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大阪で行けるプラネタリウムをご紹介します

大阪で行けるプラネタリウムをご紹介します

2024-12-17 Obaq

暗い夜空に点々と光る星を眺めるとロマンを感じる人も多いことでしょう。全国各地にはプラネタリウムを設け、ドームで夜空を再現する施設が数多くあります。大阪府では4つの施設でプラネタリウムを楽しむことができます。
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国内では47都道府県、海外では67ケ国を巡っております。この経験をいかし、
幅広い視野で観光スポットの魅力や特徴をお伝えして参ります。

大阪市立科学館(大阪市)

大阪市でプラネタリウムを見たくなった場合に、向かう先は大阪市立科学館です。科学館は北区の中之島で美術館などの文化施設が密集するエリアに建っています。

大阪市立科学館では、2019年に光学プラネタリウム投影機がリニューアルされました。コニカミノルタプラネタリウム社製の「インフィニウムΣ(シグマ)-OSAKA」が導入されたのです。世界初の超新星投影機と音声認識操作を利用し、世界最大級の約26.5メートルのドームに、地上で見られるあらゆる天体現象をリアルに再現しています。

大阪市立科学館のプラネタリウムで最も目を引くのは、プログラムの豊富さです。開館直後から閉館時間まで、「一般投影」、「ファミリータイム」、「学芸員スペシャル」、「特別投影」などのプログラムが一日を通して上映されています。各回300名の定員制です。タイムスケジュールに合わせて異なるプログラムを見れば、宇宙や星の専門家になれることでしょう。

「一般投影」は、小学校高学年から大人を対象とした内容となっています。2023年8月30日から11月5日には、「土星~白い氷が彩る世界」と「宇宙ヒストリア~138億年、原子の旅~」の2つのプログラムが、各々一日に数回ずつ上映されています。

「ファミリータイム」は、幼児から小学校低学年の児童とその保護者を対象としたプログラムです。親子でドームを見上げながら、星を探したり、宇宙旅行に飛び出す体験をすることができます。学芸員による「その日の夜に見える星のおはなし」と「季節のおはなし」も、とても興味深いです。2023年の「季節のおはなし」では、4、5月に「星空のどうぶつたち」、6、7月に「七夕さま」、8月に「わっかの土星」、9から11月までは「お月さま」がテーマとなりました。

「学芸員スペシャル」は、土、日、祝休日の17:00からの上映です。科学館には7名の天文担当学芸員がいるのですが、流星、太陽、恒星、銀河・宇宙論、観測、歴史、気象など各々の専門分野の知識を活かした解説を加えながらプラネタリウムを投影しています。

「特別投影」は、例年夏休みの期間に小学校高学年の児童を主な対象として上映されます。星座の探し方、月や惑星の見つけ方、観察のコツなど、夏休みの天体観察に、もってこいのヒントが数多く紹介されています。

大阪市立科学館ではプラネタリウムの他にも、「サイエンスショー」が実施されています。ライブで物理学や化学の実験を演示され、身近な科学的な現象を目の前でリアルに体感できます。2023年8月30日から11月5日のプログラムは、「水の科学」で、水が見せる不思議な現象に気づくことができます。過去には、「酸・アルカリのカラフル実験」、「なが~い分子!ポリマーであそぼう」、「花火の化学」などが企画されました。学校の授業だけでは理解しづらいことも、一目瞭然で強く深く印象づけられます。

科学館では、体験型のプログラムばかりでなく、展示品も充実しています。4階では「宇宙とその発見」、3階では「身近に化学」、2階では「おやこで科学」、1階では「電気とエネルギー」をテーマとして趣向を凝らし、科学を身近に感じることができる展示が行われています。

大阪市立科学館は、天文ばかりでなく身のまわりの様々な自然現象を、物理や化学の側面から総合的に解き明かす施設となっているのです。プラネタリウムや展示をていねいに見て回れば、世の中の見え方が大きく変わるかもしれません。

<基本情報>
住所:〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4-2-1
アクセス:大阪メトロ「肥後橋駅」より西へ約500メートル、京阪中之島線「渡辺橋駅」より南西へ約400メートル
電話番号:06-6444-5656
開館時間:9:30~17:00
休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合は開館し、翌平日に休館)、年末年始、メンテナンス休館あり
入館料(プラネタリウム):大人=600円、高校・大学生=450円、3歳以上中学生以下=300円
入館料(展示場):大人=400円、高校・大学生=300円、中学生以下=無料
公式サイト:https://www.sci-museum.jp/planetarium/

ソフィア・堺(堺市教育文化センター)中文化会館(堺市)




大阪府の泉北地域に位置し、府内では大阪市に次いで人口が多い堺市で、プラネタリウムを見ることができるのは、「ソフィア・堺」です。座席数166席のドームには、全天周デジタル映像装置による最高水準の映像と、臨場感あふれるサウンドで、美しい星空や天の川がリアルに再現されます。

堺市のプラネタリウムのプログラムも、大阪市に全く引けを取りません。年代に分けて「一般番組」、「ファミリー番組」、「ヒーリング番組」の3つで構成されています。

「一般番組」の中にも年齢や興味に合わせたテーマのプログラムを上映しています。「プラネタリウム ちび まる子ちゃん 南十字星に魅せられて」、「To the GRAND UNIVERSE 大宇宙へ music by 久石譲」、「星の旅~世界編~」、「ミュシャとたどる星空」など、タイトルを見ただけでもワクワクするようなプログラムから選ぶことができるのです。

「ファミリー番組」は、親子で楽しむことができます。「こぐま座のティオ~12星座のなかまたち~」、「妖怪ウォッチ♪コマさんからのSOS!ブラックホールへレッツゴーだニャン♪」など、小さな子どもでも親しみやすい星空ショーが上映されています。

「ヒーリング番組」では、デートにも利用できそうです。「宇宙のオアシスを探して-奇跡の星への旅- music by 葉加瀬太郎」はヒーリング効果抜群で、ムードもよくなるに違いありません。

番組のバラエティーが豊富すぎるため、一つを選びきれない場合もあることでしょう。そのような場合には、「デュオチケット」や「トリプルチケット」を購入して、2本、3本のプログラムを見れば、楽しみは倍増するばかりでなく経済的にもお得になります。

「ソフィア・堺」にはプラネタリウムばかりでなく、天文台も設けられています。施設の6階に、大阪府内では最大級の口径約60センチの反射望遠鏡が設置されているのです。毎週1回、「天体観察会」が開催され、プラネタリウムで映し出された夜空を、望遠鏡や15センチ大型双眼鏡などで実際に確かめることができます。「天体観察会」は無料で参加できますが整理券が必要です。整理券はプラネタリウムの前で発行されているので、プラネタリウムを見た後に迷うことなく「天体観察会」に直行することができます。

<基本情報>
住所:〒599-8273 大阪府堺市中区深井清水町1426
アクセス:泉北高速鉄道「深井駅」より徒歩約12分
電話番号:072-270-8110
プラネタリウム上映開始時間:10:00、11:15、13:30、14:30、15:30
休映日:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は上映)、年末年始(12月29日~1月4日)
1番組観覧券:大人=510円/4歳~中学生=250円
公式サイト:https://www.sofia-sakai.jp/

すばるホール(富田林市)




大阪府の南河内地域に位置する富田林市では、「すばるホール」でプラネタリウムを見ることができます。ドーム径約20メートルの大型スクリーンに、リアルな星空と迫力満点のCG映像が映し出されます。平日は15:00開始の回以外は団体予約枠となっていますが、土曜・日曜・祝日は全ての回が一般公開されています。

投映プログラムは、季節によって変化しますが、2023年8月29日から10月15日は、「クレヨンしんちゃん 星空と学校の七不思議だゾ!」、「忍たま乱太郎の宇宙大冒険」が上映されています。いずれも幼児から大人までファミリーで気軽に楽しめるプログラムです。星や宇宙の不思議をスタッフが詳しく解説してくれるので、宇宙の豆知識をつけることができます。

不定期ではありますが、「星空アロマ」という珍しいプログラムの上映が行われることもあります。満天の星空のもとにアロマの香りが漂い、耳に優しい音楽が響き、ドームの中はリラックス空間に変身します。香りのメニューには、パロサント、ベルガモット、サンダルウッドなどが準備されているので、女性にはイチオシのプログラムです。

プラネタリウムばかりでなく、ドームでは大型映像の投影も行われています。「恐竜超世界 受け継がれるいのち」では、独特な進化を遂げた2体の恐竜の姿が迫力たっぷりに映し出されます。

他にも、「星空観望会」、「プラネdeえほん」などの数々のイベントも企画されています。「すばるホール」では、年齢や目的に応じた様々な楽しみが満ちあふれているのです。

<基本情報>
住所:〒584-0084 大阪府富田林市桜ケ丘町2-8
アクセス:近鉄長野線「川西駅」より徒歩約8分
電話番号:0721-25-0222
プラネタリウム上映開始時間:10:00、11:00、13:00、14:00、15:00、18:00
休館日:毎週月曜日
料金:高校生以上=500円/4歳以上中学生以下=250円
公式サイト:http://subaruhall.org/

ドリーム21(児童文化スポーツセンター)(東大阪市)




大阪府内でプラネタリウムの設備を備えた施設を3つご紹介しましたが、実はもう一つあるのです。東大阪市の「ドリーム21(児童文化スポーツセンター)」です。現在、受変電設備の改修工事を行っており、残念ながら2024年3月1日まで休館となっているのです。

「ドリーム21」では、東大阪市専用にカスタマイズされた世界最高性能をもつ光学式プラネタリウム「ケイロンIII」を設置しています。ドームに映像を映し出せば、10億個を超える星の数で天の川を再現できるのです。最新の全天周デジタル映像システムに、音響・照明設備を連動すれば繊細で迫力ある宇宙空間が演出されます。施設の内装は緑色を基調としているので、芝生や草むらで寝転んで星空を見上げるような感覚を味わうことができます。2024年春のリニューアルオープンが待たれます。

<基本情報>
住所:〒578-0923 大阪府東大阪市松原南2-7-21
アクセス:近鉄「東花園駅」より徒歩約15分
電話番号:072-962-0211

まとめ

本記事では、大阪府内でプラネタリウムを見ることができる施設として、「大阪市立科学館」、「ソフィア・堺」、「すばるホール」、「ドリーム21」の4つをご紹介しました。いずれの施設でも、独自の趣向が凝らされたプログラムの上映が行われています。季節や気分に合わせて、プラネタリウムを見て回れば、宇宙や天体に関する興味は尽きることはないでしょう。

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