姫路城(ひめじじょう)
JR姫路駅の北側に降り立つとまず目に飛び込んでくるのが白漆喰壁の美しい姫路城です。展望デッキの正面にくっきりとその姿が望めます。姫路城は1346年に赤松貞範が築城、豊臣秀吉が城主の際に三層の天守閣を築きました。そして、関ヶ原の戦いのあと池田輝政が五層の天守閣、連立式天守を完成させ今日の姫路城の姿となりました。これまで多くの城主により守り継がれ、明治時代以降も国や地元住民による保存修理工事を繰り返し築城時のままの美しさを保っていることなどから、国宝、世界文化遺産に指定されました。
天下の明城姫路城の見どころ
姫路城は市内でも目にされる、シラサギが羽を広げたような美しい姿から「白鷺城(しらさぎじょう)」ともよばれ、多くの人々に愛されてきました。地下1階、地上6階の7階建て五層大天守や3つの天守閣は、すべてではありませんが実際に中に入って見ることができます。大天守に続く石段や6つの門をくぐるルートはまるで迷路のようで、大人も子どももワクワクすること間違いなしです。最上階は地上92メートルの高さで市内を一望することができ、まるで城主になったような気分が味わえます。
千姫の化粧櫓と西の丸長局
千姫とは徳川二代将軍秀忠のお姫様で豊臣秀頼に嫁いだ後、大阪城落城の際に助け出され、後に本多忠刻と再婚します。姫路へ移り住んで以来、西方の男山に祀られた天満天神を西の丸長局(にしのまるながつぼね)の廊下から毎朝参拝していたと伝えられています。その時に化粧櫓を休憩所として利用しており、化粧櫓には千姫の人形が飾られています。240メートルに及ぶ廊下には千姫の侍女たちが暮らした部屋があります。こちらは不定期の特別公開ですが、タイミングがあえばぜひ訪れたい場所の一つです。
<施設情報>
施設名: 姫路城
住所:〒670-0012 姫路市本町68番地
電話番号:079-285-1146
営業時間:午前9時~午後4時(休城日12月29日、30日を除く)
予算: 大人 1000円 / 子供300円(小・中・高校生)
禁煙・喫煙:全館禁煙
空間・設備: JR姫路駅徒歩20分、姫路城ループバス「姫路城大手前」下車、周辺駐車場あり
URL: https://www.himejicastle.jp/
好古園(こうこえん)
姫路城から西へ徒歩10分にある好古園では、9つの庭園群と池や水の流れで自然美を表した池泉回遊式庭園を見学することができます。最大の魅力は、世界文化遺産の姫路城を借景としているところで、西の丸の豊かな緑と、四季折々の花や樹々の移ろいが見事な景観を創り出しています。
園内最大のお屋敷の庭は姫路藩主の西御屋敷があった場所で姫山を借景としており、中心にある大池には色鮮やかな錦鯉が悠然と泳ぐ姿が見られます。園内にはレストランや本格
的な数寄屋造りの茶室があり、庭園の景色を眺めながら食事や茶席を楽しむことができます。
<施設情報>
施設名:姫路城西御屋敷跡庭園 好古園
住所:〒670-0012 兵庫県姫路市本町68
電話番号:079-289-4120
営業時間: 午前9時~午後5時 (休園日12月29日、30日を除く)
予算: 大人 310円 / 子供150円(小・中・高校生)好古園・姫路城共通券 大人1050円 / 子供360円
禁煙・喫煙:全館禁煙
空間・設備: JR姫路駅徒歩20分、姫路城ループバス「姫路城大手前」下車、周辺駐車場あり
URL: https://www.himeji-machishin.jp/ryokka/kokoen/
書寫山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)
姫路城から北西へ約7.5キロ、車で約20分の位置に西の比叡山として知られる書寫山があります。その山頂に西国霊場第二十七番札所の圓教寺が立ちはだかります。山頂へはロープウェイもしくは登山ルートで移動できます。
広大な境内には懸(かけ)造りの摩尼殿(まにでん)をはじめ、本堂である大講堂、常行堂、食堂がコの字型に配置された伽藍、開基・性空上人の等身大の木像が納められた奥の院などがあり、どれも見応えのあるものばかりとなっています。希望すれば一日修行や写経などの体験も可能なので、興味のある方は予約のうえ、山奥の静かな寺院で非日常を味わってみてはいかがでしょうか。
<施設情報>
施設名: 天台宗別格本山 書寫山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)
住所:〒671-2201 兵庫県姫路市書写2968
電話番号: 079-266-3327
営業時間: 午前8時半~午後5時
予算: 500円
禁煙・喫煙:全館禁煙
空間・設備: JR・山陽電鉄 姫路駅から神姫バス「書写ロープウェイ行」で終点下車(約30分)
URL: http://www.shosha.or.jp/
姫路セントラルパーク
続いて家族連れやカップルに大人気の姫路セントラルパークをご紹介します。地元では「姫セン」の名で親しまれる一方、マスコミからの取材が少ないことなどから、パーク自らを「世界一心の距離が遠い」と謳うユニークなサファリパークです。甲子園球場約48個分の面積を有する広大な敷地内にはサファリパーク、遊園地、夏はアクエリア、冬はアイスパークがあり年中楽しめるレジャー施設となっています。
動物たちの生態が垣間見える迫力満点のサファリ
中でも大人気のサファリパークは季節や天候を気にせず本格的なサファリを体験することができます。専用バスやマイカーで巡るドライブスルーサファリは、普段見られない猛獣や草食動物の群れを間近に見ることができ盛り上がることうけ合いです。また、ホワイトライオンやホワイトタイガー、コツメカワウソといった珍しくてかわいいアイドルたちがたくさんお出迎えしてくれます。混雑や蜜を避けて思いっきり楽しみたい方はぜひ訪れて動物たちと心の距離を縮めてみてはいかがでしょうか。
<施設情報>
施設名: サファリリゾート 姫路セントラルパーク
住所:〒679-2121 兵庫県姫路市豊富町神谷1434
電話番号: 079-264-1611
営業時間:午前10時~午後4時 営業時間、休園日はホームページ等で最新情報をご確認ください
予算:入園料金 大人3600円 / 子ども(小学生)2000 円 / 幼児(3歳~)1200円 遊園地内アトラクション利用、サファリバス利用の場合は別途料金が必要
禁煙・喫煙:全館禁煙
空間・設備: JR姫路駅から神姫バスで約30分 駐車場完備
URL: https://www.central-park.co.jp/
龍野城(たつのじょう)
たつの市の「国の重要的建造物群保存地区」には龍野藩五万三千石の城下町で白壁や町屋造りの建築が残されており「播磨の小京都」とよばれています。たつの城はかつて鶏籠山(けいろうさん)の山頂に築かれた山城と江戸時代の初期に現在の地に再建された平山城との二期に及びます。
現在の本丸御殿は1979年に再建され、上段の間がまばゆいばかりの黄金の間に再現されています。古城跡へは背後の鶏籠山から登ることができ、山頂から市内を流れる清流揖保川や市内を一望できます。ぜひハイキングをかねて登ってみてはいかがでしょうか。
<施設情報>
施設名:たつの城
住所:〒679-4179 たつの市龍野町上霞城128-1
電話番号:0791-63-0907
営業時間:午前8時 30分~午後5時 【休館日 月曜日(月曜が祝日の場合、翌日)、年末年始(12月29日から1月3日)を除く】
予算: 無料
禁煙・喫煙:全館禁煙
空間・設備:JR姫新線本竜野駅から徒歩で20分
URL: https://www.city.tatsuno.lg.jp/kouhohisho/tatsunojyo.html
揖保乃糸 資料館 そうめんの里
地元播磨産の小麦や赤穂の塩、清流揖保川の水で作られる手延べそうめんは伝統的な製造方法で地場産業の代表格になっています。こちらは、全国的にも有名な手延べそうめんの歴史や製造工程が学べる資料館で、伝統的な技法が見学できる実演コーナーや実際にそうめん流しを楽しめる会場が併設されており、盛沢山の資料館となっています。ぜひ、ご家族やカップルで立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
<施設情報>
施設名:揖保乃糸 資料館 そうめんの里
住所:〒679-4101 兵庫県たつの市神岡町奥村56番地
電話番号: 0791-65-9000
営業時間: 午前9時~午後5時【休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始を除く】
予算: 大人300円 / 中・高校生200円 / 小人100円
禁煙・喫煙:全館禁煙
空間・設備: JR姫路駅・JR相生駅より車で30分 駐車場完備
URL: https://www.ibonoito.or.jp/soumennosato/
赤穂大石神社(あこうおおいしじんじゃ)
播磨地方の西端に位置する播州赤穂は『忠臣蔵』ゆかりの地として名高く、大石神社には大石内蔵助良雄ら四十七人の義士命がまつられています。また、浅野家三代の城主とその後の城主森家の武将も合わせまつられています。
参道には四十七士の像が立ち並んでおり、お目当ての義士を探すのも楽しみの一つです。義士資料館には義士らの遺品や貴重な史料などが展示されており、『忠臣蔵』ファンでなくても一度は訪れてみたい神社です。
<施設情報>
施設名: 赤穂大石神社
住所:〒678-0235兵庫県赤穂市上仮屋131-7 (旧城内)
電話番号: TEL:0791-42-2054
営業時間: 午前8時30分~午後5時
禁煙・喫煙:全館禁煙
空間・設備: JR赤穂線 播州赤穂駅下車 徒歩15分 駐車場完備
URL: https://www.ako-ooishijinjya.or.jp/
赤穂海浜公園(あこうかいひんこうえん)
赤穂市は瀬戸内海に面しており古くから塩業が盛んな地として栄えてきました。その塩田跡地を利用して赤穂海浜公園がつくられました。広大な敷地内には遊園地やオートキャンプ場、テニスコートなどをはじめ、公園や広場などもあり、屋外で遊ぶのに最適な環境です。大観覧車や園内を走るランドトレインなどの遊戯施設も充実しており、小さなお子様からカップルまで幅広い世代で楽しめます。ボートやカヤックで赤湖、白湖で自然を満喫したりと、アウトドア好きの方も満足できる公園になっています。
<施設情報>
施設名: 兵庫県立赤穂海浜公園
住所:〒678-0215 赤穂市御崎1857
電話番号: 0791-45-0800
営業時間:午前9時~午後5時(休園日12月29日~1月1日 を除く)
予算: 入園無料 有料施設は別途料金が必要
禁煙・喫煙:全館禁煙
空間・設備:JR播州赤穂駅から御崎行、またはかんぽの宿赤穂行バス利用、「明神木」下車南へ約15分 山陽自動車道、赤穂I.Cから南東へ6km・約10分(道路標識あり)駐車場完備
URL: http://www.hyogo-park.or.jp/akokaihin/
まとめ
これまで兵庫県播磨エリアの家族で楽しめる観光地をご紹介してきました。播磨エリアは兵庫県下で最も広い地域のため、他にもまだまだご紹介しきれなかった魅力的なスポットがあります。目的に合わせた旅を計画のうえ、ぜひ一度足を運んでみてください。