祇園・東山エリア周辺
祇園・東山は清水寺や八坂神社など、京都を代表する寺社が多く、観光客からも人気の高いエリアです。
まずは祇園・東山エリアのおすすめスポットを13ヶ所ご紹介します。
清水寺
清水寺は年間500万人以上の参拝者が訪れる、京都の人気観光スポットです。
鮮やかな色が美しい仁王門や三重塔、飲めば願いが叶うとされる『音羽の滝』など、見どころ盛りだくさんな清水寺ですが、その中でもやはり一番見逃せないのが、本堂『清水の舞台』。
錦雲渓と呼ばれる舞台からの眺めはどの季節に訪れても心を奪われること間違いなしです。
春・夏・秋におこなわれるライトアップの期間はとくにおすすめで、美しく輝く青白い光が京都の景色をさらに幻想的に見せてくれます。
景色を堪能した後は、舞台下もぜひチェックしていただきたいところ。というのも、清水の舞台は"地獄止め"という工法を用いており、釘を一切使わずにつくられているんです!舞台からの眺めも素敵ですが、舞台下ではまた違った感動を味わうことができます。
<施設情報>
住所:〒605-0862 京都市東山区清水1-294
電話番号:075-551-1234
開門時間:6:00~
※閉門時間は期間により異なる
拝観料:一般…400円、中学生・小学生…200円
休業日:なし
URL:https://www.kiyomizudera.or.jp/
地主神社
地主神社は清水の舞台から音羽の滝へ向かう途中の左手にある神社で、京都屈指の恋愛パワースポットとして知られています。
もともとは地主権現社という清水寺の鎮守でしたが、明治の神仏分離令によって独立し、地主神社へと改められました。
主祭神はオオクニヌシノミコト。縁結びの神様をお祀りする神社ということで、境内には幸せを授けてくれる『良縁大国』や、撫でる箇所によって異なるご利益が授かれる『撫で大国』など、良縁が授かれるスポットがたくさんあります。
中でもとくに人気なのが『恋占いの石』。片方の石から目を閉じたまま歩き、もう片方の石へ辿り付けると恋愛が成就すると言われています。
<施設情報>
住所:〒605-0862 京都市東山区清水1-317
電話番号:075-541-2097
開門時間:9:00~17:00
拝観料:無料
※清水寺の拝観料が別途必要
休業日:なし
URL:https://www.jishujinja.or.jp/
高台寺
高台寺は豊臣秀吉の正室である北政所(ねね、出家後は高台院湖月尼)が、秀吉の冥福を祈るために開いたお寺です。
境内にある庭園は小堀遠州によって作られたもので、桃山時代を代表する庭園として知られています。毎年春・夏・秋には夜間特別拝観がおこなわれ、方丈前庭『波心庭』ではプロジェクトマッピングと音楽による美しい光景を見ることができます。
また、北政所が眠る『霊屋(おたまや)』も見どころの1つ。中に安置されている秀吉と北政所の木像や、優雅な蒔絵が施された須弥壇、厨子は必見です。
霊屋の奥には伏見城から移した『傘亭』や『時雨亭』といった茶室をはじめ、伏見城の遺構と伝わる『表門』、『観月台』などの重要文化財があります。
<施設情報>
住所:〒605-0825 京都市東山区高台寺下河原町526
電話番号:075-561-9966
開門時間:9:00〜17:30
拝観料:大人…600円、中学生…250円
※小学生以下は大人の保護者同伴で拝観料免除
休業日:なし
URL:https://www.kodaiji.com/
二年坂・三年坂
二年坂・三年坂は清水坂から維新の道まで続く石段と石畳の道です。
平安時代初期の大同2年、3年に完成したことからその名が付けられましたが、三年坂は清水寺の境内にある子安観音へ安産祈願へと出かける人が通る道だったことから、産寧坂とも呼ばれています。
道の両側にはお土産屋をはじめ、清水焼などを扱う古美術店、京スイーツが味わえる甘味処などがズラリ。歩いているだけでワクワクしてしまうような京都屈指の散歩道です。
近くには清水寺や高台寺などの観光スポットもあるので、参拝の帰り道に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
<施設情報>
住所:〒605-0862 京都府京都市東山区清水2
知恩院
知恩院は浄土宗を開いた法然上人ゆかりの地に建てられたお寺です。
最大の見どころは日本最大級の三門と、法然上人のご本尊をお祀りする御影堂。とくに御影堂は2020年に大規模修理を終えたばかりで、色鮮やかな明照額や美しく輝く幢幡(仏堂に飾る旗)を見ることができます。
また、せっかく知恩院へ行くなら、古くから伝わる七不思議もその目で確かめていただきたいところ。
中には期間によって見られないものもありますが、ほとんどの七不思議は確認することができます。
御影堂正面の軒裏にある『左甚五郎の忘れ傘』、黒門への登り口の路上にある『瓜生石』はいつでも見られるので、足を運んだ際はぜひチェックしてみてください。
<施設情報>
住所:〒605-8686 京都市東山区林下町400
電話番号:075-531-2111
開門時間:時期により異なる(閉門時間は16:00)
拝観料:大人…500円、小人…250円
※友禅苑・方丈庭園の共通券の料金
休業日:なし
URL:https://www.chion-in.or.jp/
八坂神社
「祇園さん」の名で親しまれる八坂神社は、全国に約3000社以上ある祇園社の総本社です。主祭神はスサノオノミコトで、疫病退散や無病息災にご利益があるとされています。
一番の見どころは2020年に国宝に指定された本殿。八坂神社本殿は本殿と拝殿が1つの大屋根で覆われた独自の建築様式となっています。
また、八坂神社といえば、日本三大祭りの1つに数えられる『祇園祭』も有名。コンコンチキチン、コンチキチンのお囃子とともに市内を練り歩く山鉾は迫力満点です。
祇園祭の開催期間は毎年7月1日から31日までで、宵山(前祭)は7月14日から16日、宵山(後祭)は7月21日から23日の期間におこなわれます。
<施設情報>
住所:〒605-0073 京都市東山区祇園町北側625
電話番号:075-561-6155
受付時間(社務所):9:00~17:00
拝観料:無料
休業日:なし
URL:https://www.yasaka-jinja.or.jp/
建仁寺
建仁寺は1202年に開かれた我が国初の禅寺で、京都五山(臨済宗のお寺の寺格)の第3位に列せられる臨済宗建仁寺派の総本山です。
境内には柱や扉に戦乱の矢の痕が残る勅使門から、三門・法堂・方丈が一直線に並んでおり、禅修行の浴室も現存しています。
また、俵屋宗達の最高傑作として知られる国宝『風神雷神図』、建仁寺創建800年を記念して奉納された小泉淳作の『双龍図』なども有名です。
塔頭寺院の1つである両足院では、座禅体験をすることが可能。体験は3つのステップに分かれており、コースによってはお寺の掃除をしたり、お茶をいただいたりすることもできます。
座禅体験は日によって開催されるコースが異なるので、興味がある方はお出かけされる前に公式サイトからチェックしてみてください。
<施設情報>
住所:〒605-0811 京都市東山区大和大路通四条下る小松町584
電話番号:075-561-6363
開門時間:10:00~17:00
拝観料:一般…600円、中学生・高校生…300円、小学生…200円
※小学生未満は無料
休業日:4月20日、6月5日、11月15日
※その他法要で休止日あり
URL:https://www.kenninji.jp/
円山公園
円山公園は1886年に開かれた京都で最も古い公園です。総面積は約9万平方メートル。
京都随一の桜の名所で、公園の中央にある通称『祇園の夜桜』はとくに有名です。こちらは一重白彼岸枝垂桜(ひとえしろひがんしだれざくら)という桜で、現在は2代目です。
初代・祇園の夜桜から採取した種子を畑で育成したもので、初代が枯死した2年後の1949年に現在の場所に植栽されました。
桜が開花する時期にはライトアップがおこなわれ、1週間から2週間にわたり美しい夜桜を堪能することができます。
公園内にはほかにも坂本龍馬・中岡慎太郎の像や野外音楽堂、茶店などがあり、桜のシーズン以外も散策が楽しめます。
<施設情報>
住所:〒605-0071 京都府東山区円山町
電話番号(京都市都市緑化協会):075-561-1778
解放時間:24時間
入場料:無料
休業日:なし
URL:https://kyoto-maruyama-park.jp/
鴨川沿い
鴨川は京都の東側を流れる全長23キロメートルの河川です。
市内の西側に流れる桂川とともに京都市を代表する川として知られ、地元の人だけでなく、観光客からも親しまれる憩いの場となっています。
五条通りから高野川と賀茂川に分かれる出町柳までは20もの橋が架けられ、東海道五十三次の終点となる三条大橋や、弁慶と牛若丸の伝説にちなんだ石像が置かれる五条大橋など、有名な橋が数多く見られます。
おすすめのシーズンは夏。この時期は座敷を設けて料理を提供する鴨川納涼床がおこなわれるので、京都の夏を楽しみたい方にぴったりです。
また、五山の送り火がおこなわれる8月16日も狙い目。鴨川からは東山に浮かぶ「大」の字を見ることができます。
国立博物館
京都国立博物館は、1897年に帝国京都博物館という名称で開館した博物館です。
もともとは寺社伝来の宝物を受託・保護するために設立されたところで、現在は国宝・重要文化財をはじめ、京都ゆかりの彫刻や絵画、陶磁などを数多く収蔵・展示しています。
敷地内にあるルネサンス様式赤レンガづくりの建物は『明治古都館(旧・帝国京都博物館本館)』で、1895年に当時の有名建築家・片山東熊によって手掛けられたものです。
表門(西門)も同様に片山氏が設計したもので、明治古都館とともに重要文化財に指定されています。
また、京都国立博物館といえば屋外展示も見どころの1つ。庭園には『馬町十三重石塔』、ロダンの彫刻『考える人』などがあります。
<施設情報>
住所:〒605-0931 京都市東山区茶屋町527
電話番号:075-525-2473
開館時間:開催期間により異なる
入館料:開催期間により異なる
休業日:月曜日(祝日・休日の場合は開館、翌火曜日休館)・年末年始
URL:https://www.kyohaku.go.jp/jp/
三十三間堂
三十三間堂は1165年、後白河上皇が平清盛に命じて創建したお寺です。
正式名は蓮華王院(れんげおういん)ですが、お堂の柱と柱の間が33つあることから、三十三間堂と呼ばれています。
お堂の長さは約120メートル。堂内には運慶の長男、湛慶によってつくられた国宝の千手観音坐像を中心に、千手観音立像が左右に500体ずつ祀られています。
どの立像も高さ16センチメートル前後の寄木造ですが、それぞれ顔立ちや衣紋が異なり、必ず会いたい人に似た像がいると伝えられています。
お堂の裏には通し矢射場があり、江戸時代に盛んにおこなわれた『通し矢』の矢傷を見ることができます。屋根のひさしに1本だけ刺さっている矢も見られますので、ぜひ探してみてください。
<施設情報>
住所:〒605-0941 京都市東山区三十三間堂廻町657
電話番号:075-561-0467
開門時間:8:30~17:00
※11月16日~3月は9:00~16:00
拝観料:一般…600円、中学生・高校生…400円、子供…300円
休業日:なし
URL:http://www.sanjusangendo.jp/
東福寺
東福寺は京都五山の第4位に列せられる臨済宗東福寺派の大本山です。
九条道家が九条家の菩提寺として、1236年から19年の歳月をかけて建立されたお寺で、奈良の東大寺と興福寺にあやかり、東福寺と名付けられました。
1881年の火災によって建物の多くは焼失してしまいましたが、三門は室町時代初期のもので、日本最古の三門です。
本堂は一般非公開となっており、内部に入ることはできませんが、外からのぞくと奥にご本尊の釈迦如来立像、天井に堂本印象がわずか16日間で描き上げたという龍の図があります。
通天橋からは境内を流れる渓谷・洗玉澗(せんぎょくかん)が眺められ、春には新緑、秋には見事な紅葉を楽しめます。
<施設情報>
住所:
電話番号:
拝観時間:4月〜10月…9:00〜16:00、11月〜12月第1日曜日まで…8:30〜16:00、12月第1月曜日〜3月…9:00~15:30
拝観料:大人…1,000円、小人…500円
※東福寺本坊庭園・通天橋・開山堂共通拝観券
※11月10日〜11月30日の期間は別料金
休業日:なし
URL:https://tofukuji.jp/
泉涌寺
泉涌寺は真言宗泉涌寺派の総本山です。
平安時代初期に空海が庵を結んだのがはじまりとされており、のちに境内から泉が湧き出したことから泉涌寺と名付けられたと伝えられていますが、天皇や皇后のお墓があるなど皇室とのゆかりが深いことから、御寺(みてら)とも呼ばれています。
おすすめのスポットは『楊貴妃観音堂(ようきひかんのんどう)』。こちらには世界三大美人の1人、楊貴妃の面影をうつした楊貴妃観音が祀られています。
1255年に日本に伝えられ、長らくの間は100年に一度の開扉という秘仏でしたが、1956年から一般公開となり、常時拝観できるようになりました。
美人祈願と縁結びにご利益があるとされ、現在は若い女性からとくに人気を集めています。
<施設情報>
住所:〒605-0977 京都市東山区泉涌寺山内町27
電話番号:075-541-3916
拝観時間:3月〜11月…9:00~16:30、12月〜2月…9:00~16:00
拝観料:大人…500円、小学生・中学生…300円
休業日:なし
URL:https://mitera.org/