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大阪の美術館まとめ

大阪の美術館まとめ

2024-10-03 Obaq

大阪市は西日本最大の都市として発展してきました。日本の経済を大きくリードする一方で、独特の歴史や文化を育んでいます。アートの面でも、伝統を守りつつも新たな表現に挑んでいます。本記事では、大阪市を代表する美術館を10館ご紹介します。
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国内では47都道府県、海外では67ケ国を巡っております。この経験をいかし、
幅広い視野で観光スポットの魅力や特徴をお伝えして参ります。

国立国際美術館




国立国際美術館は、大阪市北区中之島で第二次世界大戦以後の国内外の現代美術をメインとして収集、保管、展示する美術館です。当初は、1970年に開催された日本万国博覧会のパビリオンとして建設された万国博美術館を活用してオープンしました。その後2004年に中之島の西部地区に新館が建設され移転したのです。リニューアルした新館は、シーザー・ペリ アンド アソシエーツジャパンによって設計され、完全地下型の美術館となりました。竹の生命力に加え、現代美術の発展と成長をイメージした斬新なデザインの中に、人と美術の交流を生み出すパブリック・ゾーンを設置する工夫が施され、より快適な鑑賞の場が提供されています。エントランスをはじめとして講堂、レストラン、ミュージアムショップなどは地下1階に設けられ、通常は地下2階で所蔵作品展、地下3階で企画展が行われています。

<基本情報>
住所:〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4-2-55
アクセス:京阪中之島線「渡辺橋駅」より徒歩約5分
電話番号:06-6447-4680
開館時間:通常=10:00~17:00(入場は16:30まで)/毎週金・土曜日=10:00~20:00(入場は19:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌火曜日に休館)、年末年始(12月28日~1月3日)、展示替え期間
コレクション展入館料:一般=430円/大学生=130円
公式サイト:https://www.nmao.go.jp/

大阪中之島美術館




大阪中之島美術館は、大阪市北区中之島で19世紀後半から21世紀までの近代美術、現代美術を収集、保管、展示する美術館です。コレクションは、「佐伯祐三を中心とする近代美術の作品と資料」、「大阪と関わりのある近代・現代美術の作品と資料」、「近代・現代美術の代表的作品と資料」、「大阪と関わりのある近代・現代デザインの作品と資料」、「近代・現代デザインの代表的作品と資料」をメインとして、6000点を超える作品を所蔵しています。周辺の施設と繋がり来館者が最初に訪れる2階のパッサージュ空間は、多方向に出入口が設けられ、誰もが気軽にアクセスできるようなデザインです。1階から5階までは吹き抜けに設置されたエスカレーターで立体的に繋がり、空間的な連続性が配慮されています。展示室は4階と5階に設けられ、コレクションを中心とした企画展が行われています。南北を貫くパッサージュの両端の大きなガラス窓越しには、水都大阪の眺望が広がります。

<基本情報>
住所:〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4-3-1
アクセス:京阪中之島線「渡辺橋駅」より徒歩約5分
電話番号:06-6479-0550
開館時間:10:00~17:00(入場は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
入館料:展覧会により異なる
公式サイト:https://nakka-art.jp/

大阪市立東洋陶磁美術館




大阪市立東洋陶磁美術館は、大阪市北区中之島で安宅コレクションと呼ばれる東洋陶磁のコレクションをメインに収集、保管、展示する美術館です。大阪市の中心部で緑と水に包まれた中之島公園の一画に1982年11月に開館しました。安宅コレクションは世界的にも高く評価されており、住友グループ21社から寄贈されたものです。他にも韓国の陶磁を中心とする「李秉昌(イ・ビョンチャン)コレクション」、個性的な中国陶磁の酒器を豊富に収集した「入江正信コレクション」、1959年から60年にかけてイランで収集された土器、陶器、青銅器、ガラス器の「高田早苗コレクション」などは、東洋陶磁のコレクションとして世界的に第一級の質と量を誇っています。展示室には、自然採光展示ケース、回転式展示台、免震展示台などの設備が設けられ、作品の魅力をゆったりと心ゆくまで鑑賞することができます。ただ、2022年2月から、エントランス改修、施設改修の工事が行われています。リニューアルオープンは2024年春ごろが予定されています。

<基本情報>
住所:〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島1-1-26
アクセス:京阪中之島線「なにわ橋駅」1号出口すぐ
電話番号:06-6223-0055
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替え期間
(現在リニューアル工事のため2024年春ごろまで長期休館中)
入館料:一般=1400円/高校生・大学生=700円
公式サイト:https://www.moco.or.jp/

大阪市立美術館




大阪市立美術館は、大阪市天王寺区の天王寺公園内にある美術館です。美術館が建つ敷地は住友家の本邸の跡で、庭園の慶沢園とともに大阪市に寄贈され、1936年5月に開館しました。設立当初からの本館に加えて、1992年に正面地下に地下展覧会室が新設されました。美術館の建物は、国の登録有形文化財に登録されています。収蔵品には、個人コレクションの寄贈や大阪市の購入によるものが多く、その数は8000点を超える規模です。代表的なものとしては、中国書画160点を揃えた「阿部コレクション」、中国の石造彫刻125点、金銅仏5点、工芸94点の計224点から構成される「山口コレクション」、615点におよぶ仏教美術、近世絵画を中心とした東洋の美術品を集めた「田万コレクション」、江戸時代から明治にかけての漆工品3409点を収集した「カザール・コレクション」、などがあり、東洋美術の宝庫となっています。ただ、2022年10月から耐震補強および設備の全面更新の工事が行われ長期休館中で、リニューアルオープンは2025年春を予定しています。

<基本情報>
住所:〒543-0063 大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82
アクセス:JR・大阪メトロ「天王寺駅」すぐ
電話番号:06-6711-4874
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し翌平日休館)、年末年始(12月28日~1月4日)、展示替え期間 
(現在リニューアル工事のため2025年春ごろまで長期休館中)
入館料(コレクション展):一般=300円/高大学生=200円
公式サイト:https://www.osaka-art-museum.jp/

あべのハルカス美術館




あべのハルカス美術館は、大阪市阿倍野区のあべのハルカスの16階に設けられた美術館です。あべのハルカスは、2014年3月に全面開業した超高層複合商業ビルで、高さは約300メートルで、2022年まで日本で最も高いビルでした。美術館は近鉄、JR、大阪メトロのターミナル駅に近接するという立地を最大限に活かし、人とアートが気軽に、かつ深くふれあえる拠点となるようなことを目指しています。国宝や重要文化財の展示をはじめ、近鉄沿線の文化財に焦点を当てた企画、さらに西洋美術や現代美術の作品紹介など、ジャンルにとらわれることなく、多彩で魅力のある展覧会を絶え間なく開催しています。ビル内にはショッピングエリア、オフィス、ホテル、展望台などを備えているので、普段の生活にアートが密着しているかのようです。火曜日から金曜日は20:00までオープンしているので、仕事帰りにアート観賞をすることもできます。

<基本情報>
住所:〒545-6016 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43
アクセス:近鉄「大阪阿部野橋駅」、JR・大阪メトロ「天王寺駅」すぐ
電話番号:06-4399-9050
開館時間:火~金曜日=10:00~20:00/月土日祝=10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:一部の月曜日、展示替期間、年末年始
入館料:展覧会による
公式サイト:https://www.aham.jp/

山王美術館




山王美術館は、大阪市中央区でホテルモントレ社の創立者が50年あまりかけて収集したコレクションを公開、展示する美術館です。当初は2009年8月にホテルの館内に開館しましたが、2022年9月に大阪城公園の北の大阪ビジネスパーク内に、独立館としてオープンしました。新しい美術館は地上5階建てで、3つのフロアにわたる展示室を備えています。凡そ600点におよぶコレクションは、近代の西洋絵画をはじめとして日本洋画、日本画、陶磁器、彫刻など、多岐にわたっています。館を代表する作品を常設展示するばかりでなく、春と秋の年2回、コレクションによる企画展を開催しています。

<基本情報>
住所:〒540-0001 大阪府大阪市中央区城見2-2-27
アクセス:JR「京橋駅」より徒歩約4分
電話番号:06-6942-1117
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週火・水曜日(祝日は開館)
入館料:一般=1300円/大学生・高校生=800円/中学生以下=500円
公式サイト:https://www.hotelmonterey.co.jp/sannomuseum/

上方浮世絵館




上方浮世絵館は、大阪市中央区で上方浮世絵を常設展示する私設美術館です。上方で歌舞伎や浮世絵に深いゆかりをもつ道頓堀 法善寺の門前に2001年4月にオープンしました。上方の浮世絵を専門とする美術館は、世界で唯一の存在でしょう。上方浮世絵は、江戸時代の後半から明治時代の初期にかけて、主に大坂で作成された浮世絵版画で美人画や風景画は少なく、道頓堀の歌舞伎芝居の役者を描いた絵が多いことが特徴です。江戸の役者絵とは異なり役者を美化することなく、人間味を持って描かれています。上方絵は海外でも高く評価され、「OSAKA PRINTS」として、大英博物館やカリフォルニア博物館をはじめとして世界各地の美術館で収集されています。上方浮世絵館では約3ヶ月おきにテーマを設定し、館で所蔵する上方の浮世絵を展示しています。

<基本情報>
住所:〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波1-6-4
アクセス:近鉄難波線「日本橋駅」より徒歩約2分
電話番号:06-6211-0303
開館時間:11:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:毎週月曜日(休日の場合は翌日)
入館料:一般=700円/高校生=500円/小・中学生=300円
公式サイト:http://kamigata.jp/kmgt/

藤田美術館




藤田美術館は、大阪市都島区で東洋古美術品を中心とした展示を行う美術館です。明治時代に関西財界の重鎮と財を成した藤田伝三郎とその長男、次男のコレクションを収蔵しています。名品の数は国宝9点、国の重要文化財53点を含み数千点の規模に及びます。ジャンルについても、絵画、書蹟、陶磁器、彫刻、漆工、金工、染織、考古資料、仏教の経典、仏画、仏像、茶、入、茶碗など多岐にわたっています。美術館が建つのは、かつては数多くの蔵が並んでいた藤田家本邸の網島御殿の跡地で、蔵の扉や窓、木材などを利用しています。常設展示は行わず、春と秋に各々3か月ずつの企画展の形でのみ開館することが特徴的です。また、「若い人たちにもっと美術鑑賞の機会を」との願いから、19歳以下は無料で入館することができます。

<基本情報>
住所:〒534-0026 大阪府大阪市都島区網島町10-32
アクセス:JR東西線「大阪城北詰駅」より徒歩約1分
電話番号:06-6351-0582
開館時間:10:00~18:00
休館日:12/29~1/5
入館料:1000 円(19 歳以下無料)
公式サイト:https://fujita-museum.or.jp/

絹谷幸二 天空美術館




絹谷幸二 天空美術館は、大阪市北区の梅田スカイビルのタワーウエスト27階に設けられた美術館です。絹谷幸二(きぬたに こうじ)は、奈良県に産まれ東京藝術大学でアフレスコ古典技法に出会いました。ヴェネツィア・アカデミアに留学し、アフレスコ古典技法による現代的表現を修得し帰国し、東京藝術大学や大阪芸術大学で後進の指導を行いました。そして、梅田にユニークな美術館をオープンしたのです。館内では、世界的にも類を見ない絵の中に飛び込む大迫力の3D映像体験をすることができます。アフレスコ古典技法とミクストメディア混合技法による絵画や彫刻を数多く展示する他、遊び心が満ちあふれるワークショップやアトリエスペースも設けられています。天空ギャラリーや天空カフェからは眼下に、淀川がゆったりと流れる大阪の街並みを一望することができます。特に夕景は絶景で、穴場の展望スポットとなっています。窓辺にはベンチシートが設けられているので、カップルにはオススメです。

<基本情報>
住所:〒531-0076 大阪府大阪市北区大淀中1-1-30 梅田スカイビル タワーウエスト27階
アクセス:JR「大阪駅」より徒歩約10分
電話番号:06-6440-3760
開館時間:通常=10:00~18:00/金曜日・土曜日・祝前日=10:00~20:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:火曜日(ただし、祝日の場合は開館し、翌平日が休館)、12月30日~1月3日、展示替え期間
入館料:一般=1000円/大学・高校・中学生=600円
公式サイト:https://www.kinutani-tenku.jp/

大阪企業家ミュージアム




大阪企業家ミュージアムは、大阪市中央区に位置し、大阪で活躍した企業家をテーマとした美術館です。大阪商工会議所の創立120周年を記念して2001年にオープンしました。大阪は今日まで優れた企業家たちを数多く輩出し、美術の発展に貢献してきました。館内では6つのエリアごとにテーマを設けた展示が行われています。「プロローグシアター」では、大坂で活躍した加島屋、鴻池財閥、淀屋、住友財閥などの活動を通して、大阪の企業家精神のルーツを映像で紹介しています。主展示エリアは年代別に3つのブロックで構成されています。「第1ブロック」では明治時代の近代産業としての紡績業や金融業の発展に力を注いだ企業家、「第2ブロック」では明治時代以降、第2次世界大戦前の生活の西洋化によって日本社会に広まった洋酒や化粧品、都市の近代化にともなう鉄道開発を推進した企業家、「第3ブロック」では、第2次世界大戦以降、家電製品や流通業などで豊かな社会づくりに貢献した企業家が取り上げられます。

<基本情報>
住所:〒541-0053 大阪府大阪市中央区本町1-4-5 大阪産業創造館B1
アクセス:大阪メトロ「堺筋本町駅」より徒歩約3分
電話番号:06-4964-7601
開館時間:火・木・金・土曜日=10:00~17:00(入館は16:30まで)/水曜日=10:00~20:00(入館は19:30まで)
休館日:毎週日曜日・月曜日、祝/休日、年末年始、お盆
入館料:大人=300円/大阪商工会議所会員=200円/中・高・大学生=100円
公式サイト:https://www.kigyoka.jp/

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