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大阪 中之島の美術館をご紹介します!

大阪 中之島の美術館をご紹介します!

2023-12-05 Obaq

大阪市の中之島は堂島川と土佐掘川にはさまれた小さな島に公園が整備され、都心のオアシスとなっています。エリア内には文化施設も数多く設けられています。本記事では、その中から4館の美術館をご紹介します。
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国内では47都道府県、海外では67ケ国を巡っております。この経験をいかし、
幅広い視野で観光スポットの魅力や特徴をお伝えして参ります。

国立国際美術館

竹の生命力が宿る斬新なデザインが目を引く外観



国立国際美術館は、大阪市北区中之島で第二次世界大戦以後の国内外の現代美術をメインとして収集、保管、展示する美術館です。当初は、1970年に開催された日本万国博覧会のパビリオンとして建設された万国博美術館を活用してオープンしました。その後2004年に中之島の西部地区に新館が建設され移転したのです。リニューアルした新館は、シーザー・ペリ アンド アソシエーツジャパンによって設計されました。竹の生命力に加え、現代美術の発展と成長をイメージした斬新なデザインが一際、目を引きます。エントランスをはじめとして講堂、レストラン、ミュージアムショップなどは地下1階に設けられ、通常は地下2階で所蔵作品によるコレクション展、地下3階で企画展が行われる完全地下型の美術館ということも極めて特徴的です。

1945年以降の現代美術作品をメインとする8000点を超えるコレクション



収蔵品は1945年以降の世界中の作家の作品をメインとし、現在では8000点を超える作品を保管しています。横尾忠則、浜口陽三、草間彌生、杉本博司、柳原義達、河原温、田中一光、森村泰昌、菅木志雄、藤田嗣治、高松次郎、舟越桂、舟越保武、堂本尚郎、千住博、ヤノベケンジ、李禹煥、ヘンリー・ムア、マックス・エルンスト、カンディンスキー、パブロ・ピカソ、ポール・セザンヌなど、世界の美術界をリードした個性的な作家が揃っています。特に横尾忠則のポスター作品は900点を超え、浜口陽三の版画と素描は400点を超える充実ぶりです。

地下の展示室で行われるコレクション展と企画展



膨大なコレクションは定期的にテーマを設定して、地下2階の展示室で公開、展示されています。また地下3階の展示室では多種多様の企画展が行われています。2023年2月4日から5月21日に開催された「ピカソとその時代・ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」は、大きな話題を呼びました。コレクション展や企画展のテーマは偏ることがないので、繰り返し訪れても飽きることはないでしょう。一般的に難解だと言われることもある現代美術が、徐々に身近なアートとして感じられることでしょう。

美術的な感性を磨く充実した体験型プログラム



国立国際美術館は、美術関係者にとっては欠かせない重要な施設なのですが、これまでアートに関心のなかった人や興味をもち始めた人のための「体験型プログラム」を多数そろえています。「NMAOびじゅつあー」では、美術館のスタッフと作品のスライドトークを楽しんだ後に、コレクション展を鑑賞します。



大人ばかりでなく、子どものための「こどもびじゅつあー」も開催されています。先入観のない子ども達が、自由にアート作品から受けた印象を語り合えるのです。きっと美術的な感性が磨かれていくことでしょう。



他にも、作家や、研究者、デザイナー、美術館関係者などを講師として招いた「ワークショップ」も頻繁に開催されています。



地下1階の情報コーナーには、過去の展覧会のカタログが勢揃いするばかりでなく、書店では見かけることのない美術書がずらりと並んでいます。棚から書籍を取り出し、ページをめくっていくに従って、美術に関する知識を広めることができるでしょう。

<基本情報>
住所:〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4-2-55
アクセス:京阪中之島線「渡辺橋駅」より徒歩約5分
電話番号:06-6447-4680
開館時間:通常=10:00~17:00(入場は16:30まで)/毎週金・土曜日=10:00~20:00(入場は19:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌火曜日に休館)、年末年始(12月28日~1月3日)、展示替え期間
コレクション展入館料:一般=430円/大学生=130円
公式サイト:https://www.nmao.go.jp/

大阪中之島美術館

空間的な連続性が配慮される内装



大阪中之島美術館は、19世紀後半から21世紀までの近代美術、現代美術を収集、保管、展示する美術館です。建物は5階建てですが、周辺の施設と繋がり来館者が最初に訪れる2階のパッサージュ空間は、多方向に出入口が設けられ、誰もが気軽にアクセスできるようなデザインとなっています。1階から5階までは吹き抜けに設置されたエスカレーターで立体的に繋がり、空間的な連続性が配慮されています。

5つのテーマを基に収集されるコレクション



美術館のコレクションは、5つのテーマに基づいて収集され、その合計作品数は6000点を超えています。第1のテーマは、「佐伯祐三を中心とする近代美術の作品と資料」です。佐伯祐三は、現在の大阪市北区に産まれ北野高校から東京藝術大学に進学しました。その後フランスに渡り、パリのモンパルナスを中心として独特の荒々しいタッチで風景画を描いたのです。大阪中之島美術館では約60点の作品を所蔵し、その中には『郵便配達夫』、『煉瓦焼』、『立てる自画像』、『壁』、『レストラン「オテル・デュ・マルシェ」』などの代表作が含まれています。



第2のテーマは、「大阪と関わりのある近代・現代美術の作品と資料」です。大阪では、数多くの芸術家が豊かに活動し優れた作品が残されました。戦後には日本を代表する芸術運動の一つ「具体美術協会」の活動拠点は中之島に置かれました。リーダーを務めた吉原治良をはじめ、大阪と関わりのある作家の作品を意欲的に収集しています。中でも堺市出身の島成園により『祭りのよそおい』は高く評価されています。



第3のテーマは、「近代・現代美術の代表的作品と資料」です。大阪のキーワードを外し、国内外の作家の作品にコレクションの幅を広げています。野獣派、キュビスム、ダダ、シュルレアリスム、未来派、構成主義など、20世紀の前半にヨーロッパを中心として展開した前衛的な作家の代表作を所蔵しています。モディリアーニ『髪をほどいた横たわる裸婦』など、人気作品が数多く揃えられています。



第4のテーマは、「大阪と関わりのある近代・現代デザインの作品と資料」です。現代のグラフィックデザイナーとして、北区野田産まれの早川良雄に焦点をあてて、コレクションを充実させています。そして、第5のテーマは、「近代・現代デザインの代表的作品と資料」です。19世紀後半のアーツ・アンド・クラフツ運動から、アール・ヌーヴォー、20世紀のウィーン工房、デ・スティル、バウハウス、北欧のアアルトなど、モダンな表現スタイルが登場しました。ミュシャ『黄道十二宮』では清楚で知的な横顔の女性像が描かれています。
5つのテーマを基本軸として収集された作品は、4階と5階の展示室で見ることができます。コレクションの充実ぶりに驚かされることでしょう。

アート作品に加えて楽しめる眺望やグルメ



展示室で公開される多彩なアート作品もさることながら、美術館の南北を貫くパッサージュの両端には、大きなガラス窓が設置され、眼下には水都大阪の眺望が広がります。また1階にはカフェレストランの「ミュゼカラト」が設けられています。開放感のあふれるテラス席、アーティスティックな店内席、個室空間のプライベート席で、野菜をふんだんに使った彩り豊かなカフェメニューを味わうことができます。

<基本情報>
住所:〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4-3-1
アクセス:京阪中之島線「渡辺橋駅」より徒歩約5分
電話番号:06-6479-0550
開館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
入館料:展覧会により異なる
公式サイト:https://nakka-art.jp/

大阪市立東洋陶磁美術館

東洋陶磁のコレクションをメインに展示する美術館



大阪市立東洋陶磁美術館は、「安宅コレクション」と呼ばれる東洋陶磁のコレクションをメインに収集、保管、展示する美術館です。中之島公園の東部の一画に1982年11月に開館しました。

965点にもおよぶ「安宅コレクション」



「安宅コレクション」は世界的にも高く評価されており、住友グループ21社から寄贈されたものです。美術館では中国陶磁144点、韓国陶磁793点を中心として、965点にもおよぶ東洋陶磁コレクションを所蔵しています。中には12世紀頃に南宋で制作された『油滴天目茶碗』、13世紀頃に元で制作された『飛青磁花生』は国宝に指定されています。

韓国の陶磁を中心とする「李秉昌コレクション」



「安宅コレクション」の他にも韓国の陶磁を中心とする「李秉昌(イ・ビョンチャン)コレクション」、個性的な中国陶磁の酒器を豊富に収集した「入江正信コレクション」、1959年から60年にかけてイランで収集された土器、陶器、青銅器、ガラス器の「高田早苗コレクション」など、東洋陶磁のコレクションとして世界的に第一級の質と量を誇っています。李秉昌によって寄贈された『青磁象嵌蓮唐草文鶴首瓶』は12世紀頃に高麗で制作されたものです。

自然採光展示ケースや回転式展示台が設置される展示室



3階建ての館内でメインの展示が行われているのは2階です。「韓国陶磁室 高麗時代」、「韓国陶磁室 朝鮮時代・粉青」、「韓国陶磁室 朝鮮時代・磁器」、「日本陶磁室」、「特集展示室」、「中国陶磁室 後漢~宋時代」、「中国陶磁室 宋時代」、「中国陶磁室 元~明時代」、「企画展示室」、「沖正一郎コレクション 鼻煙壺室」のコーナーに分かれています。そして3階に「李秉昌コレクション 韓国陶磁室」が設置されています。展示室には、自然採光展示ケース、回転式展示台、免震展示台などの設備が設けられ、作品の魅力をゆったりと心ゆくまで鑑賞することができます。



大阪市立東洋陶磁美術館では、2022年2月から、エントランス改修、施設改修の工事が始まりました。リニューアルオープンについては、2023年秋が予定されていましたが、2024年春ごろに延びる可能性があります。

<基本情報>
住所:〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島1-1-26
アクセス:京阪中之島線「なにわ橋駅」1号出口すぐ
電話番号:06-6223-0055
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替え期間
(現在リニューアル工事のため2024年春ごろまで長期休館中)
入館料:一般=1400円/高校生・大学生=700円
公式サイト:https://www.moco.or.jp/

中之島香雪美術館

日本や東アジアの古い時代の美術品を展示する美術館



中之島香雪美術館は、日本や東アジアの古い時代の美術品を収集、保管、展示する美術館です。神戸市東灘区御影の本館の開館45周年を記念して、中之島フェスティバルタワー・ウエストの4階に2館目の美術館がオープンしました。

朝日新聞社の創業者によるコレクション



美術館のコレクションは、朝日新聞社の創業者、村山龍平が収集した作品をメインとしています。村山龍平の号から館名がつけられました。村山龍平は本業のかたわら、美術にも深い関心をもち、岡倉天心らが主宰する美術雑誌「國華」の経営も行いました。その最中、価値ある日本の美術品が海外に流出していることに気づき、自ら美術品の収集に力を注ぐようになったのです。館内の「村山龍平記念室」では、村山龍平の生涯が詳しく紹介されています。

テーマごとに公開されるコレクション



美術館のコレクションは、刀剣、武具、仏教美術、書跡、近世絵画、茶道具など、多岐にわたります。その中には、重要文化財19点、重要美術品33点が含まれます。展示室では期間ごとに、テーマを設定して選りすぐりのコレクションを公開しています。最新の展示ケースやLED照明が、作品の魅力を引き出しているようです。展示テーマに即した講演やセミナーも積極的に開催しています。

ミュージアムショップに並ぶ種類豊富なオリジナルグッズ



館内の展示ばかりでなく、ミュージアムショップも充実しています。美術館の図録ばかりでなく、コレクションに因んだオリジナルグッズを種類豊富に揃えています。アート観賞の余韻を自宅に持ち帰ることができそうです。

<基本情報>
住所:〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト4階
アクセス:京阪中之島線「渡辺橋駅」・大阪メトロ四つ橋線「肥後橋駅」に直結
電話番号:06-6210-3766
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日、展示替え期間、年末年始
入館料:展覧会ごとに異なる
公式サイト:https://www.kosetsu-museum.or.jp/nakanoshima/

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