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【静岡】早春に人気の桜のお花見スポット5選

【静岡】早春に人気の桜のお花見スポット5選

2023-03-23 Obaq

桜の花を見る習慣は、日本の春の風物詩として、すっかりと定着しています。全国各地に数え切れない数の桜の名所が点在しています。静岡県にも、数多くのお花見スポットがあります。その中から桜の名所として県民に人気のある駿府城公園、静岡浅間神社、日本平夢テラス、三嶋大社、伊豆山神社の5スポットをご紹介します。
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国内では47都道府県、海外では67ケ国を巡っております。この経験をいかし、
幅広い視野で観光スポットの魅力や特徴をお伝えして参ります。

大御所、徳川家康が家臣とともにお花見を楽しんだ駿府城公園(静岡市)

駿府城は戦国時代から江戸時代にかけて、徳川家康が居城としました。天守閣は残っていませんが、城址が駿府城公園として整備されています。園内には約500本の桜が植栽されています。例年3月下旬から4月上旬にかけて薄紅色の色彩で園内を彩ります。お花見の時期に合わせて「静岡まつり」も開催されます。

約18ヘクタールの公園内でも、最も数多くの桜を見ることができるのは、南東部の巽櫓(たつみやぐら)、本丸堀、東御門(ひがしごもん)前広場を囲むエリアです。ソメイヨシノを中心として、シダレザクラ、オオシマザクラ、ジンダイアケボノなどの品種が、各々の個性をいかした花を咲かせています。

東御門前広場の地面は、芝生などで整備されています。桜の見頃時期になると、広場にはレジャーシートを敷いて飲食を楽しみながらお花見をする人々で埋め尽くされます。

公園の南西部の坤櫓(ひつじさるやぐら)の北は富士見芝生広場が整備され、天候が良ければ桜の花越しに富士山の雄大な姿を見ることができます。
「静岡まつり」の開催中の夜間には夜桜のライトアップが行われます。夜空に浮かび上がる桜の花はとても幻想的です。

駿府城公園の南面には二ノ丸堀が掘られており、穏やかな水面をたたえています。堀からせり上がる石垣の上にも桜が並木を作っており、穏やかな水面に早春の彩りを映しこんでいます。

静岡市でお花見時期に行われる「静岡まつり」は、徳川家康が駿府城で家臣を連れて花見をしたと伝わることから実施されるようになりました。数日間、昼夜を問わず多種多様のイベントが企画されます。中でも最も規模が大きなものは「大御所花見行列」です。大御所の徳川家康が、御台所や大名達を従え、総勢約400名の花見行列が駿府城から静岡浅間神社までの城下を練り歩くのです。

<施設情報>
施設名 駿府城公園
住所 静岡県静岡市葵区駿府城公園1-1
アクセス JR静岡駅より徒歩約15分

「静岡まつり」で「大御所花見行列」が折り返す静岡浅間神社(静岡市)

静岡浅間神社は、静岡市街地に接する賎機山(しずはたやま)の麓に社殿を構えています。神部神社(かんべじんじゃ)、浅間神社(あさまじんじゃ)、大歳御祖神社(おおとしみおやじんじゃ)の3つの本社が境内に造営されています。三社ともに朝廷をはじめ、歴代の国司や武将などから崇拝され、駿河国総社・静岡の総氏神さま、駿河の大社として篤く信仰されています。徳川家康は14歳を迎えた1555年に、ここで元服式を行いました。

境内には社殿や神池を囲むようにソメイヨシノ、ヤマザクラなどの桜が植栽され、例年3月下旬から4月上旬にかけて、春の訪れを知らせてくれます。境内から賤機山の山頂に向かうハイキングコースは桜のトンネルとなります。例年4月上旬に開催される「廿日会祭(はつかえさい)」は、桜の見頃時期と重なり境内や参道には露店が軒を連ねます。例祭で神前に奉納される「稚児舞(ちごまい)」は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

<施設情報>
施設名 静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)
住所 静岡県静岡市葵区宮ケ崎町102-1
電話番号 054-245-1820
アクセス JR「静岡駅」より「しずてつジャストラインバス」安倍線または美和大谷線に乗車し「赤鳥居浅間神社入口」停下車

桜の花越しに富士山を仰ぎ見ることができる日本平夢テラス(静岡市)

日本平は、静岡市の駿河区と清水区にまたがる丘陵地で、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東方遠征の際に、ここから四方を見まわしたという伝説から命名されました。「日本観光地百選」で第1位に選ばれたこともある名勝です。標高約300メートルの山頂には、2018年11月に、日本平夢テラスがオープンしました。中央のデジタルタワーを囲む広場を包むように桜が植樹され、例年3月下旬から4月上旬にかけて花を咲かせます。

テラスからは眼下に三保松原、清水港、伊豆半島、さらに南アルプスがパノラマビューで広がります。桜の時期には、薄紅色の花の先に駿河湾越しの富士山を仰ぎ見ることができます。

日本平夢テラスの施設内の1階は日本平の歴史や文化を紹介する「展示エリア」、2階は景色を楽しみながらくつろげる「ラウンジスペース」、3階は「展望フロア」となっています。屋外には1周約200メートルの展望回廊が設置されており、360度のパノラマで広がる絶景を楽しむことができます。

日本平夢テラスと山麓を繋ぐ日本平パークウェイは、格好のドライブコースとなっています。車窓の景色に圧倒され、何度となく車を止めたくなることでしょう。2016年7月には、夜景観光コンベンション・ビューローによって「日本夜景遺産」に選定されました。

<施設情報>
施設名 日本平夢テラス(にほんだいらゆめてらす)
住所 静岡県静岡市清水区草薙600-1
電話番号 054-340-1172
利用料 無料
利用時間 日曜日から金曜日=9:00から17:00/土曜日=9:00から21:00(展望回廊は終日利用可能)
定休日 毎月第2火曜日/年末(12/26から12/31)
アクセス JR「静岡駅」よりバス静岡日本平線で約40分終点「日本平石碑前」停で下車/JR「清水駅」よりバス山原梅蔭寺線で約30分「久能山下」停で下車し日本平ロープウェイに乗車

桜のトンネルが玄関の大鳥居から総門、神門、御本殿まで繋がる三嶋大社(三島市)

三嶋大社は、三島市の中心部に社殿を構える神社です。創建の時期は定かとはなっていませんが、奈良時代や平安時代の古書にも神社の記録が残されています。平安時代の中期に編纂された延喜式(えんぎしき)では、名神大社(みょうじんたいしゃ)に列格されました。神社の境内には200本前後の桜が植栽されています。例年3月下旬から4月上旬には早春の彩りで境内を染め上げます。

神社の玄関に建つ大鳥居を潜ると、参道の両側には桜が並木を作っています。神社に参拝する人々を季節の彩りで温かく包んでくれます。

参道の西で静かな水面をたたえる神池には、頭上からしだれ桜が覆いかぶさります。池の水面は桜の花をシンメトリックに映す鏡のようです。

参道の北側で総門と神門を繋ぐエリアには、三島桜のトンネルができあがります。参拝のために御本殿に向かう人々に春の訪れを知らせているのでしょう。

神社に育つ桜の品種は、ソメイヨシノを中心として、河津桜、八重桜、しだれ桜、三島桜、大島桜など約15種です。全体がソメイヨシノで薄紅色に染められるのは、例年3月下旬から4月上旬ですが、河津桜は2月中旬頃、八重桜は4月中旬頃に開花するので、お花見シーズンは少し長めとなります。時期を変えて繰り返し訪れても、変化に富んだ風景を眺めることができるでしょう。桜の花の見頃時期には参道沿いには、数多くの露店が隙間なく軒を連ねます。夜間にはライトアップも行われ昼夜の別なく一日中、お花見を楽しむことができます。

早春には三嶋大社でお花見をするカップルも少なくありません。平安時代には日本史を変えた重要人物も、この神社でデートを繰り返したと伝わります。2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の中でも、舞台としてテレビ画像に映し出されていました。源頼朝と北条政子が平家追討の心願を込めて百日参(ひゃくにちまいり)をしたときに、腰をかけて休んだと伝わる「腰掛石」が境内に残されています。宝物館では政子が奉納したと推定される「梅蒔絵手箱」(うめまきえてばこ)や頼朝らの古文書が展示されています。

<施設情報>
施設名 三嶋大社(みしまたいしゃ)
住所 静岡県三島市大宮町2-1-5
電話番号 055-975-0172
アクセス JR東海道新幹線・東海道線「三島駅」より徒歩約15分/伊豆箱根鉄道「三島田町駅」より徒歩約7分

桜の花から縁結びのパワーが放たれる伊豆山神社(熱海市)

伊豆山神社は、熱海市の伊豆山に社殿を構える神社です。創建の時期は定かとはなっていませんが、社伝によれば紀元前5世紀から紀元前4世紀の頃、孝昭天皇の時代とされています。境内には約70本の桜が育ち、例年3月下旬から4月上旬にかけて、薄紅色の花を咲かせ境内を彩ります。

境内にはソメイヨシノを中心に、シダレザクラ、大島桜、寒緋桜などが植栽されています。特に参道の左右に育つシダレザクラは例年、早春になると開花状況が話題となります。海抜約170メートルの高台からは、桜越しの眼下に相模灘や熱海の温泉街の眺望が広がります。

伊豆山神社も、歴史的に三嶋大社と同じような役割を担ったようです。平安時代の末期には源頼朝と北条政子が幾度となく訪れ、愛を育んだと伝わっています。境内にはデートを楽しんだ2人の「腰掛け石」が残されています。

腰掛け石の南には「こころむすび」の鳥居が設けられ、縁結びのパワーが漲っています。ハート形のオブジェの前でツーショット写真を撮れば、恋愛成就は間違いないものとなることでしょう。

「こころむすび」の鳥居はカップルに人気のスポットですが、境内の西端には「キョンキョン鳥居」の愛称で呼ばれる鳥居が建っています。小泉今日子が2010年に、朱色の鳥居を奉納したのです。きっと小泉今日子ファンには見逃すことができないスポットでしょう。

<施設情報>
施設名 伊豆山神社(いずさんじんじゃ)
住所 静岡県熱海市伊豆山708-1
電話番号 0557-80-3164
アクセス JR「熱海駅」より伊豆山神社線バスで約10分「伊豆山神社前」停下車

まとめ

静岡県で人気のある桜の名所として、駿府城公園、静岡浅間神社、日本平夢テラス、三嶋大社、伊豆山神社の5スポットをご紹介しました。いずれのスポットにも各々に特徴的な魅力があふれています。お花見期間中のイベントや周囲の眺望、歴史的な背景などにも注目に値することが、たくさん隠れているかもしれません。

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