全国からファンが押し寄せる喫茶マウンテン
喫茶マウンテンは名古屋市・昭和区にある老舗の喫茶店です。
1968年に初代店主・加納幸助さんがお店を創業し、以来50年以上にわたり多くのファンを魅了し続けてきました。
現在は幸助さんの息子である隆久さんが2代目店主として、孫の真史さんと共にお店の味を受け継いでいます。
最近ではSNSに載せたくなるような可愛らしいカフェがたくさん出てきていますが、喫茶マウンテンの売りはそこではありません。
店内は落ち着いた雰囲気で、パッと見はまさに古き良き喫茶店といった感じです。
ではこの喫茶マウンテン、一体何に惹かれて多くのファンが押し寄せてくるのでしょうか。
人気の秘密はインパクト抜群なメニュー
喫茶マウンテンを一躍有名にしたのが、独創的でユニークなメニュー。
とくに看板メニューの『甘口小倉抹茶スパ』は、注文が入らない日がないといっても過言ではないほどの盛況ぶりです。
このほか、『甘口メロンスパ』『甘口バナナスパ』など個性豊かなメニューを数多く提供していることから、喫茶マウンテンは奇食の聖地とも呼ばれているそう。
周辺に大学が多かったこともあり、オープン当初は学生向けに大盛りのメニューを安く提供していた喫茶マウンテン。
その後、景気が低迷したのをきっかけに、1990年代ごろから現在のような奇食メニューを提供するようになったそうです。
ファンの間では専門用語も
寄食の聖地と呼ばれ、たびたびメディアでも取り上げられている喫茶マウンテン。
知名度はもはや全国レベルで、その人気の高さから、ファンの間では"マウンテン用語"と呼ばれる専門用語まで生まれているのだそう。
【主なマウンテン用語】
山…喫茶マウンテンのこと
登山…喫茶マウンテンへ食事をしに行くこと
下山…喫茶マウンテンから帰ること
登頂…注文したメニューを完食すること
遭難…無理して食べて気持ちが悪くなったり、お腹を壊したりすること。また食事を残してしまうこと。
氷山…かき氷のこと
雪崩…かき氷を食べている時に氷が崩れて落ちてしまうこと
メニューだけでなく、専門用語も実にユニークです。
これから登山される予定の方はぜひ覚えてみては。
喫茶マウンテンの名物メニュー(ごはん編)
喫茶マウンテンといえば、いつ訪れてもワクワクしてしまうようなメニューの豊富さも魅力の1つです。
王道メニューから奇食と呼ばれる珍メニューまで、その数なんと300種類以上!
さらに、現在も2代目・隆久さんと3代目・真史さんによって新たなメニューが続々と増えているのだとか。
ただ、残念ながら喫茶マウンテンはメニューに料理の写真が載っていないため、オーダーする際はそのネーミングを頼りに自分の直感を信じるしかありません。
そこで今回は、喫茶マウンテンの名物メニューを写真付きでピックアップしてみました。
まずはごはんメニューをご紹介します!
大人のお子様ランチ
バターライスにハンバーグ、ミートボール、ソーセージがトッピングされた遊び心たっぷりの1品。
調理スタッフによってキャラクターのデザインが違うのも面白いポイントです。
ランチェロピラフ
2代目が奥様の故郷であるメキシコをイメージして生み出した1品。
農場に見立てられており、チキンライスの上にあるコーンはとうもろこし畑、オムレツはにわとり小屋、ハンバーグは豚小屋を表しているそうです。
サボテンピラフ
喫茶マウンテンでは自家製サボテンを使ったメニューも人気です。
サボテンの在庫がなくなると翌年のシーズンまで食べられなくなるのでご注意を!夏場が狙い目です。
アイスカレーマウンテン
3代目によって考案されたメニューで、その名の通りアイスとカレーのハーモニーを楽しめます。
賛否両論が分かれる喫茶マウンテンの新名物です。
ロバライス
普通のピラフと見せかけて、パイナップルやプルーン、ナタデココなどが潜んでいる上級者向けメニュー。
ネーミングに惹かれて頼むと遭難してしまう可能性大です。
スパイス合衆国
スパイスが効いた中辛のドライカレーです。たまごを絡めて食べるとまろやかになります。
このほか、喫茶マウンテンにはカレーをベースとしたメニューが複数あり、どれもおいしいと人気です。
マエストロ
自家製の唐辛子ソースがふんだんに使われた激辛ハンバーガーです。
喫茶マウンテンのメニューの中でもトップクラスで辛いと言われている1品なので、翌日仕事を休むつもりで挑むことをおすすめします。
甘口小倉抹茶スパ
言わずと知れた、喫茶マウンテンの看板メニュー。
自家製のソースとあんこを使った本格的な1品で、初登山者から大人気です。
甘口イチゴスパ
ピンク色の麺が何とも可愛らしい、冬・春限定の甘口スパ。
食感はパスタなのに、一口目からいちごの香りと生クリームの甘さが口いっぱいに広がるという中級者向けメニューです。
喫茶マウンテンの名物メニュー(デザート編)
続いてご紹介するのが、喫茶マウンテンの名物デザート。ごはんメニューの登頂に成功したら、ぜひこちらにもチャレンジしてみてください。
あつげしょう
バゲットにあんこと生クリームがたっぷりと乗っかったデザートです。
仕入れ状況によってはオーダーできない日もあるそうなので、食べられるチャンスがあったらぜひ挑戦してみてください。
ひろしのわがままホットケーキ
喫茶マウンテンにはたかしやらみつるやら、人の名前が付いたメニューもあります。
ひろしのわがままホットケーキはたっぷりの粒あんが潜んでいる1品で、おいしく食べられると人気のメニューです。
ソーダフロート
喫茶マウンテンはフロートメニューも普通ではありません。驚くのがそのボリューム。
ドリンクの上にこんもりと乗っかったアイスクリームはインパクト抜群です。
かき氷
フロートメニューよりもさらに驚かされるのが、かき氷のボリューム!さすが、氷山と言われるだけあります。
暑い季節だからといって、大きなサイズを頼むとこのようにとんでもないことになります。
雪崩はもちろん、このボリュームだと遭難する可能性も高そうです。
喫茶マウンテンでメニューを実食
最後に、これから初登山する方へ向けて、喫茶マウンテンの実食レポを紹介します!
今回は初心者向けメニュー、甘口小倉抹茶スパに挑戦してきました。
人気店だからか、平日でもランチタイムは結構な混み具合でした。
そして待つこと数十分……。いよいよ本日の主役が目の前に!
一見冷たいデザートのようですが、パスタを炒めてから提供しているのでホカホカです。
そして湯気が立っているせいか、食べる前からモワッと甘い香りがただよいます。
ちなみにこの日は友人と3人で登山したので、甘口小倉抹茶スパ以外のメニューもオーダーしました。
左上が甘口小倉抹茶スパ、右上がきのこピラフ、左下がツナクリームピラフ、右下がオムライスです。
このように、喫茶マウンテンにはいわゆる普通のメニューもあります。
なかなかのボリュームですが、果たして登頂なるか……。
取り皿をいただき、3人でいざ実食!
……食べ始めてから十数分後。
完全に食べることを諦めた私です。
先に食べていたオムライスのボリュームにやられ、すっかり戦意喪失状態となってしまいました。
ただ、味は思っていたよりもなかなかイケていました。友人は何口か食べてギブアップしていたので、人によるかなという感じです。
というわけで、残念ながら今回は遭難という結果になってしまいました。
しかし、次こそは何とか登頂を目指したいと思います!
まとめ
ユニークな料理名とインパクト抜群なメニューで全国から絶えずファンが訪れる喫茶マウンテン。名古屋に遊びに行くならぜひ一度は味わっていただきたいものです。
基本的にどの料理もボリュームがあるので、これから登山される方はぜひお腹をすかせた状態で行ってみてください。
<店舗情報>
住所:〒466-0826 愛知県名古屋市昭和区滝川町47-86
電話番号:052-832-0897
開園時間:9:00~21:30(ラストオーダーは21:00)
定休日:月曜日・年末年始
※月曜日が祝日の場合はその翌日