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【埼玉】長瀞で早春に長期間桜の花を楽しむことができるお花見スポット

【埼玉】長瀞で早春に長期間桜の花を楽しむことができるお花見スポット

2025-02-28 Obaq

桜の花を見る習慣は、日本の春の風物詩として、すっかりと定着しています。全国各地に数え切れない数の桜の名所が点在しています。埼玉県秩父郡長瀞町にも、数多くのお花見スポットがあり、長期間お花見を楽しむことができます。その中から桜の名所として県内外の人々に人気のある名所、道光寺、大手の桜、法善寺、北桜通り、南桜通り、宝登山神社参道、野土山、井戸、通り抜けの桜を9スポットご紹介します。
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国内では47都道府県、海外では67ケ国を巡っております。この経験をいかし、
幅広い視野で観光スポットの魅力や特徴をお伝えして参ります。

例年3月下旬から4月下旬までの長期間お花見が楽しめる長瀞

埼玉県の北西部に位置する長瀞は、荒川や宝登山の豊かな自然に恵まれ、県内でも屈指の観光スポットとなっています。中でも桜のお花見シーズンには、桜が場所と時を変えて花を咲かせます。桜の品種も多く例年3月下旬から4月下旬まで、1ケ月を超える長期間、桜の花を楽しむことができるのです。町全体で約3000本の桜がリレーのバトンを繋ぐように、順番に開花していきます。「日本さくら名所100選」の一つに数えられる国内でも有数の桜の名所です。例年「長瀞桜まつり」が開催され、期間中は連日、大勢の人々で賑わいます。訪れた人の波が向かう方向は、時期によって少しずつ異なるようです。エリアによって植栽される桜の品種が違うため、開花、満開の時期がずれていくのです。長瀞で人気の桜をエリアに分けて、開花の順にご紹介します。

3月下旬頃にピークとなる道光寺、大手の桜、法善寺

長瀞エリアの桜で最も早く開花を始めるのは町の北東部です。例年3月下旬頃には、道光寺、大手の桜、法善寺の桜などが、いち早く長瀞にお花見シーズンのスタートを知らせます。道光寺は秩父鉄道の「樋口駅」から南東に約500メートルのところに堂宇を構え、境内には「岩田桜」が植栽されています。「岩田桜」は2003年頃、長瀞町の岩田地区の個人宅の畑で見つけられた品種です。美しくて観賞性の高い桜は2008年に、道光寺の境内に移植されました。移植された根株は翌春には、樹高約5.88メートル、枝張約9.13メートルにまで成長したのです。以来、放射状に広がった樹冠に毎年、美しい花を咲かせ、長瀞で最初に開花する桜として注目を集めています。ソメイヨシノより少し開花が早いカンヒザクラとほぼ同時期に花を開き、発見された個人宅にはヤマザクラが育っていたことから、カンヒザクラとヤマザクラの自然交配した品種であると推定されています。

<施設情報>
施設名 道光寺(どうこうじ)
住所 埼玉県秩父郡長瀞町岩田735
電話番号 0494-66-2626
アクセス 秩父鉄道「樋口駅」より徒歩約10分

樹齢は200年を超えると推定されるエドヒガン桜の大手の桜

大手の桜は、道光寺から県道82号線を南西に進んだ、井戸地区の岩根山徒歩入口の近くに育っています。樹齢は200年を超えると推定されるエドヒガン桜です。道光寺の「岩田桜」とともに、「長瀞二大早咲き桜」と言われることもあるようです。

<施設情報>
施設名 大手の桜
住所 埼玉県秩父郡長瀞町大字井戸
アクセス 秩父鉄道「野上駅」より徒歩約15分

「苦抜与楽」、「弥陀のさくら」の愛称の桜が咲く法善寺

法善寺は県道82号線の東に面する臨済宗妙心寺派の寺院です。16世紀中頃に創建されたと伝わります。寺院の目印は、県道沿いの地蔵としだれ桜です。寺院の正面玄関でアーチを作る桜は、「与楽の地蔵ざくら」と呼ばれています。推定樹齢90年前後の桜が、「苦抜与楽(ばっくよらく)」の文字が刻まれる地蔵と向かい合っているのです。本堂前の桜は「弥陀(みだ)のさくら」の愛称をもっています。推定樹齢120年余りで、御本尊の阿弥陀如来に因んで名づけられたようです。この2本のしだれ桜は揃って、長瀞町の天然記念物に指定されています。

<施設情報>
施設名 法善寺(ほうぜんじ)
住所 埼玉県秩父郡長瀞町大字井戸476
アクセス 秩父鉄道「野上駅」より徒歩約10分

4月上旬頃にピークとなる北桜通り、南桜通り、宝登山神社参道、野土山、井戸

約2.5キロの通りの両側に400本前後の桜が並木を作る北桜通り

長瀞の北東エリアに続いて、例年4月上旬頃に桜の見頃を迎えるのは、秩父鉄道「長瀞駅」周辺の町の中心部です。北桜通り、南桜通り、宝登山神社参道、野土山が一斉に満開となると、長瀞は桜の園となります。北桜通りは長瀞駅から北上し、野上駅に隣接する高砂橋まで繋がります。約2.5キロの通りの両側には、400本前後の桜が隙間なく並び、桜の並木が作っているのです。頭上には花びらが何重にも重なり合い、まるで桜のトンネルのようで、思わず息をのんでしまうことでしょう。道の両側には歩道が整備されているので車に妨げられることなく、風にたなびく花を見上げながら、のんびりと散策することができます。ただ通り沿いにベンチや広場などの休憩設備に限りがあるので、往復の距離を計算しながらの散策となるようです。

北桜通りの桜の見頃時期には、夜間のライトアップが行われます。夜のとばりに覆われた空間に、薄紅色の桜が浮かび上がり、とても幻想的です。通り沿いの開けた場所には、ツーショット写真撮影のためのハート形のオブジェが登場することもあるようです。

約1.5キロの通りの左右に200本前後の桜が並木を作る南桜通り

南桜通りは、長瀞駅から南方に伸びて上長瀞駅へと続きます。約1.5キロの左右には200本前後の桜が延々と並木を作っています。南桜通りは歩道のないところも多いので、すれ違う車には気をつけての花見散歩となります。長瀞駅を中心として南北合わせて約4キロの桜並木は壮観です。

北桜通りと違って、南桜通りのライトアップはありませんが1日に2回、桜並木に沿って煙をあげるSLを見ることができます。秩父鉄道では春から秋の期間、熊谷駅と三峰口駅の区間を、SLパレオエクスプレスが1日1往復しているのです。長瀞駅周辺の運行時刻は下り列車が11:40頃、上り列車が15:10頃となっています。この時刻が近づくと線路の沿線には続々と撮り鉄が集まってきます。力強く走るSLが桜の花にアクセントをつけているようで、鉄道ファンには見逃せないスポットと言えるでしょう。

2つの鳥居がすっぽりと桜で覆われる宝登山神社参道

長瀞観光の玄関となる長瀞駅の南北には桜通りが繋がっていますが、西の宝登山の方向にも桜が並木道を作ります。宝登山の麓に社殿を構える宝登山神社の参道の両側にも桜が隙間をあけることなく育っているのです。長瀞駅の周辺は四方八方、桜の花で埋め尽くされ、例年4月上旬頃には春爛漫の雰囲気に包まれます。

長瀞駅からは西に向かって一の鳥居、二の鳥居が神社の本殿に導いています。いずれの鳥居も桜の花ですっぽりと覆われ、まるで早春の化粧をまとっているかのようです。

桜のトンネルとなった約500メートルの参道を宝登山の山麓まで進むと、宝登山神社の本殿が鎮座します。神社の創建は景行天皇時代の西暦111年頃と伝わっています。日本武尊(やまとたける)が東征のときに山中で火事に見舞われました。ところが、神犬が現れ無事に宝登山の山頂で神霊を祀ったことが神社の創建に繋がったと言われています。1874年には本殿、幣殿、拝殿が繋がる権現造り(ごんげんづくり)の建築様式で、御社殿が再建されました。欄間は、『二十四孝(にじゅうしこう)』をはじめとする数多くの彫刻で装飾されています。秩父神社、三峯神社とともに秩父三社の一社に数えられています。

<施設情報>
施設名 宝登山神社(ほどさんじんじゃ)
住所 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1828
電話番号 0494-66-0084
アクセス 秩父鉄道「長瀞駅」より徒歩約10分

「桜の里」という愛称で呼ばれる小高い野土山

宝登山神社参道の南には小高い丘のような野土山(のづちやま)は、「桜の里」という愛称で呼ばれています。標高200メートルあまりの高原は、数百本の桜の花で覆われます。山中でアップダウンを繰り返す土の道を踏みしめながらお花見をすると、自然や季節を身近に感じることができることでしょう。

荒川の東河川敷に繋がる井戸の桜並木

長瀞駅の四方で最後に残った東方には荒川が流れています。荒川を越えるには、金石水管橋、高砂橋などの橋を渡る必要があり迂回することになります。ところが長瀞の東エリアにも、西エリアと趣の異なる桜の名所があります。井戸の桜並木はアクセスの面に難点があり人通りもまばらとなりますが、数百メートルにわたって繋がる並木は見応え十分です。

4月中旬から下旬にかけてピークとなる「通り抜けの桜」

長瀞山不動寺の境内に育つ約30種類、500本前後のヤエザクラで立体的に彩られる通り抜けの桜

長瀞の桜で最終盤の4月中旬から下旬にかけて見頃となるのが、「通り抜けの桜」です。宝登山の山麓の真言宗醍醐派の寺院、長瀞山不動寺の本堂を起点として、境内を一周するコースが「通り抜けの桜」と呼ばれています。寺院の境内には約30種類、500本前後のヤエザクラが植栽されています。「関山(かんざん)」、「駒繋(こまつなぎ)」、「鬱金(うこん)」、「御衣黄(ぎょいこう)」、「滝匂(たきにおい)」などの珍しい桜の品種には、樹名板が架けられているので、各々の桜の特徴を観察することができます。各種の桜が個性をいかしながら、宝登山の斜面に重なり合いながら空間的な彩りを見せてくれます。

「通り抜けの桜」の見頃時期には夜間のライトアップが行われます。山の傾斜に沿って咲く桜が上下から立体的に照らし出され、極めてファンタジックです。

<施設情報>
施設名 長瀞山不動寺(ちょうしょうざんふどうじ)
住所 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1753-1
電話番号 0494-66-0262
アクセス 秩父鉄道「長瀞駅」より徒歩約20分

まとめ

埼玉県の秩父郡長瀞町では、例年3月下旬から4月下旬まで、1ケ月を超えて桜の花を楽しむことができます。エリアごとに品種の異なる桜がリレーのバトンを繋ぐように見頃となっていきます。その中から人気の9スポット開花の順にご紹介しました。道光寺、大手の桜、法善寺、北桜通り、南桜通り、宝登山神社参道、野土山、井戸、通り抜けの桜を順番に訪れると、桜のバラエティーの豊富さに気づくことでしょう。

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