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【長野】自然のパワーをいただく~浅間山鬼押し出し園~

【長野】自然のパワーをいただく~浅間山鬼押し出し園~

2024-01-05 mochi

長野県と群馬県の県境、標高13,00mに位置する秘境「鬼押し出し園」。

1783年の浅間山の大噴火によって誕生した上信越高原国立公園にあるこの押し出し園は、溶岩のすぐ横を歩くことができる国内でも珍しい施設。

標高も高いので、夏でも比較的涼しく散策することができます。
手つかずの自然のパワーを感じながらの大散歩をお楽しみください!
mochi

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mochi

5年間で45都道府県制覇した旅好きOLです。
ひとり旅、空港、ホテル、映えスポットなど新しい発見ができるような記事を届けられたら嬉しいです!

溶岩アートが美しい「浅間山麓」

天明3年の浅間山噴火によって流れ出た溶岩が冷えて固まり形成された溶岩の芸術「鬼押出し園」。
「火口で鬼が暴れて岩を押し出した」という当時の人々の印象が、この名前の由来になったといわれています。

浅間山ってどんなところ?

そもそも浅間山は、今から数万年以上前に活動を開始したと考えられており、西暦685年の噴火を境に、長い期間にわたって数々の爆発を繰り返してきたといわれています。


特に有名なのが、1783年(天明3年)4月頃から浅間山は活発に活動を始め、火山性地震で大地が鳴り響き、何度も爆発を繰り返しました。

そして7月に入ると大規模な噴火活動が始まりました。

7月7日の夕方から激しい噴火となり、夜の鳴動は非常に激しかったといわれています。
夜が明けても空一面黒煙に包まれ、朝なのに夜のように暗かったそうです。

そして8日午前10時頃、浅間山に光が見えた瞬間、真っ赤な炎が数百メートルも吹き上がり、火砕流があっという間に山肌を下って家屋や多くの人々を飲み込みました。

その時間なんとたったの十数分の出来事。

家屋・人々・家畜などをのみこみながら土石なだれは吾妻川に落ちました。
鎌原村の被害は死者477人、生存者は鎌原観音堂に逃げ延びた93人のみだったといわれています。

この噴火の際、最後に流出したのが鬼押溶岩流です。

鬼押し出し園とは?

群馬県民の必須科目「上毛かるた」の“あ”の札で詠まれている「鬼押し出し園」。
浅間山の麓に広がる溶岩の芸術を楽しめる上信越高原国立公園内の施設です。

自然のエネルギーの壮大さを目の当たりにできる、国内でも珍しい観光名所です。

浅間山“前掛山噴火口”から短時間に流出した大量の溶岩が、火口から5.5km、広さ6.8l㎡推定体積1.7×108㎡の規模で広がり、末端部では50m以上の厚さに達する塊状溶岩で構成されていると言われています。

その姿がまるで「鬼押し出して作ったようだ」と言われたことから“鬼押し出し”といわれたことから「鬼押し出し」と命名されたといわれています。

園内散策

鬼押し出し園は、非常に大きな施設で、様々な散策ルートが用意されています。
モデルコースとしては30分コース・40分コース・60分コースがモデルルートとして設定されています。
その時の気分や散策時間などに合わせてモデルコースを選んでみてはいかがでしょうか。

入園

まず入園したら橋を渡ります。
左側にはごつごつとした溶岩、右側には「鬼押し出し園」と書かれた建物が広がります。
この建物にはレストランが入っているので、お昼時であればご飯を食べることもできます!

入園口から道なりに進んでいくと左手に朱色の門が現れます。
この門が全てのコースの始まりです。
門の前には、歴史を感じさせるようなプリクラもあり、犬と一緒に撮ることもできます。

とっても迫力のある素敵な門です。
この門をくぐると現れるのが、大噴火によって形成された溶岩郡。

溶岩を両側に見ながら歩いているのが表参道です。
惣門から浅間山観音堂までの510mを歩くコースです。

溶岩郡

門も圧巻ですが、開放感あふれる雰囲気に、ごつごつとした溶岩郡はとても自然の威力を感じられます。

散策ルートには、ゴジラの岩やサザエさん岩など、何かに似ている岩が紹介されています。

要所要所には屋根付きで日陰の休憩スペースがあるので、休みながら散策することができます。
この場所はもともと避難所として設けられており、使用されていたそう!

散策ルートには高山植物もたくさんあり、ヒカゲツツジやヤマハハコなどの季節の高山植物が溶岩の間から鑑賞できます。

特におすすめなのが、ヒカリゴケ。
溶岩の間にある暗い場所にへばりついている苔が光っているように見えます。
とても自然の神秘を感じられるので、ぜひ見に行ってみてください!


植物を存分に楽しみたい方は、おすすめコースの「高山植物観察コース」や「奥の院参道コース」をぜひ選んでみてくださいね。

樹齢約100年の石割の松なども見ることができます。

浅間山観音堂

太鼓橋を渡ると左側に鎮座するのが、「浅間山観音堂」。
1783年の大噴火での犠牲者供養のために建立されました。

現在では噴火犠牲者の霊を鎮めるとともに、“鬼押し出しの厄除け観音さま”として多くの方々が訪れています。

入園口からはだいぶ標高があるので、見晴台からの絶景は見物です!

タリアセンの観覧車も見ることができました!

拝殿の左右には御朱印や御礼受所もあるのでぜひ記念に頂いてみてくださいね。

お休み処

観音堂のすぐ脇にはお休み処が。
名物の厄除けダンゴや味噌おでん、おやき、甘酒などの販売がありました。

もちろん上州名物の焼きまんじゅうや、嬬恋の天然水も購入できるので、ぜひ群馬を存分に堪能してみてはいかがでしょうか。

鐘楼堂

観音堂の手前にある水盤舎を通ると、鐘楼堂が見えてきます。

実際に鐘をついている観光客の方もいらっしゃいました。
辺りに遮る物がないので、どこまでも響きそうな美しい鐘の音が響きます。

園内を散策し終わると、出口付近にはお土産屋さんもありました。
鬼押し出し売店センターには、鬼押し出し園オリジナルグッズや、信州名物、浅間高原や群馬の特産品が購入できます!

ぐんまちゃんグッズやワンちゃんグッズもありましたよ。

売店コーナーに併設されている、楽焼・陶芸コーナーには、お茶碗などの陶芸品や浅間の魔術鬼も売っています。

入園口から駐車場までの間には無料休憩所があり、その中には浅間山北麓ジオパークもあります。
休憩所内はとてもレトロな雰囲気で、ジオサイト一覧も並んでいます。

ちょっぴりお得情報

関東方面からドライブでお越しの場合は、“峠の茶屋料金所”で通行料を支払って、鬼押ハイウェーを走行する必要があります。
有料道路になるので、現金を用意しておいてください!

峠の茶屋料金所から鬼押し出し園までの軽井沢区間の料金は、片道で普通車280円ほどでした。
帰りも同料金がかかるのでそちらも準備しておいてくださいね!

ちなみに、鬼押しハイウェーの営業時間は9:30~17:30。
鬼押し出し園の営業時間は8時からです。
鬼押しハイウェーの営業時間外は料金所をスルー可能とか。

また、嬬恋村の村民は無料らしいです。

入園料

公式サイトでは、お得な割引券が掲載されていますので要チェックです!

また、鬼押し出しハイウェーの料金所でも、料金を支払ったら割引券をいただくこともできます。
割引率はどちらも同じですので、お得に入場してみてくださいね。



<施設情報>
名所:鬼押し出し園
住所:群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1053
電話:0279-86-4141
営業時間:8:00~17:30(最終入園17:00)
定休日:水曜日
入園料:中学生以上650円、小学生450円
車でのアクセス:上信越道 碓氷峠軽井沢ICから約45分、上信越道小諸ICから約50分
電車でのアクセス:北陸新幹線軽井沢駅からバスで約40分
駐車場:あり
URL:https://www.princehotels.co.jp/amuse/onioshidashi/

ちょっと足を伸ばして

鬼押出し園を経営している会社と同じ「プリンス」が経営している国内最大規模のアウトレットモール「軽井沢プリンスショッピングプラザ」。

新幹線「軽井沢駅」直結というアクセスの良さが魅力的。

自然豊かなロケーションの中に有名ブランドのアウトレットやインテリア、雑貨など約240店舗が揃う大人気観光スポットです!
広大な敷地を1日でまわりきるのは至難のワザ。

エリアマップなどで事前に「ここだけは絶対みたい!」ポイントをチェックしておくといいかもしれませんね。

敷地内はシャトルバスもございますので、便利に効率よくお買い物を楽しんでください!

<施設情報>
名称:軽井沢プリンスショッピングプラザ
住所:〒389-0102 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢
車でのアクセス:上信越自動車道碓氷軽井沢I.C.から12.5km(平常時14分)
URL:https://www.karuizawa-psp.jp/

チャーチストリート

旧軽井沢銀座に佇むショッピングモール。
この施設は、建築的にも優れた施設で、とってもおしゃれな雰囲気です!
実は、安藤忠雄氏の実弟である北山氏が設計し清水建設が施工した作品となっているそう。

施設コンセプトは、チャーチストリート軽井沢で旧軽井沢化≒Qcalization(キューカライゼーション)してもらうことだそうです。
チャーチストリート軽井沢での物販・飲食・コミュニティ活動を通じて、旧軽井沢の魅力を感じ・体験してみてください。

<施設情報>
名称:チャーチストリート軽井沢
住所:〒389-0103 長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢601-1
営業時間:[ショップ・カフェ] 10:00~18:00(LO17:30)
     [レストラン]11:00~15:30(LO15:00)、17:30~20:30(LO20:00)
電車でのアクセス:長野新幹線「軽井沢駅」からバスで4分、旧軽ロータリーから徒歩3分
車でのアクセス:上越自動車道「碓氷軽井沢」から
駐車場:あり
電話:0267-41-2501
URL:https://www.churchst.jp/

諏訪神社

長野県北佐久郡軽井沢町に鎮座する軽井沢諏訪神社。
軽井沢の大人気観光スポット「旧軽銀座」から歩いてすぐの場所にあるのにも関わらず、あまり知られていない、知る人ぞ知る観光スポットです!

神樹守(しんじゅまもり)が大人気です。この諏訪神社は、古木・大木の霊気・神気に満ち溢れているパワーが集まっている場所です。

ぜひ訪れてみてくださいね!

<施設情報>
名称:諏訪神社(長野県軽井沢町)
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢865
駐車場:あり

まとめ

今回は、標高1300mの避暑地に構える大自然をおもいっきり感じられるパワースポット「鬼押し出し園」をご紹介しました。
朝は8時にオープンする観光施設なので、朝から観光を楽しみたい方にはぴったりの施設です!
雄大な浅間山に見守られながら、爽やかで涼しい高原を散歩し、非日常体験をぜひお楽しみくださいね。

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