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【山形】 松尾芭蕉も愛した場所! 山形県エリアで魅力的なインスタ映えスポット5選

【山形】 松尾芭蕉も愛した場所! 山形県エリアで魅力的なインスタ映えスポット5選

2024-08-02 香田あつし

東北地方の日本海側に位置する山形県。県全域にわたって山がちな地形で、現在でも日本の原風景が多く残る自然豊かな地域と言えます。「奥の細道」で知られる有名な俳人・松尾芭蕉も多くの時間を山形県内で過ごしたとされていますし、さらにさくらんぼの生産量が全国の7割を占めるということも山形県を特徴づけているかもしれません。そんな山形県にもたくさんのインスタ映えスポットが存在しているのをご存じでしょうか。この記事ではついつい何度もシャッターを押してしまいたくなる山形県の人気スポットを5カ所ご紹介します。
香田あつし

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香田あつし

兵庫県出身。自分の知らない世界を見られるならたとえ地球の裏側にでも行ってしまうような人間です。食べることと交通、特に鉄道が大好き。読む人の旅のクオリティが最大限上がるような情報をご提供します。

銀山温泉




山形県には、まるで映画「千と千尋の神隠し」の世界に迷い込んでしまったかのようなレトロな雰囲気漂う温泉街があります。それが銀山温泉です。この場所はかつて江戸時代に野辺沢銀山として栄えていましたが、銀採掘の衰退に伴い温泉地へと変貌を遂げました。立ち並ぶ温泉宿を眺めながら散策するだけでもワクワクしてしまう、インスタ映え間違いなしのおすすめの旅館街です。




幹線道路からやや山奥に入ったところに位置する秘境スポットではあるものの、1983年に放送された国民的ドラマ「おしん(NHK)」の撮影地として全国的に知られるようになりました。大正ロマンを感じさせる風景は当時もインパクト抜群で、多くの人の心を惹きつけたに違いありません。

銀山温泉の特徴は何と言っても、大正時代の建築様式と西洋文化が合わさった独特な雰囲気漂う街並み。まるでタイムスリップしたかのような錯覚に陥ってしまう光景は、非日常感に浸るのに最適です。夕暮れの時間帯になるとガス灯が銀山川の両岸を美しく照らし出します。さらに冬に見られる雪景色はまた格別。日本の魅力的な美しさが詰まったスポットと言っても過言ではありません。




印象的な温泉街は散策にもってこいのスポットで、見どころもいっぱい。徒歩圏内にはカフェやお土産店、源泉を使用した足湯などが充実しているため観光にぴったりです。さらにはカレーパンなど食べ歩きに最適な名物も豊富なのが嬉しいところ。

花咲山展望台




上山市葉山地区の葉山温泉街すぐ裏手にある花咲山には、カップルにとって定番ともいえるインスタ映えスポット「花咲山展望台」があります。展望台から望む素晴らしい眺望に加え恋愛成就を後押しする鐘など、デートのお出かけ先候補の魅力的な場所として高い人気を得ています。

展望台は花咲山の中腹に存在しています。眺められる景色の中には上山市街地や山形市、さらには左右に広がった蔵王連峰を遠くに臨むことができます。絶景を眺めながら大切な人とさわやかなひと時を過ごすのに最適です。




訪れる多くの人は「幸福の鐘」を鳴らすために来ていると言っても過言ではないでしょう。花咲山展望台を象徴するこの鐘は、カップルで共に鳴らすと恋愛が成就すると言われています。2人で鳴らした鐘の音は、ずっと忘れることなく記憶に残り続けるに違いありません。




付近は映画「おくりびと」のロケ地となった場所として知られています。特に「上山コンチェルト館」として知られる建物は、同映画の主人公が住む家として使われました。映画の各シーンを思い出しながら巡ってみるといい旅の思い出になるでしょう。

烏帽子山公園




南陽市には山形県を代表する赤湯温泉がありますが、同エリアにある烏帽子山公園は桜の名所として知られています。こちらも春のみならず四季の魅力が詰まった人気の観光地で、訪れればインスタ映えは間違いありません。

赤湯の温泉街からちょうど山の上の方を見上げたところに烏帽子山公園が位置しています。距離もそれほど離れているわけではなく、浴衣を着たまま歩いて行ける程度の良好なアクセス性が嬉しいところ。温泉街でお風呂とグルメを楽しみながら、爽やかでバラエティに富む自然も手軽に満喫しましょう。




烏帽子山公園は山形県内でも1位か2位を争う花見の聖地として有名です。特筆すべきポイントは圧倒的なボリュームと珍しさ。咲き乱れる桜の品種の数は25種類にも上り、公園全体の桜の本数は約1000本にもなるとのこと。「烏帽子山千本桜」と呼ばれ、毎年4月中旬から5月上旬の間に花見客でにぎわうのも納得です。春に赤湯温泉を訪れたら、烏帽子山公園にも行かなければ損と言っても過言ではないでしょう。





烏帽子山公園の魅力は春季の桜に限ったものではありません。初夏には新緑の葉が目に鮮やかで、秋に訪れても赤く色づいた紅葉が移り変わる四季の美しさを伝えます。豊かな自然と見下ろす温泉街のコンビネーションが印象的な風景を作り出しており、思い出に残る旅の1ページを飾ってくれることでしょう。

白山島




東北地方の日本海側といえば、何となく波が荒々しくて人を寄せ付けないイメージがあるかもしれません。そんな険しいイメージを覆してくれるような無人島が鶴岡市の由良海岸に存在しています。その名は白山島(はくさんじま)といい、同海岸のシンボルとして知られています。

白山島は通称「東北の江の島」と呼ばれているのですが、神奈川県にある本物をご存じであればその理由は一目瞭然。海岸から海の方を見てみると、100メートルほど沖にきれいな三角形のシルエットをした小さな島が浮かんでいるのが認められます。そしてそこに向かって架かる特徴的な橋。これらはまさに江の島の穏やかな雰囲気を彷彿とさせるものでしょう。




本物の江の島さながらに、170メートルほどの橋を渡って散策を楽しむことができます。通路が整備されているため、コンパクトな島内を自由に歩いて回ることが可能。263段に及ぶ階段を使って頂上の白山神社に登って、広大な日本海の眺望を楽しむのも魅力です。




島の外側から景色を眺めるのも、白山島を楽しむより良い方法の1つです。特に由良海岸は「日本の渚100選」に選ばれており、沈む夕日の美しさには定評があります。さらにおすすめなのは夜に眺める島の景色です。近年急速に進化してきているスマホカメラの暗所撮影性能を使って、闇夜に浮かぶ美しい白山島を写真に収めてはいかがでしょうか。

垂水遺跡




「山寺」という通称で知られる「宝珠山立石寺(ほうじゅさんりっしゃくじ)」は、山形県を代表する人気の観光地です。日本史の表舞台にも登場する清和天皇の勅令によって開かれた、非常に由緒ある寺として知られています。崖の上に建つ開山堂は立石寺を象徴する美しい建物ですが、今回ご紹介するのはさらにその奥にある垂水遺跡です。山道の入り口から徒歩で15分ほどのところに位置する、インパクト抜群の自然の造形です。




立石寺からさらに奥へ、自然豊かな山道を進んでいくと突然周囲の状況は一変します。見渡せばそこはハチの巣を思わせるたくさんの穴が開いた巨大な岩が入り組む幻想的な場所。普段の日常生活ではまず見慣れない自然の造形に、きっと感動を表現する言葉さえ失ってしまうに違いありません。シンプルな鳥居と白い岩肌の組み合わせは、質実剛健な日本の伝統的な気質にリンクしているかのよう。修行の地として用いられていたことも納得です。

垂水遺跡は「峯の浦」という名称でも知られており、この場所は山寺のさらに奥に位置していることから「裏山寺」とも呼ばれています。1000年を超える歴史を刻んでおり、大正時代まで山伏たちが実際にこの場所で修業をしていたのだと言います。訪れてみればきっと、パワースポットとして人々の心を惹きつける印象的な景観と空気感に魅了されることでしょう。




垂水遺跡はアウトドア系インスタ映えスポットということで、訪れる際にはトレッキングのための準備が必要となるでしょう。峯の浦を1周するには約1時間半、垂水遺跡まで上がって折り返すだけでもおよそ1時間程度の所要時間となります。なので必ず歩きやすい靴や山道でも肌をしっかり保護できるような服装が必須と言えるでしょう。軽い登山なので油断は禁物です。

まとめ

以上、山形県エリアで魅力的なインスタ映えスポットを5カ所ご紹介しました。人々の長年の営みを思わせる観光地から、自然が作り出した芸術性豊かな造形を楽しめる場所まで豊かな個性が垣間見れたのではないでしょうか。首都圏から新幹線やバスで直接アクセスできる利便性も嬉しい山形県。ぜひ今度の旅行先の候補地に入れてみてはいかがでしょうか。

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