「花咲くいろは」湯涌温泉
最初に紹介するこちらはPAWORKSの作品となっています。
過去の「聖地巡礼系」の記事でも記載があるのですが、PAWORKSの作品はオリジナルアニメの名手となっていて、日本各地を飛び回るような様々な情景と風景をバラエティ豊かに描いた点で飽きさせない作風が売りとなっています。
こちらの作品もかつての「お仕事系」のラインナップの系譜を踏襲し、温泉旅館を舞台にしたドタバタのコメディ兼熱いお話を垣間見ることができます。
PAWORKSの作品では「水族館」「町おこし」「メイド」などが描かれました。
興味のある方は制作会社単位で確認されるのも面白いことかと存じます。
アニメの中で登場した湯乃鷺温泉街という温泉街のモデルは金沢市に位置している「湯涌温泉」となっています。
アニメでは主人公が温泉街に転がり込むところがメインの展開として描かれていますので、その点からまずファンの方には足を運んでいただきたいです。
さらに周辺には湯涌稲荷神社という神社も設置されています。
湯桶という地名を冠していることからも両者は密接した位置関係にあり、ファンの方が巡るのには適しています。
特にこちらの湯涌稲荷神社は作中の「ぼんぼり祭り」という町おこしのお祭りの舞台となっているという点から人気になっています。
神社では願いごとをかいた札かけを焚き上げるという大々的な行事が行われていたのですが、驚くべき点は作中で描かれたそのお祭りが逆輸入的にこちらの神社で実際に行われているという点からです。
名前は少々異なっていて「湯涌ボンボン祭り」となっているのですが、2011年から毎年10
月に実施。
ファンの方は是非足を運びたい聖地で、これだけ熱量が高く作品ファンのニーズをがっちりと掴んだ聖地巡礼体験はなかなか体験することができません。
これだけの刺激的な作品、ぜひチェックしてみてください。
<情報>
名前:湯涌稲荷神社(ゆわくいなりじんじゃ)
住所:石川県金沢市湯涌町イ145
公式サイト:
https://yuwaku.gr.jp/lighting2019/
アクセス:お車かタクシーで。金沢駅~湯涌温泉
片道 約5,000円~6,000円
バス:湯涌温泉片道600円
「Angel Beats!」金沢大学
「Angel Beats!」も同じくP.A.WORKS制作によるオリジナルテレビアニメ作品となっています。
この点からもオリジナルアニメにおける同社の圧倒的な立ち位置の強さがうかがえますが、こちらの作品はその中でも圧倒的な知名度と一番に近い人気を得ている作品だと言っても過言ではありません。
日本のアニメ史に燦然と輝く名作の聖地は、金沢大学にあります。
同作品において極めて重要な意味を持つのが死後の世界にある天上学園となっています。
こちらは「エンジェル」という名前の通り非常に作品と密接な意味を持っていて、注目されるべき存在です。
金沢大学は周囲を自然に囲まれつつ、どこか平面的でなだらかな印象を受けるキャンパス。
夏には緑の芝がはえ、冬にはしんしんと雪が降り注ぐという理想的な四季の体感を実現させてくれます。
その鮮やかな風景美はまさに天国の名にふさわしく、制作陣が舞台に選定した理由にもうなずけます。
是非チェックしてみてください。
<情報>
名前:金沢大学(かなざわだいがく)
住所:石川県金沢市角間町
アクセス:北陸鉄道バス 金沢大学 徒歩3分
「Free!」金沢21世紀美術館
2013年~2014年のアニメ版、2018年の劇場版と非常に息の長い人気を誇り女性を中心にに市民権を得たこちらの作品も、一部聖地が金沢県となっています。
こちらは水泳をテーマにしたスポ根の友情の物語となっていて、特に若者の瑞々しい心に刺さる美しさを描きました。
アニメとしてダイナミックな成功をおさめたため見過ごされがちなのですが、こちらの原案は小説となっていて、精緻な心理描写も人々の心を突き動かす要因となっています。
アニメの聖地巡礼と言えば元来、そのものがモデルとして描かれることが多いです。
具体的に言うと、ホテルならそのままホテルとして登場したり、街ならそのまま主人公たちの生活圏内として描かれるなど、あくまでその『場所』で登場人物たちが生きている様を描くことが多いです。
しかしながらこの作品の聖地は少々毛色が異なっています。
水泳作品の舞台が美術館であることからも違和感を感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、なんとこちらの美術館の名物である水槽が二期のエンディングに登場するのです。
こちらはもちろん泳ぐ用途を想定した水槽ではなく、あくまで淡い水色の美しさと差し込む光の鮮やかさ、透明感に非現実感といった写実と幻想の中間を映した素晴らしい作品となっているのですが、主人公たちがこの水槽を背景に映りこむカットがエンディングに用意されているのです。
この仕掛けはかなり斬新でかつ美しいものとなっています。
観光の目当てでも、是非一度は足を運んでいただきたいです。
<情報>
名前:金沢21世紀美術館(かなざわにじゅういっせいきびじゅつかん)
住所:石川県金沢市広坂1丁目2−1
電話番号:076-220-2800
公式サイト:
https://www.kanazawa21.jp/
アクセス:JR路線バス「香林坊」下車、徒歩約5分
「名探偵コナン 金沢編」加賀温泉
「名探偵コナン」は誰もが知る名作推理アニメとなっていて、老若男女問わず支持を得ている日本の超ビッグタイトルアニメとなっています。
こちらの作品はあまりに舞台が多く「聖地」と表現することに違和感はあるのですが、金沢駅と加賀温泉にコナン君たちが旅行をし、謎ときに翻弄されていく章があります。
コナンに問わずですが、ミステリものの作品では温泉旅館やペンションといった旅行先で事件に巻き込まれるのが定番となっています。
恐らく楽し気な雰囲気と殺人などの凄惨さを振り幅として表現したいという意図が垣間見えますが、加賀温泉もその舞台になっているのです。
加賀温泉は日本きっての名湯であり、通常の観光地としてもにぎわっています。
1300年の歴史、昔ながらの伝統的な建物群、落ち着いた日本らしい風景、海と山を両にらみする開放感などまったりと過ごせる雰囲気が素晴らしいです。
<情報>
名前:加賀温泉郷(かがおんせんきょう)
住所:石川県加賀市作見町ヲ6-2
電話番号:0761-72-6678
公式ホームページ:
https://www.tabimati.net/
アクセス:JR西日本 加賀温泉駅から徒歩約1分
「サクラクエスト」湯涌温泉観光案内所
サクラクエストはオリジナルアニメで超有名であるPAWORKSの作品となっています。
かつて別の記事でも紹介した作品で、富山県が主な舞台となっているのですが、石川県のこの場所に限っては聖地として登場しています。
サクラクエストでは「チュパカブラ王国」という架空の王国が桜ヶ池を舞台に描かれていき、富山県の周辺を実際に町おこししていくというお仕事の様子が楽しく描かれますが、作品序盤に主人公たちが町おこしのヒントを得るために訪れる間野山観光協会のモデルが石川県は湯尾のこちらとなっているのです。
富山県を盛り上げるためのアニメの舞台が石川県にもあるというのは面白くもあります。
作中ではもちろん同じエリアとして描かれますが、それだけ制作陣に登場させたいと思わせる雰囲気を持った場所であるとも言えます。
<情報>
名前:湯涌温泉観光案内所(ゆわくおんせんかんこうあんないじょ)
住所:石川県金沢市湯涌町イ1番地
電話番号:076-235-1040
公式ホームページ:
https://yuwaku.gr.jp/
アクセス:北陸鉄道バス「湯桶温泉駅」より徒歩5分
「らき☆すた」兼六園
「らき☆すた」は一時代を築いた電波系アニメとして知られています。
笑いありギャグありほのぼのありの日常系もので、今でもファンが多い名作です。
そんなゆるりとした作風でありながら格調高い兼六園が舞台として描かれているのも面白く、ファンの方でも意外に思われる方が多いです。
兼六園は日本三名園にも数えられるこれぞ日本の絶景という庭園になっていて、日本人なら誰もが一度は訪れておきたい場所となっています。
非常に気品高く落ち着いた雰囲気はどこからき☆すたの楽し気な雰囲気とはミスマッチでファンの方にもイメージがついていないような印象を受けますが、キャラクターたちがワイワイと兼六園を観光する様子は見ているだけで癒されます。
<情報>
名前:兼六園(けんろくえん)
住所:石川県金沢市兼六町1
公式サイト:
https://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/
電話番号:076-234-3800
アクセス:路線バス「兼六園下」より徒歩で10分
「ちはやふる」白山比咩神社
最後に紹介するのは、こちらです。
ちはやふるはアニメや映画、漫画などの様々なメディアミックスで成功した大人気コンテンツで一般層からアニメ好きの層まで幅広く周知されています。
石川県には一か所だけ聖地があり、近くにお越しの方には足を運んでいただきたいです。
カルタをテーマにした和風の作品ということでその作品の神聖な雰囲気は細部にまで宿っています。
実際に存在する神社やお寺も舞台として登場し、素敵な造形が活かされているのです。
こちらでは拝殿が堂々と描かれ、人々を惹きつけます。
<情報>
名前:白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)
住所:石川県白山市三宮町ニ105-1
アクセス:北陸鉄道石川線「鶴来駅」から徒歩10分
まとめ
ここまでお読みいただきありがとうございました。
石川県の自然と和が調和した印象的な雰囲気、是非堪能してください。