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大阪 天満の魅力と観光名所が丸わかり!

大阪 天満の魅力と観光名所が丸わかり!

2023-08-31 Obaq

大阪市の天満は、高層ビルが林立する梅田の東部で、大阪の歴史感を漂わせています。大阪天満宮や、神社の参詣道として発展した天神橋筋商店街を囲むエリアには、大阪の文化が凝縮しているようです。
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国内では47都道府県、海外では67ケ国を巡っております。この経験をいかし、
幅広い視野で観光スポットの魅力や特徴をお伝えして参ります。

大阪天満宮

大阪天満宮は、北区天神橋にある社殿を構え、「天満の天神さん」の愛称で大阪市民に親しまれる神社です。ご祭神として菅原道真を祀っています。起源は奈良時代の650年頃に創建された大将軍社という神社と伝わります。平安時代の901年には、都を追われた菅原道真は太宰府へ向かう途中に、この大将軍社で旅の無事を祈願しました。道真は太宰府で亡くなりましたが、その50年あまり後の949年に、大将軍社の前に一夜にして7本の松が生え、夜ごとにその梢を光らせたようです。これを聞いた村上天皇様は勅命によって、ここに社殿を造営し道真の御霊を祀ったのです。

表大門の真正面に拝殿、幣殿、本殿が繋がる権現造りの本社は、1843年に建造されました。大阪府下の木造建築で、最大の規模を誇っています。本殿の東西の面に設けられた唐門の登竜門が特徴的です。長い歴史を刻む神社では、一年を通して多種多様の年間行事が開催されています。中でも例年6月下旬から約1ケ月にわたって行われる「天神祭」は日本三大祭、大阪三大夏祭りの一つに数えられています。特に7月25日の本宮の夜には、旧淀川の大川に数多くの船が行き交う船渡御(ふなとぎょ)が行われ、奉納花火があげられます。大川に篝火や提灯の灯りが映りこむ中、華麗な花火が空に輝く火と水の祭典です。他にも、鉾流神事(ほこながししんじ)、陸渡御(りくとぎょ)などの神事が行われ、大阪市民にとって欠かせない夏の風物詩となっています。

<基本情報>
住所:〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋2-1-8
アクセス(最寄駅):大阪メトロ「南森町駅」・JR「大阪天満宮駅」
電話番号:06-6353-0025
公式サイト:https://osakatemmangu.or.jp/


天神橋筋商店街

天神橋筋商店街は、大阪天満宮の南東部の天神橋1丁目から北の6丁目に向かって繋がる商店街です。起源は江戸時代の初期1653年頃に、青物市が立ったことに始まると伝わっています。その後、大阪天満宮の参詣道として大きく発展したのです。現在では南北約2.6キロにわたってアーケードが設けられ、日本一長いアーケード商店街となっています。各商店街は、地名に基づき「○丁目商店街」で区切られ、例えば1丁目商店街は「天一」、6丁目商店街は「天六」の略称で呼ばれています。

通りの左右には、衣料品店をはじめとして、食料品、日用品、雑貨、医薬品、飲食店、娯楽施設など、ありとあらゆる種類の店舗がぎっしりと軒を連ねています。その総数を正確に数えることはできず、600前後になるのではないかと推定されているようです。

商店街には飾り気のない日常の生活感があふれ、ほっこりとしたぬくもりを感じることができます。街頭インタビューが行われることも多く、大阪ならではの雰囲気が凝縮していると言うことができそうです。

<基本情報>
住所:〒530-041 大阪府大阪市北区天神橋1丁目~6丁目

天満天神繁昌亭

天満天神繁昌亭は、大阪天満宮の境内の北東に接するように設けられた寄席小屋です。6代目の桂文枝が、桂三枝として上方落語協会会長を務めていた2006年9月に、大阪天満宮の用地の提供を受け落語専門の定席が誕生しました。開館以来、上方落語を中心として、漫才、俗曲などの色物芸の興行が行われています。公演は日によって異なりますが、夜席、昼席に加えて、朝席が開催されることもあるようです。他にも上方落語体験学習プログラムも企画されており、手ぬぐいや扇子を使った落語独特の仕草を身につけることができます。

<基本情報>
住所:〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋2-1-34
アクセス:大阪メトロ「南森町駅」より徒歩約3分、JR「大阪天満宮駅」より徒歩約3分
電話番号:06-6352-4874
公式サイト:https://www.hanjotei.jp/

泉布観



泉布観は、大川の西岸に建つ大阪府に現存する最古の洋風建築です。1871年に創業当初の造幣寮の応接所として建造されました。施設の名前は明治天皇が命名し、「泉布」は貨幣、「観」は館を意味しています。明治天皇も自ら3度訪れ、皇族や外国の要人を数多く迎えたと伝わります。設計は明治時代の初期に日本の洋風建築の発展に、大きな功績を残した英国人技師のトーマス・ウォートルスです。「ヴェランダ・コロニアル」と呼ばれる建築様式が採用されました。総煉瓦造りの2階建ての建物は、漆喰塗りの白色の外壁で囲まれています。外周のトスカナ式の花崗岩の円柱には、バランス感覚があふれ印象的です。館内の天井は高く解放感が漂い、室内には暖炉やシャンデリアなどでエレガントな装飾が施されています。大阪の近代化の始まりを象徴する建築物の外観は、常時見学することができますが、内部に入れるのは例年3月に3日間前後行われる特別公開のみとなっています。

<基本情報>
住所:〒530-0042 大阪府大阪市北区天満橋1-1-1
アクセス:JR「大阪城北詰駅」より徒歩約8分
電話番号:06-6469-5176
開館時間:10:00~16:00予定 (入館は閉館時間30分前迄)※館内の一般公開は、例年3月の3日間程度
休館日:一般公開以外は休館
入館料:無料
公式サイト:https://osaka-info.jp/spot/sempukan/


大阪市立東洋陶磁美術館

大阪市立東洋陶磁美術館は、大阪市北区中之島で安宅コレクションと呼ばれる東洋陶磁のコレクションをメインに収集、保管、展示する美術館です。大阪市の中心部で緑と水に包まれた中之島公園の一画に1982年11月に開館しました。安宅コレクションは世界的にも高く評価されており、住友グループ21社から寄贈されたものです。他にも韓国の陶磁を中心とする「李秉昌(イ・ビョンチャン)コレクション」、個性的な中国陶磁の酒器を豊富に収集した「入江正信コレクション」、1959年から60年にかけてイランで収集された土器、陶器、青銅器、ガラス器の「高田早苗コレクション」などは、東洋陶磁のコレクションとして世界的に第一級の質と量を誇っています。展示室には、自然採光展示ケース、回転式展示台、免震展示台などの設備が設けられ、作品の魅力をゆったりと心ゆくまで鑑賞することができます。ただ、2022年2月から、エントランス改修、施設改修の工事が行われています。リニューアルオープンは2024年春ごろが予定されています。

<基本情報>
住所:〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島1-1-26
アクセス:京阪中之島線「なにわ橋駅」1号出口すぐ
電話番号:06-6223-0055
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替え期間
(現在リニューアル工事のため2024年春ごろまで長期休館中)
入館料:一般=1400円/高校生・大学生=700円
公式サイト:https://www.moco.or.jp/

大阪くらしの今昔館

大阪くらしの今昔館は、大阪市の天神橋6丁目に設けられ、「住まい」を中心として「暮らし」から「まちづくり」までをテーマとする歴史系の博物館です。大阪市の住宅に関するあらゆる情報の一元化し市民サービスを向上させることを目的として建設された「大阪市立住まい情報センター」の8階と9階を博物館の展示コーナーとしています。8階では、「モダン大阪パノラマ遊覧」として、明治時代から昭和時代の大阪のまち、住まい、暮らしに関する展示を行っています。模型の「住まいの大阪六景」には、建築物ばかりでなく暮らしぶりや風俗までが細かく再現されています。文明開化から近代の大阪に発展し、戦災と戦後の復興への歴史を学ぶことができます。9階では「なにわ町家の歳時記」として、江戸時代の天保年間の大坂の町家を実物大で再現されています。歴史を遡り江戸時代にタイムスリップし、大坂の商家の賑わい、天神祭の様子、四季の折々に開催される年中行事、さらに日常の生活を体感することができます。

<基本情報>
住所:〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋6-4-20 住まい情報センタービル8階
アクセス:大阪メトロ・阪急電鉄「天神橋筋六丁目駅」に連絡
電話番号:06-6242-1170
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12/29~1/2)
入館料:一般=600円/高校・大学生=300円

まほうびん記念館



まほうびん記念館は、調理器具の魔法瓶に焦点をあてた博物館です。大阪市北区天満の象印マホービン本社の1階に設けられました。商品の開発以来、90年にわたって続く製品作りの歴史や技術の進化が紹介されています。保温や保冷の効果を産み出す真空の不思議が様々な展示で解明されます。イギリスの化学者ジェームス・デュワーが考え出した魔法瓶の原型のレプリカ「デュワーびん」から、現在までの技術の進化の過程を学ぶことができます。

<基本情報>
住所:〒530-8511 大阪府大阪市北区天満1-20-5
アクセス:大阪メトロ「南森町駅」・JR「大阪天満宮駅」より徒歩約10分
電話番号:06-6356-2340
見学時間(事前予約制):10:00~/13:00~/15:00~
休館日:土・日・祝日/会社の休日/館内作業日
入館料:無料
公式サイト:https://www.zojirushi.co.jp/corp/kinenkan/

堀川戎神社

堀川戎神社は、西天満の社殿を構え「堀川のえべっさん」や「キタのえべっさん」の愛称で呼ばれる神社です。起源は6世紀にまで遡り欽明天皇の時代に、止美連吉雄(とみのむらじよしお)が蛭子大神を富島に祀ったことに始まると伝わります。大阪市民からは「戎大黒福の神」の名でとても親しまれています。境内の東の鳥居を潜ると正面に、「福興戎像」が穏やかな表情で迎えてくれます。

神社では一年を通して様々な年間行事が行われていますが最も人気があるのは、例年1月9日から11日に行われる「十日戎」でしょう。江戸時代の中期頃から年を追うごとに規模が拡大し、「ミナミの今宮、キタの堀川」と並び称せられるまでになりました。近年では数十万人の参拝者が神社に訪れ、とても賑わいます。

<基本情報>
住所:〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満5-4-17
アクセス:大阪メトロ「南森町駅」より徒歩約3分
電話番号:06-6311-8626
公式サイト:http://www.horikawa-ebisu.or.jp/

露天神社

露天神社(つゆのてんじんしゃ)は、大阪市の北区曽根崎に社殿を構える神社です。市民には神社名よりも「お初天神」の愛称で呼ばれることが多いようです。6世紀頃の創建と伝わる神社は、今では恋人の聖地となり連日、恋愛成就を願う人々が数多く訪れています。1703年4月7日、神社の境内で歴史的な心中事件が発生しました。堂島新地天満屋の遊女、お初と、内本町平野屋の手代、徳兵衛が、来世で結ばれることを信じて自らの命を絶ったのです。近松門左衛門は、この話をもとにして人形浄瑠璃の『曽根崎心中』を描きました。1972年には、恋に殉じた2人を慰霊するため境内に、「曽根崎心中 お初徳兵衛 ゆかりの地」の石碑が建てられました。2004年には、2人が寄り添うブロンズ像も設置され、フォトパネルやハートのオブジェと共に、恋愛成就を願う人々を勇気づけているようです。

<基本情報>
住所:〒530-0057 大阪府大阪市北区曽根崎2-5-4
アクセス:大阪メトロ「東梅田駅」より徒歩約5分
電話番号:06-6311-0895

扇町公園

扇町公園は、大阪の中心部の梅田と天神橋筋商店街の間の扇町に整備された市営の都市公園です。カラフルにデザインされたキッズプラザ大阪の西に隣接しています。園内には噴水やせせらぎの他、季節の花々で彩られる花壇や芝生広場などが設けられ、都会のオアシスとなっています。ジャングルジムや、マウンテンスライダー、小山を利用したトンネル状滑り台、ロッククライミング場なども設置され、いつも子ども達の歓声が響き渡っています。

<基本情報>
住所:〒530-0025 大阪府大阪市北区扇町1-1
アクセス:大阪メトロ「扇町駅」より徒歩約1分
電話番号:06-4709-0010

毛馬桜之宮公園

毛馬桜之宮公園は、大阪市を流れる大川の上流部で大阪市都島区と北区にまたがる都市型総合公園です。毛馬洗い堰から下流の天満橋までの総延長約4.2キロの河川敷を利用したリバーサイドパークとなっています。大川の西岸には、造幣局、泉布観など、明治時代初期を代表するレトロな建造物が建ち並びます。川の流れに沿ったプロムナードには、4500本前後の桜並木が続き、大阪でも屈指の花見の名所となっています。

<基本情報>
住所:〒530-0025 大阪府大阪市都島区中野町1丁目他
アクセス(最寄駅):大阪メトロ・京阪電鉄「天満橋駅」、JR「大阪城北詰駅」・「桜ノ宮駅」
電話番号:06-6312-8121
公式サイト:https://www.osakapark.osgf.or.jp/kema_sakuranomiya/

まとめ

大阪市の天満では、大阪天満宮から天神橋筋商店街を南北に歩くと、アーケード街の両側に大阪の歴史と文化が見え隠れしています。囲むエリアには、大阪の文化が凝縮しているようです。

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