化が発達しているのが改めて分かります。ぜひご自身や同行者の好みについて吟味しながら、旅行の計画を立ててみてください。