水芭蕉 純米吟醸(みずばしょう じゅんまいぎんじょう)
県内屈指の有名蔵元が仕込む、日本酒です。
開栓するとまず、たちのぼるよい香り。
これは、いわゆる”吟醸香”と呼ばれるもので、日本酒の主要原料である米が発酵する過程で生み出されます。
リンゴやメロンのようなフルーティーさが特徴。
水芭蕉の吟醸香は、みずみずしさを感じさせます。
水芭蕉はその香りから”甘さ”を想像しがちですが、口に含むと思いがけずクリアな味わい。
もちろん甘みもあるのですが、決してしつこくなく、余韻もスッキリとしています。
口に含んでいる間はうま味を感じさせながら、飲み込んだあとはキレがよい。
そんなお酒です。
甘み、酸味、苦味などのバランスは大変よく、様々な料理によく合います。
和食はもちろん、中華や洋食などにもオススメです。
食中にはもちろん、食後お酒だけを楽しむにも向いています。
また、県内では比較的多く流通しているお酒なので、お土産として入手しやすいこともおさえておきたいポイントです。
シリーズをチェック
水芭蕉のなかには、”変わりダネ”があります。
特別なものもありますので、いくつかご紹介します。
『純米吟醸辛口スパークリング』は、よりスッキリとした味わいを楽しみたい人にオススメの商品です。
香りのよさはそのままに、ややドライな飲み口でサッパリしています。
シュワっとした飲み口の面白さが加わり、どんどんグラスを傾けてしまいそう。
特に辛口のお酒を好む人へのお土産にいかがでしょうか。
『DESSERT SAKE(デザート サケ)』。
氷温セラーのなかで熟成させた一本です。
5年以上の歳月をついやして仕上げるとあって、その味わいは特別。
吟醸香はより強く甘くなり、味わいもまったりとしています。
まさに、デザートと呼ぶにふさわしい濃厚な風味を楽しみましょう。
ハイカカオチョコレートや塩気が強めのチーズなどとよく合います。
<商品情報>
製造元:永井酒造株式会社
住所:〒378-0115 群馬県利根郡川場村門前713
電話番号:0278-52-2311
URL:
http://www.mizubasho.jp/
谷川岳 純米大吟醸(たにがわだけ じゅんまいだいぎんじょう)
こちらも群馬県を代表する有名なお酒です。
実は、先ほどご紹介した水芭蕉と同じ蔵元が仕込んでいます。
水芭蕉と比較すると吟醸香自体はややうすめですが、やはりフルーティーさが感じられるのは特徴的です。
味わいは、どちらかといえばドライ寄り。
スッキリとして、尾をひかない風味です。
甘み、酸味、苦味のバランスは秀逸で、口当たりもよくスルスルと進みます。
酒特有の主張はひかえめで、どんな料理にもよくなじみます。
うま味はしっかりありながら料理の味と衝突しないので、日常の食卓に合わせてみてはいかがでしょう。
こちらも県内では多く出回っており、入手のしやすさという点でもオススメです。
シリーズをチェック
谷川岳も、様々なシリーズ商品が展開されています。
特にオススメしたいものをピックアップしました。
『とび辛』は、名前のとおり、とびきり辛い味わいを楽しめる一本。
辛いといってもクセの強さはほとんどなく、よりキレがよい味わいといった印象です。
ドライな飲み口でありながら奥にやさしい甘さもあり、飲んだ後にはさわやかな香りがほんのりと残る。
特にスッキリした味わいが好みの人にオススメです。
『心』は純米大吟醸より、ほんの少し辛口です。
“毎日飲みたくなる”をコンセプトとしてつくられたというとおり、口当たりがやわらかくクセもありません。
谷川岳シリーズのすべてに共通していることですが、このクセのなさは特筆すべき特徴だといえるでしょう。
うま味も味もしっかりとあるのに、それが料理とケンカにならないのは、ひとえにバランスのよさゆえ。
まさに毎日飲みたくなるお酒であり、群馬が誇る味わいです。
直売所に足を運ぶ
谷川岳、水芭蕉を製造販売する永井酒造には、『古新館』という直売所があります。
近くの観光スポットやお宿と合わせ、ぜひ足を運んでみてください。
少し珍しいシリーズ商品なども含め、たくさんの銘柄がそろいます。
酒蔵をリフォームした雰囲気満点の店舗には、酒器などもありお土産選びに最適です。
<商品情報>
製造元:永井酒造株式会社
住所:〒378-0115 群馬県利根郡川場村門前713
電話番号:0278-52-2311
URL:
http://www.mizubasho.jp/
直売所住所:〒378-0115 群馬県利根郡川場村門前713
直売所電話番号:0278-52-2313
クレジットカード利用可 VISA,Master,AmericanExpress,JCB等
赤城山 特別本醸造(あかぎさん とくべつほんじょうぞう)
冷酒からカンまで楽しめるお酒です。
あたためるとやや日本酒特有の強さが際立ちますので、苦手な人は常温~ぬるカンくらいの温度で楽しんでみてください。
味わいはドライ。
香りもやや少なめで、全体的にクリアな印象です。
口中ではさわやかなうま味を感じ、飲み込むと一気に風味が引きます。
特に辛口のお酒、シャープな雰囲気のお酒を好む人へのお土産にオススメの1本です。
ピリッとしたアルコールの味わいとキレのよさは、特に和食との相性がバツグン。
刺身や煮物など、旬の食材に合わせて楽しみましょう。
赤城山 特別本醸造は今回ご紹介する地酒のなかでは最も手に入りやすく、県内のコンビニに入荷していることもあります。
コラボ商品をゲット
2023年4月現在、群馬県のゆるキャラでおなじみの『ぐんまちゃん』とコラボした赤城山を販売しています。
180ミリリットルと飲み切りサイズなのもうれしいところ。
ピンク色を背景にぐんまちゃんが描かれ、デザインもかわいい一品です。
手ごろなお土産としてピッタリなコラボ商品を、ぜひチェックしてください。
こちらは、赤城山特別本醸造と比較してやや入手しづらいので、「どうしても見つからないが購入したい」という場合は、蔵元のオンラインショップを検討してみてもよいでしょう。
<商品情報>
製造元:近藤酒造株式会社
住所:〒376-0101 群馬県みどり市大間々町大間々1002
電話番号:0277-73-1603
URL:
https://akagisan.com/
特選桂川 本醸造(とくせんかつらがわ ほんじょうぞう)
創業は明治10年という、老舗酒造がつくるお酒。
昔ながらの技術が生み出すこのお酒からは、甘くふくよかな吟醸香を感じます。
県内の飲食店やお宿での取り扱いも多く、古くから愛されてきた商品であることを物語るようです。
先の3銘柄と同じく、群馬県民にとってはとてもなじみの深い地酒。
ぜひ、旅の思い出として手に取ってみてほしい1本です。
飲み方としては、圧倒的に冷酒がオススメ。
ぜひ、冷蔵庫でキリっと冷やして飲んでみてください。
特選桂川 本醸造の味わいは、甘口。
原材料として酒づくりには珍しいもち米が使われ、まろやかなうま味と甘さが口いっぱいに広がります。
しかし、デザート酒のように濃厚な甘さではなくサッパリしているのが特徴的です。
特選桂川 本醸造は、和食によく合うお酒です。
煮物など塩気のあるおつまみと一緒に楽しむと、よりおいしさが広がります。
食中酒としてだけでなく、食前酒や食後酒にも使え、シーンを選ばず楽しめるお酒です。
シリーズをチェック
桂川もシリーズ展開のあるお酒です。
本醸造と特徴の異なるお酒などを中心にまとめます。
『燗酒55度』。
こちらは、熱カンにすることを念頭においてつくられた商品です。
常温の冷や酒や冷酒で飲んでしまうと、このお酒のおいしさは味わえません。
もち米の甘さ、うま味は55度程度にあたためると一番感じられるそう。
日本酒の香りがグッと濃厚になり、体があたたまります。
冬季にオススメの1本です。
『絶滅危惧酒(レッドリスト)』という面白いネーミングのお酒。
食文化が昔とは変わり、地酒本来の味がなくなってきた現代の事情から名づけられ
たものです。
“誰からも好まれる均一化された味”は、現代の価値観に照らし合わせれば確かにおいしく感じられます。
ですが、長く伝わってきた製法の味わいを知ることもまた、地酒の醍醐味といえるのかもしれません。
甘口でありながら、ガツンとした辛味も感じるこの1本を、ぜひ試してみてはいかがでしょう。
<商品情報>
製造元:栁澤酒造
住所:〒371-0215 群馬県前橋市粕川町深津104-2
電話番号:027-285-2005
URL:
https://www.katsuragawa-musubito.com/
秘幻 特別本醸造(ひげん とくべつほんじょうぞう)
秘幻を作る『浅間酒造』の創業は、天明3年。
群馬県に数多くある蔵元のなかでも、特に歴史のある老舗です。
日本三大名湯のひとつである『草津温泉郷』に近い長野原町にて仕込むお酒には、蔵元手作りの酒米を使うなどこだわりもひとしお。
こちらは冷酒、常温、カンまで幅広く楽しめるので、ぜひお好みの飲み方から試してみてください。
秘幻 特別本醸造の味わいは、スッキリとした辛口です。
辛口とはいえその風味はおだやかで、スルッと盃を傾けてしまいます。
おだやかな香りがあり、甘み、酸味、苦味のバランスはバツグン。
「飲み口が軽やかなお酒が好き」という人にオススメしたい一本です。
秘幻 特別本醸造は、野菜料理によく合います。
特に、おひたしや漬物など、少しクセのある野菜料理に合わせてみてください。
独特のにおいやエグみが不思議とやわらかくなり、おいしさが引き立ちます。
ぜひ、食中酒として楽しんでください。
シリーズをチェック
『秘幻 ざんから』は、ザンッと斬るように爽快な辛味を味わえるお酒です。
口に含んだ瞬間ピリッと走るアルコールは、辛口好みの人にはたまらない風味。
特別本醸造とおなじく、冷酒、常温、カンなどで楽しめます。
和食には合うのはもちろんのこと、”塩を添えてます酒で”など、通好みの飲み方もオススメです。
直売所をチェック
こちらの蔵元は『浅間酒造観光センター』という施設を持っています。
売店には、浅間酒造の製品のみならず県内の名酒がずらり。
お菓子や惣菜などのお土産ものもそろい、大変便利です。
地場産の食材を使った窯焼きピザやそば、お酒のゆたかな風味ただよう大吟醸ソフトクリームなどを味わえる食事どころも盛況。
草津温泉郷の中核地、湯畑からは車で約25分程度で到着し、駐車場も完備されています。旅の思い出づくりに足を運んでみてください。
<商品情報>
製造元:蔵元 浅間酒造株式会社
住所:〒377-1304 群馬県吾妻郡長野原町長野原30-8
電話番号:0279-83-8063
URL:
https://www.asama-sakagura.co.jp/
直売所住所:〒377-1304 群馬県吾妻郡長野原町長野原1392-10
直売所電話番号:0120-041396
クレジットカード利用可 VISA,Master、交通電子マネー各種可、QRコード決済各種可
まとめ
群馬土産にオススメの地酒をまとめました。
今回は、県内で手に入りやすい商品というところも考えて厳選しましたが、ほかにもおいしい地酒はたくさんあります。
お宿や飲食店で食事とともに楽しみ、その味わいをお土産として持ち帰りましょう。