川湯温泉
東に摩周湖、西に屈斜路湖があり、阿寒摩周国立公園内に位置する道東を代表する温泉地です。車で約5分ほどの距離には、硫黄の匂いが立ち込める大迫力の活火山「硫黄山」があります。
川湯温泉の特徴は、全国でもトップクラスの強酸性の泉質です。お湯を舐めると、レモンを超える酸っぱさと鉄のような味に驚きます。その酸の強さは、クギを温泉に入れておくと、一週間で溶けてなくなるといわれるほどです! うっかり金属のアクセサリーをつけて入浴すると、すぐに色が真っ黒に変色してしまうので注意が必要です。
川湯温泉は「源泉100%かけ流し宣言」をしており、泉質の高い温泉を楽しむことができます。川湯温泉に浸かると、皮膚の老廃物が溶けて、肌がすべすべになるのを感じます。
一度入ると忘れられず何度もリピートしたくなる、温泉マニアの中でも評価の高い温泉地です。もっと全国的に有名になってほしい、衝撃の名湯です。
豊富温泉
稚内市の約50km南に位置する日本最北端の温泉郷「豊富温泉」。広大な牧場が広がる酪農のまち・豊富町にある温泉地です。
なかなか行きづらい場所にあり、一般的にはあまり知られていない温泉地だと思いますが、国民保養温泉地に指定されており、名湯百選にも選ばれている、温泉マニアにはかなり有名な名湯です。
豊富温泉の特徴は、日本ではここだけ、世界でも他にアゼルバイジャンにある温泉地のみといわれる油分を含む泉質です! その希少性から「奇跡の湯」ともいわれています。弱アルカリ性で、色は黄濁しています。そして、温泉は井戸から石油や天然ガスとともに湧出してくるため、わずかに油分を含んでいます。
浴場に入ると、石油のような香りがします。お湯には油分が浮き、見た目も他の温泉と違ってつやめいています。お湯は油分でとろりとしており、お湯から上がって風呂椅子に座ると、お尻がヌルっと滑るほどです。
アトピーや乾癬などの皮膚疾患への効能があり、全国各地から湯治客が長期間滞在しに訪れる、湯治場でもあります。世界でも2ヶ所しかない大変貴重な温泉なので、稚内市を訪れる際に合わせて、ぜひこのオイルバスを体験してほしいです!
豊平峡温泉
札幌市内の温泉地といえば、定山渓温泉が全国的に有名ですが、実は他にも温泉地があります。その中の1つが「豊平峡温泉」です。札幌市内中心部から車で約1時間、定山渓温泉から約3kmという位置で、札幌市民の気軽なドライブ先といった存在です。路線バスや無料送迎バスでアクセスすることもできます。
豊平峡温泉の特徴は、一度に200人入浴可能といわれる、日本最大級の広さの露天風呂です! 定山渓の山々に囲まれ、春は桜・夏は緑・秋は紅葉・冬は雪景色と、四季折々の風景を楽しめる、ダイナミックな露天風呂です。
また、札幌市内の温泉の中で唯一の源泉100%かけ流しです。床や浴槽には、源泉に含まれる炭酸カルシウムや鉄分などが結晶化したものがそこかしこに見られます。
ちなみに、地元民は「豊平峡温泉といえばインドカレー」と口をそろえて言うほど、併設したレストランのインドカレーが名物となっていますので、ぜひご賞味あれ。
<基本情報>
施設名:豊平峡温泉(ほうへいきょうおんせん)
住所:〒061-2301 北海道札幌市南区定山渓608−2
電話番号:011-598-2410
日帰り入浴時間:10:00~22:30(最終受付 21:45)
定休日:なし
日帰り入浴料:大人1000円・小人500円
宿泊可否:不可
URL:
https://hoheikyo.co.jp/塩別つるつる温泉
北見市中心部から車で約50分、女満別空港から車で約1時間20分の位置にある、オホーツク地域の一軒宿です。
塩別つるつる温泉の特徴は、名前の通り、入浴後に肌がつるつるすべすべになる泉質です。弱アルカリ性の透明なお湯で、とろみがあります。「化粧水や乳液に浸かっているかのよう」と表現する方も多いほど、未体験のつるつるすべすべ感を味わうことができます。
源泉100%かけ流しなのも嬉しいポイントです。
道民の中でも、近郊に住んでいる方や温泉好きにしか知られていない温泉ですが、その泉質の素晴らしさから、どの口コミサイトを見ても絶賛されています。
<基本情報>
施設名:塩別つるつる温泉(しおべつつるつるおんせん)
住所:〒091-0163 北海道北見市留辺蘂町滝の湯201
電話番号:0157-45-2225
日帰り入浴時間:11:00~20:00
定休日:なし
日帰り入浴料:大人(中学生以上)600円・小人(4歳以上小学生以下)300円・幼児(3歳以下)無料
宿泊可否:可
URL:
https://tsuru2.net/十勝川温泉
帯広市内中心部から約10kmの位置にあり、JR帯広駅からバスで約1時間で行くことのできる温泉地です。
十勝川温泉の特徴は、日本国内でも珍しい「モール泉」という泉質です。一般的である鉱物性温泉に比べて、植物性温泉のモール温泉は世界でも希少な泉質です。
太古の昔、十勝川温泉がある十勝川の河畔には、葦などの植物が自生していました。それらの植物が長い時間をかけて堆積してできあがった亜炭層を通り、湧き出る温泉がこの十勝川温泉の植物性モール泉なのです。
お湯の色はホテルにもよりますが、コーラやコーヒーのような茶褐色です。入浴剤ではなく、天然の色ということに驚くほど、深みのある色です。
お湯にとろみがあり、入浴後、肌がつるつるになることから、「美人の湯」ともいわれています。
カルルス温泉
登別温泉から北西に約8km、山に囲まれた谷あいの土地にある温泉地です。現在のチェコにある「カルルスバード」という地域の温泉と似た泉質であることから、「カルルス温泉」という珍しい名前がつきました。
全国的に有名な登別温泉に比べて知名度は低いですが、国民保養温泉地に指定されており、名湯百選にも選ばれている、隠れた名湯です。湯治場としても名高い温泉地です。
昭和から続く老舗の旅館も多く、ノスタルジックで落ち着く雰囲気が漂います。
泉質は無色透明・無味・無臭の単純温泉で、飲泉を楽しむこともできます。
ニセコ湯本温泉「蘭越町交流促進センター 雪秩父」
ニセコ中心部から約15kmの位置にあり、車で約20分ほどで行くことができます。山あいの土地にあり、施設の横には「大湯沼」という温泉が湧き出る沼があります。その沼から送湯した温泉を楽しむことができます。
ニトヌプリ山をはじめ、山々を臨む露天風呂は「いかにも北海道!」という開放感にあふれています。
露天風呂が7つもあるのですが、その中でも人気なのは泥湯です(女性浴場のみ)。腕や体にペタペタと塗って流すと、肌がつるつるになります。なかなかできない体験に、お子様も喜ぶこと間違いなしです。
泉質は硫黄泉です。
<基本情報>
施設名:蘭越町交流促進センター 雪秩父(らんこしちょうこうりゅうそくしんせんたー ゆきちちぶ)
住所:〒048-1321 北海道磯谷郡蘭越町字湯里680番地
電話番号:0136-58-2328
日帰り入浴時間:10:00~19:00(冬期間は12:00~19:00)
定休日:火曜(火曜が祝日の場合は翌日)
日帰り入浴料:大人700円・小人300円
宿泊可否:不可
URL:
https://www.town.rankoshi.hokkaido.jp/administration/tourism/detail.html?content=285ニセコ五色温泉旅館
ニセコ中心部から約20km、車で約30分ほどの位置にあり、標高約750mの山あいに立つ旅館です。
ニセコアンヌプリやイワオヌプリといった山々が眼前に広がる大自然の中の露天風呂は、「いつか行ってみたい!」と全国の温泉マニア憧れの場所となっています。夏は山の美しい緑、冬は一面雪景色の白銀の世界を楽しむことができます。
泉質は酸性で硫黄を含み、色は透明です。源泉100%かけ流しで、湯治客も多く訪れます。
ニセコの各スキー場から車で約20分ほどなので、スキー帰りに体を温めに訪れるのもおすすめです。
<基本情報>
施設名:ニセコ五色温泉旅館(にせこごしきおんせんりょかん)
住所:〒048-1511 北海道虻田郡ニセコ町字510番地
電話番号:0136-58-2707
日帰り入浴時間:5月~11月 9:00~20:00 / 12月~4月 10:00~19:00
定休日:なし
日帰り入浴料:大人800円・小人500円
宿泊可否:可
URL:
https://goshiki-onsen.com/ぬかびら源泉郷「糠平温泉 中村屋」
帯広市内中心部から北に約60km、車で約1時間10分の位置にある、森と湖に囲まれた静かで小さな温泉地・ぬかびら源泉郷。そこに、リピーター続出の宿「糠平温泉 中村屋」があります(筆者も4回宿泊しています)。
「糠平温泉 中村屋」は、徹底的な地産地消にこだわった食事や、昭和にタイムスリップしたようなレトロ空間など、他の宿とは一線を画すおもてなしが人気なのですが、自然の中の露天風呂が素敵な宿でもあります。
森に囲まれた露天風呂には、エゾシカが遊びに来ることもしばしば。また、夜はさえぎるもののない満点の星空を見ながら、ゆっくりとお風呂に浸かることができます。灯りを消すスイッチがあり、全ての人工的な光を消し去り、星と月だけが輝く美しさは感動ものです。
泉質は無色透明・無味・無臭の単純温泉です。ぬかびら源泉郷は「源泉かけ流し宣言」をしており、泉質の高い温泉を楽しむことができます。
<基本情報>
施設名:糠平温泉 中村屋(ぬかびらおんせん なかむらや)
住所:〒080-1403 北海道河東郡上士幌町字ぬかびら源泉郷南区
電話番号:01564-4-2311
日帰り入浴時間:7:30~10:00・14:00~20:00(最終受付19:30)
定休日:不定休
日帰り入浴料:大人600円・小人300円・幼児200円
宿泊可否:可
URL:
https://nukabira-nakamuraya.com/index.htmlまとめ
珍しい泉質の温泉から、北海道ならではのロケーションを楽しめる温泉まで、幅広くご紹介しました。定番の温泉地ももちろん素敵ですが、次の北海道旅行では、穴場の温泉で唯一無二の温泉体験をしてみてはいかがでしょうか?