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【長野】驚きの芸術作品!長野県・蜂天国がすごすぎる

【長野】驚きの芸術作品!長野県・蜂天国がすごすぎる

2023-01-19 ナベチャン

長野県・東御市にある『蜂天国』。何度もメディアに取り上げられている有名な珍スポットで、少し変わった観光地へ行きたいという方にとてもおすすめです。当記事では蜂天国の見どころをたっぷりとお届けします!
ナベチャン

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ナベチャン

旅行業界で7年ほど働いていました。仕事で有名観光地に行き過ぎたせいか、プライベートでは珍スポット・B級スポットと呼ばれる場所ばかり出かけています。素敵な情報をお届けできたら嬉しいです!

唯一無二の芸術品が見られる蜂天国



蜂天国は1995年に開設された世界初の蜂の芸術館です。
蜂の芸術館と聞くと、おそらく蜂をモチーフにした作品を展示しているようなイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか。
しかし、蜂天国はそんな生ぬるいところではありません。



では、蜂天国とは一体どんな芸術品を展示しているところなのでしょうか。
その答えは、蜂天国の看板をご覧いただければ大体察しがつくかと思います。



ご覧ください、2匹のスズメバチに挟まれた招き猫の頭に何か乗っているのが見えます。
そう、蜂天国は蜂をモチーフにした作品を展示しているのではなく、蜂の巣を使ったアートを展示している施設なんです!
こちらの看板はイラストなのでまだ可愛らしく見えますが、実物は想像の域をはるかに超えるビジュアルです。

蜂天国の誕生秘話



蜂天国は建設資材販売をはじめ、ガソリンスタンド運営、車販売などをおこなう塩沢産業グループの会長・塩沢義国(しおざわよしくに)さんによって開設されました。



幼い頃に叔父から地バチ捕りを教わり、蜂捕りに熱中していた塩沢さん。
経営者になってからは蜂取りを一時中断していましたが、会社が安定してきた頃、知人の家の軒先でキイロスズメバチの巣を発見したことをきっかけに、再び蜂の魅力に取り憑かれていったそうです。



それからというもの、塩沢さんは蜂の巣をコレクションするようになり、さまざまな素材と蜂の巣を組み合わせて作品を制作するようになっていきました。
そして「蜂がつくる芸術品を見てもらおう」「スズメバチは悪者ではなく、実は人間社会に貢献している存在であることを知ってもらおう」と、蜂天国を開設することにしたのだそうです。



蜂天国には塩沢さんが制作した作品だけでなく、蜂への熱い想いがいたるところに綴られています。
「怖くて近寄れない」「刺されたら大変」といったイメージが強い蜂ですが、館内に展示されている塩沢さんの作品やメッセージを見れば、そういった蜂へのイメージが少しは変わるかもしれません。

館内にはシュールな蜂の巣アートがズラリ



開館したばかりの頃は270平方メートルほどの広さでしたが、作品が増えるにつれて増築を重ね、今では900平方メートル近くにも拡大された蜂天国。
館内はいくつかの展示室に分かれており、それぞれの部屋に蜂の巣アートが展示されています。

ベースは蜂の巣との融合



蜂天国の展示品は、身近なアイテムと蜂の巣を合体させたものがメインとなっています。
制作者の塩沢さんは、これらの作品を「蜂と共同作業でつくったもの」とおっしゃっているそうです。
では、具体的にどんな作品が並べられているのでしょうか。



まずご紹介するのがこちら。看板にも描かれていた、蜂の巣の招き猫です。
おそらく頭に蜂の巣が乗った招き猫なんて、世界中探してもここでしか見られないことでしょう。
序盤からインパクト抜群ですが、このシュールすぎる作品はほかにもまだまだ数多く並べられています。



続いて、頭より大きな蜂の巣が乗っかったこけし人形。これまた独創的な作品です。
一体なぜ、こけしに蜂の巣を合体させようと思ったのか。作品を見るたびにそんなことをいちいち考えていればキリがありません。
そう、芸術とは考えるよりも感じるもの。ここでは頭を空っぽにして見ることが大切なんです。



こちらは平成21年に制作された蜂の巣の大黒様です。
キイロスズメバチの蜂の巣を30個合体させてつくったものだそうで、なかなか迫力がある作品です。
きっと大黒様も、自分がこのような作品になるとは思ってもみなかったことでしょう。



同じく、まさか自分がこのような姿になるとは思ってもみなかったであろう鹿さん。
口元からうろこ模様の美しい、大きな蜂の巣が垂れ下がっています。なかなかクレイジーな作品です。



蜂の巣がぶら下がっている作品はほかにも。
天狗の鼻や般若のあごにくっついた蜂の巣がとてもシュールです。
蜂の巣って結構重いイメージがあるのですが、このように合体させて、あとから落ちてくることはないのでしょうか。



こちらはバランスが心配になる蜂の巣ダルメシアン。背中に乗っている蜂の巣が今にも崩れ落ちそうだからか、ガラスケースの中に入れて展示されています。
これまでに見てきた作品よりも難易度が高そうな作品です。



三輪車のサドルに蜂の巣が乗っかった奇想天外な作品。
子どもが見たら思わず泣いてしまいそう……。しかし、これも1つのアートなのです。
このほか、展示室には蜂の巣の扇風機や蜂の巣の電気など、たくさんの合体作品が展示されています。
恐るべし、塩沢さんの創作意欲。今後どのような作品がつくられていくのか目が離せません。

蜂の巣を使った造形作品も展示



蜂天国には身近な素材と蜂の巣を融合させている作品だけでなく、蜂の巣だけを組み合わせてつくった作品も展示されています。
42個のスズメバチの巣を組み合わせてつくった『蜂の傘』や、120個の巣を組み合わせてつくった『新幹線 あさま号』など、大型作品が多数展示されており、中にはカメラに収まりきらないサイズのものも!
こちらも非常に見応えがあります。



こちらは60個のスズメバチの巣を組み合わせてつくられた白鳥。
何とお伝えすればよいのでしょう……。身近な素材と蜂の巣を合体させた作品もれっきとしたアート作品とはわかっているんだけれども、やっと芸術館に来たという感じがします。
個人的にはこちらの大型作品のほうが好みです。

ギネスに登録された蜂の巣アート



蜂天国に展示されている作品の中でも、ひときわ目を引くのが巨大な蜂の巣アートです。
こちらは平成11年に制作された、蜂の巣の富士山。スズメバチの巣を160個合体させた作品で、高さは3776メートル、幅は4.8メートルもあります。
とにかく大きな作品でインパクト抜群!制作した翌年には「世界最大の蜂の巣彫像」としてギネスに登録されたそうです。



蜂天国はこのほかにも、高さ6.5メートルの蜂の巣オブジェや、80個の蜂の巣を合体させてつくった雷門という作品など、巨大な蜂の巣アートがたくさん見られます。
実物は想像以上に大きいので、蜂天国に遊びに行かれる方はぜひその目で大きさを確かめてみてください。

蜂の巣アートを見たあとはお土産もチェック



蜂の巣アートを堪能したあとは、ぜひ入口付近にあるお土産コーナーもチェックしていきましょう。
こちらにはハチミツをはじめ、ミツロウラップやハチクッキー(ハチミツ入りクッキー)など、蜂に関するお土産がたくさん販売されています。



信州の珍味でおなじみの蜂の子も販売されています。
栄養価が非常に高く、滋養強壮に効果が期待できるそうです。
ちなみに地元に住む友人いわく、蜂の子は佃煮や甘露煮にして食べることが多いそうですが、炒めたり炊き込みごはんに混ぜたりしてもおいしく食べられるとのこと。
慣れていない人にとっては抵抗がある食べ物ですが、話のネタとして1つ買ってみてはいかがでしょうか。



5000円以上お買い上げのお客様には、何とスズメバチの焼酎漬けをプレゼントしているそうです。うーん、これは蜂の子以上にちょっと口にするのは抵抗があるかも……!
とはいえ、世の中にはハブ酒やマムシ酒などもありますから、スズメバチ酒も案外おいしく飲めるのかもしれません。
疲労回復に効果が期待できるそうなので、気になる方はお土産を奮発して買ってみては。

まとめ

オーナー・塩沢さんの蜂に対する想いがヒシヒシと感じられる蜂天国。
世にも奇妙な蜂の巣アートを見られるだけでなく、蜂の生態についても詳しくなれるので、近くに立ち寄った際はぜひ一度は足を運んでいただきたいものです。
8〜10月は蜂の巣づくりが見学できるそうなので、タイミングが合いそうな方はそちらの時期を狙うのもおすすめ。唯一無二の作品を、ぜひその目で見てきてください。

<施設情報>
住所:〒389-0514 長野県東御市加沢435-1
電話番号:0268-63-3888
営業時間:7月~10月…9:00~18:00 、11月~6月…9:00~17:00
休館日:年末年始(12月31日~1月3日)
料金:大人300円、中高生100円、小学生以下無料
URL:https://www.hachi-tengoku.com/

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