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見応え抜群!岐阜県・内藤記念くすり博物館がすごい

見応え抜群!岐阜県・内藤記念くすり博物館がすごい

2022-12-02 ナベチャン

くすりは私たちの生活に欠かせない身近なものですが、いつ、どのようにして作られたのかを知る人は少ないのではないでしょうか。そんなくすりの歴史について学べるのが、岐阜県にある内藤記念くすり博物館です。当記事では博物館の見どころをたっぷりご紹介します。
ナベチャン

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ナベチャン

旅行業界で7年ほど働いていました。仕事で有名観光地に行き過ぎたせいか、プライベートでは珍スポット・B級スポットと呼ばれる場所ばかり出かけています。素敵な情報をお届けできたら嬉しいです!

ここがすごい!内藤記念くすり博物館



内藤記念くすり博物館は岐阜県・各務原市にある、国内初のくすりに関する資料館です。
大手製薬メーカー、エーザイ株式会社の創業者である内藤豊次(ないとうとよじ)によって1971年に開設されました。



館内には医薬の歴史や文化、くすりの扱い方、健康への知識などに関する資料が約6万5000点、さらに関連図書が約6万2000点も保存されています。
そのうち、常備展示されている資料は約2000点。これまでの歴史に沿って、当時使われていた製薬道具の実物やくすりの復元などがそれぞれ展示されています。

わかりやすく楽しい展示物がズラリ



「くすりの展示なんて堅苦しくてつまらなさそう……」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、内藤記念くすり博物館の展示品はどれも面白いものばかり!



例えば太古の昔に使われていた薬用植物や、江戸時代に使われていた人車製薬機など、パッと見ただけでもどんなものか分かるような資料がたくさん展示されているんです。



仮に難しいものであっても、わかりやすい解説パネルが付いているので、医学に詳しくない方でも十分楽しめます。
また、大人が説明してあげれば子どもでも内容を理解できるので、親子で見学に出かけるのもおすすめです。

無料で見学可能



驚くことに、内藤記念くすり博物館はなんと入場無料!
なんでも、エーザイが社会貢献の一環として無料で公開しているそうです。
受付での記帳が必要ですが、いつでも無料で見学できるのはとても嬉しいポイントです。

年1で変わる企画展示も見応え満載



内藤記念くすり博物館では常備展示のほか、毎年テーマを変えて企画展をおこなっています。
テーマは学芸員が調査研究したもので、2021年度は「日本人を苦しめた感染症と新型コロナウイルス感染症」というテーマのもと企画展を実施。
2022年も引き続き、新型コロナウイルスに着目した「ウイルスの世界〜発見から2021新型コロナウイルス〜」というテーマで企画展がおこなわれています。

内藤記念くすり博物館の見どころ



内藤記念くすりの見どころはズバリ、本館と展示館!
こちらは資料の数が多いので、常備展示だけでも結構な見応えがあります。

人車製薬機



本館に入ってまず目に留まるのが、人車製薬機。
江戸時代に使われていたものを復元しているそうで、当時はこの機械を使って薬草を粉にしていたのだとか。



大きな輪の中に大人2人が入って足踏みをし、歯車をまわすことで石うすがゴリゴリと動く仕組みになっています。

白沢像



続いて展示館に入り、まず顔を合わせるのが伝説の神獣・白沢様。
『白沢(白澤)』と書いて『はくたく』と読みます。
ツノが6つ、眼が6つ…と、思わず子どもが泣いてしまいそうなビジュアルですが、実は白沢は古くから病気や災難を防ぐ力があると信じられてきた偉大な生き物なんです。



日本で疫病封じといえば“アマビエ”を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、白沢はさらに古くから伝わる、いわば疫病封じのスーパースター的な存在です。
もともとは中国に伝わる想像上の生き物で、徳の高い人の前に現れて病魔を防いでくれると信じられてきました。



そのため、江戸時代には日本でも災難や病気から守ってもらえると、白沢の絵をお守りとして持ち歩く旅人が多かったと伝えられています。
江戸時代後期にコレラが流行した際も、白沢の絵が売り出されたそうです。
ウィズコロナといわれる昨今、内藤記念くすり博物館を訪れたらぜひ白沢に健康を願ってみては。


絵馬



現在のように医薬品が十分でなかった時代、人々は神様や仏様にお祈りしたり、まじないに頼ったりして病気から身を守ろうとしていたと伝えられています。
それがよくわかるのが、『健康への願い』コーナーに展示されている絵馬。



私たちがよく知っている絵馬には「健康祈願」や「無病息災」といった文字がかかれていますが、当時は文字通り、イラストのみが描かれていたようです。
逆さに描かれた松の木が『さかさまつげの治癒祈願』、鹿のイラストが『安産祈願』など、なるほどと思う絵馬がたくさんあるので、こちらもぜひチェックしてみてください。

薬用植物・薬用動物



『医療のあけぼの』コーナーでは、人々がこれまでの経験から学び得た病を治すための方法が紹介されています。
中でも注目していただきたいのが、薬用植物・薬用動物です。



大自然の中で草木や昆虫などを食べて生活してきた昔は、今の時代のように食べられるもの・毒になるものが区別できるわけではありませんでした。
そのため、時には吐いたり、お腹を下したり……。ひどい場合は死に至ることもあったに違いありません。
しかしそういった経験を経て、人類は知恵を身につけ、原始的ながらくすりや医術を生活に取り入れるようになっていったと言われています。



薬用植物・薬用動物が展示されているゾーンには、セミの抜け殻やヘビトンボの幼虫、ヘビの乾燥物などが盛りだくさん。



解説パネルにはどういった効果・効能があるのかも記載されており、見ているだけで勉強になります。


経絡人形



もう1つ、医療のあけぼのゾーンでご覧いただきたいのが、経絡人形(けいらくにんぎょう)。
5世紀を過ぎると、東洋医学では人体の内側から治す『本草学』と『漢方薬』、外側から治す『鍼灸』が広まりました。
経絡人形は経穴、いわゆるツボを学ぶためのもので、針灸医学の勉強に使われていたそうです。



近くで見るとなかなかの迫力。
経絡人形の近くには、同じく経穴を勉強するための側人経穴之図(そくじんけいけつのず)と呼ばれるものや、灸艾図(きゅうがいず)と呼ばれる、患者さんにお灸を据えている様子を描いたイラストなども展示されています。

くすりをつくる・くすりを商うゾーン



続いては『くすりをつくる』『くすりを商う』ゾーンへ。
こちらは各ゾーンの中でもとくに見どころ満載!
医学が発展し、丸薬や散剤などがつくられるようになってから活躍していた道具、当時の様子を再現しているマネキン人形などが展示されています。



こちらは丸剤計数さじ。現在は機械で作られていますが、当時はこういったものを使ってくすりの量をはかったり、形をつくったりしていました。



くすり商人のマネキンを展示しているゾーンも見逃せません!
こちらは江戸時代の枇杷葉湯(びわようとう)を売る素敵なお兄さん。
枇杷葉湯とは、ビワの葉っぱにニッケや甘茶を加えた薬用のお茶で、夏バテや下痢などに効果があるとされています。
当時は宣伝のためにお店の前で飲ませることもあったそうです。

くすり入れ



展示館の2階には、くすりをはかるための道具や、昔の化粧品などが展示されています。
こちらは当時のくすり入れ。そう、あの時代劇でおなじみの印籠です。
実はくすり入れとして使われていたなんて驚き!印籠と一口に言っても、さまざまな種類があったことが伺えます。

世界各国の乳鉢・乳棒



『海外コレクション』ゾーンでは、くすりをすり潰したり、混ぜ合わせたりするために使われていた乳鉢・乳棒が展示されています。
西洋では薬剤を砕く目的としても使われていたため、金属製の乳鉢が多いそうです。

昔の医薬品



『近代の医薬』ゾーンでは、現在のデザインとは異なるものの、皆さんおなじみのくすりがズラリと展示されています。



見た目から伝わる昭和感。今では個包装タイプなんかも出たりして、便利な世の中になったものです。

体験コーナー



くすりについて学んだら、最後は身長や体重、血圧、体脂肪率などを測る体験コーナーで遊んでいきましょう。
結果を印刷することもできるので、思い出に持ち帰るのもおすすめです!

見逃せない!薬用植物園も要チェック!



内藤記念くすり博物館といえば、展示館の前に広がる薬用植物園も見どころの1つ。
こちらは約700種類の薬草・薬木を育てており、展示館同様、無料で見ることができるんです!



季節によってさまざまな花が見られるこの薬用植物園。
実は展示館に負けず劣らずの人気っぷりなのだとか。



なんてったって育てられている植物が面白い!
不老不死の薬と言われているものから……

毒性が強く、口にすると頭痛やめまいを起こしてしまう植物まで。
さらに精油の原料となる植物や、ハーブティーでおなじみの植物などもあり、もうそれは見応え抜群。
中には「短時間では回りきれない!」という方もいるそうです。



こちらはチョコレートの原料であるカカオの実。
想像以上の大きさに驚かされます。
カカオは油脂が体温で溶けることから、座薬の材料として使われているそうです。



アイスクリームなどに使われるバニラビーンズも。
今ではすっかり香り付けをするためのもの、というイメージが定着していますが、バニラビーンズも薬草として使われていたとは驚きです。

こういった植物に加え、カモミールやバジル、キンモクセイなど、よく耳にするような植物もたくさん見ることができます。
内藤記念くすり博物館に見学に行く際は、ぜひ薬用植物園もチェックしてみてください。

まとめ

無料でありながら、見応え抜群の内藤記念くすり博物館。
わかりやすく、面白い展示品が満載ですので、くすりの知識がない方でも楽しく見学することができてとてもおすすめです。
展示館と薬用植物園をまわれば、あっという間に時間が過ぎること間違いなし!
岐阜県に旅行へ出かける方や、近くにお住まいの方はぜひ一度遊びに行ってみてください。

<施設情報>
住所:〒501-6195 岐阜県各務原市川島竹早町1
電話番号:0586-89-2101
開館時間:9:30~16:00(最終入場時間は15:30)
定休日:日曜日・月曜日・年末年始

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