花博記念公園鶴見緑地
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花博記念公園鶴見緑地は、守口市と大阪市鶴見区にまたがる約123ヘクタールの敷地を整備した都市公園です。1972年に「鶴見緑地」として開園した後、1990年にはEXPO'90「国際花と緑の博覧会」の会場となりました。公園の中央では「大池」が、穏やかな水面をたたえています。南に接する「花さじき」、「花の谷」は、梅雨時期になるとアジサイが豊かな彩りを見せてくれます。池の北のエリアは、「山のエリア」です。EXPO'90のときには、53ケ国から出展された庭園や、国内外の来場者をもてなした本格茶室のむらさき亭などが残され、花博の面影を色濃く残しています。
公園のシンボルとなっている風車の前の広場は、春にはチューリップ、夏はサルビア、秋はコスモスなどが、季節の彩りで包んでくれます。「大池」の西に接するのは、「大芝生」、「緑のせせらぎ」、「アーモンドの森」です。「アーモンドの森」では100本前後のアーモンドの並木を作り、例年3月から4月頃には、華やかに彩られます。「アーモンドの森」の北に接する遊具広場の「つるみっこパーク」では、日本初上陸の大型遊具「ジャイアント・ドーム」の他、ユニークな遊具があふれています。「大芝生」の西のエリアは「キャンプ場」、「バーベキュー場」となっています。
公園の南部には、温室栽培展示館の「咲くやこの花館」の他、テニスコート、フットサルコート、球技場などのスポーツ施設が充実しています。
<基本情報>
住所:〒538-0036 大阪府大阪市鶴見区緑地公園2-163
アクセス:大阪メトロ「鶴見緑地駅」すぐ
電話番号:06-6911-8787
咲くやこの花館
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咲くやこの花館は、花博記念公園鶴見緑地の園内に設けられた温室栽培展示館です。熱帯、乾燥、高山、極地など世界各地で生育する様々な植物を約5500種、15000株前後を展示しています。EXPO'90のときに建設された建物は、鉄骨造りの総ガラス張りで、地上2階建て、高さ約30メートル、延床面積約6890平方メートルで、国内最大級の大温室です。外観は鶴見緑地が湿地帯であったことを活かし、水面に浮かぶスイレンの花をイメージしてデザインされました。館内では、「熱帯雨林植物室・ジャングルフロア」、「熱帯花木室」、「乾燥地植物室・サボテン・多肉植物」、「高山植物室」、「花回廊」のコーナーに分かれて展示が行われています。珍しい植物があふれており、講習会や特別展示をはじめ、ガーデンボランティアによるフラワーツアーなども行われているので、ワンランクアップの自然体験をすることができます。
<基本情報>
住所:〒538-0036 大阪府大阪市鶴見区緑地公園2-163
アクセス:大阪メトロ「鶴見緑地駅」すぐ
電話番号:06-6911-8787
入館料:高校生以上=500円
もりぐち歴史館
もりぐち歴史館は、大阪府下に唯一残された在郷の武家屋敷の旧中西家住宅を利用した歴史博物館です。中西家は、江戸時代に尾張徳川家と姻戚関係をもったことから、後に尾張藩天満御屋敷奉行などの重責を担った河内きっての名家の一つだったのです。守口市に居を構えたのは、16世紀の中頃と推定されています。主屋は1555年創建された後、1616年に再建され、現在の建物は1793年の再々建によるものです。東に面する長屋門の大門は、1776年に再建されたという記録が残されています。主屋には角屋建ての式台つきの玄関が設けられ、別建ての書院座敷と部屋部が繋がっています。2001には家相図などに従って、茶室、待合付き中門、カマヤなどが復元されました。かつては建物の周囲には濠が巡らされ、現在は公園として開放されている北側部分は屋敷地で、土蔵が並んでいたと推定されています。1998には守口市の指定有形文化財「建造物第1号」に指定されました。
<基本情報>
住所:〒570-0012 大阪府守口市大久保町4-2-26
アクセス:京阪電車「大和田駅」より徒歩約15~20分
電話番号:06-6903-3601
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月、火、水曜日、12月29日~1月3日
入館料:一般=200円/高・大学生=150円/小・中学生=100円
禄堤薩摩英国館
文禄堤薩摩英国館は、守口市の文禄堤沿いに1926年に建てられた町家を改装したティールームです。文禄堤は、文禄年間の1594年に豊臣秀吉が、毛利輝元、小早川隆景、吉川広家に命じて建設した淀川東岸の堤防道です。現在の枚方市から守口市を経由し、大阪市長柄まで全長約27キロ続いていたと言われています。守口市駅の周辺には今でも、文禄提の跡が残されています。江戸時代には東海道五十七次の守口宿として賑わったようです。文禄堤薩摩英国館は1992年にオープンし、日英の文化の交流を目的としたミュージアムとショップを設けていました。2022年には開館30周年を迎えたのを機に、「紅茶を通して心豊かな生活を」を新しいコンセプトとしたティールームにリニューアルしました。歴史感を漂わせる建物の中では、鹿児島の自家農園で無農薬栽培した紅茶の「スコーンセット」をゆったりと味わうことができます。
<基本情報>
住所:〒570-0028 大阪府守口市本町2-4-15
アクセス:京阪電車「守口市駅」より徒歩約5分
電話番号:06-7181-4175
営業時間:11:00~18:00(土・日曜日は17:00まで)
休日:毎週月曜日
千林商店街
千林商店街は、京阪電車の千林駅と大阪メトロの千林大宮駅を繋ぐ商店街です。このエリアに商店が建ち始めたのは、100年あまり前からと言われています。1957年に日本初のショッピングセンターがオープンし、発展が加速しました。今では、「大阪三大商店街」の一つに数えられることもあるようです。全長660メートル前後のアーケード街には、大阪の下町風情が漂っています。
商店街ができ始めた当初は、呉服や衣服、飲食料品などが主に取り扱っていましたが、現在では生鮮品から食品、生活雑貨まで、200をはるかに超える個性的な店舗がひしめき合い、連日ショッピング客で賑わっています。当初から営業を続ける店舗の数も多く、2代目や3代目の若手社長が元気に活躍するのも、この商店街の特徴と言えるでしょう。各々の店舗を切り盛りしながらも、商店街の活性化に取り組み、多彩なイベントも開催されています。中でも昭和の時代から続く「千林まつり」は地元の人々に愛され続け、夜店や屋台ばかりでなく、ミニSLの運行や、移動販売車による生ビールの販売なども行われ、ファミリーで楽しむことができます。
アーケード街で流れるのは、デューク・エイセスが歌う商店街のテーマソングです。「いち、じゅう、ひゃく、せん、千林」の歌詞に、より一層、親しみが湧いてくることでしょう。
<基本情報>
住所:〒535-0012 大阪府大阪市旭区千林1-5-20
アクセス:京阪電車「千林駅」すぐ
淀川河川公園
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淀川河川公園は、大阪平野を流れる淀川の河川敷を整備した国営の公園です。川の流域を公園とし、大阪府では大阪市、守口市、寝屋川市、枚方市、摂津市、高槻市、島本町、京都府では八幡市、大山崎町をまたいでいます。南岸に位置する守口市では、佐太西、大日、八雲、外島のエリアに、野球場やテニスコート、などのスポーツ施設をメインとする各種の施設が設置されています。佐太西地区、八雲地区、外島地区には、芝生広場やバーベキュー広場が設けられ、河原を吹き抜ける爽やかな風を感じながらアウトドアを楽しむことができます。
<基本情報>
住所:〒570-0096 大阪府守口市外島町7-6
アクセス:大阪メトロ「守口駅」より徒歩約7分
電話番号:06-6994-0006
大枝公園
大枝公園は、守口市の南部に設けられた公園です。1952年のオープン以来、長きにわたって市民の憩いの場として親しまれてきました。古くからの樹林帯やシンボリックな樹木を大切に保存しながら、新しい緑を調和させ新たな緑地空間を作り、まちの緑を繋いでいます。園内には、多目的球技場、テニスコート、バスケットボールコート、フットサルコート、相撲場など各種のスポーツ施設を備えています。さらに、公園の東部エリアには、子ども向けのプレイゾーンがとても充実しています。「遊びの広場」には「ウェービースライダー」など、6歳から12歳向けのコンビネーション遊具、「ちびっこ広場」には3歳から6歳向けの遊具が数多く設置されています。他にも市内では最大の噴水が水しぶきをあげる「水の遊び場」や「芝生広場」も設けられているのでファミリーで、のびのびと遊ぶことができます。
<基本情報>
住所:〒570-0052 大阪府守口市松下町1-80
アクセス:京阪電車「守口市駅」より徒歩約10分
電話番号:06-6991-8200
佐太天神宮
佐太天神宮は、守口市で「佐太えびす」の愛称で親しまれている神社です。社殿が建立される佐太の地は、平安時代には菅原道真の領地であったと伝えられています。道真は901年の昌泰の変によって都を追われ、太宰府に左遷されることになりました。九州に向かう旅路の途中で、この地に立ち寄り暫く船をつないで滞在し、自身の木像と自画像を残しました。道真の没後約50年の村上天皇の時代に、里人が自刻像をご神体として祀り、佐太天神宮を創建しました。道真をモデルとして描いた人形浄瑠璃、歌舞伎の『菅原伝授手習鑑』の「佐太村の段」では、佐太天神宮が舞台として登場します。
江戸時代に再建された本殿は一間社春日造りで、正面には軒唐破風が設けられています。ご本殿の裏の池は道真の屋敷の池であったようで、道真は水面に顔を写しながら、自画像や自刻像を作ったと伝わります。
境内には高さ20メートルを超える大樹などが育つ深い森に覆われ、「大阪みどりの百選」の一つに数えられています。本殿を囲むように梅が植栽され、早春には季節の彩りで包まれます。また例年1月に開催される「戎祭り」は、「守口佐太のえべっさん」として、地元の冬の風物詩となっているようです。
<基本情報>
住所:〒570-0002 大阪府守口市佐太中町7丁目16-25
アクセス:京阪バス「佐太天神前」停より徒歩約7分
電話番号:06-6901-7500
難宗寺
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難宗寺は、守口市に堂宇を構える浄土真宗本願寺派の寺院です。蓮如上人が、1477年に創立した守口御坊が始まりと伝えられています。蓮如上人は、戦乱が絶えない越前の吉崎御坊を逃れ河内国に移り、真宗の教えを説かれました。1611年からは、本願寺掛所として西御坊と呼ばれるようになったのです。その後は、繰り返し兵火や風水害などの被害に見舞われましたが、1810年に石清水八幡宮の護国寺の仮堂の古材を利用して再建され、現在に至っています。
境内でひときわ、訪れた人々の目を引くのは大いちょうです。高さ約25メートル、直径約1.5メートル、枝張約15メートルの古木は、推定樹齢約500年で大阪府の天然記念物に指定されています。
<基本情報>
住所:〒570-0025 大阪府守口市竜田通1-5-2
アクセス:大阪メトロ「守口駅」より徒歩約3分
電話番号:06-6991-5896
まとめ
守口市は、大阪市の北に隣接し、独特の歴史や文化を育んできました。市内に点在する観光名所を巡り歩くと、意外な魅力に気づくことでしょう。