雲の上のまち ゆすはら「梼原町×隈研吾建築物」
高知県の梼原町は高知県の西部にある山間にあり、面積の91%が森林です。マイナスイオンあふれるのどかな景色が広がり、女子旅にもとても人気があるスポットです。北部の標高は1,455mほどの高さにもなるので、「雲の上のまち」とも呼ばれています。世界的建築家である隈研吾氏が、この梼原町にミュージアムや図書館、ホテルや庁舎など6つの建造物を建てました。緑あふれる素晴らしい土地に加えて、SNS映えするスポットとしても多くの観光客が訪れています。
6つの建造物のうち、「雲の上のギャラリー」は別名「木橋ミュージアム」とも言われていて、梼原の美しい森林に綺麗に溶け込んでいるミュージアムです。日本建築の伝統的な木材表現を踏襲し、「やじろべえ型刎橋(はねばし)」と呼ばれる建築は世界でも唯一のものなんだそうです。梼原産のスギを何本も繰り返し積み重ねられた姿は圧巻で、自然に木々から木漏れ日が落ちるように、美しい光と影を鑑賞できるように設計されています。
「雲の上の図書館」は、靴を脱いで素足で館内に入ることができる図書館で、こちらも隈研吾氏の建築物のひとつです。床の木材の感触を実際に自分の足で感じられる館内では、ふかふかのソファや椅子があちこちに置かれ、床に直接座ったり寝転んだりと好きな体勢で自由に本を読めるようになっています。梼原町のヒノキやスギがたっぷり使われていて、美しく陽射しが入り込む森の中のような空間です。
館内にボルダリングができるスペースがあるのも、この図書館の面白い特徴です。シューズも無料で貸し出してくれて、おしゃれな空間で読書の合間に身体を動かすことができます。全て無料で利用できるというのも嬉しいポイントです。
こちらも隈研吾氏設計で、木材の趣からはガラッと変わって、「雲の上のホテル・レストラン」では、空に浮かぶ飛行機の翼のような優雅な曲線のデザインを楽しめます。
ホテル内の内装や灯りには、梼原町に住んでいるオランダ人のロギール・アウテンボーガルド氏の和紙がふんだんに使われていて、スタイリッシュなデザインに柔らかな温もりを感じさせます。建物の下には棚田をモチーフにした池が美しく張られ、夕陽が射し込むロマンチックな光景の中でお食事できます。ホテル内には天然温泉を楽しめるお風呂やプールもあるので、森林や建造物をゆっくり見て周ってお風呂に入って帰る、というゴールデンコースの休日を過ごせます。
<施設情報>
施設名:雲の上のまち ゆすはら「梼原町×隈研吾建築物」
住所:問い合わせ先:梼原町役場 〒785-0695 高知県高岡郡梼原町梼原1444-1
電話番号:0889-65-1111
・雲の上のギャラリー
住所:高知県高岡郡梼原町太郎川3799-3
電話番号:0889-65-1187
営業時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
入館料:成人200円
・雲の上の図書館
住所:高知県高岡郡梼原町梼原1212-2
電話番号:0889-65-1900
開館時間:9:00~20:00
※休館:火曜日(毎週)、金曜日(最終週のみ)
・雲の上のホテル・レストラン
住所:高知県高岡郡梼原町太郎川3799-3
電話番号:0889-65-1100
URL:
http://www.town.yusuhara.kochi.jp/kanko/kuma-kengo/index.html赤野休憩所
安芸市と芸西村の境界あたりにある、「赤野休憩所」は夢のような写真が撮れると秘かに人気のスポットです。駐車場とトイレと椅子があるだけのシンプルな休憩所ですが、おしゃれな建物のおかげで、まるで地中海沿岸から海を見渡しているような気分になれます。お天気の良い昼間もいいですが、夕陽の時間になるとさらにムードが高まります。
美しい琴ヶ浜の海岸線がほとんど全て見渡せる絶景にある休憩所なので、いろんな角度から撮ることで海や夕陽とのコントラストも楽しめます。周りに広がっている塀も雰囲気を壊さないデザインなので、塀に焦点をしぼって撮影しても映える写真が撮れそうです。
安芸市の特産品のひとつが、ナスです。この休憩所の可愛いところは、天井にナスがちょこんと乗っているところです。鳥がとまっているようにも見えるナスの姿も、忘れずにズームして写真におさめておきたいところです。
<施設情報>
施設名:赤の休憩所
住所:〒784-0033 高知県安芸市赤野
電話番号:‐
利用時間:いつでも利用可能
予算:無料
SEA HOUSE
安芸市にある「SEA HOUSE」は、建物の半分が海に突き出しているような建築で、外観も半分が宙に浮いているようなデザインです。洋食も和食も楽しめるレストランになっていますが、外観を見るだけでも楽しめます。店内からの景色も素晴らしく、海と一体になったようなゴージャスな気分でお料理やカフェタイムを満喫できます。
お店の海側が宙に浮いている状態なので、実際に店内を歩くと微妙に揺れることもあるようです。席によっては砂浜を見下ろせるようになっているので、空いていればじっくり席を選ぶ時間も楽しめます。バスケットのようなデザインのこの建物は、まずは地上で先に建物を完成させた上で、海側にじりじり引っ張って寄せて行くという設置方法だったとも言われています。
外観のバスケット部分が格子模様のようで、内側から見てもおしゃれなムードを盛り上げてくれます。パスタや定食は1,200円以上からですが、ドリンクメニューは400円からとなっていて、意外と価格は安めです。カフェタイムの人気メニューはベリーやチョコバナナなど数種類から選べるフレンチトーストで、こちらのパンは「ものづくり工房安田」のふかふかとした優しい舌触りの「極生食パン」が使われています。
<施設情報>
店名:SEA HOUSE
住所:〒781-5704 高知県安芸郡芸西村西分乙54-1
電話番号:0887-32-2880
営業時間:
【平日】 11:30~20:00 (L.O.19:30)
【土・日・祝】 11:00~20:30 (L.O.20:00)
予算:¥400~
空間・設備:オシャレな空間、落ち着いた空間、17席
URL:
https://tabelog.com/kochi/A3901/A390106/39004235/
高知県立美術館
1993年に建造された「高知県立美術館」は常設展示されているシャガールのコレクションを楽しめる美術館です。高知県にゆかりのある日本の写真家の石元泰博氏の作品も多く所蔵されています。この美術館は季節によって館内の至る所に薄く水が張られていて、ゆらめく水の中を歩く「水辺に浮かぶ美術館」とも言われています。冬には張られた水が凍る美しい情景も楽しめます。
本館の入り口までの長い通路や、美術館ホールの中庭などの水盤と建物とのコントラストが美しく、美術館に向かうまでの道のりもワクワク感が高まります。建設時には「南の人と自然」というコンセプトがあり、併設されている「県立美術館ホール」では映画や演劇、能やコンサートも楽しめるようになっています。
館内にある「ミュージアムカフェ マルク」では、モーニングからランチ、カフェまでパスタ等の軽食やスイーツを楽しめます。カフェの窓際からは、美しい水庭が広がる開放感のある景色を満喫できます。パンやクッキーなどテイクアウトできるものもたくさんあるので、お天気の良い日にはテイクアウトして外で食べても爽やかな時間を過ごせます。
こちらのカフェでは、時期によって開催されている企画展や季節に合わせて、美術家や作品をモチーフにしたラテアートやスイーツが楽しめることもあります。もちろん、高知県名物の文旦を使ったロールケーキやジュースも味わえます。いろんなイベントを積極的にやっているので、メニューに『ダンス』があって、注文してくれるとダンサーさんが踊ってくれるなんてこともあります。
建造物として外観も楽しめて、館内もめいっぱい充実した「高知県立美術館」に、たまにはふらりと寄ってみるのもいいかもしれません。
<施設情報>
店名:高知県立美術館
住所:〒781-8123 高知県高知市高須353-2
電話番号:088-866-8000
営業時間:9:00~17:00(入場は16:30まで)
予算:常設展:一般 370円
URL:
https://moak.jp/