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【千葉】早春に紅白の花で彩られる梅の名所2選

【千葉】早春に紅白の花で彩られる梅の名所2選

2023-02-13 Obaq

厳しい寒さが和らぎ春の訪れが感じられるようになると、梅の花が咲き始めます。全国各地には魅力的な観梅スポットが点在しています。千葉県にも数多くの梅の名所がありますが、その中から成田山公園、清水公園の2スポットをご紹介します。
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国内では47都道府県、海外では67ケ国を巡っております。この経験をいかし、
幅広い視野で観光スポットの魅力や特徴をお伝えして参ります。

成田山公園(成田市)

成田山公園(なりたさんこうえん)は成田山新勝寺(なりたさんしんしょうじ)の境内の一画を整備した公園です。新勝寺は毎年、初詣の参拝者数で全国1位、2位を競う屈指の初詣スポットとなっています。平安時代の940年に開山された真言宗智山派の寺院で、大本山の一つとなっています。寺院の表玄関の役割を担う総門は、堂々として荘厳な雰囲気を漂わせています。成田山開基1070年祭記念大開帳を記念して、2008年に高さ約15メートルの総欅造りで建立されました。欄間には十二支の木彫刻が施され、楼上には「生まれ歳・守り本尊」の八体仏が奉安されています。

総門の先にはさらに、もう一つ門があります。1831年に建立された仁王門です。門の右には口を開いた阿形の那羅延金剛像を、左には口を閉じた吽形の密迹金剛像が安置されています。門の中央に吊るされた大きな赤い提灯が、ひと際目を引きます。大きな文字で「魚がし」と書かれた提灯は、東京の築地の魚河岸の旦那衆が1968年に奉納したものです。重量は凡そ800キログラムにもります。

2つの門を潜り石段を上ると大本堂です。間口約95メートル、奥行約60メートル、棟高約33メートルの大きさの入母屋造りで建造されています。堂内の中央のご本尊の不動明王像は、向かって右側に矜羯羅童子(こんがらどうじ)、左側に制咤迦童子(せいたかどうじ)を従えます。大本堂は寺院の中心道場として、一年を通して護摩祈祷が行われています。

しっとりと趣ある彩りで公園を包む平均樹齢70年を超える梅の木

大本堂の東のエリアは、成田山公園が整備されています。東京ドーム約3.5個分、16万5000平方メートルの広大な公園は、四季折々の表情を見せてくれます。早春には紅梅、白梅が季節の彩りをつけます。例年2月中旬から3月中旬の時期には、園内は梅の香りで満たされます。梅の花の見頃時期に合わせて「成田の梅まつり」が開催されています。

公園の入口から中央に向かう園路沿いには、紅梅と白梅がバランスよく溶け合います。園内には、460本前後の梅が植栽されているのです。平均樹齢70年を超える老木が多いため、派手さはありませんが、全体としてはしっとりと趣ある花々を楽しむことができます。

園内で梅の木が密度高く植えられているのは、公園の中央で静かな水面をたたえる、龍樹の池、文殊の池の北側の斜面です。なだらかな傾斜には、紅梅、白梅が立体的に折り重なり合います。

龍樹の池や文殊の池の畔は、梅の花で縁取られます。紅白の梅の花の彩りが映り込む水面を、数多くの鯉が泳ぎまわります。

梅林から西北の方角には、梅の花越しに平和大塔の姿を拝むことができます。総高約58メートルの大塔の2階には明王殿(みょうおうでん)が設けられ、大塔のご本尊である不動明王(ふどうみょうおう)、四大明王(ゆんだいみょうおう)、昭和大曼荼羅(しょうわだいまんだら)、真言祖師行状図(しんごんそしぎょうじょうず)が奉安されています。最上階の5階の金剛殿(こんごうでん)には知恵を象徴する5体の五智如来(ごちにょらい)と大日如来(だいにちにょらい)が鎮座し、天井の直径約11メートルの円形ステンドグラスには、仏教界で最も美しい花とされる「宝相華(ほうそうげ)」と、荘厳な金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)が描かれ、色あせることのない光を照らし続けています。

「成田の梅まつり」の多彩なイベントが行われる西洋庭園

平和大塔の下には西洋庭園が整備されています。中央の噴水を囲むように多種多様の草木が植栽されています。「成田の梅まつり」の開催期間中には、イベント広場に変身します。

噴水の北に接するように特設のステージが設置され、津軽三味線、箏、尺八、二胡などによって伝統音楽が披露される「観梅の演奏会」が行われます。様々な楽器の音色が梅林に響き渡り、早春の気分を盛り上げてくれます。

特設ステージの西に設けられた甘酒接待所では、無料で甘酒を頂くことができます。麹を使った手作りの甘酒は、春寒の中で冷えた体を温めてくれるようです。アルコールは入っていないので、子どもでも飲むことができます。他にも文殊の池北側の梅林の中では、表千家による観梅の野点も行われます。梅の花を眺めながらお茶を味わえば、きっと風流人になることでしょう。

特設ステージの東の花壇では、菜の花が満開です。梅の紅白の彩りに黄色の彩りが加わり、色彩にアクセントをつけてくれます。菜の花も梅と同じ時期に花を咲かせることを再認識することができます。「成田の梅まつり」の開催期間中には、成田市の観光キャラクター「うなりくん」が姿を現すこともあるようです。市内に建設されている国際空港と、特産品の「うなぎ」をかけあわせて、名づけられました。2010年4月にデビューして以来、市内各所での観光イベントを盛り上げています。

菜の花ばかりでなく河津桜も、梅と同時期に花を咲かせます。龍樹の池の東に繋がる龍智の池の畔では、河津桜の姿を見ることができます。成田山公園では、梅、菜の花、河津桜の3種類の花で、たっぷりと春の訪れを感じることができるのです。

<施設情報>
施設名:成田山公園(なりたさんこうえん)
住所:千葉県成田市成田1
電話番号:0476-22-2111
開園時間:入園自由
定休日:無休
入園料:無料
アクセス:JR成田線「成田駅」または京成線「京成成田駅」より徒歩約20分
公式ホームページ:https://www.naritasan.or.jp/

清水公園(野田市)

清水公園は千葉県野田市の北部にある自然公園です。東武アーバンパークラインの清水公園駅の西約500メートルのところに入口が設けられています。約28万平方メートルにも及ぶ広大な敷地の中には梅園が設けられています。例年2月中旬から3月上旬には早春の色彩で彩られます。梅の花の見頃時期に合わせて「清水公園梅まつり」が開催されます。

清水公園では敷地の南部エリアが梅園となっています。約100本の梅が200メートル前後の並木を作っています。並木道には観梅する人々の姿が絶えることはありませんが、混み合って身動きができなくなるということはないので、落ち着いた雰囲気でゆっくりと梅の花を楽しむことができます。

園路に沿って設置されたベンチには赤い敷物で覆われ、梅の花の下で和の情緒を漂わせています。

「清水公園梅まつり」の開催期間中には梅園の中央に梅見茶屋が姿を現し、周囲に漂う梅の香りを楽しみながら、抹茶や甘酒、お汁粉、お団子などを味わうことができます。

「寒紅梅」、「八重野梅」、「白加賀」など20品種の梅を植栽

梅園では約20品種の梅が植栽されています。紅梅系では「寒紅梅(かんこうばい)」が濃い紅色の花を咲かせています。縁起が良いとされ、人気の高い梅です。野梅から変化した原種に近い品種で、葉は小ぶり、枝は細かく密生します。小輪咲き、一重咲きの花に愛らしさを感じることでしょう。

白梅系では「八重野梅(やえやばい)」、「白加賀(しらかが)」などを見ることができます。「八重野梅」は、中国から渡来した梅が変化したものと考えられています。枝打ちが細かく、ときには刺状の小枝を出すことがあります。葉は比較的小さく、毛が少なく滑らかなのが特徴です。八重咲きの花は香りが強く、丸味を帯びた果実をつけます。

「白加賀」は花梅ではなく、果実を食品に加工する実梅系の代表的な品種です。江戸時代、加賀前田藩の家紋に梅があしらわれていたことから、加賀国ばかりでなく江戸の藩邸でも盛んに植栽されました。当時は「加賀白梅」と呼ばれていましたが、やがて「白加賀」と転訛したと伝わります。「南高梅(なんこううめ)」とともに、梅干し加工用の梅として全国各地で数多く栽培されています。

アクティブな楽しみがあふれる清水公園

清水公園の南部は早春の時期には、しっとりとした和の風情が漂いますが、広大な園内にはアクティブな楽しみがあふれています。梅園の北のエリアにあるフィールドアスレチックには、約100ポイントの設備を備えており、国内では最大級の規模を誇っています。敷地内は冒険コース、わんぱくの森、わくわく砦、チャレンジコース、水上コースに分けられ、年齢に応じて多種多様のアドベンチャーを楽しむことができます。

フィールドアスレチックの北にはキャンプ場が隣接しています。場内には、バーベキュー場、バーベキューガーデン、デイキャンプ場、オートキャンプ場、バンガローなどの設備が整い、好みに合わせた一日を過ごすことができます。

フィールドアスレチックの南西のエリアには、フラワーガーデンの「花ファンタジア」が設けられています。約7万平方メートルの総合花園には、イングリッシュガーデン、ローズガーデン、ロックガーデン、牡丹芍薬園、藤棚、コスモス畑、大池のハスやスイレン、温室などに、凡そ700種類の草木が栽培されています。早春の梅に続いて、入れ代わり立ち代わり季節の花がガーデンを彩ります。一年中切れ目なく季節ごとに異なった表情を見せてくれます。他にも清水公園内には、ポニー牧場やマス釣り場も設けられ、一度だけではなく繰り返し訪れたくなることでしょう。

<施設情報>
施設名:清水公園(しみずこうえん)
住所:千葉県野田市清水906
電話番号:04-7125-3030
開園時間:入園自由
定休日:無休
入園料:無料
アクセス:東武アーバンパークライン「清水公園駅」西口より徒歩約10分
公式ホームページ:https://www.shimizu-kouen.com/

まとめ

本記事では千葉県内で人気の観梅スポット、成田山公園、清水公園をご紹介しました。成田山公園は成田山新勝寺の境内にあり、清水公園の梅園は広大な敷地を利用した公園にあります。この立地条件から観梅の他にも多種多様の楽しみ方を見つけることができることでしょう。

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