「千と千尋の神隠し」銀山温泉
最初に紹介するこちらですが、「千と千尋の神隠し」の聖地ではないかという説が濃厚になっています。
こういう含みのある書き方をしているのはそうであると確定・断定されたわけではないからです。
実際、同作品の聖地としては台湾のあの飲食店街が舞台として想起される方も多いことかと存じます。しかしながらよくよく目を凝らしてみると、こちらの銀山温泉も作中に登場する様々な舞台と酷似している場面が多々見受けられるのです。
宮崎駿監督は、作品の舞台についてそもそも公言はしません。ですが、ファンの間でも銀山温泉が聖地である可能性はかなり高いというのが定説になっています。
「千と千尋の神隠し」では異世界の温泉街・歓楽街での少し変わった幻想的な風景が事細
かに描かれます。
作品を一度でも見た方は忘れられなくなるぐらいの重厚な世界観はまさにジブリ作品の集大成ということもできる作品で、歴代の邦画の中でもトップオブトップの人気と興行収入を誇っています。
それだけ支持される作品の舞台ということで是非一度は足を運んでおきたいです。
歴史と本格派の雰囲気を感じさせる舞台設定はこの街にもしっかりと生きていて、観光はもちろん聖地巡礼としても非常に高い満足度を与えてくれます。
＜情報＞
名前：銀山温泉（ぎんざんおんせん）
住所：山形県尾花沢市大字銀山新畑
公式サイト：
http://www.ginzanonsen.jp/
アクセス：大石田バス 銀山温泉より徒歩
「ラブひな」瀧見館
こちらも銀山温泉の一角に位置はしているのですが、よりミクロな視点での旅館が舞台となっています。
「ラブひな」は一世代前の王道ラブコメといった印象で、多くの方の教科書的な存在になっていることもしばしばです。
今でも度々語り継がれることから影響力や大きなインパクトを与えてくれた作品だと言うことができ、オススメのアニメでもあります。
そんな主人公たちがちょっと甘いひと時を過ごす舞台としてこちらの旅館が使われているのです。
聖地巡礼と言われれば、多くの方は「この場所がそのまま作品に登場している」と言う意見を頭に浮かべられるかと存じます。
しかしながら、「ラブひな」におけるこの旅館の登場の仕方は少々毛色が異なっています。
というのも主人公たちが住んでいる「ひなた荘」というアパートの一階部分は別の岩手県にある旅館で、二階部分がこちらの瀧見館をモデルにした場所になっているのです。
そのため、純然たる聖地というよりはミックスされたオリジナルの作品世界の中にこちらが組み込まれているというイメージで、面白いです。
寮としてこのレベルの旅館の出で立ちを踏襲しているというのはかなり高級志向が強くて笑ってしまいそうになりますが、非常におっとりとした素敵な旅館です。
＜情報＞
名前：瀧見館（たきみかん）
住所：山形県尾花沢市銀山新畑522
電話番号：0237-28-2164
公式ホームページ：
https://www.takimikan.jp/
アクセス：有楽町線 JR大石田駅から送迎バス
「おもひでぽろぽろ」高瀬駅
最初に「千と千尋の神隠し」を紹介しましたが、「おもひでぽろぽろ」の聖地である高瀬駅も山形県に所在しています。
山形県の落ち着いた雰囲気と自然が豊かな景観の良さはジブリ作品のような独特の世界観を持っている制作会社に刺さっていると考えることができます。
特に「おもひでぽろぽろ」は現代世界を舞台にしたほっこり系の作品であり、こちらの駅の周辺の雰囲気にマッチしています。
こちらの作品では、社会の軋轢の中で擦り切れそうになっているOL女性の日々が描かれているのですが、そんな彼女の幼き日々の思い出が丁寧に目の前に提示されます。
この駅はまさに田舎の自然と調和した駅だという印象を受け、目の前に緑の山や木々がたくさん生えていて、ここをゆったりと通過する電車は非常に見応えがあります。
ほろりと感動してしまうようなシーンもあり、そのモデルを見ることで是非心を洗っていただければと存じます。
＜情報＞
名前：高瀬駅（たかせえき）
住所：山形県山形市大字下東山132
アクセス：JR東日本「高瀬駅」より
「レベルE」山形駅
「レベルE」はハンターハンターの富樫先生が書かれている漫画原作アニメとなっています。
後者の圧倒的なネームバリューと知名度に隠れてはいますが、「レベルE」も名作だという声がマニア層からは非常に高く上がっています。
高校生と宇宙人のめぐり逢いを描いた作品で、少し特殊なSFとなっています。
宇宙人が登場する近代的なSFであるのに、山形駅という地方の少し地味な駅が登場するというのが面白いです。
さすが天才の冨樫義博先生といった着眼点で、その良い意味での不和感がアクセントになっていて惹きつけられます。
山形駅は特に登場頻度が高い場所となっていますが他にも周辺のお城やバス停なども登場します。
山形県の中心地でもありますので、普通の観光がてらに足を運びやすい聖地巡礼だと言えます。
＜情報＞
名前：山形駅（やまがたえき）
住所：山形県山形市香澄町一丁目1-1
アクセス：JR東日本 山形駅
「アブソリュート・デュオ」旧山形師範学校
「アブソリュート・デュオ」は2015年に放送されたアニメ作品になっています。
ここまではどちらかと言うと現代世界をモチーフにした作品の中で山形県の場所が描かれているケースが多かったですが、こちらは完全にフィクションが入った異能力の戦闘ものの作風になっています。
そうした作品にも山形県の建物が登場するという点で非常に幅が広いエンタメとの食べ合わせがいいのが特徴となっています。
西洋風の洋館の気配が感じられるこちらの建物は、文明がどんどん外国のものを受け入れ始めた日本の過渡期に建造された由緒正しき建物です。
日本の古き良き時代を生き抜いた逞しい人々がしっかりとした教育を受けてきた場所であり、その雰囲気は今でも感じられます。
「アブソリュート・デュオ」は学園×戦闘ものの作品だということは前述しましたが、こちらは主人公たちが通う学校のモデルとなっているのです。
この場所で繰り広げられる戦闘や友情物語、修行の数々を想像すれば非常にワクワクしてしまいます。
ヨーロッパ系のRPGなどにも登場しそうなハイカラな出で立ちで、山形県の古風な雰囲気においていい意味でのアクセントを加えてくれています。
＜情報＞
名前：旧山形師範学校（きゅうやまがたしはんがっこう）
住所：山形県山形市緑町2丁目2-8
アクセス：JR山形駅より徒歩１0分
「ミスモノクローム」銀山温泉
「ミス・モノクローム」は2013年に放送した深夜アニメで、現代でもマニアックな人気を堅持し続ける作品となっています。
というのも有名声優の堀江由衣さんが作品の原案から声優までを務めた異色の作品となっており、ファンの方はもちろん声優好きの方にも一目置かれている作品となっているのです。
可愛らしいアンドロイドの主人公が出てくる作品ですが、その舞台も銀山温泉です。山形県のアニメ聖地は銀山温泉に集中している習性がありますが、これだけの大正ロマン的な雰囲気は唯一無二のものです。納得できます。
こちらの作品の放送自体はかなり前であるというお話をしましたが、実は現在でも銀山温泉とのコラボなどを精力的に行われています。
コラボバスが街を周遊したり、ポスターやパネルの展示があったりと銀山温泉を支えている一端になっているというのは疑いようもない事実です。
一つの深夜アニメがこれだけの扱いになるのはかなり異色であるとも言えます。
そもそも「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に選出されたという経緯があることから、その聖地巡礼的な役割は常に高く保たれています。
作品が好きな方は楽しめる聖地となっています。
＜情報＞
名前：銀山温泉（ぎんざんおんせん）
住所：山形県尾花沢市大字銀山新畑
公式サイト：
http://www.ginzanonsen.jp/
アクセス：大石田バス 銀山温泉より徒歩
「三月のライオン」天童駅
最後に紹介するのは、「三月のライオン」という作品の聖地です。こちらは山形県天童市を聖地にしたアニメになっていますが、察しの良い方はこの情報だけでどういったアニメであるかに気づいてしまうのではないかと存じます。
こちらは将棋を舞台にしたアニメになっているのですが、天童市は将棋の駒の生産が非常に盛んな土地柄となっていてそもそもが将棋の聖地になっています。
将棋を軸に据えたアニメと言われれば「りゅうおうのおしごと！」をイメージされる方も多いことかと存じます。あちらの作品にも天童市は登場しますが、メインの生活圏内は大阪府になっています。
「三月のライオン」ではより将棋の街に密着して、現実世界に忠実な描かれ方をしています。いい意味でフィクション感がなく、落ち着いた雰囲気が魅力的な作品です。
将棋も最近は盛り上がりつつあるので、是非注目して足を運んでみてください。
＜情報＞
名前：天童駅（てんどうえき）
住所：山形県天童市本町一丁目1-1
アクセス：JR東日本 天童駅より
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
山形県が日本に誇る名物観光地の銀山温泉を中心に、様々な聖地を巡礼して楽しい思い出をお作りください。
