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遊んで学べる!京都・漢字ミュージアムが面白い

遊んで学べる!京都・漢字ミュージアムが面白い

2023-11-16 ナベチャン

京都には清水寺や伏見稲荷など、有名な神社仏閣が満載!とはいえ、中には「さすがに神社やお寺ばかり巡るのはちょっと…」という方もいるのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、東区にある漢字ミュージアムです。一体どんなところなのか、その魅力についてご紹介します。
ナベチャン

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ナベチャン

旅行業界で7年ほど働いていました。仕事で有名観光地に行き過ぎたせいか、プライベートでは珍スポット・B級スポットと呼ばれる場所ばかり出かけています。素敵な情報をお届けできたら嬉しいです!

漢字ミュージアムは遊んで学べる体験型施設

京都市東区にある漢字ミュージアム(正式名称:漢検漢字博物館・図書館)は、その名の通り、漢字をテーマにした博物館です。
2011年に閉校した弥栄中学校の跡地に建てられた施設で、漢検でおなじみ、日本漢字能力検定協会によって2016年にオープンしました。



漢字の博物館と聞くと、何となく「堅苦しい」「小難しい」といったイメージを持つ方が多いかもしれませんが、漢字ミュージアムは小さな子どもでも楽しめるテーマパーク的なスポット!
ただ見るだけでなく、聴いたり触れたり、体験を通じて学べる展示品ばかりなので、遊びながら楽しく漢字について勉強することができます。



漢字ミュージアムは1階と2階に分かれており、1階では主に漢字の歴史、2階では漢字の書き順や書体などの知識について学べる展示品が並べられています。
展示ブースはどこもかしこも見どころ満載!その時の混雑状況によっても変わってきますが、1周するのに短くても1時間ぐらいはみておきたいところです。



漢字の博物館ということで、館内は漢字だらけ。エレベーターの押しボタンまで漢字表示にするほどの徹底ぶりです。
ちなみにトイレは「便所」ではなく、「厠(かわや)」と表示されています。古風な表記にしているのは京都だからでしょうか。展示フロア以外もユニークな仕掛けがたくさんあって楽しめます。

1階の見どころと楽しみ方



漢字ミュージアムの1階フロアは、“見て聴いて触れる”をコンセプトにした展示品がズラリと並べられています。ここでは1階の見どころと楽しみ方をご紹介します!

まずは今年の漢字をチェック!



入場してまず目に入ってくるのは『今年の漢字®』。今年の漢字とは、毎年12月12日に京都・清水寺で発表される、その年の世相をあらわす漢字のことです。
日本漢字能力検定協会により1995年から始まったイベントで、毎年漢字は公募によって決められます。
漢字ミュージアムには清水寺の住職が実際に書いた最新の今年の漢字が飾られており、近くで見ると迫力満点です。
ちなみに今年の漢字の左側には過去に発表された今年の漢字、右側には公募で多かった漢字がランキング形式で発表されています。

漢字5万字タワーで自分の名前を見つけよう



今年の漢字の左側には、パッと見よくわからない謎の展示品が。
実はこちら、漢字辞典の最高峰といわれている『大漢和辞典』に収録された漢字5万字がズラリと書かれた、その名も漢字5万字タワーという展示物なんです。
果てしない数の漢字が書かれたタワーは、ある意味今年の漢字よりインパクト抜群です。

見覚えのある漢字から、わけのわからない難読漢字まで、壁いっぱい漢字で埋め尽くされている漢字5万字タワー。
近くに「自分の名前を探してね」という案内書きがありますが、実際に挑戦してみると、これがまた非常に難しいんです。決して難しい漢字ではないのに、なぜか全く見つかりません。
もうここで自分の名前を探しているだけで閉館時間になってしまいそうです。みなさんも時間があったらチャレンジしてみてください。

漢字の歴史絵巻でじっくり勉強



今年の漢字の奥には、漢字の歴史を学べる30メートルの絵巻が展示されています。
漢字はいつ生まれたのか、どのように使われていたのかなど、私たちが知らない漢字のルーツが細かく書かれていて、とても勉強になります。

書く素材と道具の進化を学ぼう



漢字の歴史絵巻の反対側では、書く素材と道具の進化を学べる展示品が見られます。
砂板と呼ばれる道具や青銅器、紙、日本語ワープロなど、文字を伝えるために使われてきたさまざまな道具が展示されており、実際に触れることが可能です。
絵巻に書かれた歴史に沿って交互に見ていくと、より楽しむことができます。

最後は体験シートを完成させるべし!



1階を見学する際は、入場時に渡される体験シートの存在もお忘れなく!
こちらの体験シートは、漢字ミュージアムの1階フロアにある1番から5番までのテーブルで使います。
甲骨文字占いの部分をこすって今日の運勢を占ったり、自分の名前に使われている文字の万葉仮名スタンプを押したりと、楽しみながら漢字について学べるので、ぜひこちらも挑戦してみてください。

2階の見どころと楽しみ方



1階で漢字の歴史について学んだら、今度は2階へと進みましょう。
2階フロアでは“遊び楽しみ学べる”をコンセプトにした展示品が並べられており、文字通りゲームをしたり、体を動かしたりしながら漢字について学ぶことができます。
子どもはもちろん、大人も楽しめること間違いなし!ここでは2階の見どころと楽しみ方をご紹介します。

部首組み合わせタッチパネルかるたで白熱!

体で漢字をつくったり、自分だけのオリジナル漢字をつくったり、さまざまな体験ブースがある2階フロア。
どれも面白い展示ばかりですが、その中でもひときわ白熱するのが部首組み合わせタッチパネルです。
こちらはお題の部首と文字が書かれたカードを組み合わせて正しい漢字をつくるタッチパネルのゲームで、最大4人で対戦することができます。ちなみにおてつきは2回まで。
簡単そうに見えますが、実際に挑戦してみると想像以上に難しく感じます。
1人はもちろん、家族や友人と対戦しても盛り上がるので、ぜひ挑戦してみてください。

難易度高め!漢字回転すしにトライ



続いて挑戦したいのが、漢字回転すし。こちらは回ってくるおすしの中から好きなネタを選び、そのネタの正しい漢字を当ててポイントを獲得していくゲームです。ゲームは1回につき、5つのネタを選んで回答することができます。
回答を間違えると、魚があられもない姿になってしまうので要注意。左下に表示されるヒントを見ながら問題をクリアしていきましょう。



問題の難易度ともらえるポイントはお皿の色によって異なります。
金色のお皿はポイントが高い分、難易度が高く、「大口魚(たら)」「鮗(このしろ)」といった大人でも苦戦するレベルの問題ばかりが出題されます。
とはいえ、金色のお皿で全問正解しないと100点満点にならない設定になっているので、高得点を目指す方はぜひむずかしい問題に挑戦してみましょう。

面白いフォトスポットで記念撮影



漢字ミュージアムの2階フロアには、体験ブースだけでなく、巨大湯のみや顔はめパネルといったフォトスポットも設置されています。
巨大湯のみには、魚の漢字がズラリ。漢字回転すしに挑戦したあとに立ち寄れば、案外スラスラと漢字が読めるようになっているかもしれません。



こちらは日本漢字能力検定協会の顔はめパネル。なかなかシュールなパネルですが、京都弁が書かれているので、京都に訪れた記念に撮影したい方にもぴったりです。
このほか、お米の漢字の顔はめパネルも用意されています。これまた変わったパネルとなっているので、ぜひ記念に撮影してみては。

ラストは漢検で己の力を試してみよう



ゲームで漢検コーナーでは、タブレットやニンテンドーDSを使って漢検のゲームに挑戦することができます。こちらは見学の最後に立ち寄りたいところ。
さまざまな展示品を見たあとなので、きっと漢字についてもっと詳しくなっているはずです。自分の力がどれほどのものなのか、帰り際にぜひ確かめていきましょう。

帰りはお土産ショップもお見逃しなく!



漢字ミュージアムを見学したあとは、お土産ショップにも立ち寄ってみてください。
1階にある『祇園祭ぎゃらりぃ』では、漢検・漢字グッズや祇園祭関連のお土産がたくさんあります。
和をモチーフにしたお土産が多いので、外国人観光客からも人気が高いのだとか。
限定メダルやぎゃらりぃ限定プリントシールなど、ここでしか手に入らないアイテムもあるので、旅の思い出にぜひ購入してみてはいかがでしょうか。



また、お土産ショップへ行く際は、入口にそびえ立つ巨大な鉾も見ておきたいところ。
こちらは京都3大祭りの1つ、祇園祭で使われる鉾のレプリカで、高さ7メートル、重さは6トンもあるそうです。
鉾の近くには屏風の形をした巨大モニターがあり、祇園祭の様子などを映像で見ることができます。上映時間は約15分。
「祇園祭に行ってみたいけど、なかなか行けるタイミングがない……」という方は、ぜひ漢字ミュージアムの帰りにこちらで祇園祭を体感してみてください。

まとめ

楽しく漢字を学べる新感覚のスポット、漢字ミュージアム。
神社やお寺と違い、天候に左右されずゆっくり見学できるので、旅行だけでなく、デートスポットや親子でのお出かけ先にもおすすめです。
ただ遊べるだけでなく、今年の漢字や祇園祭の鉾など、貴重な展示品もたくさん見られるので、京都にお出かけの際はぜひ漢字ミュージアムにも足を運んでみてください。

<施設情報>
住所:〒605-0074 京都府京都市東山区祇園町南側551
電話番号:075-757-8686
開館時間:平日/11:00~17:00、土日祝日/9:30~17:00
休館日:月曜日・火曜日・年末年始 ※臨時休業あり
URL:https://www.kanjimuseum.kyoto/

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