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【東京】ソメイヨシノが誕生した豊島区で早春に人気の桜のお花見スポット8選

【東京】ソメイヨシノが誕生した豊島区で早春に人気の桜のお花見スポット8選

2025-03-13 Obaq

桜の花を見る習慣は、日本の春の風物詩として、すっかりと定着しています。全国各地に数え切れない数の桜の名所が点在しています。東京都豊島区の駒込は「ソメイヨシノ」誕生の地として知られています。本記事では駒込を中心として、染井吉野桜記念公園、染井よしの桜の里公園、染井稲荷神社、染井霊園、妙義神社、駒込小学校、すがも桜並木通り、大塚駅南口広場の桜の名所8スポットご紹介します。
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国内では47都道府県、海外では67ケ国を巡っております。この経験をいかし、
幅広い視野で観光スポットの魅力や特徴をお伝えして参ります。

江戸時代末期に「ソメイヨシノ」が誕生した豊島区駒込

「染井吉野櫻發祥之里」の記念碑が設けられる「染井吉野桜記念公園」

桜には品種改良によって数え切れない種類があるのですが、全国的に最も多く育てられているのは「ソメイヨシノ」でしょう。この「ソメイヨシノ」が誕生したのは、現在の東京都豊島区の駒込だと伝わっています。JR山手線、東京メトロ南北線「駒込駅」の周辺では、数多くのソメイヨシノが植栽され、例年3月下旬から4月上旬にかけて駒込の町を隅々まで薄紅色で彩ります。見頃の時期にあわせて「染井よしの桜まつり」が開催されています。

現在の駒込の周辺は、江戸時代には「染井」と呼ばれていました。ここには各地から数多くの植木職人が集まり、植木屋が軒を連ね各々の技を競ったようです。桜の品種改良も行われ、江戸時代の末期には新種を産み出しました。オオシマザクラとエドヒガンを交配した品種が評判を呼んだのです。誕生の直後から明治時代の初期にかけては、「吉野桜」の名で全国各地に販売していたのですが、奈良の吉野山の「山桜」と区別することが望まれました。そこで新しい品種の誕生地である「染井」をとりこんで、「ソメイヨシノ」という名称で呼ばれるようになったのです。1997年12月にはJR山手線、東京メトロ南北線「駒込駅」の北に、「染井吉野桜記念公園」が整備されました。

「染井吉野桜記念公園」には「ソメイヨシノ」の誕生地であることを印象づけるため、「染井吉野櫻發祥之里」の記念碑が設けられています。「ソメイヨシノ」の解説パネルには、植木屋の第一人者、染井の伊藤伊兵衛の庭で大勢の人が花を愛でている様子が描かれた「染井之植木屋(絵本江戸桜)」の絵が紹介されています。

<施設情報>
施設名 染井吉野桜記念公園(そめいよしのさくらきねんこうえん)
住所 東京都豊島区駒込2-2-1
電話番号 03-3981-1111(豊島区都市整備部 公園緑地課 公園管理グループ)
アクセス JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」北

地域住民のアイデアで整備された「染井よしの桜の里公園」

「染井よしの桜の里公園」は、「染井吉野桜記念公園」から北西に数百メートルの駒込6丁目に、2009年4月にオープンしました。銀行の跡地の利用を、地域住民がアイデアを出して計画した公園です。敷地を「ソメイヨシノ」が取り囲む中に、「染井」での桜の新種の誕生を紹介するパネルが設置されています。

<施設情報>
施設名 染井よしの桜の里公園(そめいよしのさくらのさとこうえん)
住所 東京都豊島区駒込6-3-1
電話番号 03-3981-1111(豊島区都市整備部 公園緑地課 公園管理グループ)
アクセス JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」より徒歩約8分

伊藤伊兵衛がご神体を奉納した染井稲荷神社

公園の北東に接する染井稲荷神社の社殿は、すっぽりと「ソメイヨシノ」で覆われます。ご神体の十一面観音石像は、伊藤伊兵衛が1674年2月に奉納したと伝わっています。

<施設情報>
施設名 染井稲荷神社(そめいいなりじんじゃ)
住所 東京都豊島区駒込6-11-5
電話番号 03-3918-1073
アクセス JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」より徒歩約8分

かつての伊藤家住宅に隣接する染井霊園

染井霊園は「染井よしの桜の里公園」から西数百メートルに位置する霊園で、旧称の染井墓地と呼ばれることもあります。江戸時代から水戸徳川家の墓所とされ、水戸藩第9代藩主の徳川斉昭(とくがわなりあき)の生母、第11代で最後の藩主となった徳川昭武(とくがわあきたけ)の生母などが、ここで眠っています。約7万平方メートルの園内には5000あまりの墓が設置されています。明治時代以降に作家や学者として活躍した二葉亭四迷(ふたばていしめい)、岡倉天心(おかくらてんしん)、高村光太郎(たかむらこうたろう)などの墓も、ここに設けられています。

「ソメイヨシノ」の誕生に力を注いだ伊藤家は、染井霊園の北東に住んでいたと伝わります。園内には100本前後の「ソメイヨシノ」が育っており、早春時期には亡き人の霊を慰めているかのようです。

<施設情報>
施設名 染井霊園(そめいれいえん)
住所 東京都豊島区駒込5-5-1
アクセス JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」より徒歩約10分

豊島区で最古の神社、妙義神社

妙義神社は「染井よしの桜の里公園」から東に約300メートルの位置に社殿を構える神社です。社伝によれば日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀って、651年に創建されたと伝わります。豊島区では最も古い神社です。室町時代の後期には太田道灌(おおたどうかん)が幾度となく合戦前に、戦勝祈願に訪れたと言われています。拝殿の扁額(へんがく)には「勝軍宮(かちいくさのみや)」と記されており、勝負運を引き寄せるパワースポットとして崇敬を集めていました。神社の境内は、「ソメイヨシノ」で取り囲まれ、勝運を呼びこんでいるかのようです。

<施設情報>
施設名 妙義神社(みょうぎじんじゃ)
住所 東京都豊島区駒込3-16-16
アクセス JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」より徒歩約4分

駒込小学校の校庭で育つシンボルの「駒桜」が豊島区の開花標準木

駒込のエリアの公園、神社などは、どこも早春には「ソメイヨシノ」が薄紅色で彩られますが、学校にも桜の木が欠かせないようです。駒込小学校の校庭でシンボルとなっている「ソメイヨシノ」は「駒桜」の愛称で呼ばれ、区の開花標準木となっています。駒込の地域の人々に春の訪れを知らせるのは、小学生なのかもしれません。校舎は四方から「ソメイヨシノ」で彩られ、新入生を迎えているようです。お花見スポットとしては適切ではないかもしれませんが、校庭を囲む側道はお花見散策にもってこいです。

<施設情報>
施設名 駒込小学校(こまごめしょうがっこう)
住所 東京都豊島区駒込3-13-1
アクセス JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」より徒歩約7分

豊島区の駒込では桜を見かけない場所は、どこにもないでしょう。「ソメイヨシノ」の誕生地として、地域で桜の文化を大切に守り続けているようです。「染井よしの桜まつり」の開催期間中には、町中に提灯が吊り下げられ夜間のライトアップが行われます。江戸時代から続く季節の風物詩をたっぷりと味わうことができます。

JR山手線の線路沿いに繋がる「すがも桜並木通り」

駒込で誕生した「ソメイヨシノ」は、豊島区内に広がっていきます。JR山手線で「駒込駅」の西隣の駅「巣鴨駅」の西の「白山通り」には、「すがも桜並木通り」が整備されています。約500メートルの歩道に「ソメイヨシノ」が整列し、例年3月下旬から4月上旬にかけて薄紅色の花を咲かせます。

豊島区の巣鴨は、「おばあちゃんの原宿」と呼ばれています。「巣鴨駅」の北の「巣鴨地蔵通商店街」には、年配者向けの衣服や日用品を販売する店舗が数多く建ち並んでいるのです。そればかりでなく若者向けの商品もたくさん販売しているので、商店街を歩く人の年齢は子どもから年配者までの全世代にわたっているようです。
「すがも桜並木通り」は、「巣鴨駅」の西の「巣鴨橋」から「宮下橋」を越え、「江戸橋」まで続きます。駅前には「染井吉野の碑」が設置されています。通りにはベンチが設けられているので、ゆっくりと腰をかけて桜の花を観賞することができます。

「すがも桜並木通り」の大きな特徴は、JR山手線の線路沿いに桜が植樹されていることです。並木通りの下では山手線の電車が行き交います。薄紅色の桜の花越しに、黄緑色が目印の車両が走り、目に入る画像が変化するのです。鉄道ファンならば、見逃せないスポットと言えるでしょう。また、山手線の内回りに乗車すれば、車窓からのお花見を楽しむこともできます。

<施設情報>
施設名 すがも桜並木通り
住所 東京都豊島区巣鴨1-37-1
アクセス JR山手線「巣鴨駅」より徒歩約5分

「東京さくらトラム」が運行される大塚

JR山手線の「巣鴨駅」から1つ西の駅は「大塚駅」です。「大塚駅」の南口広場にも数本の桜が植えられています。

JR「大塚駅」の東に隣接して、都電荒川線の「大塚駅前駅」が設置されています。都電荒川線は都内に残る唯一の都電で、「東京さくらトラム」の愛称で親しまれています。桜がデザインされた車両が東京都の北部を走ります。

「東京さくらトラム」は、「三ノ輪橋駅」から「早稲田駅」までの約12.2キロで運行されています。区間内には30の停留場が設けられ、沿線には桜やバラなど花の見所や歴史、文化を漂わせる名所旧跡が点在しています。「東京さくらトラム」を利用すれば、都内各所のお花見スポットを効率的に訪れることができ一日、変化に富んだお花見を楽しむことができます。「王子駅」近くの「飛鳥山公園」、「音無親水公園」、「江戸川橋駅」近くの「江戸川公園」、「早稲田駅」近くの「神田川の桜並木」、「江戸川橋駅」近くの「椿山荘庭園」、「熊野前駅」近くの「都立尾久の原公園」、「都電雑司ヶ谷駅」近くの「法明寺」などの桜の名所を巡れば、どっぷりと早春の雰囲気を味わうことができるでしょう。

<施設情報>
施設名 大塚駅南口広場(おおつかえきみなみぐちひろば)
住所 東京都豊島区南大塚3-33

まとめ

本記事では東京都豊島区の桜の名所として、染井吉野桜記念公園、染井よしの桜の里公園、染井稲荷神社、染井霊園、妙義神社、駒込小学校、すがも桜並木通り、大塚駅南口広場の桜の名所8スポットご紹介しました。区内の駒込は江戸時代に「ソメイヨシノ」が誕生した町でもあり、町中に桜があふれています。そして、駒込に隣接する巣鴨や大塚のエリアにも桜の名所が拡張していきます。

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