貴船神社の基本情報
貴船神社の創建年は不明ですが、約1300年前に本殿を建て替えられた記述があることから、かなり古い神社であることが分かります。貴船神社は本宮、結社、奥宮の3つのお社からなっていて、それぞれに神様がお祀りされているんです。元々は今の奥宮がある場所が本宮でしたが、洪水で流されてしまいました。その後1055年に現在の本宮がある場所に再建されました。以来約970年に渡り、立て替えを繰り返しながら貴船の地で大切にされてきたんです。
水神様をお祀りする神社の総本社だけあって、境内では水みくじが楽しめます。手水所は苔に覆われている場所もあり、水が豊かな場所であることが感じられます。神社の脇には清らかな小川が流れているんです。夏は爽やかな新緑と川のせせらぎを楽しみながら、秋は紅葉と水のコントラストを楽しみながら、散策ができますよ。
所在地:京都市左京区鞍馬貴船町180
拝観料:無料
拝観時間:6時~20時
貴船神社へのアクセス
京都駅から
京都駅からは地下鉄と路線バスを乗り継ぎます。地下鉄烏丸線で「国際会館駅」まで行き、京都バス52番のバスで「貴船口駅」まで向かいます。その後京都バスの33番に乗り換えると、「貴船」に到着です。バス停から徒歩6分で貴船神社に行けます。車でも行けますが、神社から駐車場が遠いです。また土日祝日は混雑するので、神社から一番近い駐車場に停められない可能性もあります。貴船神社は人気の神社なので、公共交通機関で行くのが便利です。
京都市営地下鉄烏丸線「京都駅」→「国際会館駅」
京都バス「国際会館駅前」→「貴船口駅前」→「貴船」
乗車料金:大人740円
所要時間:約60分
出町柳駅から
京阪電車の「出町柳駅」からは叡山電鉄とバスを乗り継ぎましょう。「出町柳駅」から「貴船口駅」まで電車に乗り、京都バスに乗り換えて貴船まで向かいます。バス停から徒歩6分で貴船神社に到着します。京都駅からアクセスするよりも乗り換え回数が少ないので、こちらの方が楽です。
叡山電鉄「出町柳駅」→「貴船口駅」
京都バス「貴船口駅前」→「貴船」
乗車料金:大人640円
所要時間:約45分
貴船神社の見どころ
参道
貴船神社の参道は写真映え間違いなしのスポットです。朱塗りの鳥居をくぐると、階段が門まで続きます。階段の両脇には朱塗りの灯籠があり、新緑の木々と相まって美しい景色になるんです。5月3日から5日は新緑に合わせて夜間にライトアップが行われます。闇夜に浮かぶ灯籠の明かりは、幻想的な景色を作り出すんです。冬は雪が積もって静けさを増し、夏とはまた違った表情が見られます。川のせせらぎを聞きながらゆっくりと本宮まで上がっていきましょう。参道で写真映えを狙うなら、人が少ない早朝がおすすめです。
本宮
貴船神社の本宮には「高竈神(たかおかみのかみ)」という水の神様をお祀りしています。全国の水神様をお祀りする神社の総本社です。古くから朝廷の人たちを初め、武将なども参拝していました。水の神様だけあって干ばつが起きたときや、長雨による災害を納めるためにお参りされていたと言われています。現在では縁結びのパワースポットとして知られ、国内外から多くの観光客が訪れています。
参道を上がって門をくぐると、周りを木々に覆われた静かな境内に到着です。手水所で身を清めて、さらに階段を上がると本殿があります。
お参りした後は水みくじを引きましょう。水に浸すと文字が浮かび上がってきます。貴船は古くは「気生根」と書かれていました。水が湧き出るように、すべての気の根源と考えられているんです。本宮は水の力を得られるパワースポットと言えるでしょう。
結社
本宮から川に沿って5分ほど歩くと結社に着きます。結社には「磐長姫命(いわながひめのみこと)」という女性の神様がお祀りされています。そのため縁結びにご利益があるんです。平安時代に活躍した女流歌人の「和泉式部」が、浮気した夫が自分の元に戻ってくるのを願うために参拝したと言われています。「結社」のお社はこじんまりとしていますが、女性的な柔らかな雰囲気が漂います。杉の木立に囲まれた境内で深呼吸をすると、心が整いますよ。
「結社」から「奥宮」に向かう途中には、「思ひ川」という場所があります。小さな川に朱塗りの橋がかかっているんです。かつて和泉式部が貴船神社を参拝したときに、この川で身を清めたと言われています。貴船神社に参拝した和泉式部の想いが通じたことから、この「思ひ川」もパワースポットと言えるでしょう。「結社」から「奥宮」に行く時には、必ず通りたいスポットです。
奥宮
「奥宮」は元々貴船神社が創建されたところでした。本宮と同じ「高竈神(たかおかみのかみ)」という水の神様と、「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」の2柱の神様がお祀りされています。「玉依姫命」が大阪から淀川、鴨川、貴船川をさかのぼって、たどり着いたのが奥宮の場所だと言われています。「玉依姫命」がここにお社を立てるきっかけとなった水源の跡が、今でも残っているんです。
広い境内は杉の木立がひらけて、空が広く感じられます。厳かな空気が流れる奥宮でも縁結びのご利益が期待できますよ。本宮、結社、奥宮の3つのお社を参拝して、運気アップ、恋愛運アップをお祈りしましょう。
奥宮の参道入り口にはご神木の2股に分かれた大きな杉の木があります。1つの根から2つの木に分かれているため、縁結びにご利益のあるご神木と言われています。奥宮に行く前に、併せてお祈りしたいパワースポットです。
貴船神社と合わせて行きたいスポット
鞍馬寺
叡山電鉄「貴船口駅」の1つ手前の駅である「鞍馬駅」にあるのが「鞍馬寺」です。駅を降りると大きな天狗が出迎えてくれます。山門をくぐり、鞍馬山の上にある本堂を目指します。参道は木々に囲まれて、森林浴を楽しみながら歩けるんです。景色が開けてくると山々に囲まれているのがよく分かり、清々しい気分で本堂を目指せます。
本堂は中に入れるので、間近で仏像を見られますよ。本堂の前は広く、ベンチが置いてあるので、京都の山の景色を見ながらゆっくり過ごせるんです。貴船神社から鞍馬寺までは約3時間のハイキングコースが整備されています。歩きやすい道なので、京都の自然を感じながら鞍馬寺と貴船神社を巡るのも楽しいですよ。
所在地:京都市左京区鞍馬本町1074番地
拝観料:500円
川床
6月近くになると、貴船川に沿って川床が用意されます。貴船川の清流を眺めながら、青葉の木陰で涼をとれるんです。すき焼きコースなど本格的な料亭の味を味わえる川床もありますし、お手頃価格で楽しめる川床カフェもあります。「貴船」のバス停のすぐ近くから、貴船神社の結社あたりまで広い範囲で川床が開催されています。貴船神社に参拝したあとは、京都らしい景色が楽しめる川床でお昼を食べたり、お茶をするのもおすすめです。
まとめ
京都の恋愛のパワースポットである「貴船神社」を紹介しました。本宮に向かう参道が写真映えスポットとして有名ですが、せっかくなら結社と奥宮にも行きましょう。川の流れる音を聞き、青葉の木々を見ながら参道を歩くだけでも癒されますよ。心身ともに自然に癒されながら、恋愛運も運気アップもお願いしましょう。