ひもかわうどんはこんな食べもの
ひもかわうどんのルーツは、実のところよくわかっていません。
桐生市は織物の街として知られる土地であるため” 帯などに見立ててつくったのではないか”という話など諸説あるようです。
幅広の麺がもっとも大きな特徴で、その見た目はインパクト絶大。
麺の幅はお店ごとに違いますが、なかには15センチから20センチ近くあろうかというおどろきのものもあります。
長さもかなりあり、折りたたまなければお箸で持ち上げられないほどです
元々うどんをよく食べる土地柄ということもあるので、変わりダネ的に定着したものとも考えられます。
味処ふる川 パークイン桐生店
桐生市内でひもかわうどんを食べられるところを探すなら、まずはここ。
おそらく一番有名なお店です。
市内には『めん処酒処ふる川 碁六つ 相生店』という店舗もありますが、今回は駅チカのパークイン桐生店をご紹介。
JR両毛線桐生駅から徒歩1分の『パークイン』というビジネスホテルの1階に入居しておりアクセス良好です。
店内は落ちついた雰囲気の和食屋さんといった雰囲気で、ゆっくりと食事を楽しめます。
味処ふる川 パークイン桐生店の営業は17:00から。
ランチタイムの訪問を検討したい場合は、めん処酒処ふる川 碁六つ 相生店をオススメします(ランチ11:00~14:00 夜の部17:30~21:15)。
味処ふる川のひもかわうどんの特徴は、なんといってもその見た目。
どうやって食べようか……と悩むほど麺の幅があり、思わず笑みがこぼれてしまいます。
よいしょ!とすくい取ってみると、麺をつかんだお箸が透き通ってみえるくらいの厚み。
うすく均等に伸ばされているためとてもなめらかです。
噛んでみるとモチモチと弾力があり、クセになりそうな食感。
口に運ぶときは、つけ汁のなかでザっと折りたたんでおくと楽に食べられます。
つけ汁は若干甘めでダシがしっかりきいたもの。
野菜やお肉など具材入りのものやカレーつゆなどもあり、人気です。
<店舗情報>
店名:味処ふる川 パークイン桐生店
住所:〒376-0021 群馬県桐生市巴町2-2-3 パークイン桐生1階
アクセス方法:JR両毛線桐生駅より徒歩1分
電話番号:0277-46-4146
営業時間:17:00~23:00
定休日:月曜
予算:¥1,000~
禁煙・喫煙:不明
空間・設備:落ちついた空間、お座敷席あり、駐車場あり、パークイン宿泊者のみクレジットカード利用可
URL:
http://himokawa.jp/
藤屋本店
創業1887年(明治20年)という老舗うどん店。
近年新設された建物は風情を感じさせるもので、”観光地にきた”というムードを高めてくれます。
実は、藤屋本店の周辺は歴史的な建築物が数多く存在するスポット。
『伝建地区(桐生新町重要伝統的建造物群保存地区)』と呼ばれるその街並みは美しく、現代の風景と不思議に調和しています。
繊維産業がさかんな時代に多く建てられた”ノコギリ屋根工場”も見ることができるので、お食事ついでにぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
ここ、藤屋本店ではひもかわうどんだけでなく、”もうひとつの桐生名物”を味わうことができます。
その名物とは『ソースカツ丼』。
揚げたてのトンカツをソースにくぐらせ、ごはんの上に乗せるというシンプルかつ食欲をそそる一品です。
この2つを1度の食事で召し上がれる『ミニソースカツ丼セット』はいかがでしょう。
ひもかわうどんは、3~5センチくらいの麺でツルツル。
やわらかめながらコシがあり口当たりもよく、スルッとおなかにおさまります。
つけ汁には薬味のネギと魚粉がついてくるので、お好みでどうぞ。
ミニソースカツ丼セットを注文する場合、通常だと”普通のうどん”になります。
ひもかわうどんを食べる場合は、¥100増しとなりますが、お忘れなく変更してください。
<店舗情報>
店名:藤屋本店
住所:〒376-0031 群馬県桐生市本町1-6-35
アクセス方法:西桐生駅より徒歩にて約20分
電話番号:0277-44-3791
営業時間:11:30~14:30
17:30~20:30(午後の部営業は金・土・日のみ)
売り切れ次第閉店
定休日:月曜、第4火曜
月曜祝日の場合翌火曜が休業
予算:¥1,000~
禁煙・喫煙:全席禁煙
空間・設備:落ちついた空間、カウンター席あり、クレジットカード可
URL:
https://fujiya-honten.net/index.html
そばよし
こちらは、おそばとうどんのお店。
“町の食事どころ”という雰囲気で、ランチタイムともなれば多くの人でにぎわいを見せます。
店内に入ると、テーブル席と小上がり席。
実に、和食のお店らしい風景がむかえてくれます。
『そばよし』という店名からメインはおそばかと思いがちですが、うどん・ひもかわにも力が入っています。
店内には、持ち帰り用のひもかわ麺の販売もあり。
旅の思い出に、桐生の味を持ち帰ってみるのもよいのではないでしょうか。
そばよしのひもかわ麺は、ほんの少し厚めでムチムチした食感。
しっかりとしたコシがありつつも噛みごたえはやわらかく、ひもかわとしては食べやすい麺です。
幅の広さは3センチから5センチといったところでしょうか。
見た目以上に食べごたえがあり、満足感の高い一品です。
つけ汁は甘辛系。
なかに具などが入っていないつけ汁を選ぶことで、おいしさがストレートに感じられます。
麺をしっかりつけ汁に浸して食べると、味がしっかりなじむのでお試しください。
おなかに余裕がある人は、別途、かき揚げや天ぷらの盛り合わせを注文するのもオススメです。
<店舗情報>
店名:そばよし
住所:〒376-0011 群馬県桐生市相生町3-161-1
アクセス方法:天王宿駅より徒歩にて約6分
電話番号:0277-54-1381
営業時間:11:00~15:00
16:00~20:00
定休日:月曜
予算:¥1,000
禁煙・喫煙:不明
空間・設備:アットホームな空間、駐車場あり、クレジットカード可
URL:なし
第三山本
古くからの伝統製法で麺を打つといううどん屋さん。
お店の入り口にかかげられたのれんには”もちもちうどん”の文字があり、期待感が高まります。
本格派がつくるうどんを味わいに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
店内はあたたかみのある民芸風。
テーブル席とカウンター席が用意されており、一人客も入りやすい雰囲気です。
こちらのカレーひもかわうどんは、第三山本で食事をするならぜひオススメしたい一品です。
見た目上、”味が濃そうだ”と感じる人もいると思いますが、実際はちょうどいいあんばい。
ダシ醤油がしっかりきいたカレー風味のつゆは、トロミのあるあんかけ風でしっかり麺にからみます。
スパイス感はひかえめですが、テーブルに用意されている七味をかけるとパッと華やかな香りが加わり、つゆの風味をさらに引き立てます。
辛いものが苦手でなければ、ぜひ試してみてください。
第三山本のひもかわうどんは、毎年秋から冬にかけての期間限定品。
現代では通年見かけるようになったひもかわうどんですが、昔は”寒い時期に食べる麺類”でした。
いつでも食べられる気軽さもうれしく感じますが、そういった文化を継承することもまた大切なことですね。
秋・冬以外に訪問するなら、通常のうどんをどうぞ。
コシが強くモチモチの麺を楽しみましょう。
<店舗情報>
店名:第三山本
住所:〒376-0002 群馬県桐生市境野町7-1813-241
アクセス方法:小俣駅より徒歩にて約16分 県道316号線沿い
電話番号:0277-46-5320
営業時間:11:00~14:30
定休日:火曜
予算:¥1,000~
禁煙・喫煙:全席禁煙
空間・設備:落ちついた空間、駐車場あり、カウンター席あり
URL:なし
梅山本
創業から100年を超える老舗うどん店。
昭和の雰囲気を残す外観になつかしさを覚えます。
店内も昔ながらのうどん屋さんといった印象であたたかみがあり、居心地のよい空間です。
梅山本は長く営業する”地域の食事どころ”という印象の強いお店で、リーズナブルにおなかいっぱいになれるというのが特徴。
盛りがよく、コシのあるひもかわうどんを食べたいなら、ぜひ足を運んでみてください。
梅山本のひもかわうどんには、冷たい『せいろ』とあたたかい『ひもかわねぎなん』の2種類があります。
今回ご紹介するのは、ひもかわねぎなん。
ネギに大きなおあげ、ナルトなどが入って”超具だくさん”です。
幅5センチくらいの麺は丼につゆと一緒に盛りつけられており、水分をしっかり吸って格別のおいしさ。
モチっとした食感はそのままに、少しやわらかくなっていることから食べやすくも感じます。
幅広麺特有の食感と甘辛のつゆ、それに様々な具材から出るうま味。
三位一体のおいしさを味わいましょう。
<店舗情報>
店名:梅山本
住所:〒376-0034 群馬県桐生市東5-3-36
アクセス方法:JR両毛線桐生駅より徒歩にて約16分
電話番号:0277-47-2147
営業時間:11:00~19:30
定休日:月曜
予算:¥1,000
禁煙・喫煙:不明
空間・設備:あたたかみのある空間、駐車場あり(3台程度)
URL:なし
亀六(かめろく)
ひもかわを含むうどん・おそば・丼ものなどを味わえる、市内屈指の人気店です。
休日のランチタイムは混みあうことも多いので、できるだけ早めに訪れるのがオススメ。
開店すぐの11:30くらいであれば、スムーズに着席できることが多いです。
遅い時間帯を考えている場合は13時を回る頃合いだと少しにぎわいが引けているかもしれません。
場所は閑静な住宅地内。
初見では少し分かりにくいですが、ナビを使えば問題ない範囲です。
お店前の駐車場は停められる台数が少ないので、ご注意ください。
店内はダークブラウンの内装で落ち着いた印象。
テーブル席のほかフローリングの小上がりがあり、くつろげる雰囲気です。
亀六で食事をするなら、ぜひ召し上がってほしいのが織部。
手打ちのおそばとひもかわうどんが一緒に盛られ、さらにザクザク食感のかき揚げが味わえるぜいたくな一品です。
つけ汁はダシの香りがゆたかなもので、甘辛い系。
コシの強い麺や、かき揚げとよく合います。
ひもかわうどんの幅は5センチほどで弾力があり、食べごたえ十分。
「ひもかわうどんだけをおなかいっぱい食べたい」という人には、『きのこ汁ひもかわ』などもオススメです。
きのこのうま味が溶け込むつけ汁が絶品。
人気店の味わいを楽しみましょう。
<店舗情報>
店名:亀六
住所:〒376-0041 群馬県桐生市川内町2-110 鷹ノ巣団地内
アクセス方法:運動公園駅より徒歩約23分 鷹ノ巣1号公園至近
電話番号:0277-65-8024
営業時間:11:30~14:00
定休日:月曜、第4火曜
予算:¥1,000~
禁煙・喫煙:不明
空間・設備:落ちついた空間、小上がり席あり
URL:
http://www.kameroku.com/
まとめ
群馬県桐生市の名物グルメ『ひもかわうどん』のオススメ店をまとめました。
市内には、ほかにもひもかわうどんを食べられるお店がたくさんありますが、今回はこの6店をオススメ。
有名店・人気店から地元に定着するアットホームなお店まで、彩りゆたかなラインナップになりました。
気になるお店があったら、ぜひご参考にしてください。