中尊寺(岩手県)
中尊寺は、岩手県西磐井郡平泉町に堂宇を構える天台宗東北大本山の寺院です。平安時代に3代にわたって栄えた奥州藤原氏にゆかりの寺院として広く知られています。金色堂には当時の美術、工芸、建築の粋が凝縮され、数多くの文化財を保存しています。金色堂で頒布される御朱印は、紙面の中央に金色堂の文字が墨書きされ、これに重なるように梵字を囲む朱色の印が力強い印象を与えるようです。
<基本情報>
住所:〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
アクセス:JR「平泉駅」より路線バスで約4分「中尊寺停」下車すぐ
電話番号:0191-46-2211
毛越寺(岩手県)
毛越寺は、岩手県西磐井郡平泉町に堂宇を構える天台宗の寺院です。寺伝によると平安時代の850年に円仁が創建したと伝わります。その後、大火で焼失しましたが、奥州藤原氏の第2代基衡夫妻や第3代秀衡によって壮大な伽藍が再興されました。毛越寺で頒布される御朱印には、紙面の中央に独特な字体で「薬師如来」の文字が記されます。
<基本情報>
住所:〒029-4102 岩手県西磐井郡平泉町平泉字大沢58
アクセス:JR「平泉駅」より徒歩約10分
電話番号:0191-46-2331
烏森神社(東京都)
烏森神社は、東京都港区新橋に社殿を構える神社です。神社の創建は、平安時代の940年に、東国で起こった平将門の乱を治めた鎮守将軍藤原秀郷の伝説に由来するようです。神社で一年を通して頒布される通常の御朱印には、赤、黄、青、緑の4色の巴紋と烏をあしらった社紋がデザインされています。他にも神事や行事に合わせた特別朱印も年間に10種類前後準備されます。
<基本情報>
住所:〒105-0004 東京都港区新橋2-15-5
アクセス:JR「新橋駅」より徒歩約2分
電話番号:03-3591-7865
増上寺(東京都)
増上寺は、東京都港区に堂宇を構える浄土宗の寺院です。室町時代の1393年に、酉誉聖聰(ゆうよしょうそう)上人によって創建されたと伝わります。江戸時代になると徳川家の菩提寺となり、15代の将軍の内、秀忠、家宣、家継、家重、家慶、家茂の6人が境内の墓所で葬られています。増上寺で頒布される御朱印の種類は、期間限定、月限定、期日限定などを含めると、一年間に30種類前後にも及ぶようです。御朱印所も安国殿や大殿地下1階などに設けられています。安国殿では一年を通して、黒本尊、南無阿弥陀仏、阿弥陀如来、西向聖観世音菩薩の文字が記された御朱印を頂くことができます。
<基本情報>
住所:〒105-0011 東京都港区芝公園4-7-35
アクセス:都営地下鉄「御成門駅」または「芝公園駅」より徒歩約3分
電話番号:03-3432-1431
鶴岡八幡宮(神奈川県)
鶴岡八幡宮は、神奈川県鎌倉市に社殿を構える神社です。1063年に河内国を本拠地とする河内源氏2代目の源頼義が、勧請した鶴岡若宮に始まると伝えられています。それ以来、源氏の守り神として鎌倉武士の守護神となりました。鎌倉時代には源頼朝が、社殿を中心として幕府の中枢となる施設を整備しました。若宮前の御朱印所では、御神印とともに相州鎌倉鎮座の文字が刻まれた御朱印を頂くことができます。
<基本情報>
住所:〒248-8588 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
アクセス:JR「鎌倉駅」より徒歩約10分
電話番号:0467-22-0315
菊名神社(神奈川県)
菊名神社は、横浜市港北区に社殿を構える神社です。菊名のエリアには昭和時代の初期まで5つの村社が地域の人々の信仰を集めてきましたが、1935年に5社が合祀され菊名神社が誕生しました。境内に設置された手水鉢を支える四方の支柱は、鬼の石像となっており「がまんさま」の愛称で親しまれています。菊名神社では、通常の御朱印をはじめとして、例大祭、夏詣、花火、開運招福、無病息災、手水改修記念などユニークなデザインの御朱印が頒布されています。各々の御朱印には「がまんさま」が姿を見せてくれます。
<基本情報>
住所:〒222-0011 神奈川県横浜市港北区菊名6-5-14
アクセス:JR横浜線・東急東横線「菊名駅」より徒歩約3分
電話番号:045-431-9344
氷川神社(埼玉県)
氷川神社は、さいたま市大宮区に社殿を構える神社で、関東地方を中心に約280社ある氷川神社の総本社です。社記によると、今から約2000年あまり前の第5代孝昭天皇の時代に、創立されたと伝えられています。明治元年の1868年には、明治天皇によって武蔵国の鎮守勅祭の社と定められました。氷川神社では一年を通して頒布される通常の御朱印に加えて、季節に合わせたデザインのものが次々に登場します。春にはさくら、初夏にはほたる、茅の輪くぐり、秋には紅葉が描かれた御朱印が続々と登場するので、繰り返し参拝をしたくなることでしょう。
<基本情報>
住所:〒330-0803 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町 1-407
アクセス:JR「大宮駅」より徒歩約15分
電話番号:048-641-0137
熊野神社(埼玉県)
熊野神社は、埼玉県川越市に社殿を構える神社です。1590年に蓮馨寺(れんけいじ)の二世、然誉文応僧正(ねんよぶんおうそうじょう)が、紀州熊野から勧請したと伝わっています。2017年にはアニメ『月がきれい』の舞台となり、聖地巡礼の地となっています。境内の「むすひの庭」には、導きの神として信仰される八咫烏(やたがらす)が祀られています。熊野神社では、一年を通して種類豊富な御朱印が頒布されています。八咫烏特別、夏詣特別、アマビエ、干支の切り絵御朱印の一覧を眺めていると、どれもこれも欲しくなるかもしれません。
<基本情報>
住所:〒350-0066 埼玉県川越市連雀町17-1
アクセス:西武新宿線「本川越駅」より徒歩約5分
電話番号:049-225-4975
櫻木神社(千葉県)
櫻木神社は、千葉県野田市に社殿を構える神社です。社記によると平安時代の851年に、大化の改新で活躍した藤原鎌足の子孫の藤原嗣良によって創建されたと伝わります。毎年早春には大鳥居脇のシダレザクラ、正門前のミヤビザクラが季節の彩りを漂わせるばかりでなく、境内の七五三桜は春と秋に花を咲かせ、屈指のサクラの名所となっています。例年3月9日~29日に行われる「さくらの日まいり」の期間限定で頒布されるサクラ満開の御朱印は、コレクターに絶賛されているようです。他にも季節ごとにバラエティー豊かな御朱印が準備されています。
<基本情報>
住所:〒278-0032 千葉県野田市桜台210
アクセス:東武アーバンパークライン「野田市駅」より徒歩約10分
電話番号:04-7121-0001
菊田神社(千葉県)
菊田神社は、千葉県習志野市に社殿を構える神社です。古伝によると平安時代の810年代には創建されていたと伝わります。拝殿と鳥居を繋ぐ参道の左右をはじめ、境内には表情豊かな狛犬が設置されています。中には、コメディアンの志村けんのバカ殿姿を思わせる「アイーン狛犬」の愛称で呼ばれるものまであります。御朱印にもユニークな姿の狛犬が月替わりでデザインされます。
<基本情報>
住所:〒275-0016 千葉県習志野市津田沼3-2-5
アクセス:京成電鉄「津田沼駅」より徒歩約3分
電話番号:047-472-4125
熱田神宮(愛知県)
熱田神宮は、名古屋市に社殿を構える神社です。創建は1900年あまり前、景行天皇が世を治めた113年と伝わっています。素盞嗚尊(すさのおのみこと)がヤマタノオロチを退治した時にその尾から現れた、三種の神器の一つ草薙神剣(天叢雲剣)を熱田に祀ったと言われています。草薙神剣を御神体とするばかりでなく、境内に設けられた宝物館や草薙館では、古くから神社に奉納された数多くの刀剣が展示公開されています。本宮の南東の授与所で頒布される御朱印は、紙面の中央に社号の御神印が押されただけで、無駄な装飾を施すことないシンプルで古典的なデザインです。
<基本情報>
住所:〒456-8585 愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
アクセス:名鉄「神宮前駅」より徒歩約3分
電話番号:052-671-4151
伊豆山神社(静岡県)
伊豆山神社は、静岡県熱海市に社殿を構える神社です。創建については明らかとはなってはいませんが、紀元前5から4世紀頃と推定されています。平安時代の後期には平治の乱の後、伊豆に流された源頼朝が源氏再興の祈願を行ったと伝わります。また、北条政子との逢瀬の場であったとも言われ、境内には二人の腰掛石が残されています。御朱印には社号印と関八州総鎮護の印が押されたスマートなデザインのものの他に、源頼朝と北条政子が寄り添う特別限定のものも頒布されています。
<基本情報>
住所:〒413-0002 静岡県熱海市伊豆山708-1
アクセス:JR「熱海駅」より路線バスに乗車、「伊豆山神社前停」下車徒歩約7分
電話番号:0557-80-3164
川中島古戦場八幡社(長野県)
川中島古戦場八幡社は、長野県長野市に社殿を構える神社です。境内の周辺のエリアは、戦国時代に武田信玄と上杉謙信が約12年の間に5度、死闘を繰り広げた川中島です。本殿の南西には、白頭巾をかぶった謙信が馬の上から、床几に腰を掛ける信玄にめがけて斬りつけるブロンズ像が設置されています。本殿の東の社務所で頒布される御朱印には、2人の戦国武将がデザインされています。どの御朱印からも、鬼気迫るパワーが滲みだしてくるかのようです。
<基本情報>
住所:〒381-2212 長野県長野市小島田町1362-1
アクセス:JR「長野駅」より路線バスに乗車、「川中島古戦場停」下車
電話番号:090-2448-9744
大阪天満宮(大阪府)
大阪天満宮は、大阪市北区に社殿を構え、「天満の天神さん」の愛称で親しまれる神社です。650年に孝徳天皇が難波宮を造営したときに、守護神として大将軍社を創建したことが起源とされています。901年には九州の大宰府へ左遷となった菅原道真が、大将軍社で旅の安全を祈願したと伝わります。本殿の南東に設けられた授与所では種類豊富な御朱印が頒布されています。紙面の中央に大阪天満宮と墨書きされた通常の御朱印には、「大阪」の文字に梅の社紋、「天満宮」の文字に神社印が重なるシンプルなデザインです。他にも四隅が青や赤で縁取られ、上部に社紋の斧鉞菊紋と七色のしだれ梅が描かれた御朱印も魅力的です。
<基本情報>
住所:〒530-0041 大阪府大阪市北区天神橋2-1-8
アクセス:大阪メトロ「南森町駅」すぐ
電話番号:06-6353-0025
露天神社(大阪府)
露天神社は、大阪市北区で「お初天神」の愛称で親しまれる神社です。社伝によると701年頃に創建されたと伝わっています。1703年には境内の裏手の天神の森で、堂島新地の天満屋の遊女のお初と、内本町平野屋の手代の徳兵衛が、来世で結ばれることを誓って心中を遂げました。この2人の悲恋は近松門左衛門によって人形浄瑠璃の『曽根崎心中』に描かれました。現在では境内には、お初と徳兵衛が寄り添うブロンズ像も設置され、恋人の聖地として恋愛成就を願う人々のパワースポットとなっています。本殿と向かい合う授与所で頒布される御朱印には、お初と徳兵衛の姿が描かれたものが種類豊富に準備されています。
<基本情報>
住所:〒530-0057 大阪府大阪市北区曽根崎2-5-4
アクセス:大阪メトロ「東梅田駅」より徒歩約5分
電話番号:06-6311-0895
東大寺(奈良県)
東大寺は、奈良市に堂宇を構える華厳宗の大本山の寺院です。奈良時代に聖武天皇が、国力を尽くして建立しました。大仏殿の造営されたご本尊の盧舎那仏は「奈良の大仏さん」の愛称で親しまれています。像高は約14.98メートル、蓮華座高は約3メートル、顔の長さは約4.13メートル、顔の幅は約3.2メートルにも及ぶ、まさに大仏です。境内には夥しい数の伽藍が造営されていますが、大仏殿で「華厳」、二月堂で「観音力」の文字が記された御朱印が頒布されています。いずれも太い線で書かれ文字には、測り知れないパワーが漲っているようです。
<基本情報>
住所:〒630-8587 奈良県奈良市雑司町406-1
アクセス:JR・近鉄「奈良駅」より市内循環バスに乗車、「東大寺大仏殿・春日大社前停」下車徒歩約5分
電話番号:0742-22-5511
春日大社(奈良県)
春日大社は、奈良市に社殿を構え、全国に1000社前後ある春日神社の総本社です。奈良時代の768年に、平城京の守護と国民の繁栄を祈願して創建されたと伝わります。主祭神として祀る武甕槌命(たけみかづち)が、白鹿に乗って来たと言われることから鹿を神使としています。現在でも境内には数え切れない数の鹿が放し飼いにされています。御本殿参拝所の南の授与所では、奉拝の文字に、社号、参拝日のみが記された極めてシンプルな御朱印が頒布されています。
<基本情報>
住所:〒630-8212 奈良県奈良市春日野町160
アクセス:JR・近鉄「奈良駅」より路線バスに乗車、「春日大社本殿停」下車
電話番号:0742-22-7788
生田神社(兵庫県)
生田神社は、兵庫県神戸市の三宮のショッピング街に社殿を構える神社です。創建については『日本書紀』の中に記述があり、201年に神功皇后が三韓外征から凱旋の途中に戸港の沖合で船が進まなくなったとき、神託に従って稚日女尊(わかひるめのみこと)を祀ったことが起源とされています。縁むすびに大きなご利益が期待され、2007年には女優の藤原紀香と、お笑いタレントの陣内智則の結婚式が行われ話題となりました。拝殿の西に建つ社務所の1階に設けられた御朱印受付では、バラエティー豊富な御朱印が頒布されています。「生田神社」、「弁財天」の文字が、読みやすい書体で記された通常の御朱印の他、期間限定のものも数多く準備されています。
<基本情報>
住所:〒650-0011 兵庫県神戸市中央区下山手通1-2-1
アクセス:JR「三ノ宮駅」より徒歩約10分
電話番号:078-321-3851
まとめ
本記事では18の社寺の御朱印をご紹介しました。いずれの御朱印にも独創性があふれ、参詣の記念になることでしょう。