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宮城の極寒スポット・氷の水族館を紹介します!

宮城の極寒スポット・氷の水族館を紹介します!

2024-08-20 ナベチャン

漁業が盛んな街として知られる宮城県・気仙沼市。とれたての海鮮を求めて多くの観光客が訪れる人気のスポットですが、実は数年前から、氷屋さんが営む水族館が話題となっていることをご存知でしょうか。今回はそんな話題沸騰の面白スポット『氷の水族館』をご紹介します。
ナベチャン

這篇文章的作者

ナベチャン

旅行業界で7年ほど働いていました。仕事で有名観光地に行き過ぎたせいか、プライベートでは珍スポット・B級スポットと呼ばれる場所ばかり出かけています。素敵な情報をお届けできたら嬉しいです!

真夏でも極寒!氷の水族館とは

水族館といえば、迫力満点のイルカショーに感動したり、水槽の中で優雅に泳ぐ魚を眺めたり、海の生き物たちの愛くるしい姿が見られるところというイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
しかし、ここ気仙沼市の『氷の水族館』は、そういった一般的な水族館とは一味も二味も違います。というのもこちらの水族館、実はイルカショーどころか、優雅に泳ぐ魚さえも見られないんです!
では一体どんな内容の水族館になっているのかといいますと……。そう、ここは文字通り、氷漬けにされた気仙沼の魚たちを展示している水族館となっているんです!




今ではすっかり気仙沼市の名物となっている氷の水族館ですが、もともとは運営元の岡本製氷という氷屋さんが、北海道の雪まつりで氷漬けにした魚を展示したことがきっかけなのだそう。
町内会からの「地元でもぜひやってほしい」という声に応え、2002年より気仙沼市の観光物産施設『海の市』で展示されるようになりました。
その後、2011年に起きた東日本大震災の影響で閉業を余儀なくされましたが、気仙沼市の復興を願い、6年後の2017年にリニューアルオープン。
現在は気仙沼漁港で水揚げされたカツオやサンマ、メカジキなど海の生き物が約600匹、ズラリと展示されています。

日本一寒い水族館




氷の水族館は一般的な水族館と異なり、館内が非常に寒くなっていることも特徴の1つ。魚を包む氷が溶けないよう、館内の気温は常にマイナス20度前後に保たれています。
そのため、こちらは夏場でも防寒着が必要なほどの寒さ!あっという間に体が冷えるため、防寒対策なしでは決して見学することができません。
しかしご安心を。氷の水族館では防寒着の無料レンタルをおこなっているので、手ぶらで行ってもOKです。
コートなどで完全防備しているつもりでも、館内は想像を絶する寒さです。見学の際はぜひとも防寒着を借りることをおすすめします。

氷の水族館の見どころ




地元の人はもちろん、北国の人でも凍えてしまうほど寒い氷の水族館。長時間いると体が冷え切ってしまう危険があるため、館内はかなりコンパクトなつくりとなっています。
しかし、小規模ながら見どころは盛りだくさん!ここでは氷の水族館の見どころについてご紹介します。




入館前にまず見ておきたいのが、受付の手前にある壁画アート。
こちらはベルギー出身の壁画アーティスト・PSOMAN(ソーメン)氏によって手掛けられたもので、2017年のリニューアルオープンの際に制作されました。
壁には40種類、約120匹ものスタイリッシュなデザインの魚たちが描かれています。こちらは無料ゾーンなので、入館しない方でも見ることが可能。
人気の撮影スポットとなっているので、ぜひおしゃれな壁画アートを背景に写真を撮ってみてはいかがでしょうか。

館内では魚の動きに注目




氷の水族館を見学する上で一番注目していただきたいのが、ズバリ!展示されている魚たちの動き。
もちろん、展示されている魚たちは全て凍っているため、実際に泳いでいる姿を見ることはできませんが、展示によって魚たちがさまざまな動きをしているのが非常に面白いんです。

中でも驚かされるのが、まるで本当に泳いでいるかのように配置されている魚たち。
生きていないはずなのに、今にも動き出しそうな臨場感があり、なんとも不思議な感覚になります。




実はこちら、なんと氷の水族館を運営している氷屋さんが、1匹1匹手作業で魚を配置してつくりあげているのだとか。
ゆっくり時間をかけて氷を凍らせ、タイミングを見計らって先に凍らせた魚を配置することで、このような仕上がりになるのだそうです。
どうすれば魚が本当に泳いでいるように見えるのか、絶妙なバランスにこだわってつくられた展示はもはやアートそのもの。
一般的な水族館のように泳いでいる魚たちを見ることはできませんが、このように時が止まったかのような展示が見られるのは氷の水族館ならではです。




中には遊び心溢れる展示も。ただ魚が泳いでいる姿だけでなく、魚たちがキスをしたり、ハートの形をつくるように群れたり、本来なら絶対に見られないであろう光景が見られるのも面白いポイントです。
なお、展示内容は定期的に変わるとのこと。今しか見られない展示もあるので、お出かけの際はぜひ1つ1つの展示をじっくり見てみてください。

幻想的な世界にうっとり

館内は青・赤・緑などの色でライトアップされ、時間によって異なる雰囲気の光景を見ることができます。
また、館内の奥にはプロジェクションマッピングによって幻想的な世界を体験できるゾーンも!
降り注ぐ光や波の花、優雅に泳ぐ魚の群れなど、音楽とともにさまざまな映像が映し出されるので、飽きることなく楽しめます。




氷の水族館の見どころは氷漬けにされた魚たちだけではありません。
世界的に有名な氷の彫刻家・清水三男氏によって手掛けられた作品や、自分が氷の中に閉じ込められているかのような写真が撮れるフォトスポットなど、ほかにも見どころが満載です。
出口付近には気仙沼市の観光キャラクター『ホヤぼーや』の彫刻があり、こちらも人気のフォトスポットとなっています。
館内はどこもかしこもフォトジェニックな写真が撮影できるスポットだらけなので、お出かけの際はぜひ写真撮影も楽しんでみてください。

氷の水族館がある『海の市』も要チェック!





せっかく氷の水族館へお出かけするなら、施設がある『海の市』も見てまわるのがおすすめです。ここでは最後に、海の市の楽しみ方を少しだけご紹介します。




気仙沼漁港ではさまざまな魚が水揚げされますが、実はその中でもサメの水揚げがとくに多いことをご存知でしょうか。
気仙沼市はなんとサメの水揚げ日本一。国内の82パーセントをシェアしており、良質なフカヒレの産地としても知られています。
そんなサメの街・気仙沼市にできたのが、日本で唯一のサメの博物館『シャークミュージアム』です。
シャークミュージアムはサメの生態と東日本大震災の復興をテーマに、『シャークゾーン』『絆ゾーン』『震災の記憶ゾーン』『海と生きるゾーン』と4つのゾーンで構成されています。

シャークゾーンでは、ホホジロザメやジンベエザメのスーパーリアルオブジェや、サメの生態の不思議、サメの生息マップなどが学べる展示が並んでいます。
こちらも小規模ではありますが、見応えは抜群!サメ好きの方はもちろん、サメについてあまり知識がない方や、小さなお子さまでも楽しめる内容となっています。
気仙沼で水揚げされたサメは氷の水族館でも展示されているので、先にシャークミュージアムでサメの生態について学んでおくと、氷の水族館での見学がより楽しめるかもしれません。

見学後は地元の海鮮グルメを堪能




気仙沼市に訪れるからには、地元の海鮮料理をぜひとも食べておきたいところ。海の市には新鮮な海の幸が味わえる4つの飲食店があります。
お寿司や海鮮丼だけでなく、魚介類を使ったフライやラーメンなども提供されているので、生魚が苦手な方でも地元のグルメを堪能できます。
お店によっては平日だけしか食べられないお得なメニューや、数量限定の日替わりランチも。お出かけの際はぜひ各店舗のメニューをチェックしてみてください。

海の市の1階には、海鮮市場やホヤぼーやのキャラクターショップ、まるずわいがに専門店など、ショッピングスポットが盛りだくさん。
市場では、気仙沼漁港で水揚げされた魚介類が産地直売価格で購入できます。季節ごとに旬の鮮魚が購入できるのも嬉しいポイント。地元食材をすぐに味わえるよう、加工してくれるサービスなどもおこなっています。




お土産屋さんでは名産のフカヒレスープや、地元の食材を使ったお菓子やパン、おつまみなどが販売されています。
中でも注目したいのが、ホヤぼーやのオリジナルグッズを取り扱う『ホヤぼーやショップ』。
マグカップやワッペン、ぬいぐるみなど、約240種のホヤぼーやグッズがズラリと並んでおり、手に取って眺めているだけでほっこりしてしまいます。

ショップの隣にはホヤぼーやの顔はめパネル、実際に絵馬を書いて奉納できる『海の子神社』も!
ちなみに海の子神社の賽銭箱に入っているお金は、東日本大震災の復興や、各地で災害が起きた際の義援金として寄付されているそうです。
ショッピングを楽しんだ後は、ぜひこちらにも立ち寄ってみては。

まとめ

一般的な水族館とは大きく異なり、「静」と「動」が楽しめる氷の水族館。地元の氷屋さんによってつくり出された作品は、まるで本当に時が止まっているかのような出来栄えです。音と光によって演出される世界観と相まって、つい見入ってしまうこと間違いなし。宮城県へ遊びに行く際は、ぜひ仙台市の『海の杜水族館』だけでなく、気仙沼市の氷の水族館にも立ち寄ってみてください。

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