成田国際空港
成田国際空港は、東京の都心から東に約60キロに位置し、日本を代表する空の玄関口となっています。乗り入れる航空会社の数は約100社に及び、40前後の国、約140の都市と結ばれています。約70のゲートから1日平均約720便の航空機が離着陸し、1日平均で12万人を超える旅客が利用しているのです。
空港施設は3つのターミナルに分かれています。各々の旅客ターミナルは航空連合をベースとして分けられ、第1ターミナル北ウイングはスカイチームに加盟する各社、第1ターミナル南ウイングはANAをはじめとするスターアライアンス加盟各社、第2ターミナルはJALをはじめとするワンワールド加盟各社がカウンターを設置しています。そして第3ターミナルは、格安航空会社のLCCの乗り入れに対応しています。
各ターミナルには、ファッションブランドから化粧品、雑貨、家電、土産物などのショップが、300あまりの店舗が営業しています。その売上高は市街地のショッピングセンターを上回る規模です。旅行の土産物ばかりでなく、荷造りのときに鞄に入れ忘れた日用品を購入することができます。
<基本情報>
住所:千葉県成田市・山武郡芝山町・香取郡多古町
電話番号:0476-34-8000
公式サイト:https://www.narita-airport.jp/jp/
羽田空港(東京国際空港)
羽田空港は、東京の都心から南に約15キロの東京湾の西岸に位置しています。1931年8月25日に東京飛行場として開港して以来、首都圏を代表する空港として利用されています。年間の航空機の発着回数は38万回を超え、航空旅客数も8千万人を上回り、いずれも国内第1位です。繰り返し東京湾の埋め立て工事が行われ、空港の敷地面積も国内最大となっています。
空港施設は3つのターミナルに分かれています。第1ターミナル、第2ターミナルは主に国内線用のゲートが設置され、第1ターミナルではJAL、第2ターミナルではANAの航空機が離発着しています。滑走路からは分刻みで、国内各地に向かう航空機が空に向かって飛び立っています。そして、第3ターミナルは、2010年の滑走路の増設によって24時間営業の国際線のターミナルとなりました。国際線の便数は成田空港には及びませんが年々増加し、都心から海外へのアクセスが大幅に改善されています。
各ターミナルには、ファッションブランドから化粧品、雑貨、家電、土産物などのショップ、飲食店が出店されており、搭乗の前後にショッピングやグルメを楽しむことができます。第3ターミナルの4階には、「江戸小路」が整備され、日本色を濃く演出したショップデザインが行われています。
<基本情報>
住所:東京都大田区羽田空港
電話番号:03-5757-8111
公式サイト:https://tokyo-haneda.com/index.html
関西国際空港
関西国際空港は、大阪湾内の泉州沖約5キロの埋立地に位置します。1994年9月4日に完全な人工島に開港した空港は、世界で初めての海上空港です。旅客数も離着陸する航空機の数も、国際線が国内線を大幅に上回っていることから、西日本を中心とする国際拠点空港となっています。
空港施設には2つのターミナルビルが建てられています。第1ターミナルビルは、国際線と国内線の乗り継ぎがスムーズになるように工夫されています。国際線出発フロアが4階、国際線到着フロアが1階に設けられ、2階の国内線の出発、到着フロアを上下からはさむサンドイッチ構造となっているのです。エスカレーターやエレベーターを利用してフロアを上下すれば、スピーディーな乗り継ぎができます。第2ターミナルビルは、LCC専用の旅客ターミナルビルとなっています。
<基本情報>
住所:549-0001 大阪府泉佐野市泉州空港北1
電話番号:072-455-2500
公式サイト:https://www.kansai-airport.or.jp/
伊丹空港(大阪国際空港)
伊丹空港は、兵庫県伊丹市、大阪府豊中市、池田市の市境に位置しています。関西国際空港の開港前は西日本の空の玄関として世界各国への国際線が運航されていましたが、現在は国内線専用の空港となりました。
周辺の市街地への環境対策のため運用時間は7:00から21:00までで、1日の離着陸回数は370回までに制限されてはいますが、定時運航の面では優れた実績をあげています。「定刻通りに出発できる効率的な空港」のランキングで、世界第1位に選ばれたこともあります。
空港施設は3つのエリアに分かれています。北ターミナルはJAL他の出発エリア、南ターミナルはANA他の出発エリア、そして中央ブロックは各社共通の到着エリアとなっています。
<基本情報>
住所:兵庫県伊丹市、大阪府豊中市、大阪府池田市
電話番号:06-6856-6781
公式サイト:https://www.osaka-airport.co.jp/
中部国際空港
中部国際空港は、愛知県名古屋市の中心部から南へ約35キロ、知多半島の愛知県常滑市の沖合約1.5キロの伊勢湾海上の人工島に位置します。関西国際空港に次いで国内では2番目の海上国際空港として2005年2月17日にオープンしました。「セントレア」の愛称で呼ばれています。英語で中部地方を意味する"central"と、空港を意味する"airport"が組み合わせることによって産まれました。
24時間運用される滑走路からは国際線と国内線の航空機が離着陸しています。国際線では世界34都市に週に 400便あまり、国内線では19都市に日に80便あまりの航空機が往復しています。
空港施設として2つのターミナルを備えています。第1ターミナルは、国際線と国内線が一体となった単一構造で、同一フロアの南ウイングが国際線、北ウイングが国内線のエリアに分けられています。3階に出発ロビー、2階に到着ロビーを設置する単純な2層構成とすることによって、国際線と国内線の乗り継ぎの利便性が高められているのです。そして第2ターミナルは、格安航空会社のLCCのターミナルとなっています。
商業施設は、第1ターミナル4階の「スカイタウン」を中心として100店舗を超える飲食店やショップが営業しています。ヨーロッパの町並みがデザインされた「レンガ通り」や、日本の伝統的な宿場町をイメージした「ちょうちん横丁」で、のんびりと待ち時間を過ごすことができます。
<基本情報>
住所:愛知県常滑市
電話番号:0569-38-7115
公式サイト:https://www.centrair.jp/index.html
新千歳空港
新千歳空港は、札幌市の南東約40キロ、千歳市と苫小牧市にまたがる空港で、北海道の空の玄関口となっています。国際線と国内線の航空機が離着陸し、一日平均で20便前後の国際線と170便あまりの国内線が就航されています。
空港施設は、国際線ターミナルビルと国内線ターミナルビルに分かれています。国際線ターミナルビルは、2階に到着ロビー、3階に出発ロビーが設置され、1階はバスやタクシーのアクセス施設、4階にはフードコートやラウンジが設けられています。国内線ターミナルビルは、1階に到着ロビー、2階に出発ロビーが設置され、地下1階がJRの乗場に繋がっています。3階はグルメ・ワールド、4階のオアシス・パークには映画館や温浴施設を備えています。2つのターミナルビルを結ぶ連絡施設には、飲食店や土産物店の他に、ドラえもんやハローキティなどのエンターテインメント施設が設けられています。
<基本情報>
住所:北海道千歳市
電話番号:0123-23-0111
公式サイト:https://www.new-chitose-airport.jp/ja/
小松空港
小松空港は、石川県小松市に位置し、金沢市、福井市をはじめとして石川県南部や福井県北部へのアクセス拠点となっています。滑走路は民間航空と航空自衛隊が共用しています。離着陸する航空機の数は多くはありませんが、国内線では羽田、那覇、新千歳、福岡との往復便が就航しております。国際線の便もあり、上海、台北、ソウルであれば、小松から直接、海外に向かうことができます。空港施設は、1階に航空会社のカウンターと到着ロビー、2階に出発口、ラウンジ、カフェやショップが設けられています。
<基本情報>
住所:石川県小松市
電話番号:0761-21-9803
公式サイト:https://www.komatsuairport.jp/
鳥取砂丘コナン空港
鳥取砂丘コナン空港は、鳥取市の中心部から北西に約7キロの日本海、千代川、湖山池に囲まれた砂丘地帯に位置します。鳥取県を代表する観光地の鳥取砂丘と、鳥取県出身の漫画家、青山剛昌の漫画作品『名探偵コナン』に因んで、「鳥取砂丘コナン空港」の愛称がつけられました。
日本海の海岸線に平行して走る滑走路では、ANAの羽田便が一日に5往復しています。2023年8月現在では国際線の定期便の就航はありませんが、韓国との往復便が運航されていたことがあります。
空港施設は、1階に航空会社のカウンターと到着ロビーが設置され、2階に出発ロビーやカフェ、売店が設けられています。到着ロビーにはコナンの記念撮影スポット、通路は名探偵コナンアートギャラリーになっているばかりでなく、中央のコナンホールではコナンの巨大なトリックアートで視線が覆われ驚かされます。
<基本情報>
住所:鳥取県鳥取市
電話番号:0570-029-222
公式サイト:https://www.ttj-ap-bld.co.jp/
松山空港
松山空港は、松山市の中心部から西に約6キロの伊予灘に面する海岸線に位置しています。1943年に海軍航空隊の飛行場として開設された後、1956年から民間航空会社が利用するようになりました。現在では、国内線として新千歳、仙台、羽田、東京、成田、中部、伊丹、福岡、鹿児島、那覇の各空港との定期便が就航しています。国際線の設備も整い、ソウル、上海、台北への直行便の離着陸もあります。
空港施設は、1階中央の到着ロビーを境にして、左手にJAL、Jet Star、右手にANAのカウンターが設置されています。出発ロビーは1階に設けられ、その左右は土産物店、レストランのエリアです。1階には、四国八十八ヶ所巡りやサイクリングを目的とする利用客のために、更衣室が準備されています。
<基本情報>
住所:791-8042 愛媛県松山市南吉田町2731
電話番号:089-972-5600
公式サイト:https://www.matsuyama-airport.co.jp/
長崎空港
長崎空港は、長崎市の北に広がる大村湾の中程に浮かぶ箕島に位置しています。空港の西側の花文字山には滑走路に面する切土斜面に約5万本のツツジやサツキでNAGASAKIの文字が浮かび上がり、空港のシンボルとなっています。
長崎空港からは成田、羽田、中部、関西、伊丹、神戸の他、五島福江、壱岐、対馬を結ぶ国内線が離着陸しています。特に羽田・長崎線は観光やビジネスの需要が高く、数ある国内線の中でも上位でも利用客数を記録しています。長崎の歴史的、地理的な背景から、地方空港としていち早く、1979年には国際定期便が就航するようになり、上海、ソウル、香港への渡航が便利になりました。
空港施設は、1階に到着ロビーと各航空会社のカウンターが設置され、2階に出発ロビーや待合室、ラウンジ、ショッピングモールが設けられています。
<基本情報>
住所:長崎県大村市箕島町
電話番号:0957-52-5555
公式サイト:https://nagasaki-airport.jp/
那覇空港
那覇空港は、沖縄本島の南部、那覇市の中心部からモノレールやバス、タクシーで10分前後に位置しています。観光地として人気の沖縄の玄関口となっています。国内線ばかりでなく国際線も就航しています。国内線では全国の主要29都市と32路線で結ばれています。近隣の奄美、与論、石垣、宮古、下地島、久米島、北大東、南大東、与那国などの島々への路線もあり、南国ムードを漂わせています。国内線の離着陸数は全国第2位で、旅客数も第4位となっています。国際線もアジア地域を中心に16都市16路線の航空便が運航されています。
空港施設は、1階に到着ロビー、エントランスロビー、2階に出発ロビー、搭乗待合室、3階にチェックインロビー、4階にレストランが設けられています。
<基本情報>
住所:沖縄県那覇市字鏡水
電話番号:098-840-1179
公式サイト:https://www.naha-airport.co.jp/
まとめ
本記事では北海道から沖縄までの11の空港をご紹介しました。飛行機を利用すると移動時間が短縮されるので、観光地でゆっくりと旅情に浸ることができるでしょう。