通年でアイドルのステージが見られる
48グループがなぜアイドル業界に革命を起こしたかと言われれば、この劇場という業務形態が発明的だったからと言わざるをえません。
古くはAKB48のころから踏襲された文化で、「会いに行けるアイドル」を標榜して毎日の劇場公演や握手会などを前面に押し出すことからこれまでのテレビの前で見る遠い距離感のアイドルと一線を画したのが最大の特徴です。
大好きで憧れているアイドルに実際に会いに行けるという体験の付加価値はすさまじく、2013年に活動を開始したNMB48もその熱や魅力に乗じて一気に人気を獲得しました。
劇場は48グループの原点です!
前述の通り48グループの原点は劇場公演にあり、例えば開拓者のAKB48などは数人しかいない劇場公演を連日開催していた「地下アイドル」の時代から一気に表舞台へと躍り出ました。
ですが、その大切さを忘れたことは一度たりともありません。
どの劇場にも通じていることなのですが、キャパは数百人程度でチケットも数千円程度と開催される側からしたら決してコストパフォーマンスの良い興行ではありません。
しかしながら、どれだけ人気者の立場になっても48グループのアイドルたちはこの劇場でパフォーマンスと芸を磨き続け、目の前のお客さんたちを笑顔にされます。
その姿勢こそ素晴らしいですし、ここが間口となってAKBグループのファンになられる方も多いです。
NMB48ももちろんその伝統を踏襲し、いかなる立場になってもこの劇場の舞台に立ち続けました。少し辛辣な言い方になりますが、今は超選抜的なスターのようなメンバーはバラエティ番組に引っ張りだこの渋谷凪咲さんぐらいだと言えます。
ですが、例えば山本彩さんや渡辺美優紀さん、吉田朱里さんといった激烈な人気を誇っていた人たちもこの舞台に立ち続けてきたという過去があるのです。