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【静岡】知れば知るほど楽しい歴史的建造物オススメ4選

【静岡】知れば知るほど楽しい歴史的建造物オススメ4選

2024-04-09 運営事務局

静岡県の歴史的建造物巡りはオススメです。静岡ははるか昔から交通の要所であり、中央に近い生産地であったために重要な建造物が多く残っています。これらを観光しながら歴史的背景を学ぶことで、ロマンと情緒あふれる時間を過ごすことができます。
本記事では、静岡県のオススメな歴史的建造物をご紹介いたします。
運営事務局

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運営事務局

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天城山隧道(旧天城トンネル)

天城山隧道(あまぎさんずいどう)は、静岡県伊豆市と河津町を結ぶ、天城山の中にあるトンネルです。現国道の新天城トンネルと区別するため「旧天城トンネル」と呼ばれています。

国道414号(旧道)にあるトンネルで、1900年(明治33年)に起工し、1905年(明治38年)に開通しました。全長は445.5メートル、道幅は4.1メートル、高さ4.2メートルの、日本初の総石造りトンネルです。



トンネル壁面や入口アーチなど、すべて切り石で作られています。そして、現存する石造トンネルでは国内最長となっています。中はひんやりと冷たく、昔の空気がそのまま残っているような印象です。

1998年(平成10年)に国の登録有形文化財に登録され、2001年(平成13年)には道路トンネルとして初めて国の重要文化財(建造物)に指定されました。
2015年(平成27年)10月、天城山隧道を含む「踊子歩道」が、新日本歩く道紀行「文化の道100選」に選定。「日本の道100選」「日本百名峠」にも選ばれています。

現在では、静岡を代表するだけでなく、日本屈指の観光名所として多くの人が訪れています。川端康成の短編小説『伊豆の踊子』や、松本清張の小説『天城越え』、石川さゆりが歌う『天城越え』と、この場所に関わる有名作品があるのも人気の理由です。

『伊豆の踊子』に登場する踊り子と学生たちが歩いたとされる、天城山隧道を含むハイキングコースが「踊子歩道」です。「浄蓮の滝(じょうれんのたき)」から「河津七滝(かわづななだる)」へと続くその道は、森林浴とともに景色を楽しめます。新緑・紅葉ともに美しく、作品の舞台であるロマンも相まって人気のスポットです。



11月の紅葉の時季には「天城越え紅葉まつり」を開催しており、伊豆の踊子と提灯を持って、トンネル内を歩く提灯ウォークなども好評です。

<施設情報>
施設名:天城山隧道(旧天城トンネル)
住所:〒413-0501 静岡県伊豆市
アクセス:【交通機関】伊豆箱根鉄道修善寺駅より河津駅行きバス35分「水生地下(すいしょうちした)」または「天城峠」下車 徒歩約40分 【車】東名高速沼津IC・新東名長泉沼津ICより伊豆縦貫道~伊豆中央道(有料)~修善寺道路(有料)~天城北道路(無料)月ケ瀬ICより湯ヶ島方面へ414号経由1時間20分
電話番号:0558-85-1056(伊豆市観光協会天城支部)
URL:http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=2481

起雲閣



起雲閣(きうんかく)は静岡県熱海市にある、「熱海の三大別荘」とも呼ばれた邸宅跡です。現在は熱海市指定有形文化財として一般公開されています。

大正・昭和の浪漫を残す建築様式で、歴史的・文化的に貴重な装飾も随所に施され、館内の隅々まで楽しめる人気のスポットです。様々な贅を尽くしながらも気品があり、日本らしい清廉な雰囲気にまとめられているすばらしい邸宅であり、旅館として利用されていた時もありました。

起雲閣は、1919年(大正8年)に別荘として築かれた名邸で、現在は非公開の「岩崎別荘」、今はなき「住友別荘」とならび「熱海の三大別荘」と称賛されました。
後の1947年(昭和22年)に旅館として生まれ変わり、熱海を代表する宿として数多くの宿泊客を迎えました。宿泊客の中には山本有三・志賀直哉・谷崎潤一郎・太宰治などの日本を代表する多くの文豪たちもおり、彼らに大変愛されていました。

日本の伝統的な建築様式が残されている本館と離れは、歴史を感じる格式高い美しさを持っています。廊下の窓ガラスには、当時の職人が一枚一枚丁寧に作った「大正ガラス」が使われており趣深いです。
旅館時代に客室として利用されていた部屋には、当時起雲閣によく通っていた文豪たちにまつわる資料も展示されています。



洋館は日本・中国・欧州などの装飾や様式が用いられて独特の雰囲気が漂っており、本館とはまた違った趣きがあります。館内の随所に施されているステンドグラスやタイルなどの装飾は、美しい色合いを楽しめるだけではなく、歴史的・文化的に貴重な物も含まれているため見どころです。展示室には専属のガイドが常駐しており、その説明を聞きながら大正・昭和時代のロマンを感じることができます。



三千坪もある緑豊かな庭園はとても優美です。
この庭園は”鉄道王”の異名を持つ実業家・根津嘉一郎(ねづ かいちろう)氏の手によるもの。「池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)」と呼ばれる造園技法で造られたもので、大きな池を中心に園路を巡らし、山や小島、橋などで美しい景色が表現されています。
庭の中央には推定20トンの巨石が配されており、20人以上の庭師が2ヶ月近くをかけて運んだとされています。

<施設情報>
施設名:起雲閣
住所:〒413-0022 静岡県熱海市昭和町4-2
アクセス:【交通機関】JR熱海駅より相の原方面行きまたは起雲閣循環バスにて約10分→起雲閣前下車 【車】東名高速道路→国道271号線→国道135号線・熱海ビーチライン経由 約1時間30分
電話番号:0557-86-3101
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日:毎週水曜日(祝日の場合は開館)年末(12/26~30)
料金:大人610円(団体の場合460円) 中高生360円(団体の場合240円) 小学生以下無料
URL:https://www.city.atami.lg.jp/kiunkaku/index.html

岩科学校



岩科(いわしな)学校は静岡県賀茂郡松崎町岩科にある、伊豆最古の小学校校舎です。
松崎町の伝統的な建築手法と西洋の建築様式を取り入れて造られたその建造物は、木造建築の傑作として知られ国の重要文化財に指定されました。

1879年4月に着工し、1880年(明治13年)9月に竣工。その外観には松崎町のシンボルでもある「なまこ壁」が使用されています。なまこ壁とは、壁面に平瓦を並べて貼り、瓦の継ぎ目に漆喰をかまぼこ型に高く盛り上げて塗る工法。この盛り上がった漆喰の形状が海にいるなまこに似ていることからそう呼ばれました。

棟梁に若い2人の地元の大工を迎えて設計されたその建築は、日本伝統の社寺風建築様式の中に洋風の白いバルコニーなどが取り入れられ、重厚かつおしゃれな印象になっています。
玄関上の唐破風(からはふ)となまこ壁といった和風な外観と、アーチ窓に半円バルコニーなどの洋風建築の組み合わせは、独自性のある魅力にあふれています。

特徴的な白いバルコニーの上に掲げられた「岩科学校」の扁額(へんがく)は、最後の太政大臣として知られる三条実美(さんじょうさねとみ)の書によるもの。
その上にある龍の装飾は、名工・入江長八(いりえ ちょうはち)が掘ったとされる彫刻です。この2つによって岩科学校の建築はさらなる重厚感と威光を放っています。

そして、岩科学校の一番の見どころとなっているのは、2階西側にある「鶴の間」です。
この日本間を手がけたのは前述の入江長八で、客室としての利用の他、伝統作法や裁縫の授業にも使われていました。
学校の校舎内とは思えないほどの豪勢な作りをしていて、とても彩り豊かなその部屋は訪れた人を驚かせます。



見上げると欄間には澄んだ青空に138羽の鶴が舞っており、ダイナミックに羽ばたくその姿は圧倒されるほどの迫力があります。この鏝絵「千羽鶴」は入江長八の最高傑作であり、彼の名を知らしめた作品となっており、ぜひとも見ておきたい作品です。

岩科学校の敷地内には、かつての岩科村役場であった建物が移築された後、現在は休憩所として利用されている「開化亭」という建物があります。
伊豆ならではのおみやげや、当時使われていた教科書などが販売されています。
また、建物の天井には入江長八の弟子である佐藤甚三が制作した鏝絵があるのでこちらも見逃せません。

<施設情報>
施設名:岩科学校
住所:〒410-3613 静岡県賀茂郡松崎町岩科北側442
アクセス:【交通機関】東京-(新幹線55分)-熱海-(伊豆急90分)-伊豆急下田-(バス50分)-松崎 【車】伊豆縦貫道月ケ瀬ICより国道136号線⇒(車60分)-松崎約43キロメートル(下田より27キロメートル)
電話番号:0558-42-2675
営業時間:9:00~17:00
定休日:不定休
料金:大人300円 中学生以下無料
URL:http://www.izu-matsuzaki.com/publics/index/54/

御前埼灯台



御前埼(おまえさき)灯台は、静岡県御前崎市御前崎に立つ灯台です。
「日本の灯台50選」に選ばれ、歴史的・文化的価値の高さから、「Aランクの保存灯台」に指定されています。

駿河湾と遠州灘を二分して、太平洋に突出した岬の先端にあるのが御前埼灯台です。
昔から遠州灘は航海の難所であり、この沖の岩礁で座礁・難破する船も多かったようです。
1635年(寛永12年)には江戸幕府により、御前崎に「見尾火燈明堂(みおびとうみょうどう)」が作られました。しかし、1871年(明治4年)に江戸幕府が建造した軍艦が岬の沖合のセイゴ根に座礁する事故が発生したことにより、洋式灯台の建設が急がれることになりました。



その後、「灯台の父」と呼ばれる英国人リチャード・ヘンリー・ブラントンを迎え、1874年(明治7年)に白亜の洋式灯台である御前崎灯台が誕生。
高さは地上から22.5メートル、強風や地震等の被害にも屈せず、今なお美しい姿を保ちながら海の安全を見守り続けています。



展望デッキからは大海原の雄大なパノラマが広がります。天気が良い日には伊豆半島・南アルプス・富士山も望める絶景です。御前埼灯台は日本の登れる灯台16基のひとつであり、富士山が一番大きく見える灯台となっています。写真撮影をする方にも人気のスポットです。



夜にはライトアップもされ、日没から22:00までの間行われます。昼間とは違った幻想的な雰囲気を楽しめます。

2016年12月末に海上保安庁の改修工事が完了。外壁が塗り替えられ、内側の保護材のパネルがヒノキ材に改修されました。また、らせん階段の途中にはレンガ造りの小窓が新設され、さらに魅力的なスポットとなりました。

<施設情報>
施設名:御前埼灯台
住所:〒437-1621 静岡県御前崎市御前崎1581
アクセス:【交通機関】JR東海道本線菊川駅下車 菊川駅前~(静鉄バス菊川浜岡線)~浜岡営業所下車(約40分)~(静鉄バス御前崎市内線)~御前崎海洋センター下車(約30分)、徒歩約10分 【車】東名高速道路相良牧ノ原IC~国道473号、県道241号、240号経由 約30分
電話番号:0548-63-2550
営業時間:9:00~16:00
定休日:悪天候時 年末年始
料金:中学生以上300円 小学生以下無料
URL:https://www.city.omaezaki.shizuoka.jp/soshiki/shokokanko/kankospot/toudai.html


まとめ

静岡県のオススメな歴史的建造物をご紹介させていただきました。国内で交通・生産において重要な地であった静岡には、重要な建造物がはるか昔から残されており、観光するのにとても魅力的です。
ぜひ静岡県の歴史的建造物を巡り、楽しい時間を過ごしていただければと思います。

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