豊楽寺薬師同堂(国宝)
こちらは日本三大薬師の一つで、1952年に国宝に認定された豊楽寺薬師堂です。
薬師堂内に安置している仏像の銘から1151年建設と考えられており、四国最古の建造物です。
また、薬師堂内陣には重要文化財である、“木造薬師如来坐像”“木造薬師如来及び両脇侍像・二天王立像”“木造阿弥陀如来坐像”が安置されています。
建物を遠くから見ると、深い苔の中に建つ重厚感ある佇まいとそれをまとう光に息をのむ美しさがあります。
豊楽寺薬師堂に辿り着く前の鳥居から見た景色もまた圧巻です。
木々に囲まれ空に吸い込まれるような階段からも、すでに何百年の歴史を重ねてきた姿が想像できます。
写真映えするのでまずは1枚撮ることをオススメします。
圧巻!800年以上の技と手法
国宝である薬師堂は、桁行、梁間が五間の単層入母屋造りです。
屋根は杮葺(こけらぶき)といって、1枚1枚が薄くて小さくした杉などの木を何層にも積み重ねて建築する手法を用いています。それにより反りが綺麗に曲線を描き美しく優雅な様をみることができます。
壁は板壁で、全面中央の三間は板唐戸の観音開きです。両脇の一間には連子窓といって、細長い木材を連続的に縦、横に連ねてはめ込んだ窓がついています。
豊楽寺薬師堂に着いたらぜひ、本堂に入ってください。空気がひんやりと冷たく、身が引き締まりつつも、何かに包まれているような感覚になります。
外から見ても、内から見ても何百年も前に建てられたとは思えないどっしりとした美しさと凛々しさが漂う国宝 豊楽寺薬師堂。ぜひ足を運んでみてください。
<施設情報>
施設名:豊楽寺薬師堂
住所:高知県長岡郡大豊町寺内314
電話番号:0887-73-0029
定休日:年中無休
入場料:外観見学 無料/内部拝観 ¥500(要予約)
URL:https://www.otoyo-kankou.com/spot/burakuji/