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【千葉】青春18きっぷで行く菜の花絶景スポット~小湊鉄道~

【千葉】青春18きっぷで行く菜の花絶景スポット~小湊鉄道~

2024-08-05 mochi

一面の菜の花畑の上をかわいい配色の電車が走るこの光景。
一度はSNSなどで見たことのある人も多いのではないでしょうか。

この光景が見られるのは、千葉県の小湊鉄道沿線。
もちろん、お花は期間限定ですので、次見ることができるのは来年ですが、この小湊鉄道・いすみ鉄道沿線は桜や新緑、イチョウの木、雪との相性抜群で、四季折々の自然と電車のコラボ撮影にピッタリ。

たとえ雨だとしても、ノスタルジックな雰囲気と、どの季節どの天候で訪れても本当に絶景を写真に収めることができる場所です!

千葉県の小湊鉄道やいすみ鉄道は首都圏にありながら、昔ながらの駅舎や車両が残る人気の鉄道路線。乗り鉄や撮り鉄でにぎわう鉄道ですが、その沿線には観光スポットとして魅力的な場所も多くあります。

この記事では、そんな小湊鉄道やいすみ鉄道沿線での観光におすすめ事項をご紹介します!ぜひ週末のお出かけ計画の際に参考にしてみてはいかがでしょうか。
mochi

この記事を書いた人

mochi

5年間で45都道府県制覇した旅好きOLです。
ひとり旅、空港、ホテル、映えスポットなど新しい発見ができるような記事を届けられたら嬉しいです!

小湊鉄道

小湊鉄道は千葉県市原市の五井駅から大多喜町の上総中野駅を結ぶ39.1キロの路線。五井から途中の上総牛久駅までは市原市郊外の通勤通学路線として比較的多くの列車が運行されていますが、そこから先へと行く列車は土休日で1日最大10往復と、本数が激減します。

そのため小湊鉄道沿線で途中下車しながら観光するためにはしっかりと時刻を調べてプランニングすることが大切です。

そんな小湊鉄道の旅でポイントとなるのが「房総里山トロッコ号」。これはかつて小湊鉄道で活躍したSLをモチーフにした機関車が引っ張る観光トロッコ列車ですが、特に土休日は(最大で)10往復の列車のうちの3往復がこの里山トロッコ号となりますので、どこかでこの列車を使わないと円滑な観光スケジュールが組めません。

里山トロッコ号は移動手段としてだけではなく、乗車そのものが楽しい観光列車。展望車と普通車(窓付き車両)がありますが、特に展望車は窓ガラスもなく、天井もシースルーでとても開放的。美しい房総の里山風景を全身に感じながら列車の旅を楽しむことができますよ。

乗車には500円の整理券が必要ですが、事前の申し込みもできますので、繁忙期の週末は早めに予約をしておくことをお勧めします!

この小湊鉄道は、創立100年以上を迎えており、現在も全線非電化(クリーン
ディーゼル)による運行を続けています。これは、変わりゆく時代の中に「懐かしさ・あたたかさ」を残していきたいという考えに基づいたもので、レトロな車両でのどかな田園風景をゆったりと走る、非日常体験を味わうことができる列車です。
この活動の成果として、2017年に駅舎・橋梁・発電所など22の施設が『国の有形登録文化財』となり、2018年には「小湊鐵道とその沿線の景観」が『ちば文化資産』として登録されました。


<施設情報>
名称:小湊鉄道

いすみ鉄道

小湊鉄道といすみ鉄道の乗換駅としても活躍する上総中野駅は、同時に2つの車両を見ることのできるスポット。
どちらもレトロな雰囲気が漂う列車ですが、雰囲気も少し違います!
2つの列車を通しで乗車すれば、房総半島を横断することができますし、横断用のお得なきっぷも発売されているので、ぜひ両方の列車を楽しんでみてはいかがでしょうか。

いすみ鉄道は、千葉県いすみ市の大原駅から大多喜町の上総中野駅まで、全14駅を走るローカル線。古きよき日本の原風景を単行列車でのんびりと走りつつ、自然豊かな情景を楽しめる路線です。海近くの大原駅より千葉県の内陸部に向かい、3月~4月中旬は全線26.8kmのうち約15kmにわたって咲く菜の花、初夏は青々とそよぐ稲穂、秋はコスモスやヒガンバナなど四季折々の風景を望むことができますよ!

<施設情報>
名称:いすみ鉄道

五井駅~上総中野

小湊鉄道・いすみ鉄道旅の出発点になるJR五井駅。
ここまではICカードが使えますが、小湊鉄道は現金のみなので注意!ICカードの精算が出来るタッチパネルがありますが、チャージが足りない場合はJRの改札で精算しましょう。

小湊鉄道は、JR内房線の、五井・上総牛久・高滝・里見・月崎・養老渓谷・上総中野を結ぶ路線です。(主要駅のみピックアップ)

お目当ての電車まで時間がある場合は、ぜひ「こみなと待合室」へ訪れてみてください。
とてもおしゃれなカフェなのですが、「五井駅周辺にはバスや列車を待つのに雨や風、暑さや寒さを凌げる場所がない」 という話から、こみなと待合室の構想が始まったといわれています!
コーヒーや紅茶、安全第一カレーやジビエドックなど面白いメニューも楽しむことができるので、朝ごはんのスポットとしても活躍できそうです!

<施設情報>
名称:こみなと待合室
住所:〒290-0054 千葉県市原市五井中央東1丁目1−2
アクセス:小湊鉄道「五井」駅徒歩1分
電話:0436-21-2411

飯給駅

飯給は、いかにも房総の里山、というロケーションにある無人駅で、周囲に目立った観光スポットもありません。

それなのになぜこの飯給駅がSNSなどで話題を集めているかというと、黒くて大きな囲いが答えです!

近づいてみるとドアの脇には女性のマーク。そう、ここは女性用のトイレ、しかも「世界一大きな野外トイレ」、「世界で一番広いトイレ」と言われている知る人ぞ知るトイレなのです。

月崎駅

飯給から養老渓谷方面へ1駅、里山トロッコ号も停車する月崎駅は「チバニアン」命名のきっかけとなった地層への最寄り駅。
「チバニアン」とは「千葉の時代」という意味。市原市田淵にある地層に最も新しい地磁気逆転の記録が残っていたため、時代を分ける境界がよくわかる地層として世界的に認められ、日本の地名が初めて地質年代につけられることになりました。

実際に現地に行ってみると川沿いに地層があるだけで、なかなかそのすごさがわからないため、事前にビジターセンターに立ち寄って少し勉強してから見学することをおすすめします。

なお、月崎の観光スポットは少し駅から離れていますので、駅前のYショップ朝日屋でレンタサイクルを借りて出かけると便利です。

<チバニアンビジターセンターの基本情報>
住所:千葉県市原市田淵1157
電話番号:0436-96-2755
アクセス:月崎駅から約2キロ

養老渓谷駅

養老渓谷駅では、レトロな駅舎も見どころ。自然豊かな場所に佇んでいるのでとても静寂な雰囲気が漂っています。
また、小湊鉄道沿線で一番メジャーな観光地「養老渓谷」の最寄り駅ということもあり、駅前のバス停には観光バスなどもたくさん止まっていました。

養老渓谷へは、徒歩で行くのは少し遠いので、路線バスへ乗車することをお勧めします!
菜の花の絶景スポットへもこの養老渓谷駅が最寄り駅。
駅から徒歩約20分~30分なので、ぜひ訪れてみてくださいね。

房総一とも言われる名瀑布「粟又の滝」は約100メートルにわたって滑り台のようなゆるやかな岩肌を流れ落ちる川幅30メートルの滝。特に紅葉シーズンは素晴らしく、養老渓谷随一の観光スポットとなっています。

<粟又の滝の基本情報>
住所:千葉県大多喜町粟又
アクセス:養老渓谷駅から路線バスで18分


この養老渓谷にもユニークなトンネルがあります。それは二階建てのトンネルとして知られる「共栄・向山トンネル」。一見普通のトンネルですが、中に入ると途中から2段になっている不思議なトンネルです。
これはもともとあった素掘りの向山トンネルの下に新しい共栄トンネルが掘られたためできあがったものですが、最近は「映え」するスポットとして人気です。

<共栄・向山トンネルの基本情報>
住所:千葉県大多喜町葛藤176
アクセス:養老渓谷駅からバス8分「弘文洞入口」下車すぐ

ちなみに、自分が乗車した電車が菜の花畑を通る姿を写真に収めることは時間的に難しいので、次の電車もしくは反対車線を走る列車を、菜の花畑から撮影することになります。
菜の花畑の周辺にはカフェなどはないので、電車の時間をよく調べてから訪れるようにしてください!

上総中野駅~大原駅

いすみ鉄道で途中下車したいのは「大多喜駅」。大多喜は古くは大多喜城の城下町として繁栄し、房総の小江戸とも呼ばれており、徳川四天王の一人、本多忠勝ゆかりの城下町で、大多喜城や古い町並みの散策がおすすめです。

いすみ鉄道内における乗車数は大原駅に次いで二番目に多い大多喜駅!
ちなみに大多喜駅は【関東の駅百選】にも選ばれており、いすみ鉄道の本社はこちらの大多喜駅に併設されています!

観光客の方が多く訪れることを想定してか、駅の目の前には観光情報施設があります。
ここでは、レンタサイクルの申込やお土産の購入、観光情報の収集などに便利な施設です。鉄道沿線には、お土産を調達できるスポットが少ないので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

大原駅

いすみ鉄道の終着駅、大原駅。
JR外房線も通っている、いすみ鉄道の沿線で一番大きい駅といわれています。

駅前には、レトロな喫茶店もあり、次の電車までのひと時をゆっくり過ごすのにお勧めです!また、大原駅は千葉の端にあり海もすぐそばに!
海のにおいを感じられる駅なので、五井から乗車した方は、房総半島を横断した達成感もあじわうことができるのでおすすめですよ!

まとめ

ちなみにこの大多喜駅、駅名の正式名称は「デンタルサポート大多喜駅」です。
どうしてこのような駅名になったのでしょうか。気になったので調べてみると、デンタルサポートとは、訪問歯科診療支援を手掛ける千葉市の企業の名前だとか。2009年にいすみ鉄道が大多喜駅のネーミングライツ(命名権)を譲渡したことでこの名前になったとのことです。

いすみ鉄道は、国鉄のローカル線を引き継いでおり、経営が厳しい状況となっていることでも知られています。そんな経営状況を少しでも黒字化させる一つの施策として駅名の売却を行ったともいわれています。

この大多喜駅は、千葉県で初めて水溶性天然ガスが発見された土地としても有名で、駅名にはその象徴としてガス灯もたっています。
1930年(昭和5年)の開業以来、1日400名ほどが乗降する駅です!

こんな背景を知ったうえで観光していただけると、よりローカル鉄道旅を充実したものにできるのではないでしょうか?

小湊鉄道・いすみ鉄道の沿線には徒歩やレンタサイクル、公共交通機関で行ける場所はたくさんあります。
乗るのも撮るのも楽しい小湊鉄道ですが、沿線を1日かけてのんびりと観光するのもおすすめですよ。
ぜひ週末のんびり旅の場所として選んでみてはいかがでしょうか。

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