真夏でも極寒!氷の水族館とは
水族館といえば、迫力満点のイルカショーに感動したり、水槽の中で優雅に泳ぐ魚を眺めたり、海の生き物たちの愛くるしい姿が見られるところというイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
しかし、ここ気仙沼市の『氷の水族館』は、そういった一般的な水族館とは一味も二味も違います。というのもこちらの水族館、実はイルカショーどころか、優雅に泳ぐ魚さえも見られないんです!
では一体どんな内容の水族館になっているのかといいますと……。そう、ここは文字通り、氷漬けにされた気仙沼の魚たちを展示している水族館となっているんです!
今ではすっかり気仙沼市の名物となっている氷の水族館ですが、もともとは運営元の岡本製氷という氷屋さんが、北海道の雪まつりで氷漬けにした魚を展示したことがきっかけなのだそう。
町内会からの「地元でもぜひやってほしい」という声に応え、2002年より気仙沼市の観光物産施設『海の市』で展示されるようになりました。
その後、2011年に起きた東日本大震災の影響で閉業を余儀なくされましたが、気仙沼市の復興を願い、6年後の2017年にリニューアルオープン。
現在は気仙沼漁港で水揚げされたカツオやサンマ、メカジキなど海の生き物が約600匹、ズラリと展示されています。
日本一寒い水族館
氷の水族館は一般的な水族館と異なり、館内が非常に寒くなっていることも特徴の1つ。魚を包む氷が溶けないよう、館内の気温は常にマイナス20度前後に保たれています。
そのため、こちらは夏場でも防寒着が必要なほどの寒さ!あっという間に体が冷えるため、防寒対策なしでは決して見学することができません。
しかしご安心を。氷の水族館では防寒着の無料レンタルをおこなっているので、手ぶらで行ってもOKです。
コートなどで完全防備しているつもりでも、館内は想像を絶する寒さです。見学の際はぜひとも防寒着を借りることをおすすめします。