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【岩手】 空飛ぶ団子も! 魅力的なインスタ映えスポット5選

【岩手】 空飛ぶ団子も! 魅力的なインスタ映えスポット5選

2024-05-28 香田あつし

東北地方にある、日本の都道府県の中で2番目に広い面積を有する岩手県。遠方に住む人にとってはやや目的地の候補に挙がりづらい県かもしれませんが、実は海にも川にも、そして歴史にも恵まれた表情豊かな場所だということをご存じでしょうか。今回はその岩手県の中で訪れたくなるインスタ映えスポットを5カ所取り上げています。ぜひ次の休日のお出かけ先候補に含めてみてください。
香田あつし

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香田あつし

兵庫県出身。自分の知らない世界を見られるならたとえ地球の裏側にでも行ってしまうような人間です。食べることと交通、特に鉄道が大好き。読む人の旅のクオリティが最大限上がるような情報をご提供します。

浄土ヶ浜



太平洋に面する岩手県には、有名な三陸海岸を含む「三陸復興国立公園」があります。その中でも特に名所と呼ばれる場所が「浄土ヶ浜」です。国指定名勝として登録されているほか「日本の水浴場88選」、そして「快水浴場百選」では特に優れた水浴場として特選に選ばれるほどの人気スポットです。そのため海水浴の季節には多くの人でにぎわいますが、それだけでなく美しい海が作り出した絶景を楽しむことができるインスタ映えスポットとしても高い評判を集めています。

火山岩に由来する白い岩と小石によってできたと言われている入り江は、今から約5200万年前という恐竜が生きていた時代に形成されたとされています。そうしてできた白い岩肌と「ナンブアカマツ」をはじめとした常緑樹が織りなすコントラストは、まるで日本庭園を思わせる美しさ。この風景を目にした霊鏡和尚は「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから、「浄土ヶ浜」という名称で呼ばれるようになったようです。その名が示す通りの絶景を、ぜひ実際に訪れて目に焼き付けてみてはいかがでしょうか。



砂浜と岩場の組み合わさった浄土ヶ浜では、さまざまな種類の地形を楽しむことができます。中でも有名なのは通称「青の洞窟」と呼ばれる「八戸穴」。岩の間をくぐるように遊覧船で入っていくと、船の下にはエメラルドグリーンに映える水の深みが広がっています。基本的には午前中の方が良い色に出会える可能性が高いということなので、なるべく一日の早い時間帯の計画に含めると良いでしょう。青の洞窟までの道中でも、「賽の河原」や「千畳敷」などバラエティに富む自然の芸術を楽しむことができます。訪れた際には遊覧船での観光がおすすめです。



岩手県の日本海側と言えば、2011年の東日本大震災において真っ先に甚大な被害を受けた場所。とはいえ現在では地元の人々の努力と自然の回復力により再び美しさを取り戻し、多くの人でにぎわっています。岩手県を代表する有名な詩人・宮沢賢治も訪れていたという浄土ヶ浜の絶景を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

厳美渓

広大な岩手県で南側の玄関口に位置している一関市。一関藩三万石として栄えた同市内には、東北を代表する絶景スポットの1つ「厳美渓(げんびけい)」があります。岩手の海側を代表する絶景スポットが浄土ヶ浜なら、内陸を代表するのは厳美渓と言っても過言ではないでしょう。雄大な自然と情緒漂う歴史を感じさせる風景が見事に合わさったインスタ映え間違いなしのスポットです。



厳美渓は岩手県南部を流れる磐井川(いわいがわ)沿いにある渓谷で、全長はおよそ2キロに及びます。一関市内からのアクセス性が良好であるにもかかわらず、長い年月をかけて川の水が岩を侵食しながら作り上げてきた美しい景色を味わうことができます。国の名勝及び天然記念物にも指定されている人気の観光スポットです。



エメラルドグリーンに輝く水の流れは長年の時とともに岩を侵食し、表情豊かな芸術作品を生み出してきました。御覧場橋(ごらんばばし)から上流を眺めると、荒々しい流れが目に留まることでしょう。甌穴や滝といったダイナミックな水流の変化が印象的で、水が岩を削り取っていくパワーを垣間見ることができます。一方下流を眺めれば対照的に穏やかな水面が広がっているのが驚き。橋を境にまったく変わってしまう川の表情は、自然の奥深さを教えてくれているかのようです。



厳美渓に来たら忘れずにチェックしておきたいのが、テレビなどでたびたび取り上げられることもある「空飛ぶ団子」。「郭公屋(かっこうや)」で提供される郭公だんごは、川を隔てながらかごを使って提供されます。代金をかごに入れて木槌で板をたたくと、かごはするすると引き上げられて対岸のお店に。しばらくするとだんごがかごに収められて戻ってきます。長年の経験の賜物により、一緒にかごに収められているお茶さえもこぼれることなく届きます。ただし冬の期間は休業となるのでご注意ください。

厳美渓の近くにはほかにも魅力的なスポットがいくつか存在するため、爽やかな自然を満喫した後にはぜひこちらも楽しんで帰りたいところ。たとえば「サハラガラスパーク」では、職人たちがガラスアートを生み出す作業を実際に見学することができます。予約すれば実際にガラス制作体験も可能なので、ご家族の思い出作りにいかがでしょうか。さらに一関市博物館や道の駅厳美渓、またいくつかの温泉施設も点在しています。一関エリアを訪れる際は目的地に事欠くことなく、充実した一日を過ごすことができるでしょう。

えさし藤原の郷

日本史好きにとって、恐らく「奥州藤原氏」はいくらか興味を引く話題かもしれません。平安時代を舞台としたテーマパーク「えさし藤原の郷」では、かつてこの場所を支配した奥州藤原氏の栄光が現代に再現されています。東北の地で絶大な影響力を誇った一族と当時の暮らしに思いをはせながら、散策を楽しみましょう。



敷地内ではまるで京都の御所を彷彿とさせる伽羅御所や政庁、清衡館(豊田館)や金色堂を中心に、平安時代に築かれた数々の建築物が再現されています。同施設は1993年に放送されたNHKの大河ドラマ「炎立つ」の撮影のために作られた大規模なオープンセットを保存するもので、同じ年に開園しました。平安時代の建築群を備えた施設として日本では貴重な存在で、これまで数々のドラマや一部のバラエティ番組などでも使われてきました。

テーマパークということで、ただ景色を見て回るだけでなく自分で体験する機会も充実しています。たとえば平安時代の衣装。当時の貴族が着ていた衣装や鎧と兜を身に着けて記念撮影できます。完全予約制の正式十二単及び束帯の着付け体験もあり、より本格的に平安貴族になりきることも可能。さらにはゲーム感覚で標的を射る弓矢体験や、金字や銀字で写経ができる体験コーナーなどがあり、当時の文化や暮らしの一部を自分の手足を使って体感できます。家族で訪れるにはまさにもってこいの場所です。

同テーマパークでは定期公演やイベントも魅力的で見逃せません。たとえば1日に2回行われる「江刺鹿踊」や江刺の歴史をわかりやすく現代に語り継ぐ「えさしの語りべ」を通して、この場所の文化や歴史をより深く探ってみるのはどうでしょうか。さらには園内の桜や藤、紅葉など多様な植物を最大限に活用した夜のライトアップ、またホタル観賞に加え夏休み特有のイベントも準備されています。オンシーズンにはぜひともチェックしておきたいところです。

<施設情報>
施設名:えさし藤原の郷
住所:〒023-1101 岩手県奥州市江刺岩谷堂字小名丸86-1
営業時間:9:00~17:00(冬期間11月1日~2月末日までは9:30〜16:00)
休業日:1月1日
電話番号:0197-35-7791
公式サイト:https://www.fujiwaranosato.com/

館ヶ森アーク牧場

一関エリアには100ヘクタールもの広大な敷地を有する「館ヶ森アーク牧場」があります。主に養豚業を営む同牧場ですが、他にも自分の手で産みたての卵を拾う体験ができたり色とりどりのフラワーガーデンがあったりと楽しみ方はさまざまです。



館ヶ森アーク牧場は目で楽しめる場所がいっぱいです。季節に応じて菜の花、スイセン、チューリップにラベンダー、コスモスやサルビアなど、訪れる人の目を癒してくれる花々を鑑賞することができます。特に「驚きの丘 展望台」では敷地全体を一望することができます。「薫る風のガーデン」と名付けられた英国庭園(イングリッシュガーデン)では、漂ういい香りに癒されながら散策を楽しむことができます。写真撮影にはまさにぴったりのエリアです。



忘れてはいけないのは、同牧場で主に営まれているのが養豚業であること。こちらで生産されているハムやソーセージは創業者のこだわりが詰まった高品質で安心安全なものです。「自分の愛する家族に安心して食べさせられるもの、そういうものだけ作る」という彼の言葉から、豚肉製品にかける並々ならぬ熱意が伝わってきます。訪れる際には忘れず味わうべき逸品と言えます。

<施設情報>
施設名:館ヶ森アーク牧場
住所:〒029-3311 岩手県一関市藤沢町黄海衣井沢山9−15
営業時間:10:00~18:00(冬季は17:00まで)
電話番号:0191-63-5100
公式サイト:https://www.arkfarm.co.jp/

南昌荘



盛岡出身の実業家瀬川安五郎が建て、その後所有者の変遷や大手業者による買収の危機などを経ながら現在まで残る南昌荘。美しい庭園は、盛岡市民生協がそれを保存するために購入を決めたという事実が物語っているほど魅力的なものです。



南昌荘で特筆すべきポイントは何と言っても風情ある庭園です。国登録記念物に登録されている同庭園は、季節ごとにはっきりと表情を変え訪れる人々の心を癒します。春夏秋冬それぞれの時期で魅力あふれる庭園を、抹茶やコーヒーとともに楽しむのはまさに贅沢なひと時です。



建物そのものも歴史的建造物として大変価値あるものです。明治時代に作られた家の風情をそのまま現代まで残す南昌荘は、2007年に放送されたNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」の舞台ともなりました。ドラマのシーンで見られた通り老舗旅館を思わせる雰囲気は、日本人としてどこか安らぎを与えてくれます。

<施設情報>
施設名:南昌荘
住所:盛岡市清水町13-46
営業時間:夏期(4/1~11/30):午前10時から午後5時まで、冬期(12/1~3/31):午前10時から午後4時まで
電話番号:019-604-6633
公式サイト:https://www.iwate.coop/kankyou/nanshousou/info.html

まとめ

以上、岩手県にあるインスタ映え間違いなしの観光スポット5選でした。いずれも1年を通じて景色の大きな変化を楽しむことができ、日常の忙しさを忘れて雄大な自然や非日常の空間に身を委ねられる場所です。みちのくの魅力をぜひご自身で体感してみることをおすすめします。

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