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【埼玉】さいたま市で人気の初詣スポット3選

【埼玉】さいたま市で人気の初詣スポット3選

2022-12-26 Obaq

新年を迎えると、一年の幸運を願い初詣に出かけたくなります。全国各地の寺社は、多くの参拝者で賑わいます。さいたま市に鎮座する武蔵一宮氷川神社、調神社、久伊豆神社は、魅力があふれる人気の初詣スポットです。
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国内では47都道府県、海外では67ケ国を巡っております。この経験をいかし、
幅広い視野で観光スポットの魅力や特徴をお伝えして参ります。

例年200万人を超える参拝者が訪れる武蔵一宮氷川神社

2000年を超える歴史を育む神社

さいたま市大宮区に社殿を構える武蔵一宮氷川神社は、新年には例年200万人を超える参拝者が訪れる埼玉県でも最も人気のある初詣スポットです。

神社は社記によれば、今から2000年あまり前の第5代孝昭天皇の時代にさかのぼります。紀元前473年頃に、出雲大社から勧請され創立されたと伝わる埼玉県内でも屈指の古社です。第12代景行天皇の時代には、日本武尊が訪れ東夷鎮定を祈ったという伝説も語り継がれています。参拝者が手を合わせる拝殿は、切妻屋根が前に曲線を描きながら長く延びています。「流造」と呼ばれる典型的な神社の建築様式で、奈良時代末期から全国各地の神社の建築に採用されました。

拝殿の奥の本殿では御祭神として、須佐之男命(すさのおのみこと)、稲田姫命(いなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと) の三柱を祀っています。氷川神社という社号の神社は、首都圏を中心に約280社造営されていますが、武蔵一宮氷川神社はその総本社です。正月三が日には連日、厳かな祭典が行われます。1日には「歳旦祭」が行われ、一年の国家安泰、五穀豊穣、氏子崇敬者の繁栄が祈願されます。2日の「日供始祭」では、境内に造営されている13社の御扉を開き神饌のおそなえを行い、3日の「元始祭」では、皇統の安寧と皇室の弥栄が祈られます。拝殿前での参拝の作法は、「二礼二拍手一礼」で、家内安全、商売繁昌、交通安全、安産、災難除、心願成就などのご利益が期待されています。

日本の伝統文化を伝える舞殿や神楽殿

拝殿の南には、バランス感覚あふれる大社造りで建立された舞殿が設けられています。神社で一年を通して斎行される祭典の際には、薪能、雅楽、神楽などの奉納が行われ、日本の伝統文化を今に伝えています。

厳かな雰囲気が漂う拝殿、舞殿のエリアの玄関の役割を担っているのが桜門です。鮮やかな朱色に彩られた門が、堂々とした姿で参拝者を出迎えてくれます。

桜門の南の神池に架かる橋も朱色で塗られています。神池橋を渡れば、穢れが清められると信じられているようです。

神池橋と三の鳥居の間には、額殿や神楽殿が設けられています。普段は落ち着いた雰囲気が漂い歴史が感じられるエリアなのですが、初詣時期には様子ががらりと変わります。

三の鳥居と二の鳥居を結ぶ参道にひしめき合う露店

三の鳥居の北側の境内には、おみくじや正月の縁起物を販売する露店がぎっしりと並びます。

三の鳥居から南には参道が設けられ、二の鳥居に繋がります。初詣の時期には参道の左右には隙間なく露店がひしめき合い、あらゆる種類のグルメが揃います。約500メートルの参道には威勢のよい掛け声がこだまし、正月気分満点です。まるでラッシュアワーの電車内のような混みあい方となります、珍しい食べ物や飲み物も数多く見かけられるので飽きることはありません。

二の鳥居が建立されているのは県道2号沿いです。明治神宮から寄贈移築された高さ約13メートルの鳥居は、現存する木造の鳥居の中では関東で一番と言われています

初詣に出かけたならば、新年の運勢を占ったり、お守りやお札などの授与品を頂いたり、破魔矢や福熊手などの縁起物を手に入れたいものです。神社では拝殿の東側に授与所が設けられています。ただ初詣の時期には、どこの窓口にも長い行列ができます。行列の先がどの窓口に繋がっているかを間違えずに見極め、列の進行に従わざるをえないようです。

<施設情報>
施設名:武蔵一宮氷川神社
住所:埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-407
電話番号:048-641-0137
アクセス:JR大宮駅東口より徒歩約15分
桜門開閉時間:春秋(3・4・9・10月)= 5:30から17:30/夏(5から8月)= 5:00から18:00/冬(11から2月)= 6:00から17:00
初詣行事:歳旦祭(さいたんさい)=1月1日/日供始祭(にっくはじめさい)=1月2日/ 元始祭(げんしさい)=1月3日
公式ホームページ:https://musashiichinomiya-hikawa.or.jp/

境内で愛らしいウサギに出会える調神社

勝利を祈願するJリーガー

さいたま市の神社で武蔵一宮氷川神社に次いで多くの参拝者が初詣に訪れるのは、浦和区に社殿を構える調神社(つきじんじゃ)です。参拝すると「ツキ」、幸運に恵まれると言われ、スポーツ選手にとっては、勝利を呼びこむパワースポットとなっています。浦和レッドダイヤモンズのJリーガーは、毎年シーズン前に必勝祈願に訪れているようです。クラブマスコットのレディア、フレンディアの耳はウサギに負けない長さで、調神社がチームの勝利をプレゼントしているのかもしれません。

2000年の歴史を育む古社

神社は社記の『調宮縁起』によると、今から約2000年前の第10代崇神天皇の勅命によって創建されたと伝えられています。社殿は、本殿と拝殿を一体とする権現造りの建築様式で、1858年に造営されました。天照大御神(あまてらすおおみかみ)、豊宇気毘賣神(とようけびめのかみ)、素盞嗚尊(すさのおのみこと)を御祭神として祀っています。

現在の拝殿、本殿は1858年に造営されたものですが、それまで本殿の役割を担っていた建物は、今でも境内社の稲荷神社として境内に大切に保存されています。

境内にはケヤキ、ムクノキなどの木が鎮守の森を築き上げています。「調神社の境内林」と呼ばれ、さいたま市の指定天然記念物となっています。古木が多く、中には30メートルを超える高さにまで育っているものもあります。

例年、初詣の時期には参拝者が境内からはみ出します。行列は神社が西に接する県道213号線の歩道から始まるようです。

初詣時期には、県道から拝殿に向かう100メートル足らずの参道の左右には、露店が軒を連ねます。食べ歩きできるグルメが豊富ですから、待ち時間も苦にならないかもしれません。

境内にあふれる神の使い

調神社は地元の人々には「つきのみや」という愛称で親しまれています。「調」と「月」の読み方が同じであることから中世には月待信仰と結びつき、月の動物とされるウサギが神の使いとされました。境内のいたるところに、ウサギの像が設けられています。県道沿いの入口で最初に参拝者を出迎えてくれるのは、狛犬ではなく狛ウサギです。入口に鳥居がないのもこの神社の特徴で、神社の由来に関係します。第10代崇神天皇は、調神社には伊勢神宮に献上する調物(貢物)を納める倉庫を造営し、集積運搬所に定めたのです。鳥居や門は調物を運ぶ際に妨げになりかねないため、設置されなかったと伝わっています。

参道を進み東端、拝殿の前に手水舎が設置されています。参拝者はここで手や口を清めてから拝殿に向かいます。

手水舎に水を満たしてくれるのは、ウサギです。この水は「幸運(開運)の霊水」とも呼ばれています。両足をそろえて座るウサギの姿はとても愛らしいので、頭を撫でたくなるかもしれません。

手水舎の南には一対のウサギの石像が設置されています。1860年頃に作られ、100年以上も参拝者を見つめてきたようです。

神社の境内は拝殿を中心に広がっていますが、東のエリアでは神池が穏やかな水面をたたえています。

池の中央で噴水の役割を担っているのはウサギです。

神社の境内にはウサギの姿が満ちあふれていますが、お守りなどの授与品にもウサギがデザインされたものが豊富に揃っています。

お守り、お札、神矢などの授与品は、拝殿の東に設けられた授与所で頒布されています。

<施設情報>
施設名:調神社(つきじんじゃ)
住所:埼玉県さいたま市浦和区岸町3-17-25
電話番号:048-822-2254
アクセス:JR浦和駅西口より徒歩約10分
初詣行事:歳旦祭=1月1日

クイズの聖地、久伊豆神社

勝負運に強い神社

武蔵一宮氷川神社、調神社に次いでさいたま市で多くの人々が初詣に訪れるのは、岩槻区に社殿を構える久伊豆神社(ひさいずじんじゃ)です。「久伊豆」は「クイズ」と読むことができるため、勝負運に強い神社として評判を呼んでいます。1987年には日本テレビのクイズ番組『史上最大!第11回アメリカ横断ウルトラクイズ』の国内第二次予選会場となりました。それ以来、各局のクイズ番組担当者が足しげく参拝に訪れています。

岩槻の総鎮守

久伊豆神社は、今から約1500年前の欽明天皇の時代に、出雲族の土師氏が東国に移り住んださいに、この地に出雲族の親神である大已貴命(おおあなむちのみこと)を勧請したのが起源とされています。平安時代には武蔵野に勢力を誇った武士集団「武蔵七党」の崇敬を集め、元荒川の流域に久伊豆信仰が広まりました。戦国時代になると、扇谷上杉家の重臣、太田道灌が岩槻城を築くと神社は岩槻の総鎮守となりました。

神社の玄関口にあたるのが、東武アーバンパークラインの線路沿いに建つ一の鳥居です。鳥居の袂の石碑には、社号が深く刻まれています。

拝殿に向かう参道の頭上は常緑樹の緑に覆われ、マイナスイオンが降り注いでくるかのようです。

一の鳥居から参道を北に200メートル足らず歩くと二の鳥居です。

二の鳥居から拝殿に向かう参道沿いには、露店が並び新年の情緒があふれています。

参道の北端に設置されている手水舎で身を清めた後、拝殿に向かい参拝を行うことができます。久伊豆神社では勝負運、縁結び、厄除け、安産などのご利益が期待されています。

拝殿での参拝を済ませた後は、境内を散策したいものです。久伊豆神社では珍しい生物が飼育されているのです。神楽殿の東には鳥小屋が並んでいます。

境内で大切に飼育されるクジャク

小屋の中で飼われているのは、何とクジャク!1937年に朝香宮殿下が来臨されたとき、3羽のクジャクが奉納されたのです。それ以来、神社ではクジャクが大切に育てられるようになり、今では20羽近くのファミリーとなっています。

クジャクばかりではなく、数多くのニワトリも神社の鳥ファミリーを構成しているようです。境内で放し飼いにされることもあり、賑やかな鳴き声で話しかけてきます。

拝殿の東には授与所が設けられています。窓口にはクジャクがデザインされたお守りなどの授与品が、種類豊富に並んでいます。

<施設情報>
施設名:久伊豆神社(ひさいずじんじゃ)
住所:埼玉県さいたま市岩槻区宮町2-6-55
電話番号:048-756-0503
アクセス: 東武アーバンパークライン岩槻駅より徒歩約15分
初詣行事:歳旦祭=1月1日
公式ホームページ:https://www.hisaizu.jp/

まとめ

さいたま市には数多くの神社が建立されています。その中でも、武蔵一宮氷川神社、調神社、久伊豆神社は、1500年を超える歴史を育む古社で、初詣時期には参拝者であふれます。いずれの神社にもユニークな特徴をもっているので、初詣の梯子をしたくなるかもしれません。

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