小湊鉄道
小湊鉄道は千葉県市原市の五井駅から大多喜町の上総中野駅を結ぶ39.1キロの路線。五井から途中の上総牛久駅までは市原市郊外の通勤通学路線として比較的多くの列車が運行されていますが、そこから先へと行く列車は土休日で1日最大10往復と、本数が激減します。
そのため小湊鉄道沿線で途中下車しながら観光するためにはしっかりと時刻を調べてプランニングすることが大切です。
そんな小湊鉄道の旅でポイントとなるのが「房総里山トロッコ号」。これはかつて小湊鉄道で活躍したSLをモチーフにした機関車が引っ張る観光トロッコ列車ですが、特に土休日は(最大で)10往復の列車のうちの3往復がこの里山トロッコ号となりますので、どこかでこの列車を使わないと円滑な観光スケジュールが組めません。
里山トロッコ号は移動手段としてだけではなく、乗車そのものが楽しい観光列車。展望車と普通車(窓付き車両)がありますが、特に展望車は窓ガラスもなく、天井もシースルーでとても開放的。美しい房総の里山風景を全身に感じながら列車の旅を楽しむことができますよ。
乗車には500円の整理券が必要ですが、事前の申し込みもできますので、繁忙期の週末は早めに予約をしておくことをお勧めします!
この小湊鉄道は、創立100年以上を迎えており、現在も全線非電化(クリーン
ディーゼル)による運行を続けています。これは、変わりゆく時代の中に「懐かしさ・あたたかさ」を残していきたいという考えに基づいたもので、レトロな車両でのどかな田園風景をゆったりと走る、非日常体験を味わうことができる列車です。
この活動の成果として、2017年に駅舎・橋梁・発電所など22の施設が『国の有形登録文化財』となり、2018年には「小湊鐵道とその沿線の景観」が『ちば文化資産』として登録されました。
<施設情報>
名称:小湊鉄道