宮島周辺エリア
宮島は、古代からその美しさを神聖視されて、人々の信仰の対象になってきました。また、現代では多くの法律によって守られているため手つかずの自然が多く残っており、ミヤジマカエデ、ミヤジマシモツケなどの植物や、昆虫のミヤジマトンボなど、宮島固有の自然が見られます。さらに、野生のタヌキや鹿、ニホンザルも生息しています。宮島には、500年ほど前から伝わると言われる「宮島踊り」があります。非常に簡単で単調な踊りですが、宮島の歴史を伝えるもののひとつになっており、今でも毎年見ることができます。
宮島は江戸時代の初めから、松島、天橋立とともに「日本三景」のひとつとして親しまれてきました。世界遺産に登録された厳島神社を擁し、その他にも大聖院や大願寺などの歴史ある寺院、古い町並みが楽しめる町家通り、さらには水族館やロープウェーもある一大観光地です。
アクセスは、JR宮島口駅からフェリーで10分。車の場合は宮島口桟橋の駐車場が利用できます。
厳島神社
1996年に世界遺産にな登録された神社で、瀬戸内の島々をバックに海の中に建っている鳥居が有名です。大鳥居は岸から200mの所に立っており、楠の大木でできています。また、海の中に鳥居が建っている理由として、宮島全体が神様の島として崇められていたため、陸地ではなく海の中に建設したと言われています。周辺の厳島神社五重塔など、見どころも満載です。あわせて海の上を歩くようにして建てられている廻廊も人気を集めています。満潮と干潮でもまた違った表情を見せてくれる神聖な場所でもあり、年間を通して観光客の多い場所でもあります。
隣接している豊国神社は、857畳もある広さの神社でこちらも合わせて有名どころとなっています。
<情報>
施設名:厳島神社(いつくしまじんじゃ)
住所:〒739-0588 広島県廿日市市宮島町1-1
電話番号:0829-44-2020
営業時間:6時半~18時(季節によって変更有)
予算:大人300円/高校生200円/中小学生100円 (詳細は公式サイトを参考ください)
URL: http://www.itsukushimajinja.jp/index.html
弥山
弥山(みせん)は標高535mの宮島で最も高い山です。
弥山の原始林は、文化遺産である厳島神社との複合遺産として世界遺産に登録されています。弥山の自然は、原始的な植物が手つかずのまま残っている特異なものです。南方系の植物と暖温帯性の植物が共生している様子は、弥山でしか見られないと言われています。
また、山頂の「弥山展望台」からは瀬戸内海、四国連山などを見渡すことができ、その眺望はミシュランガイドの3つ星にも認定されています。また、山頂付近の巨岩、奇岩もパワースポットです。
その他、嚴島神社と同じ三女神が御祭神になっている「御山(みやま)神社」、806年に弘法大師が開基したとされる「弥山本堂」、その裏手にあり弘法大師が百日間の求聞持の修法を行ったとされる「求聞持堂(ぐもんじどう)」など、多くの観光スポットがあります。
<情報>
施設名:弥山(みせん)
住所:〒739-0588 広島県廿日市市宮島町
営業時間:10:00~16:00(展望台)
宮島ロープウエー
宮島ロープウエーを利用すると、世界遺産に登録されている弥山(みせん)の山頂近くまで登ることができます。
まずは、厳島神社から徒歩約6分の紅葉谷駅から榧谷駅へと向かいます。所要時間は約10分、自動循環式ロープウエーで定員は8名、運転間隔は約1分です。次に、榧谷駅で乗り換えて獅子岩駅へと向かいます。こちらの所要時間は約4分、交走式ロープウエーで定員は30名、運転間隔は約15分です。そして、獅子岩駅から徒歩約30分で、弥山の山頂の「弥山展望台」に到着です。展望台への道のりでも、「弥山本堂」「霊火堂」「三鬼堂」などがあるため、観光しながら歩くことができます。
ロープウエーを使わずに徒歩で登山した場合は、約2時間の道のりです。宮島ロープウエー紅葉谷駅へのアクセスは、宮島桟橋から徒歩のみの場合は約26分、徒歩16分地点の紅葉谷公園入口から無料送迎バスを利用する場合は、紅葉谷公園入口からバス3分です。無料送迎バスは約20分間隔で運転しています。
<情報>
施設名:宮島ロープウエー(みやじま)
住所:〒739-0522 広島県廿日市市宮島町紅葉谷公園
電話番号:(0829)-44-0316
営業時間:12月~2月 9:00~16:30 それ以外 9:00~17:00(状況によって変更有)
予算:大人片道 1,010円 往復1,840円 小人 片道510円 往復920円 (詳細は公式サイトを参考ください)
URL: http://miyajima-ropeway.info/
宮島水族館
宮島水族館は「みやじマリン」の愛称で親しまれる、「いやし」と「ふれあい」がテーマの水族館です。宮島の景観を損ねないための和風の建物で、エントランスにも朱塗りの柱がイメージされているなど、一見水族館には見えない外観になっています。
宮島水族館のシンボルは、瀬戸内海の生態系ピラミッドの頂点に君臨する「スナメリ」で、水族館のロゴマークにもなっています。かつては宮島付近には多く生息していましたが今では希少で、宮島水族館の1階で見ることができます。
その他、大鳥居のある御笠浜の干潟を再現したコーナーや、カキいかだを再現したコーナーなど、宮島ならではの展示を楽しめます。また、フンボルトペンギンに触れたり、磯の生き物がいるプールに入れるジャブジャブタイムがあったりと、体験できるイベントも催されています。宮島水族館へのアクセスは、宮島桟橋から徒歩約25分、乗合バスの宮島メイプルライナーで10分です。
<情報>
施設名:宮島水族館(みやじますいぞくかん)
住所:〒739-0534 広島県廿日市市宮島町10-3
電話番号:0829-44-2010
営業時間:9:00 ~ 17:00 ※最終入館時間は16:00(状況によって変更有)
予算:一般(高校生を含む) 1,420円 中学生・小学生 710円 幼児 400円 (詳細は公式サイトを参考ください)
URL:https://www.miyajima-aqua.jp/
豊国神社
豊国神社は通称を千畳閣といいます。宮島では最も大きな木造建築物で入母屋造りの大伽藍となっており、千畳閣の名前は、857畳もの畳を敷くことができるほどの広さが由来です。
豊臣秀吉が武士の鎮魂のために千部経を読誦する場所として、1587年に発願して安国寺恵瓊(あんこくじえけい)に建立を命じました。しかし、1598年の秀吉の急死で工事が中止されたため、現在に至るまで御神座の上以外は天井が張られていません。
その後、江戸時代には交流や納涼の場所として人々に親しまれ、大きな柱には歌舞伎役者の名や川柳などが記されています。そして、明治時代の神仏分離令の際に御本尊の釈迦如来、阿難尊者、迦葉尊者が大願寺に移され、秀吉と加藤清正を祀る豊国神社となりました。
豊国神社(千畳閣)へのアクセスは、宮島桟橋から徒歩約10分です。厳島神社の横の丘の上に位置していて、廊下からは厳島神社が見渡せます。また、すぐ隣には厳島神社五重塔もあります。
<情報>
施設名:豊国神社(ほうこくじんじゃ)
住所:〒739-0588 広島県廿日市市宮島町1−1
電話番号:0829-44-2020(嚴島神社)
営業時間:8時30分~16時30分(年中無休)
予算:100円(中・小学生50円)(詳細は公式サイトを参考ください)
URL: http://www.itsukushimajinja.jp/setumatusya.html#setumatusya05