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【埼玉】節分の日にユニークな豆まきが楽しめる寺社3選

【埼玉】節分の日にユニークな豆まきが楽しめる寺社3選

2023-01-23 Obaq

毎年2月3日の節分の日には、全国各地の寺院や神社などで豆まきが行われます。埼玉県でも行われていますが、その中からユニークなかけ声で豆をまく川越喜多院、成田山川越別院、鬼鎮神社の3つをご紹介します。うまく時間調整すれば川越市内の2つの寺院で、1日に2回の豆まきに参加することができます。
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Obaq

国内では47都道府県、海外では67ケ国を巡っております。この経験をいかし、
幅広い視野で観光スポットの魅力や特徴をお伝えして参ります。

長い歴史のロマンがあふれる川越大師喜多院の節分会

平安時代に創建され慈恵大師を祀る天台宗の寺院

川越大師喜多院は、埼玉県川越市に建立されている天台宗の寺院です。平安時代の830年に慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)によって創建されたと伝わっています。その後、鎌倉時代の1205年には火災の被害に見舞われますが、伏見天皇の命によって慈恵大師(元三大師)(じえだいしがんざんだいし)を祀って復興されました。

創建以来の長い歴史感が漂う建造物

境内には中央の慈恵堂を取り囲むように、多宝塔、慈眼堂、山門、鐘楼門、東照宮、日枝神社など数多くの堂宇が建ち並んでいます。特に山門は、4本の柱の上に屋根が乗る四脚門で、寺院に現存する最も古い建造物です。1632年に徳川家康と深い親交関係をもち、江戸幕府初期の政策決定に大きな影響力を及ぼした天海僧正(てんかいそうじょう)が建立したものです。

他にも境内には江戸城の紅葉山の別殿が、客殿、書院、庫裏として移築されています。客殿は、桁行(けたゆき)8間、梁間(はりま)5間の入母屋作り(いりもやづくり)の建物に柿葺(こけらぶき)の屋根が施されています。上段の間には、江戸幕府で第3代将軍を務めた徳川家光(とくがわいえみつ)誕生の間が残されています。客殿に繋がる書院は、桁行6間、梁間5間の寄棟作りの建物で屋根は柿葺です。書院内には徳川家光の乳母であった春日局(かすがのつぼね)が使用していた部屋が残され、春日局化粧の間として公開されています。寺院の中には創建以来の長い歴史のロマンがあふれているのです。例年、初詣の時期には約40万人の参詣者が訪れる県内でも屈指の初詣スポットとなっています。

慈恵大師は平安時代に第18代の天台座主を務め、1月3日に涅槃を迎えられました。節分の日は、月遅れのご縁日に当たるのです。例年、節分会としてのご祈祷が行われた後に、豆まきが行われています。

例年2月3日の13:20にスタートする豆まき

豆まきの会場となるのは、慈恵堂の前です。高さ数メートルの特設の豆まき台が張り出されます。

豆まきの開始時間は、例年13:20前後です。慈恵堂での開運厄除の護摩祈願を終えた年男年女たちが、豆が山盛りになった升を手に豆まき台に向かいます。かみしも姿の人々は、例年100人前後となるようです。

定刻になると台上から境内に向かって、一斉に豆がまかれます。大師の服や功徳を豆に見立てて参拝者に分けるのです。

豆まきのかけ声は鬼に敬意を払い「福は内」のフレーズを連呼

豆まきの際のかけ声は、一般的には「鬼は外、福は内」でしょう。ところが、川越大師喜多院では少し異なります。「福は内」のフレーズのみを連呼するのです。川越大師喜多院では、鬼が仏教を守る仏の一つとされています。鬼は邪な心から目覚めさせるために、仏が姿を変えたとも考えられているのです。従って、「鬼は外」を唱えることはありません。

慈恵大師は角大師(つのだいし)の別名をもっており、鬼のような姿となって厄除けをする大師が描かれたお札が慈恵堂内の授与所で頒布されています。

「福は内」のかけ声で豆まきが行われると、豆まき台の前には参拝者が隙間なく埋め尽くし、より多くの福豆を手に入れようと、腕を高く伸ばしています。

豆まきで福豆を思うようにゲットできなかった場合は、授与所で福升を購入することができます。

例年、節分の日には川越大師喜多院は大勢の人々で賑わいます。境内には様々な種類の露店が軒を連ねます。

川越大師名物の厄除けだんごなども販売されているので、さらなるご利益が期待できるかもしれません。

<施設情報>
施設名 川越大師喜多院(かわごえたいしきたいん)
住所 埼玉県川越市小仙波町1-20-1
電話番号 049-222-0859
アクセス 東武東上線・JR川越線「川越駅」より徒歩約20分、東武東上線「川越市駅」より徒歩約18分、西武新宿線「本川越駅」より徒歩約15分
公式ホームページ https://kitain.net/
例年の節分豆まきのスタート日時 2月3日13:20前後

節分の日に2回豆まきが行われる成田山川越別院

成田山新勝寺の別院で川越不動の名で親しまれる成田山川越別院

成田山川越別院は、埼玉県川越市に建立されている真言宗智山派の寺院です。江戸時代末期の1853年に石川照温(いしかわしょうおん)が廃寺となっていた久保町本行院を復興し創建しました。千葉県成田市の成田山新勝寺の別院で、川越不動の名で呼ばれています。

例年2月3日の13:00と15:00の2回行われる豆まき

成田山川越別院では例年2月3日に節分祭が開催されています。開運招福、厄除、商売繁昌、交通安全を祈って、豆まきを行なうのです。13:00と15:00の2回、本堂の前に設置された全長約20メートルの特設ステージから豆がまかれます。

定刻になると鐘が鳴らされ、山伏が法螺貝を吹きながら豆まき台に現れます。

山伏に続いて本堂での追儺の儀式に参列した年男たちが、かみしも姿で登場します。

豆まきのかけ声は鬼も慈悲により改心すると考え「福は内」のフレーズを連呼

法螺貝の演奏が終わると、豆まきの開始です。成田山川越別院のかけ声も川越大師喜多院と同じく、「福は内」のみを連呼します。「鬼は外」を唱えないのは、「本尊の不動明王の前では、鬼でさえ慈悲により改心する」と考えられているためです。

成田山川越別院の豆まきでは、小袋に詰めた福豆に混じって、福餅やお菓子が投げられます。最も人気があるのは、福豆の中に当たり券がついたものが宙を舞うのです。福豆に加えて、旅行券や電化製品などの福宝を手にすることができるかもしれません。

時間調整して2つの寺院で1日に2回の豆まきに参加

さらに寺院の立地による大きな特徴があります。成田山川越別院は川越大師喜多院の北約200メートルのところにあるのです。しかも、2つの寺院を繋ぐのは川越大師喜多院の参道なので、2つの寺院のアクセスは抜群です。豆まきのスタート時間は、川越大師喜多院は13:20頃、成田山川越別院では13:00頃と15:00頃の2回です。ですから、13:20前後は川越大師喜多院、15:00前後は成田山川越別院に行けば、半日で2回の豆まきに参加することができるというわけです。

<施設情報>
施設名 成田山川越別院(なりたさんかわごえべついん)
住所 埼玉県川越市久保町9-2
電話番号 049-222-0173
アクセス 東武東上線・JR線「川越駅」より徒歩約20分、西武新宿線「本川越駅」より徒歩約20分
公式ホームページ https://kawagoe-naritasan.or.jp/
例年の節分豆まきのスタート日時 2月3日13:00前後、15:00前後

赤鬼と青鬼が並んで豆をまく鬼鎮神社

「鬼」を神様として祀る鬼鎮神社

鬼鎮神社は、川越駅から東武東上線で約30分の武蔵嵐山駅から、北東約800メートルのところに社殿を構えています。1182年頃、鎌倉幕府の有力御家人であった畠山重忠(はたけやましげただ)が、鎌倉街道沿いに菅谷館を建てたとき、鬼門に厄除けのために創建されたと伝わっています。

神社は神道の信仰に基づく祭祀施設ですから、神話に登場する神や、産土神、天神地祇、偉人を祀るというのが一般的です。ところが、鬼鎮神社では意外にも「鬼」が神様として祀られているのです。鬼を祀る神社として、青森県、大分県、福岡県などに「鬼神社」がありますが、関東地方では鬼鎮神社しかありません。「鬼」は悪者、恐ろしい者の代名詞のように使われることが多いのですが、強さを象徴することもあります。このため、古くから武将や軍人などから勝利の神様として崇められることもあったのです。本殿正面の額には、社号の文字を両側から挟みこむように、赤鬼と青鬼が並んで描かれています。

本殿の屋根瓦には、鬼の面の瓦が上下に並びます。賽銭箱の横には金棒も準備されています。地獄の拷問具とされる金棒が神社に並んでいるのは、奇妙な風景かもしれませんが、まさに「鬼に金棒」のパワーが全開です。社務所では棒状の「鬼に金棒」守りや赤鬼、青鬼が刺繍されたお守りも頒布されています。

絵馬かけには、必勝祈願や合格祈願をする鬼が整列しています。勝ち運を求めてスポーツ選手や受験生が、数多く参拝に訪れているのです。

豆まきのかけ声は「福は内、鬼は内、悪魔そと」

鬼鎮神社では例年2月3日の15:00前後に節分祭の豆まきが行われています。本殿北の境内に特設のステージが設置されます。鬼鎮神社は「鬼」を祀る神社ですから、豆まきのときでも「鬼は外」とは言うことはできません。そこで、かけ声は「福は内、鬼は内、悪魔そと」となりました。勝利の神様は内にいてくれないと強くはなれないと考えられているのかもしれません。

福豆ばかりでなく、団子、お菓子なども投げられ、バラエティー豊富です。

豆をまく赤鬼と青鬼

特設のステージで豆をまくのは年男がメインですが、それに混じって赤鬼と青鬼の姿を見かけます。豆をまく鬼の姿を見ることができるのは、鬼鎮神社をおいて他にはありえないでしょう。鬼がまいた福豆には勝ち運が倍増しているに違いありません。

豆まきが終わると、赤鬼と青鬼は本殿の前に並んでくれるので、一緒に記念撮影をすることができます。神社で鬼とのツーショットは、きっと良い思い出となることでしょう。

節分祭が開催されると神社は大勢の人々で賑わいます。地元のメディアが取材に訪れることも珍しくありません。ところが2023年の節分祭は規模が縮小されます。豆まきは氏子総代が行い、残念ながら赤鬼と青鬼の姿を見ることはできないようです。

<施設情報>
施設名 鬼鎮神社(きぢんじんじゃ)
住所 埼玉県比企郡嵐山町大字川島1898
電話番号 0493-62-2131
アクセス 東武東上線「武蔵嵐山駅」より徒歩約15分
公式ホームページ https://www.ranzan-kanko.jp/kidinjinja
例年の節分豆まきのスタート日時 2月3日15:00前後

まとめ

例年2月3日の節分の日に埼玉県内で豆まきが行わる寺社を3つご紹介しました。いずれの寺社のかけ声は、一般的な「鬼は外、福は内」の中の「鬼は外」のフレーズは使われません。そればかりか鬼鎮神社では、鬼が豆をまく姿を見ることができ、バラエティーあふれる節分の楽しみ方があるようです。

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