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【秘湯】日本一高所にある「みくりが池温泉」を紹介

【秘湯】日本一高所にある「みくりが池温泉」を紹介

2022-10-27 とも

富山県の立山にある「みくりが池温泉」が日本で一番高所にある温泉です。その標高はなんと2,410mもあります。「登山ができないと行けないのでは?」と心配になりませんか?実は公共交通機関で簡単にアクセスできるんです。室堂バスターミナルから少しだけハイキングを楽しんで、立山の大自然の中で温泉を楽しみましょう。
とも

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とも

登山歴10年、登山やキャンプを中心に外で遊ぶのが大好きです。
実際に行ってみたくなるような、日本の美しい自然を感じられるスポットを紹介していきます。

みくりが池温泉へのアクセス

富山県側の立山駅から

立山駅からはまずケーブルカーに乗り「美女平駅」を目指します。黒部ダム建設時、資材を運ぶのに使われていた線路を走ります。ケーブルカーの乗車時間は約7分です。

美女平駅に到着したら次はバスに乗り換えて、室堂バスターミナルへ向かいます。途中「称名滝」や大杉などの見どころでバスが徐行してくれるため、ゆっくりと景色が楽しめるんです。標高が上がってくると広大な湿地が出迎えてくれます。湿地帯の向こうには立山の町並みや富山湾、遠く北アルプスの峰々を臨むことができますよ。
バスの乗車時間は約50分。山道はカーブが多いので、車酔いが心配な人は酔い止めを飲んでおきましょう。

・所要時間:約57分
・料金(往復):大人6,320円 / 子ども(小学生以下)3,160円

長野県側の扇沢駅から

扇沢駅からはまず関電トンネル電気バスに乗車し、黒部ダムを目指します。電気バスの乗車時間は約16分です。
黒部ダムに到着後ダム湖を眺めながら15分歩き、ケーブルカーの黒部湖駅へ向かいます。黒部湖駅からケーブルカーとロープウェーを乗り継いで大観峰駅に着き、その後トロリーバスに乗り換えて室堂バスターミナルに到着です。

・所要時間:約53分
・料金:大人11,610円 / 子ども(小学生以下)5,800円

みくりが池温泉で日帰り入浴

みくりが池温泉では日帰り入浴が可能です。源泉かけ流しの温泉は無加水・無加温で乳白色の湯色をしています。硫黄の香り漂うお湯は筋肉痛や神経痛、冷え性の改善に効能があります。2つの浴槽があり、ぬるめのお風呂と熱めのお風呂が用意されています。露天風呂はなく内湯のみですが、大きな窓からは立山連峰の雄大な景色を拝めるんです。洗い場も6か所と多くはなく浴槽もこじんまりとしているので、人の少ない平日が狙い目ですよ。

・営業期間:4月15日~11月24日
・料金:大人800円 / 子ども600円
・営業時間:9時~16時
・リンスインシャンプー・ボディソープ備え付け
・ドライヤーは男女兼用で2か所
・アメニティ:オリジナルフェイスタオル300円 / レンタルバスタオル300円
・支払い方法:現金のみ
・公式サイト:http://www.mikuri.com/index.html

みくりが池温泉で宿泊

みくりが池温泉では宿泊も可能です。ただ温泉宿ではなく山小屋なので、全室個室というわけではなく相部屋も多いです。相部屋が気になる方は早めの予約をおすすめします。
日帰りも可能な場所ですが、せっかく来たなら立山を存分に味わいましょう。みくりが池温泉周辺を散策した後温泉で温まり、ビールを飲んで立山の満点の星空を眺めて眠りにつくのも最高ですよ。

・料金
 2段ベッドタイプの相部屋(男女共用・女性専用)10,500円~11,700円(税込み・2食付き)
 ベッドタイプの相部屋11,000円~11,700円
 個室13,000円~16,300円(2名1室)
   12,600円~14,250円(3名1室)

みくりが池温泉での食事

みくりが池温泉には「レストランみくり」と「喫茶みくり」の2つのお食事処が併設されています。「レストランみくり」では丼ものや麺類などのご飯系が食べられます。人気なのは生ビールセットで、生ビールに富山湾で獲れた海の幸のおつまみが付いてきます。ホタルイカや白エビなど3種類から選べるんです。
「喫茶みくり」ではソフトクリームやケーキ、ピザなどの軽食が食べられます。喫茶みくりの人気メニューは3種類のホットソースが楽しめる「閻魔様のホットピザ」です。他にも自家製レアチーズケーキと立山の湧水で淹れたコーヒーなど魅力的な食事が揃っています。寒い日には焼き立てのお餅が入ったぜんざいもおすすめですよ。

みくりが池温泉周辺の見どころ

室堂バスターミナルからみくりが池温泉まで約10分のハイキングコースになっており、立山連峰の峰々やみくりが池などの景観を楽しめます。

みくりが池温泉から先に足を伸ばすと、硫黄立ち上る地獄谷が見下ろせるスポットもあるんです。

さらにみくりが池温泉から40分ほど歩くと雷鳥沢キャンプ場があります。立山連峰に囲まれた広いキャンプ場では四季折々の雄大な自然を感じられますよ。テーブルとベンチが備え付けられているので、お茶を飲みながらゆっくり過ごすのもいいですね。
雷鳥沢キャンプ場から先に行こうと思うと本格的な登山装備が必要になります。みくりが池温泉だけが目的で訪れた方は散策したとしても雷鳥沢キャンプ場までにしておきましょう。

温泉好きなら合わせて行きたい秘湯2つ

雷鳥温泉雷鳥荘

室堂バスターミナルから徒歩約30分、みくりが池温泉から徒歩約15分のところにあるのが「雷鳥温泉雷鳥荘」です。雷鳥荘でも硫黄の香り漂う源泉かけ流しの温泉が楽しめます。浴室は洗い場のある「沸かし湯」風呂と、大きな窓が付いている「展望風呂」の2つがあります。展望風呂の窓からはお湯につかりながら立山の雄大な景色を楽しみましょう。
お風呂から上がった後は食堂でコーヒーやビールを飲んでゆっくり過ごしても良いですし、薪ストーブのあるレトロな雰囲気の談話室で静かに過ごすのも良いですね。宿泊もできるので、時間を忘れてゆっくり過ごせます。

また山荘の外からの景色も格別で、山荘の裏手からは硫黄湧き出る地獄谷を眼下に見下ろすことができ、山荘正面には色とりどりのテントが立つ雷鳥沢キャンプ場も見えるんです。備え付けのベンチがあるので、外に座って涼んでも良いですね。

・営業期間:4月15日~11月24日
・日帰り入浴受付時間:11時~20時
・日帰り入料金:800円
・アメニティ:シャンプー、石鹸、ドライヤー備え付け
・支払方法:現金、クレジットカード、各種バーコード決済利用可
・公式サイト:http://www.raichoso.com/index.html

雷鳥沢ヒュッテ

室堂バスターミナルから徒歩約40分、みくりが池温泉から徒歩約30分、雷鳥沢キャンプ場のすぐ近くにある温泉です。雷鳥沢ヒュッテには男女別の内湯と露天風呂があります。内湯は洗い場が6ヵ所とこじんまりとしています。シャワーはないので、お湯の蛇口と水の蛇口から洗面器に自分好みの温度のお湯を貯めるレトロなスタイルです。内湯には窓がないため、展望はありません。お湯は乳白色ですが、みくりが池温泉や雷鳥荘とは違い硫黄の香りはやや抑えめです。
内湯と露天風呂は繋がっていないため、内湯を出た後に服を着てから露天風呂に向かいましょう。露天風呂は源泉かけ流しで無加水のため、湯温は50℃ぐらいあり熱いです。入る前に浴槽横にある蛇口から水を出し、手桶でかき混ぜながら自分好みの温度にします。お湯につかるまでの労力はかかりますが、立山の景色だけでなくひんやりとした山の空気も楽しめますよ。

宿泊者は風呂上がりの生ビールやおつまみを楽しめますが、日帰り入浴の場合は自動販売機のビールやチューハイを購入可能です。ヒュッテの入り口外にあるベンチで飲めるので、雷鳥沢キャンプ場を眺めながらゆっくり過ごせます。

・営業期間:4月15日~11月24日
・日帰り入浴受付時間:11時~20時
・日帰り入料金:700円
・アメニティ:シャンプー、石鹸、ドライヤー備え付け
・支払方法:現金、クレジットカード、Paypay利用可
・公式サイト:https://www.raichozawa.net/

みくりが池温泉へ行く時の注意点

気温

みくりが池温泉は標高2,410mと高いところにあります。そのため平地よりも気温が低いです。気温のイメージとしては富山駅の気温が20℃だった場合、みくりが池温泉周辺の気温は6℃と予想されます。さらに風が強いと体感温度はもっと下がるんです。出発時点では寒くなくても、必ずフリースやダウンジャケットなどの防寒着を持って行くようにしましょう。
立山は4月~5月の間はまだ雪が残っていますし、10月~11月になると雪が降り始めてひどい日には吹雪になることもあります。旅行で温泉だけ楽しみに行く方は、天候が落ち着いている6月~9月に行くのがおすすめです。

天候

山の天気は変わりやすいです。室堂バスターミナルからみくりが池温泉まで10分しか歩かないとしても、雨具の携行をおすすめします。傘ではなく雨カッパを持って行きましょう。風が強い日には風速15m/sぐらいになるため、傘が壊れてしまいます。撥水の効いているようなマウンテンパーカでも10分も雨に打たれれば染みてきてしまうので、レインウェアの使用がおすすめです。

持ち物

室堂バスターミナルからみくりが池温泉までは凹凸した石畳になっています。さらに階段も各所にあるため、キャリーバッグだと歩きにくいです。みくりが池温泉に行く時はリュックなど両手の空くもので行くようにしましょう。
また石畳はきれいに整備されているわけではありません。ヒールで行くと足をひねってしまう可能性もあります。歩き慣れたスニーカーで行くのがおすすめです。

まとめ

日本一高いところにある「みくりが池温泉」の魅力を紹介しました。山小屋なので普通の温泉宿とは勝手が違いますが、山小屋ならではの食事や雰囲気、静かな時間を楽しむことができますよ。登山をしない方でも6月~9月の間であれば気軽に散策もできるので、温泉と立山の大自然を楽しんではいかがでしょうか。

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