岩手県 小岩井農場の一本桜
岩手県の人気観光地である「小岩井農場」に一本桜があります。かつて牛の放牧地として使われていた広大な草原に、一本の大きな桜がたたずんでいます。100年前の明治40年代、日本近代化の波が岩手に訪れ、小岩井農場ができた折に植えられたそうです。
桜の背後にはドッシリとして雄大な岩手山がそびえています。まだまだ雪の残る岩手山と春らんまんの桜が織りなす景色は、日本の四季を間近に感じられる東北ならではの絶景です。桜が見ごろを迎えるゴールデンウィーク中は、最寄りの駐車場が24時間開放されます。日中の桜だけでなく夜桜も楽しめますよ。
所在地:岩手県岩手郡雫石町丸谷知36-1
料金:無料
開園時間:9時~17時
公式サイト:https://www.koiwai.co.jp/makiba/
福島県 三春滝桜
福島県にある「三春滝桜」は推定樹齢1000年超えと言われる大きな桜です。大正11年に桜の木としては初めて、国の天然記念物に指定されました。日本三大桜の1つに数えられる「三春滝桜」は、その名に恥じない大きな枝ぶりが特徴的です。
高さは13.5mもあり、枝張りは大きいところで14.5mもあるんです。真下に立って見上げると、その高さと立派な枝ぶりに感動します。下に垂れるように咲く花が滝のように見えることから「滝桜」の名前が付きました。枝の先まで可憐な桜の花が付いたその姿は、まさに滝が水しぶきを上げているようです。存在感のある「三春滝桜」は、一生に一度は見たい一本桜です。
所在地:福島県田村郡三春町滝桜久保115
料金:300円
ライトアップ時間:18時~21時
公式サイト:https://miharukoma.com/experience/183
埼玉県 石戸蒲桜
埼玉県の「石戸蒲桜」は国の天然記念物に指定されており、日本五大桜の1つです。樹齢は約800年と言われ、江戸時代から銘木と言われ人々に親しまれてきました。高さ12mもある大きな木に、白っぽいピンク色のかわいらしい花が咲きます。
カバザクラという種類の「石戸蒲桜」はエドヒガンザクラと山桜の雑種で、自生するのはこの「石戸蒲桜」だけなんです。全世界でここだけでしか見られない桜の花は希少です。4月上旬に見ごろを迎えるため、一般的な桜のソメイヨシノよりも遅い時期にお花見を楽しめます。
所在地:埼玉県北本市石戸宿3-119東光寺境内
料金:無料
山梨県 山高神代桜
山梨県にある「山高神代桜」は樹齢約2000年と言われ、日本三大桜の1つに数えられます。自然災害により何度も枝が折れ、幹は傷を負ってきましたが、今でも春になると美しい桜を見せてくれます。高さは約10mもあり、東に向かって大きく枝ぶりを伸ばす姿からは、生命のパワーを感じられます。
「山高神代桜」は實相寺の境内にあります。實相寺には「山高神代桜」以外にも5本の桜が植えられています。その中には同じ日本三大桜の「三春滝桜」と「淡墨桜」の子桜もあるんです。数多くの種類が見られる實相寺で、美しい桜を満喫しましょう。
所在地:山梨県北杜市武川町山高2763
料金:無料
公式サイト:https://www.jindaizakura.com/
東京都 六義園
東京都内にある六義園の中にも一本桜があるんです。園内の中心部に入るための内庭大門をくぐると、大きな「しだれ桜」が出迎えてくれます。3月末に見ごろを迎える「しだれ桜」は、薄いピンク色の可憐な花を咲かせます。しだれた枝に小さな花がたくさんついており、その姿は滝を思い起こさせます。
桜が満開になる3月下旬の1週間の間は、夜間ライトアップが開催されているんです。土蔵の壁を使ったプロジェクションマッピングや、六義園の他の名所もライトアップされるため、昼も夜も楽しめるスポットになりますよ。
所在地:東京都文京区本駒込6-16-3
料金:大人300円 / 小学生以下無料
開園時間:9時~17時
公式サイト:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index031.html
静岡県 狩宿の下馬桜
静岡県にある「狩宿の下馬桜」は日本五大桜の1つです。鎌倉幕府を開いた源頼朝にゆかりがあり、狩りに出かけた途中この桜の木の下に馬を繋いでいたと言われています。馬を繋いだことに由来して「下馬桜」という名前がつきました。鎌倉時代の逸話も残ることから、樹齢は800年以上あるんです。
「狩宿の下馬桜」の背後には、源頼朝が狩りに行く時に泊っていた場所の門が残っています。かやぶき屋根の門からは、どこか懐かしい気分が漂います。桜とかやぶき屋根のコラボレーションは狩宿でしか見られない絶景です。
所在地:静岡県富士宮市狩宿98-1
料金:無料
公式サイト:https://www.surugawan.net/guide/21.html
岐阜県 根尾谷淡墨桜
岐阜県にある「根尾谷淡墨桜」は「三春滝桜」、「山高神代桜」に並ぶ日本三大桜の1つです。樹齢1500年あまりと言われる桜は高さ17.3mもあり、その雄大さに圧倒されます。薄いピンクのつぼみは満開になると真っ白になり、散り際は淡い墨色になることから「淡墨桜」という名前が付けられました。
4月上旬~4月中旬に見ごろを迎えるため、他の桜よりも開花時期は遅めです。1500年の歴史の中で何度も枯れそうになりましたが、数あるピンチを乗り越えて美しく咲く桜からは自然のパワーを感じられます。
所在地:岐阜県本巣市根尾板所
料金:無料
公式サイト:https://www.kankou-gifu.jp/spot/detail_921.html
奈良県 又兵衛桜
奈良県にある「又兵衛桜」は樹齢300年のしだれ桜です。大坂夏の陣で活躍した武将「後藤又兵衛」の生家が近くにあることから、「又兵衛桜」と呼ばれています。2段の石垣の上に立つ桜は大きな枝ぶりで、地面につきそうなほど桜の花が垂れています。「又兵衛桜」の後にも違う種類の桜が咲いており、薄いピンクの「又兵衛桜」と濃いピンクの桜が生み出すグラデーションがとても美しいんです。
「又兵衛桜」の下には田んぼが広がり、春になると黄色の菜の花が咲きます。春の風物詩とも言える菜の花と桜が作り出す絶景は一見の価値ありです。
所在地:奈良県宇陀市大宇陀拾生714-1
料金:100円
公式サイト:https://www.uda-kankou.jp/feature/293
岡山県 醍醐桜
岡山県の里山にある高台にひっそりとたたずむのが「醍醐桜」です。樹齢1000年と言われ、鎌倉時代末期に後醍醐天皇がこの桜を見て賞賛したことから、「醍醐桜」という名がつけられました。高さ18mもある大きな「醍醐桜」が山の中にひっそりとたたずむ姿からは、神秘的な雰囲気が漂います。
4月上旬~中旬にかけて見ごろを迎え、開花期間中はライトアップされます。美しい星空と闇夜に浮かぶ桜のコラボレーションは幻想的で美しい景色です。昼間とは違った雰囲気になるため、「醍醐桜」の2つの顔を楽しめます。
所在地:岡山県真庭市別所2277
料金:無料
ライトアップ時間:18時30分~21時
公式サイト:https://www.okayama-kanko.jp/spot/11371
熊本県 一心行の大桜
熊本県にある「一心行の大桜」は樹齢400年の大きな桜です。熊本の人気観光地である阿蘇にあり、南阿蘇村のシンボル的な存在です。「一心行の大桜」の周りには菜の花が咲いていて、うしろには阿蘇の山々がそびえています。立派な「一心行の大桜」と一面の菜の花畑、噴煙を上げる阿蘇山の姿は自然が作り出す美しい絵画のようです。
3月下旬~4月上旬にかけて見ごろを迎え、開花に合わせて桜祭りが開催されます。阿蘇のおいしい食材を使った食べ物屋さんや出店が並ぶんです。阿蘇の豊かな自然をまるっと感じられる桜のスポットです。
所在地:熊本県阿蘇郡南阿蘇村中松3226-1
料金:無料
公式サイト:https://kumamoto.guide/spots/detail/10228
まとめ
全国の一本桜が見られるスポットを10ヵ所紹介しました。樹齢が長い一本桜は長きに渡って、日本の春を彩ってくれているんです。1つの場所に根を下ろし、長い時間を1本で生き抜いてきた一本桜からは生命力が感じられます。美しい桜を楽しんで、一本桜の気高いパワーを感じにいきましょう。