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【和歌山】車でまわる「熊野古道」必訪スポット

【和歌山】車でまわる「熊野古道」必訪スポット

2024-09-24 Ayumi

2004年「紀伊山地の霊場と参詣道」の1つとして世界遺産登録され、国内外から参拝客が訪れる「熊野三山」。熊野本宮大社・熊野那智大社・熊野速玉大社からなる「熊野三山」、そして熊野三山へと通じる参詣道の総称を「熊野古道」と呼びます。熊野三山をはじめ、熊野古道付近には魅力的なスポットが数多くあります。今回は車でアクセス可能な熊野古道の必訪スポットをご紹介します!
Ayumi

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Ayumi

47都道府県訪問済みのバックパッカー。ゲストハウスで地元の人や旅人と交流するのが大好きです。北海道出身。地元民だからこそ知っている北海道の真の魅力をお伝えします!

熊野本宮大社周辺

熊野本宮大社

熊野三山の中心で、全国に約4700社ある「熊野神社」の総本宮です。創建は紀元前33年、熊野川の中洲(現在の大斎原)に社殿が建てられたと伝えられています。牟須美(むすみ)・速玉(はやたま)・家津美御子神(けつみみこのかみ)・天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られた神社です。

参道入口の鳥居から続く158段の石段がおごそかな雰囲気を醸し出しています。石段を昇り切ると、熊野本宮大社の社殿が姿を現します。

熊野三山の中でも、熊野大社の美しい茅葺き屋根の社殿は神聖な雰囲気が漂っており、思わず背筋がピンとします。

また、熊野本宮大社から徒歩10分のところに、旧社地である大斎原(おおゆのはら)があります。1889(明治22)年の大洪水により、大斎原にあった熊野本宮大社の社殿の大部分が流されました。現在の社殿は流出を免れた3棟を1891(明治24)年に移築・再建したものとなっています。

現在、大斎原には2000(平成14)年に建てられた日本一高い大鳥居(高さ33.9m、横42m)がそびえたっており、人気のフォトスポットとなっています。

<施設情報>
施設名:熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)
住所:〒647-1731 和歌山県田辺市本宮町本宮
参拝時間:8:00~17:00
定休日:なし
入場料:無料 
駐車場:あり(無料)
URL:http://www.hongutaisha.jp/

熊野那智大社周辺

大門坂

「熊野古道を車で回るとは言っても、歩きでも熊野古道を味わってみたい!」という方におすすめの大門坂駐車場-熊野那智大社-那智山青岸渡寺-飛瀧神社(那智の滝)-大門坂駐車場の徒歩コース。全て回って約2時間半、途中で写真を撮ったりおみやげ店で休憩したりとゆっくり回って約3時間半の行程です。個人的にはぜひ時間をとって歩いて回ってもらいたいコースです。

大門坂は約640メートル・267段の石段が続く勾配の緩やかな坂道です。道は杉の木に囲まれ、中には樹齢が800年を超えるものも。木々が生い茂る神秘的な雰囲気の中、熊野古道の歴史を感じながら気持ちよく歩くことができます。

<施設情報>
施設名:大門坂駐車場(だいもんざかちゅうしゃじょう)
住所:〒649-5302 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町市野々3034−2
営業時間:24時間
定休日:なし

熊野那智大社

那智山の中腹の標高約500メートルの位置にあり、那智の滝に対する原始の自然崇拝を起源とする神社です。夫須美神(ふすみのかみ)が御主神として祀られた神社です。

大門坂の石畳の道を過ぎ、しばらく住宅やお店の間を歩いていくと、463段のやや急な石段があります。その石段を上った先に、山々をバックに美しい朱色の門の「熊野那智大社」が現れます。

社殿の右側には樹齢約850年の樟(くすのき)を御神木として祀っている「樟霊社」があります。平重盛の御手植といわれるこの樟は樹高27メートル・幹回り約8.5メートルあり、近幹部は人がくぐり抜けられるほどの大きな空洞があります。「くぐり抜けると願い事が叶う」として人気のパワースポットとなっています。

<施設情報>
施設名:熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)
住所:〒649-5301 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
参拝時間:7:00~16:30
定休日:なし
入場料:無料 
駐車場:あり(神社防災道路通行料として800円必要)
URL:https://kumanonachitaisha.or.jp/

那智山青岸渡寺

西国三十三所観音霊場の第一番札所の寺院です。中世から近世にかけては、隣接する熊野那智大社とともに神仏習合の熊野信仰の中心地として厚い信仰を集めていました。明治時代に入り神仏習合が廃された際、熊野三山の他の二社(熊野本宮大社・熊野速玉大社)では仏塔が解体されましたが、この「那智山青岸渡寺」だけは残されました。

現在の本堂は、織田信長の焼き討ちにあったものを1590年に豊臣秀吉が再建したもので、桃山時代の特徴が色濃く残っています。

本堂の後方からは「那智山青岸渡寺」の三重塔と「那智の滝」を一望する、有名な絶景が広がっています。

<施設情報>
施設名:那智山青岸渡寺(なちさんせいがんとじ)
住所:〒649-5301 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8
参拝時間:7:00~16:30
定休日:なし
入場料:無料 
駐車場:あり(神社防災道路通行料として800円必要)
URL:https://seigantoji.or.jp/


飛瀧神社・那智の滝

「那智の滝」そのものを御神体とする神社である「飛瀧神社」。「那智山青岸渡寺」から約15分ほどの、ゆるやかな坂や石段をくだった場所にある、熊野那智大社の別宮です。

「那智の滝」そのものが御神体のため社殿はなく、那智の滝の前に鳥居が立っているのみです。社殿のない神社は初めて見たので、「こんな神社があるのか!」と驚きました。

「那智の滝」は落差133メートルと一段の滝では日本一の落差を誇ります。加えて滝つぼの深さは10メートル、落下する水量は毎秒1トンと大迫力の滝です。華厳の滝(栃木県)・袋田の滝(茨城)とともに「日本三名瀑」と呼ばれています。

晴れた日は周りの森の美しい緑と滝からマイナスイオンを感じる雰囲気、曇りの日にはもやがかって仙人が出てきそうな幻想的な雰囲気が楽しめます。

<施設情報>
施設名:飛瀧神社・那智の滝(ひろうじんじゃ・なちのたき)
住所:〒649-5301 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
参拝時間:7:00~16:30
定休日:なし
入場料:無料 
駐車場:あり(神社防災道路通行料として800円必要)
URL:https://seigantoji.or.jp/

熊野速玉大社周辺

熊野速玉大社

神代の頃、「熊野速玉大社」から約800メートルの位置にある神倉山にある巨岩「ゴトビキ岩」に熊野速玉大神と熊野夫須美大神の夫婦神が降り立ち、祀られていました。128年に現在の位置に遷座し、「新宮」と呼ばれるようになり、もともと神々が祀られていた神倉山は「神倉神社」もしくは「元宮」と呼ばれるようになりました。

現在の朱塗りが鮮やかな社殿は1967(昭和42)年に再建されたものとなります。

境内にある樹齢千年のご神木「ナギの大樹」は、平重盛の御手植と言われており、縁結びや夫婦円満にご利益があると言われています。

<施設情報>
施設名:熊野速玉神社(くまのはやたまじんじゃ)
住所:〒647-0081 和歌山県新宮市新宮1番地
参拝時間:8:00~17:00
定休日:なし
入場料:無料 
駐車場:あり(無料)
URL:https://kumanohayatama.jp/

神倉神社

「熊野速玉大社」の摂社です。熊野大神が熊野三山として祀られる以前に一番最初に降臨した聖地であり、この場所から熊野信仰が始まったとされています。

社殿は標高120メートルの神倉山に鎮座し、538段の急な階段を上った先にあります。この階段、「急」なんてものではありません...! 上から見るとほぼ垂直に見えるほど急な階段で、思わず足がすくんでしまいます(尻もちをつきながら降りている人も見かけました)。今まで上ったことのある手すりのない階段の中では一番急勾配といえるほどです。お年寄りやヒールの靴を履いている方は上るのを控え、下の鳥居で参拝することが推奨されています。

頑張って階段を上った先には、社殿と御神体である大迫力の巨岩「ゴトビキ岩」が絶妙なバランスで崖に鎮座しています。他では見られない圧巻の風景です。また、社殿と「ゴトビキ岩」の左手は開いており、新宮市の風景が一望できます。

感激と驚きの詰まったここでしか見られない風景なので、ぜひ訪れてもらいたいです!

<施設情報>
施設名:神倉神社(かみくらじんじゃ)
住所:〒647-0081 和歌山県新宮市神倉1丁目13−8
参拝時間:24時間
定休日:なし
入場料:無料 
駐車場:あり(無料)
URL:https://kumanohayatama.jp/?page_id=18

その他

玉置神社

「神様に呼ばれないと行けない」と言われ、強力なパワースポットとして注目を集める神社です。霊峰・玉置山の頂上近く、標高約1000メートルの場所にあります。創建は紀元前37年とされ、日本最古の神社の1つと言われています。

玉置神社に行くとパワーを感じる人が多かったり、なんらかのトラブルが起きてたどり着けなかったりする人がいることから、「神様に呼ばれないと行けない」という噂が立つようになったようです。私のように特にスピリチュアルパワーを感じない人であれば、普通に参拝できますのでご安心ください(笑)。

などが現れます。また、さらに奥まで進むと、社殿がなく御神体の玉石を礼拝する玉石社があります。

<施設情報>
施設名:玉置神社(たまきじんじゃ)
住所:〒647-1582 奈良県吉野郡十津川村玉置川1番地
参拝時間:8:00~16:00
定休日:なし
入場料:無料 
駐車場:あり(無料)
URL:http://tamakijinja.or.jp/
備考:冬季の積雪・山道の崩土などにより、道路の交通規制・通行止めが行なわれている場合があります。最新情報をhttp://tamakijinja.or.jp/2023/03/07/dourojoukyou1/ で確認してから訪れてください。

まとめ

車でまわる「熊野古道」必訪スポット、いかがでしたでしょうか?1泊2日で全てまわることができるので、ぜひ全てのスポットを訪れて、自然に癒され、神々からのパワーを受け取ってください!

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