岩間沈下橋
里山の雄大な景色を背景に、「日本最後の清流」とも呼ばれる四万十川が流れており、その上にかかるのが「岩間沈下橋」です。四万十川には47本沈下橋がありますが、「岩間沈下橋」は観光客から一番人気の沈下橋と言われ、その情景の美しさからTVや雑誌などでも一番多く取り上げられています。
「沈下橋」は、川が増水したときに水中に沈むように設計されており、通常橋の両端にある欄干(手すり)がない、シンプルな設計の橋です。川が増水すると、沈下橋は水中に沈んみ、まるでそこに橋などなかったかのような見た目になりますが、1、2日経って水が引くと、元の姿に戻ります。シンプルな設計ゆえ建築費用が抑えられ、壊れても修復しやすいため、氾濫が多く橋が壊れる可能性の高い四万十川では沈下橋が数多く設置されています。
「岩間沈下橋」は数々の沈下橋を見た中でも、一番感動した風景です。四万十川の蛇行地点にあり、山々を間近に見ることができ、ひと昔前の里山にタイムスリップしたような古き良き日本の情景が広がります。
なお、観光用の橋ではなく、地元の方が通行する生活用の橋のため、撮影に夢中になって通行を妨げないよう注意してください。
<施設情報>
施設名:岩間沈下橋(いわまちんかばし)
住所:〒787-1321 高知県四万十市 高知 西土佐岩間
営業時間:24時間
にこ淵
近年SNSで「仁淀ブルー」とも呼ばれるその青さがたびたび話題になる仁淀川。その神秘的な仁淀ブルーを間近に見れる滝つぼが「にこ淵」です。
仁淀川は高知県のほぼ中央を流れる全長約124キロメートルの川で、全国の河川の水質ランキングで常にトップとなっている美しい川です。
「にこ淵」は仁淀川の上流の森の中にあります。「水神様の化身である大蛇が棲む」という伝説があり、神聖な場所として地元の方は立ち入らなかった場所ですが、現在は人気の観光スポットとなっています。
天気によって、透き通ったブルーに見えたり、エメラルドグリーンに見えたりと表情を変えますが、一番きれいな「仁淀ブルー」が見えるのは、晴れた日の正午ごろ。水面に日の光が差し込み、幻想的な風景を見ることができます。
<施設情報>
施設名:にこ淵(にこぶち)
住所:〒781-2511 高知県吾川郡いの町清水上分1278
営業時間:24時間
駐車場:あり
安居渓谷
仁淀ブルーの静かな水の流れを見ることができる水晶淵や砂防ダム、迫力ある飛龍の滝や見返りの滝など、仁淀川の様々な景観が楽しめる「安居渓谷」。春は新緑、夏は水量が多い迫力の風景、秋は紅葉、冬は最も高い透明度を誇り、季節によって異なる風景が広がります。
「安居渓谷」のシンボル的な存在なのが「飛龍の滝」。高さ30メートルの2段に分かれた滝は迫力があり、その滝つぼは美しい仁淀ブルーが広がります。また、水の美しさだけでなく、周りの岩の数々や切り立った渓谷も自然の造形美を感じる美しさです。
仁淀ブルーを最も堪能できるのが「水晶淵」。透明度が非常に高く、日が差し込むとエメラルドブルーに見えるその水の輝きは、まるでクリスタルのよう。時間や天気により、ブルーやグリーンに変わる表情も見どころです。透明度が高いため、水深が浅く見えますが、最大で2~3メートルの深さがあります。
そして、人工的に整備された場所ではあるものの、仁淀ブルーの美しさを楽しめるのが「砂防ダム」。水晶淵に近いスポットなので、ぜひ合わせて訪れてみてください。
なお、「安居渓谷」への道は、対面通行のくねくねとした山道が約10キロ続きます。運転に慣れている方がドライバーとなることをおすすめします。
<施設情報>
施設名:安居渓谷(やすいけいこく)
住所:〒781-1628 高知県吾川郡仁淀川町大屋
営業時間:24時間
駐車場:あり
四国カルスト
高知県と愛媛県の県境にあり、標高1000~1500メートル、東西約25キロメートルに広がるカルスト台地です。山の斜面に広がる草むら、無数の石灰岩、放牧された牛が織りなす異国のような牧歌的な風景は、「日本のスイス」とも呼ばれています。個人的には、高知県のスポットで「岩間沈下橋」と並んで感動したスポットです。
四国カルストの東端にある「天狗高原」では、四国カルストの中で最も高い標高1485mに位置し、標高1000m級の尾根が連なる四国山地を眼下に眺めることができます。
「五段高原」は。ヒツジの群れのような白い石灰石群や、すり鉢状のくぼみが点在する、カルスト地形特有の風景が見られます。春から秋までは牛の放牧が行なわれるので、運が良ければ牛の姿も見れるかもしれません!
そして、「姫鶴平」では、カルスト台地と草むらを縫って進む道と風車を一望でき、ここはヨーロッパの山かと錯覚してしまうような雄大な風景が広がります。
なお、四国カルスト周辺の道路は積雪のため、冬季は閉鎖となりますので、最新の道路状況を以下の「星ふるヴィレッジTENGU」のホームページもしくは問い合わせでご確認ください。
<代表施設情報>
施設名:星ふるヴィレッジTENGU(ほしふるゔぃれっじてんぐ)
住所:〒785-0504 高知県高岡郡津野町芳生野乙4921−22
電話番号:0889-62-3188
駐車場:あり
久礼大正町市場
高知県の食べ歩きスポットといえば高知市の「ひろめ市場」が有名ですが、この「久礼大正町市場」は観光客だけでなく地元民も訪れる、新鮮で良心的な価格の市場です。私も地元の方におすすめされて訪れました。
「久礼大正町市場」は、高知市から約50キロほど西にある中土佐町にあります。中土佐町は江戸時代からの伝統漁法「カツオ一本釣り」で知られる、昔ながらの漁師町です。「久礼大正町市場」では、この漁港で水揚げされたばかりの新鮮な魚介類を食べることができます。
高知県ならでは藁焼きのカツオのたたきは「山本鮮魚店」「田中鮮魚店」で味わうことができます。どちらのお店も高知県有数の名店として知られ、もちもちとした食感のカツオに藁焼きの香ばしい香りが加わった、極上のカツオのたたきがいただけます。定番のタレを付けて食べるのももちろんおいしいですが、新鮮だからこそ塩をつけてシンプルに食べるのも、カツオの旨味をダイレクトに味わえるのでおすすめです。
カツオは刺身でもおいしい魚。「市場のめし屋 浜ちゃん」は「こんなにおいしいカツオの刺身を食べたことがない!」という人も多いほど、全く臭みのない濃厚な味わいのカツオの刺身をいただけます。
また、驚きの味わいなのは「串焼きポン吉」の「かつおのハランボ串」。カツオの大トロ部分を焼いたもので、ぷりぷりで脂がとろけてジューシーな味わいです。高知県民には親しまれている食材だそうですが、私は初めて食べて、そのおいしさに感動しました!
カツオ以外にも、お惣菜・ところてん・かまぼこ・酒屋・定食屋などが軒を連ね、様々な地のものを楽しむことができます。
<施設情報>
施設名:久礼大正町市場(くれたいしょうまちいちば)
住所:〒789-1301 高知県高岡郡中土佐町久礼6372−1
営業時間:店舗によって異なるため、公式HPを確認してください
定休日:店舗によって異なるため、公式HPを確認してください
駐車場:あり
酔鯨酒造「SUIGEI SAKE LAB CAFE」
高知県を代表する酒造の1つ「酔鯨酒造」。その酒蔵は土佐蔵と長浜蔵の2つがありますが、土佐蔵に「SUIGEI SAKE LAB CAFE」という、酒蔵ならではの素材を使用したノンアルコールスイーツのお店があります。
スイーツには土佐蔵で製造した純米吟醸酒の酒かすやあま酒が使用されています。酒かすやあま酒の香りが絶妙に香る「酒かすソフトクリーム」「あま酒ソフトクリーム」、あま酒ソフトクリームと季節のフルーツが贅沢に盛り付けられた「季節のあま酒ソフトクリームパフェット」、あま酒の甘さととフルーツの果肉の甘酸っぱさが合う「ザケラッペ」など、見た目もかわいいスイーツがめじろ押しです。
私のおすすめは「酒かすソフトクリーム」。今まで他の酒造でも酒粕を使用したソフトクリームを食べたことがありますが、酒独特の香りが強くあまり好きではありませんでした(日本酒は大好きなのですが)。しかし、「SUIGEI SAKE LAB CAFE」の「酒かすソフトクリーム」は、酒かすの味の塩梅が絶妙でとてもおいしかったです。
また、「SUIGEI SAKE LAB CAFE」を含む土佐蔵は外観・内観ともにスタイリッシュで、知らなければ酒造とは思えない見た目です。お酒が飲めない方やドライバーも、スイーツを楽しみ、美しい建物を見学できるので、おすすめの酒造です。
<施設情報>
施設名:酔鯨酒造 土佐蔵(すいげいしゅぞう とさぐら)
住所:〒781-1113 高知県土佐市甲原2001番地1
営業時間:10:00〜17:00
定休日:火曜
電話番号:088-856-8888
駐車場:あり
URL:https://suigei.co.jp/
まとめ
高知県のおすすめドライブスポットはいかがでしたでしょうか。高知県は雄大な川や山、おいしいグルメなど、四国の中でもバラエティ豊かな魅力が詰まった県です。ぜひ車を借りて、爽快なドライブをお楽しみください!